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シオジの森へ ふたたび

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2013年8月22日 (木) 晴から霧

去年、逆コースで歩きました

大峠(標高1560m)まで、タクシ-ですいっと登ってしまってすいません。

山腹を辿るほぼ水平な道は、スズタケの尾根を越えたり、大木を眺めたり、小沢を越えたり、迫る岩肌に驚嘆したりしながら行きます。

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シオジの森は、足元に石が多く気を遣わされますが、じき唐松の落ち葉道になり、木々を愛でながら歩けるようになります。

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シオジは真っ直ぐ天に向かって伸びます。堂々としていて美しい。

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シオジの森から大樺ノ頭への登りは、急でタイヘンかと思ったは杞憂、
ダケカンバのさわやかな雑木林でした。

大樺ノ頭北尾根と合わせると防火帯になり、下草がソヨソヨしだします。

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おりしも涼しい霧が下りてきました。霧のカーテンの向こうがぽうっと明るい。
近づくとマルバダケブキの黄い花が浮かび上がりました。
マルバダケブキがこんなに綺麗だったとは。

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大樺ノ頭に、濃い霧の中で到着。
黒木や岩の濃淡のシルエットがよい雰囲気を醸しだします。

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雁ヶ腹摺山に向かう道は、苔や栂の大木や、所々マルバダケブキやキオンの花や、
秩父的な雰囲気が好もしいと思います。

雁ヶ腹摺山には誰もいません。
前方に広がる緑の草地を眺めながら、ゆっくりティタイムをすごします。

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草地にはコウリンカ、ウメバチソウ、マルバダケブキ、キオン、ソバナ、アザミ・・
ススキも可愛い花穂を咲かせていました。いよいよ秋が始まりました。

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大峠までの道も、大ダケカンバやブナ、草地や、面白い割れ方の大岩など、飽きることがありません。

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来週は少しは涼しくなって欲しいです。

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【コース】大月08:02→(\7280)大峠09:00(15)-シオジの森10:30~11:45-大樺の頭12:40(30)-雁ヶ腹摺山14:00(25)-大峠15:00→(\7820)大月16:05
【地図】昭文社:大菩薩  2万5千:七保

では また~  (^_^)/~

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静かな山道、  ④秋田駒~乳頭山  残念 孫六温泉に下山

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2013年8月7日~9日   

三日目(8月9日) 田代平~孫六温泉

とにかく雨です。オジサンは「縦走は中止して、降りる」とおっしゃいまする。

わたしは 大白森をあきらめきれない・・、とはいえ雨なら おもしろくないでしょう。
分かっているけれど
「とりあえず蟹場分岐まで行ってみて、行くか下るか考えよう」と結論を先延ばし
希望というより願望で出発しました。

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雨は降っていても風がないのでスイスイ歩けます。
田代平は思ったより広大な湿原で、周りを囲むシラビソの樹形が美しい。

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花もたくさん咲いているし

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その時、雷がドドーン !
またドドーン! おおコワイ、仕方ない下山だね。
湿原をぶらついてから、最短の孫六温泉に降りることにしました。
帰り際、一瞬だけ雨が止み、霧が薄れました。優しい山が遠くに見えました。 

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下り始めてからの雨は、ますます酷くなりました。
バケツをひっくり返したようなとは、このことと思う。

登山道は泥流に任せるまま、樹林帯の中なのに容赦なく叩き付ける雨、
中腹のブナ林を愛でるなんて余裕はありません。

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ブナの幹には迸るように水が流れ、木道も階段も泥流に覆われ、川の中を歩いている感じです。必死で下ります、何度も転びます。滑ります。

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ずぶ濡れになって孫六温泉に辿り着きました。
急いで下りたのに1時間コースが1時間半もかかっていました。

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乳頭温泉の超熱い湯に浸かり、乾いた服に着替え、
田沢湖駅へのバスのシートに腰を下ろし、やっと人心地がつきました。
駅までの車道には崖崩れしそうな斜面が何カ所もあり、監視の人が立っていました。排水は間に合わず、噴水のように泥流を噴き上げています。

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それでもバスはエライ。定刻に田沢湖駅に到着したのですからネ。

ところが、新幹線(田沢湖線も)は不通になっていたし、国道も通行止めになってしまったしで、この先も大変でした・・・

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【3日目】田代平山荘05:40一田代平Uターン06:25-孫六分岐07:00-孫六温泉08:20-乳頭温泉BS 09:55 →(\800)田沢湖  10:42                      

今年の夏の東北はな~んか変?  
それでも楽しかった 東北の山、大好きです  (^_^)/~

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静かな山道、③秋田駒~乳頭山   千沼ヶ原から乳頭山へ




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2013年8月7日~9日  

二日目(8月8日)後半 千沼ヶ原から乳頭山 、そして田代平山荘に
 

なんとまぁ、キセキ?  霧が晴れ、陽射しが戻ってきたのです。
前方はるか向こうの山腹に大小の池塘が見えます。

 

