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下るだけの山歩き2 精進口登山道


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2013年7月22日 (月) 快晴

河口湖駅⑦番バス停の先頭にザックを置くと、富士登山を目指す若い女の子2名が続いた。

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バスはフジサン・ブームで外国人観光客も多く90%の乗車率、北麓駐車場BSでは登山客がどっと乗り込み、すし詰めになった。

終点五合目BSには、すでに登頂をすませた登山者の長い列に驚く。

標高2305mの展望広場で、爽やかな朝の空気を、おもいきり吸い込んだ。
真っ青な空には大きな富士山が迫り上がり、反対側には南アルプス~八ツ~奥秩父が並んでいる。 

(写真 クリックしてみてください↓)
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ゆっくり展望を楽しんだあとは、精進口へ下山開始。
登山道に入ったとたん、喧噪がぱったり途絶え、朝日と松の匂いとみつばちの羽音と・・・カラマツの落ち葉が降り積もった柔らかな道。ハクサンシャクナゲの濃いピンクの花が点々と続く。

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廃屋のある四合、さらに下ると山梨県林務部『学術参考林・天然カラマツ林』になる。山梨県の『やまなしの森林100選、富士山三合五勺の天然カラマツ林』等も見る。

Img_0248_r『特別母樹林』とは重々しい↑

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三合は広場で、道が4方向に分かれる。すぐ下にスバルライン『三合目』のBS、
登山道は舗装路の下のトンネルをくぐる。

道標は丁寧に現れ、なんの心配もない。やがて両側にスズタケが繁茂し出す。
スズタケに覆われた斜面に、どでかいブナの木が次々と姿を見せた。
標識『やまなしの森林100選、精進口登山道二合目のブナ林』。

ブナだけじゃない、カエデやミズナラも大木が多い。廃屋が数軒現れ、すぐ下の舗装路(富士林道)を横切ると両側のブナはますます貫禄を増してきた。
あまりに気持ちよいので腰を下ろしてお茶タイムにしよう。

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スズタケ、ダケカンバ、カエデ…、明るい陽気な森が続く。ツガ?のような黒木もある
舗装路(鳴沢林道)が横切るところが一合の天神峠で、左に弓射塚・右に天神山があるはず。でも木々が濃すぎて見通せない。
 

ちょうど12時、左の明るいカラ松林に入りランチにした。
靴を脱いでゆったりくつろぐ。この道で誰にも会わないなんて予想外だった。

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黒木はシラビソか? 再び下山を始め、30分で林道を横切る。
ダートの道だ。標高1252mの道標、軽水林道だろう。

精進口登山道をさらに下る。 溶岩の穴やら、降り積もったカラマツの落ち葉に苔の岩、樹海の不思議な光景が広がっている。

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そういや、頻繁に出てきた「精進口登山道」の標識をパッタリ見なくなった、
前方に見えるは車止めの柵。ところが、その先に待っていたのは林道でなく、「富士山青木ヶ原樹海等エコツアーガイドライン」という表示。そして 「←至 精進口登山道」の道標が、なんと自分の来た方向を指していた。
どうも、道をハズしていたらしい。
まぁ、少し戻れば 正しい道を発見できるだろう。

なので、この辺りを少し歩いてみると『やまなしの森林100選、大室山のブナ林』という札。大室山だって? 南にずれていたのか?
ここは
ゆっくり散策したい雰囲気の、立ち去りがたい所。

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でも自分の居場所が分からないままに樹海を散策するのは、やっぱし気味悪い。
わたしは ビビる体質です。

ということで、走るように来た道を登り返した。左右に目を配り、見落とした物がないか確かめつつ、走りに走って、でも、、何もヒントを見つけられぬまま、標高「1252m」地点に戻ってしまった。 その時なんたること、さっきの所に忘れ物したこと気づく。
また走って取りに戻り、
3度目の「1252m」地点。ふ~~

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いやはやいやはや、疲れました。
現在地が分かっているんだから、どうにかなると思うけど・・・
疲れているし、ちょっとパニクッてる気がするなぁ・・・・・

