水根沢林道と榧ノ木尾根
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2013年11月14日 (木) 快晴
朝、奥多摩湖から 霧が昇っていた。
水根集落からぐいぐい山腹を登り、ひと汗かいて植林帯に入る。
勾配がゆるみ地面は優しい感触に変わり、快適に歩ける。
対岸の榧ノ木尾根は紅葉に包まれ、輝かしい。時々植林が切れると、カエデが真っ赤にカバ類が真黄色に色づき、空の青と相まって絵のような美しさだ。
沢を高巻く道はグネグネと続き、やがて雑木林になった。
カーブを折れるたび、絵巻物をほどくように黄金色の世界が現れる。
水根沢を渡る木橋の手前でお茶タイム。至福のときを過ごし、水根沢の右岸に。
左の高みは榧ノ木尾根の一角だ。
木橋を渡って沢沿い道を20分ほど歩いた頃、檜林になった
ジグザグ登りのはじめのうちこそ、「綺麗なヒノキたちだわ」なんて余裕を見せていたけど、荒れた沢を越えたあたりから(1050m)、登りもつらくなってきた。
尾根を回り込むと道標と掛け小屋(1140m)、ここでぐぃっと鋭角に左折し、見上げるほどの急登をエイコラエイコラ、時々息継ぎをしながら、ヒーコラヒーコラ。
ようやく1450mの道標があり、左折し5分で榧ノ木尾根に出た、
石尾根には向かわずこのまま下りる。さっきまで急登続きだったので、足にバネが付いたように、弾けるように歩ける。
ダケカンバの幹が白くすべすべ美しい。
榧の木山の手前にすてきな広場、シートを広げお楽しみのランチタイムとなった。
ついでにお昼寝タイムといきたいけど、じっと座っているとしんしんと冷えてくる。
榧ノ木山を越えると、黄金色まっさかりの広場が待っている。
ガザゴソと陽気に落ち葉をならしながら、黄葉のドームをくぐっていく。
雑木林からカラマツの黄葉となり、また雑木林の賑やかな落ち葉の広がり。
じき檜林になると「倉戸山はまだかな」と思い始める。
そう思うと檜林はなかなか終わらないのだ。
倉戸山でも空気が冷たすぎ、ゆっくりしてもいられない。
その上「バスに間に合うかも」と気づいたので、ただちに下山することになった。
急な上に石や木の根が多く、今までのようにルンルンとはいかないが、木立を透かして覗くミントグリーンの奥多摩湖はなかなかすてき。
大麦尾根を左に分けるところでは、下りたい誘惑を振り切り、熱海目指してぐんぐん下る。尾根を下りても急降下は続くが、もう少し、もう少し、
熱海BSにはハス到着の1分前、実際には5分ほど遅れてきたバスは満員だった。
さすが奥多摩のハイシーズンです。
坂を下りるとバス停がある ↑
車窓から眺める奥多摩湖は、のっぺり光り、なんとも平和そうだった。
【コース】奥多摩湖P 08:10-木橋09:40(15)-檜林10:20-榧ノ木尾根12:05-(30)榧ノ木山13:00-倉戸山 13:55(10)-熱海BS 14:12→(\280)奥多摩湖BS・P15:18
【地図】昭文社:奥多摩 2万5千:奥多摩湖
では また~ (^_^)/~
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コメント
紅葉の時期の石尾根南面も素敵ですね。
毎年レギュラーにしていたルートも今年は歩けなかったので、こちらで楽しませてもらいました。
投稿: komado | 2013年11月18日 (月) 23時30分
komadoさん
春も秋も、いくつ体があっても足りませんね
同じ山の北側を歩けば、今ごろ南はああだろうと考える
行きたくてうずうずしても、所詮行かれないのですが、想像できるって事も幸せなのだと、思えてきました。
わたしもkomadoさんのところで 楽しませていただいています。
投稿: ba_sobu | 2013年11月20日 (水) 20時51分