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跳ねるように歩きます。 道沿いには、クルマユリ(写真)や ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲが整列して出迎えてくれす。

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千沼ヶ原はシラビソ(アオモリトドマツ?)に囲まれ、なんとも北欧風でロマンチック。

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ミツガシワ(実)の沼、ホタルイの沼、大小の沼が点在する最初の湿原。

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その奥にはニッコウキスゲの群生する湿原があり、


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さらにその奥にも・・いやはやすごい。

モウセンゴケ(写真),、トキソウの可愛いピンク…。

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いいねぇ。静かだね。それでいて生命感がびんびんです。

さらに木道は延びています。全然、飽きません、
ずっと居たいな。でも行かなくっちゃ。もう来られないでしょう、さようなら

縦走路へ戻る道は、楽しい花畑。
群生するヒナザクラ(写真)、

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イワカガミ、ミズバショウ(写真)。。

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乳頭山へ最後の登りは、ほぼ平坦で楽なのですが…、再び霧が出て前方の様子が分かりません。両側の谷底には池塘がいくつも見下ろせます。

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尾根上はハイマツ帯で、ミヤマトウキやハクサンシャジン、トウゲブキ、ハクサンフウロ、クルマユリ、ミヤマウツボグサ、ウスユキソウ…と、色鮮やかな花たちの絶えることがありません。Img_0502_r


切り立った岸壁の際を過ぎ、乳頭山の頂に出ました。


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これは黒湯分岐の道標です。クマの怒りを買ったのでしょうか。

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オオシラビソの森の中、濃霧はついに雨粒に変わりました

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小屋にはきのうのオジサンと3人でした。
水場は歩いて10分ですが、分かりづらそう、千沼ヶ原で汲んでおいて良かった

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その夜は、目が覚めるたび、雨の音が聞こえていました。
気のせい?そうだといいけど
。 

【コース】千沼ヶ原分岐13:15-水場 13:30(10)-千沼ヶ原 13:45~14:20-縦走路14:50-
乳頭山 15:40(30)-田代平山荘16:30(泊)

三日目は 残念! 乳頭温泉に下山す  (^_^)/~

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静かな山道 ②秋田駒~乳頭山    馬場の小径~湯森山~笊森山

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2013年8月8日  

二日目(8月7日) 馬場の小径から大焼砂、そして湯森山に~  

素晴らしい夜明けでした。 まず女目岳に登ります。 東の空には岩手山。

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ところが・・・しのび寄るガス、あたりはミルク色に封じ込められてしまいます。
慌てて小屋に戻りザックを担いで出発。

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カラー写真ですけど・・・ 阿弥陀池と、奥に小屋がありますが、お分かりですか?

男岳横岳分岐を急降下で乗越し、秋田駒カルデラの凹地に入ります。
驚くことに、こちら側はクリアに晴れていました。

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背後の男岳や五百羅漢は外輪山の猛々しい貌を見せています。

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カルデラの谷は、小さな池が点在しお花畑はどこまでも続いていきます。

アキカラマツ、ハクサンフウロ、エゾツツジ、ウメバチソウ、オニアザミ(写真)、ムシトリスミレ、フジバカマ、ハクサンチドリ、クルマユリ。群生のチングルマは花期が過ぎヒゲ(果穂)を伸ばしていました。

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ここは広々としてなお、周りを囲まれる感覚、なごみの空間、
とても静かな別名『ムーミン谷』です。

Img_4783_rエゾツツジ

駒池の畔で昨夜の盛岡5人組とすれ違いました。
出会った人はそれだけ・・・・・・なんてまぁ、静かなんでしょう。

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チングルマは花が終わり、きらきらした穂になっていて、それはそれで綺麗でしたが
この丘だけ、最後の花園を見せてくれていました。

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やがて草原からスコリア敷き詰めの殺風景な丘に変わりました。
こういう所にコマクサは棲んでいます。
ホラ、点々と小さな島を作りピンクの花を乗せています。

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大焼砂の稜線に出たとたん、モーレツな向かい風に見舞われました。
登で、砂地で、歩きづらったらありませんい。両脇の太いロープが手すり代わり。

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右側はオヤマソバやウメバチソウが進出し、コマクサは居づらそう? 
左側の谷の広大な砂礫地こそが有名なコマクサ群生地。最盛期は過ぎたけれど、さすがお見事。コマクサ・コマクサ・コマ・コマ・コマ……、タカネスミレ(葉、種)と仲良く陣取っていました。

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やがてハイマツ地帯になり、すぐ上が横岳でした。

北東に延びる尾根はハイマツの海。ミヤマハンショウズル(種)やミネザクラ(果実)、青色が眩しいミヤマリンドウ。すると砂礫のお椀のような丘が現れ(→)これが焼森でした。わずかにコマクサ、イワブクロなど咲いています。しかしなんともシュールな景色!どこの惑星? 

