静かな山道 ②秋田駒~乳頭山 馬場の小径~湯森山~笊森山
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2013年8月8日
二日目(8月7日) 馬場の小径から大焼砂、そして湯森山に~
素晴らしい夜明けでした。 まず女目岳に登ります。 東の空には岩手山。
ところが・・・しのび寄るガス、あたりはミルク色に封じ込められてしまいます。
慌てて小屋に戻りザックを担いで出発。
カラー写真ですけど・・・ 阿弥陀池と、奥に小屋がありますが、お分かりですか?
男岳横岳分岐を急降下で乗越し、秋田駒カルデラの凹地に入ります。
驚くことに、こちら側はクリアに晴れていました。
カルデラの谷は、小さな池が点在しお花畑はどこまでも続いていきます。
アキカラマツ、ハクサンフウロ、エゾツツジ、ウメバチソウ、オニアザミ(写真)、ムシトリスミレ、フジバカマ、ハクサンチドリ、クルマユリ。群生のチングルマは花期が過ぎヒゲ(果穂)を伸ばしていました。
ここは広々としてなお、周りを囲まれる感覚、なごみの空間、
とても静かな別名『ムーミン谷』です。
エゾツツジ
駒池の畔で昨夜の盛岡5人組とすれ違いました。
出会った人はそれだけ・・・・・・なんてまぁ、静かなんでしょう。
チングルマは花が終わり、きらきらした穂になっていて、それはそれで綺麗でしたが
この丘だけ、最後の花園を見せてくれていました。
やがて草原からスコリア敷き詰めの殺風景な丘に変わりました。
こういう所にコマクサは棲んでいます。
ホラ、点々と小さな島を作りピンクの花を乗せています。
大焼砂の稜線に出たとたん、モーレツな向かい風に見舞われました。
登で、砂地で、歩きづらったらありませんい。両脇の太いロープが手すり代わり。
右側はオヤマソバやウメバチソウが進出し、コマクサは居づらそう?
左側の谷の広大な砂礫地こそが有名なコマクサ群生地。最盛期は過ぎたけれど、さすがお見事。コマクサ・コマクサ・コマ・コマ・コマ……、タカネスミレ(葉、種)と仲良く陣取っていました。
北東に延びる尾根はハイマツの海。ミヤマハンショウズル(種)やミネザクラ(果実)、青色が眩しいミヤマリンドウ。すると砂礫のお椀のような丘が現れ(→)これが焼森でした。わずかにコマクサ、イワブクロなど咲いています。しかしなんともシュールな景色!どこの惑星?
ガスがかかり始め周囲はミルク色。
でも足下にはハクサンシャジンの艶やかな青・青・青、
チョウチョもハチも大忙し…。
湯森山を過ぎると稜線の下には雪渓が残り、ニッコウキスゲがあちこちで群れを作っています。ガスが濃くて、見えそうで見えません。う~ん、もどかしい。
木道が現れた、おお、熊見平か? いやぁ、広い~、
タチギボウシ(写真)、キンコウカ、イワショウブ、その他・・湿原のお花たち
やがて緩やかに登り始めたと思ったら もう笊森山だった。
山頂は濃霧で、風の強いこと。 こぐまもいたし。
幻想的だった ミヤマリンドウ
とにかくなだらかな 稜線が延びていきます
おお、やっと現れました、「← 烏帽子岳(乳頭山)・千沼ヶ原→」の分岐。
もちろん、右ですっ、千沼ヶ原に行きます。
【コース】阿弥陀池避難小屋 (男女岳往復04:40~05:30)06:00-(馬場の小径)-大焼砂07:45-8:30(20)横岳(1583高地) 08:50(10)-焼森09:10-湯森山10:30(10)-笊森山 12:30(40)-千沼ヶ原分岐13:15
二日目後半は 千沼ヶ原から乳頭山へ~ (^_^)/~
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