なので、安全策をとることに。
つまり、まず暖かいコーヒーを飲み、それから
一合まで登り返し、天神平スキー場からタクシーを呼ぶ。

天神平スキー場は、現在『フジテン・リゾート』として、夏は自転車やグラススキーをやっている。タクシーが来る前に、体を拭いたり着替えたりさせて貰った。

Img_0253_r_2三合の上にあった、シナノキ↑    これも巨木だった

Img_0263_r_2(タクシーは痛い出費だったし) 
赤池まで下りられなかったので
帰りのバスでは落ち込んでいた。

でも、一夜明け、、、、
精進口コースの 引力に気づく。

今度は登って、間違え場所と理由を解こう。大室山ブナ林はすごくステキ、あそこはゆっくり散策したいなぁとか、いろいろ…。

それよか、久しぶりのランニングで、翌日は筋肉痛、 イタタタタ・・・ 

【コース】河口湖駅07:20→(1500円)富士山五合目08:25(30)-四合09:25-三合1120m 10:20-二合11:20-(10)一合(天神峠)12:00(30)-軽水林道13:00(+15)-大室山のブナ14:00(戻る)-軽水林道 14:50(10)-一合 15:40-フジテン 15:55/16:20→(5390円)河口湖16:50

【地図】昭文社:富士山  2.5万:鳴沢、精進

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下るだけの山歩き♪帯那山~棚山~♨

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2013年7月18日 (木) 晴れ

9時過ぎには山頂直下の登山口についた。 ゆっくり歩いて20分で登頂という
”なんちゃって登山”で、今日の最高峰・帯那山(1380m)の山頂だ。このあとはほとんど下りの今日のルート、おまけにゴールがと来た日には……。

澄み切った大空に牧草の青々とした広がりはなんとも美しい。
「いいねぇ」と胸一杯息を吸いむ。

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山頂のアヤメは壊滅か? 『群生地』の綺麗な看板が痛々しい。
5年前の6月下旬に訪れた時は、減ったとはいえ群生地らしくあったのに。

Img_0068_rアヤメの代わりに、カワラマツバ。

『帯那山高原牧場』(休牧中)のゲートを抜け、車の来ないダートの林道歩きとなる。

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明るい雑木林の生き生きした緑を楽しみながらルンルン下ると、
基地のような建物、コレが地図にある電波塔だ。

さらに下ると石仏2体に出会う、こちらは微笑ましいお顔の御方がた。
きょうもよろしくお願いします。

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道標は少ないが道は明瞭で、「古湯坊」とか「積翠寺」方向に向かえばよい。
防火帯をダダッと下り、

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林道の三叉路に降り、再び山に入り、防火帯を進み、太良ヶ峠まできた。

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太良ヶ峠から柵をすり抜け、林道を歩く。相変わらず気持ちよい道、
足に負担もかからず、存分に緑に浸っていける。

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林道が左にカーブする所に「ドコモなんたら…」の看板があり、直進する山道に「棚山→」を示す板が架かっていた。

さて気持ちよい雑木林を下る山旅も一箇所悩ましい場所があった。
1160mを越えた所の唯一の道標が謎。
行くべき方向が「兜山」となり、自分たちの来た道が「棚山」方向となっている。
みんなで考え、これは道標が狂っていると判断し、直進した。

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雑木林は秋には紅葉し、冬になれば格好の日溜まりとなるだろう。
道標は少ないけれど、ほぼ南東にまっすぐ下ればよい。
丸い大石が出てくると、グイッとひと登りで棚山に出た。

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 棚山は風が通り、最高のランチ場所。

下山道は案内板バッチリで、心配なく下れる。今回は「重石」コースを選択した
稜線には大きな丸い石がドカスカ出てくる。立派な赤松も生えている。

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「重石」は「前コブ」の先で左にカーブする尾根の、思ったより下った所に鎮座していた。期待通りの重なり具合と大きさだった

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あたりには他に「鞍掛石」など大石が多く、どういう地殻変動があってこういう場所ができたのかと思う。

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この先は涼しい沢地形のジグザグを下り、山ノ神ルートと合流する
さすがちょいとおみ足も疲れてきたし、暑くなってきた。