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ガスがかかり始め周囲はミルク色。
でも足下にはハクサンシャジンの艶やかな青・青・青、

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チョウチョもハチも大忙し…。
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湯森山を過ぎると稜線の下には雪渓が残り、ニッコウキスゲがあちこちで群れを作っています。ガスが濃くて、見えそうで見えません。う~ん、もどかしい。

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木道が現れた、おお、熊見平か? いやぁ、広い~、

タチギボウシ(写真)、キンコウカ、イワショウブ、その他・・湿原のお花たち

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やがて緩やかに登り始めたと思ったら もう笊森山だった。
山頂は濃霧で、風の強いこと。 こぐまもいたし。

幻想的だった ミヤマリンドウImg_4929_r_2
とにかくなだらかな 稜線が延びていきます
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おお、やっと現れました、「← 烏帽子岳(乳頭山)・千沼ヶ原→」の分岐。

もちろん、右ですっ、千沼ヶ原に行きます。

【コース】阿弥陀池避難小屋 (男女岳往復04:40~05:30)06:00-(馬場の小径)-大焼砂07:45-8:30(20)横岳(1583高地) 08:50(10)-焼森09:10-湯森山10:30(10)-笊森山 12:30(40)-千沼ヶ原分岐13:15

二日目後半は 千沼ヶ原から乳頭山へ~  (^_^)/~

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静かな山道 ①秋田駒~乳頭山     阿弥陀池避難小屋まで

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2013年8月7日~9日  

一日目(8月7日) 八合目登山口~阿弥陀池避難小屋  

初日は高低差のない道を1時間ほど歩くだけ。 

途中、旧硫黄鉱山跡の道を分けますが「崩落による危険箇所あり」の、
なかなかそそる道でした。

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自分の行く新道は、霧がなければさぞ眺望が良いのでしょうが・・・。

Img_0045_rエゾアマニュウ

秋田駒は噂どおりの花の山。 ハクサンシャジン(全盛期) タカネニガナ、オオノアザミ、オニアザミ。ヤマハハコ、オニシオモツケ、シロバナトウチソウ・・・

Img_0058_rノリウツギ

木道が現れるとお椀の底のような阿弥陀池の凹地であり、濃いガスの溜まり場になっていて、足元以外何も見えません。 いったいどこに行くのやら?

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ふいに三角の屋根が現れました。今夜のお宿・阿弥陀池避難小屋でした。

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水場はポタポタ水滴が落ちる程度ですが、ちゃんと確保できました。

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きょうのうちに男岳に登っておきましょう。

ますます霧が濃くなり、男岳の全容が見えません。
とにかく岩ピークをいくつも越えていきます。
そろそろかな?と思っても「あぁ、まだ先か」といった具合で・・。

Img_0113_rミヤマホツツジ… めしべが、ぐいっと反り返っています (  )

そうして 鳥居と石祠の、男岳に到着しました。

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五百羅漢回りで下山したかったけれど、濃霧は怖いので、来た道を戻ります。

Img_4681_r男岳から見下ろした、 左・阿弥陀池、奥に避難小屋があるのです…  
中央の尾根は横岳へ続きます。
尾根上の右に急降下するのが、あす歩く馬場の小径へ繋がる道です

岩の道にも、とぎれることなくお花は現れます。 
ニッコウキスゲ、ミヤマウツボグサ、ミヤマダイコンソウ、エゾツツジ…。

Img_0101_rミヤマコウリゾナ

夜は満天の星空でした。 大きな星小さな星、とにかくいっぱいの星・星・星。
天の川は滔々と天空を横切り、流れ星も豪勢に次々と落ちてきます。
あまりに凄すぎて、小屋に戻る気がしなくて、木道に大の字になって、しばし眺めていました。 きっと一生の記憶でしょう。

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避難小屋2F、とてもきれいです。 立って歩けます。 右のドアは冬季用。

【1日目】田沢湖12:20→(\1000)駒ヶ岳8合目13:19/13:45-阿弥陀池小屋(泊)15:15+(男岳往復15:40~16:30)

二日目は 馬場の小径から大焼砂、そして湯森山に~  (^_^)/~

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ヒオウギの高指山

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2013年8月2日 (金) 小雨・霧

山中湖村のヒオウギ里山祭りは8月5日(月)~8月17日(土)なので

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ちょっと早かったかも。

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お天気もいまいちでした。

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お盆明けたら、また来てみましょ

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【地図】昭文社:富士山  2.5万:富士吉田

では また~  (^_^)/~
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