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最後の林道歩き20分はカンカン照りでつらかったけど、
が待っていると、がんばった。

Img_0164_r最後に富士山が、姿を現してくれた。

ほったらかし温泉は空いていた。 汗をかいた山帰りに、
は最高。
露天風呂に浸かると、いちように「ワ~オ」と歓声をあげる。
真っ正面に大きな富士山。眼下は広々とした甲府盆地。ゆるめのお湯に の~んびり、青空を眺めながら の~~んびり。

棚山経由は色んなコースが作れます。雑木林が多いので、秋とか冬にまた来よう。

Img_0170_r温泉の向こうに棚山

 前回の棚山~ほったらかし温泉は 2012年1月23日でした。

【コース】帯那山頂下09:10-帯那山09:30(10)-電波塔10:25(10)-石仏10:50-帯那林道11:00-太良ヶ峠11:25(10)-ドコモ看板11:45-怪道標12:10-棚山12:45(30)-重ね石13:50-林道14:40-ほったらかし温泉(\700)15:00
【地図】昭文社:金峰山・甲武信山  2万5千:甲府北部、塩山

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アコガレノ岩菅山


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2013年7月6日~7日 (土日) 曇り雨

Y倶楽部の山行に参加した。
集合地の長野電鉄湯田中駅は、すでにたまらぬ暑さ。

車に分乗し一路、一ノ瀬登山口に向かう。

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さすが土曜日、駐車場は満車、日帰りの登山者がほとんどと思う

ひと登りで上条用水路沿いの道になる
コレが何ともステキなおさんぽ
道で、緑の色も、水路のカーブも、

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沢音と小鳥のBGMも、リハーサルをしたように、お互いぴったり寄り沿い
ハーモニイを奏でる。

Img_0473_rクマノミズキ(左)、                 モミジカラマツ(右)、、

Img_0488_r 
クルマムグラ?(左)、         サンリンソウ(右)、

アライタ沢はナメ滝がステキだ
W(ウォーター)W(ウォーキング)できたら、さぞかし良い気分だろう
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川を渡ると急登になり、道の両脇にゴゼンタチバナが群れ咲く。
ダケカンバや栂?の大木が出てくる。

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両側にネマガリダケが茂っている、登山口にあった「たけのこ、きのこ採取禁止」は、このことだったのか。

アカモノ(左)の花はなんとも可愛く、イワナシ(右)はもう実に成っていた。Img_0523_r
固い紅い花はヨウラクツツジ(左)、ミツバオウレン(右)は儚げな白花。

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ノッキリのT字分岐点に到着した、  ふぅ、ううう、、
ここからやっと稜線歩きだ ♪♪

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その時 
「気をつけて、虫がいますよ」
ひゃぁ、早く風のあるところまで行かねば

じき、森林限界を超え、笹原の広がる気持ちよい稜線歩きになった。
お花も多く楽しい道。
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が、小さな羽虫がうるさくつきまとう。
刺さないから大丈夫、なんて高をくくっていたら刺さないけど噛むヤツだった、
というか、じつはブユの大群だった。

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ガレガレな急登をがんばって、岩菅山に到着。
信仰のお山には、立派な石祠が建っていいる。

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夕方になるほど、ブユの群れは濃厚になってくる。
テントの外には、白いテンがわんわん・・わんわん・・  チョー恐ろしい
これが『蚊柱』っていうのか、表に出るのは、よほど勇気が要る。

   

 
翌朝の日の出は重い雲をこじ開けるようなオレンジ色の一筋。

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太陽が出たと思ったら、あっという間にガスが湧き、
雲海も 黒い峰々も、濃い白色に埋められてしまった。

でも朝はいいねぇ、虫がいないもの、思い切り空気を吸い込む。

6時前に岩菅山をたち、裏岩菅に向かう。
この間の稜線が今回の珠玉、曇りがちなのが惜しいし、

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やはりブユと戦いながら歩くので、なんとも落ち着かない。
しかし お花は素晴らしかった。
ハクサンシャクナゲ(左)、 
 コケモモ(右)、

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ツガザクラやハクサンチドリ、オオバキスミレ・・・ 

そしてイワカガミは解けたばかりの雪渓の跡に群生している。Img_0640_r 

笹原におおらかに散らばる白い花は、コバイケイソウ。

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1時間ほどで裏岩菅山に到着したが、ブユとの戦いはますます熾烈に。 

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わたしは すご~くアコガレてる 切明までの道をのぞく。
この先は、今でもヤブの濃いところがあるそうだ。

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感動の裏岩菅山登頂だが、、ブユとの戦いが続く限り、心から楽しめない。
そそくさと帰路についた。

ピストンコースは 復習しながら歩く道。
花に詳しいTさんのおかげで、よく知ることが出来た。ありがとうございました。

ムシトリスミレ(左)     ウラジロヨウラク(右)、Img_0646_r_3

岩菅山頂に戻り、手早く撤収し下山。
なんと、、、、、雨が降ってきた。

ノッキリ到着したが、
「予定の寺子屋峰コースを行っても、雨が降って展望もないし、ブユがずっとついてくるでしょう。」とのこと。「なので、来た道を戻りま~す」
みな、いちようにホッとする。
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ふたたび下りたアライタ沢の岸辺で、腰を下ろす。
ここまで下れば ブユも追いかけては来ない。
雨もやんだので、やっと一息つけた。

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岩菅山~裏岩菅は。ずっとアコガレノ山だった。
でも、一番の思い出は「ブユとの戦い」?

Img_0517_rY倶楽部のみなさま、

大変お世話になりました

ほんとうにありがとう
ございました。

 ゴゼンタチバナ

【コース】(一日目)湯田中10:40→
一ノ瀬登山口 11:00-アライタ沢12:00-1739m 12:30-ノッキリ14:00-岩菅山(2295m)14:50
(二日目)05:50-裏岩菅山06:50(15)-岩菅山07:50/08:10-ノッキリ08:40-アライタ沢10:20-P10:50→湯田中(入浴昼食)

【地図】昭文社:志賀高原  2.5万:岩菅山

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姫神山にたちよる

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2013年7月4日 (水) 曇り 午後 晴れ

朝は雨の音・・・・・・・・・・・。やっぱりダメか。
大きく切られた窓、  岩手山見えない、早池峰山見えない、姫神山も見えない、

Img_0301_r           ↑一瞬だけの岩手山、

しょうがなし、タクシーコールし大更(おおぶけ)駅へ。

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大更駅構内は 余裕の広さ

花輪線に乗って好摩(こうま)で下車する。

万一雨が上がったら、姫神から岩手山を眺められるかもしれない。
タクシーで一本杉登山口に行って貰う、
下山は城内口でなく、コワ坂口にして、お迎えを頼んでおいた。
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一本杉登山口はキャンプ場だ

「行ってまいります」。Img_0324_r

杉の美林だわぁと登っていると、こんな看板が出てきた
ここにいるのは模範生の杉たちか、

「一本杉」の大樹がぬっと現れる。植林の中に、ひときわ目立つ古い樹だ。
太く、まっすぐ、上に伸びる。

「ざんげ坂」そして五合目を過ぎた頃から雑木林に変わった。 雨が上がり(ヤッホー)明るい緑に包まれた。

大きなブナも見える。大きなトチノキもある。

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8合目あたりから、いよいよ岩石が出てきた。優しい雰囲気の大岩たちが次々と登場し、わたしは、どっこらしょと乗り越えていく。
 

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右・岩場コース 左・土場コース  もちろん 岩場コースを(姫神の名物だもん)
 

山頂に近づくと、やっと岩山らしくなる。しかしこういう場所によく見かける、ペンキマークが見えない、もしかしたら、コース外した?なんちゃって

 

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危なそうなところはないので、かまわず登る。オニシモツケやシモツケやミヤマハンショウズルが咲いている。霧が晴れれば素晴らしい展望だろう。
 

ウスユキソウにミツバチ訪問。

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標識出現、ここは間違いなくルートでした
そして
前方の高みに祠が見える。たくさんの祠がならんでいる、山頂だ。
啄木の写真と歌(ふるさとの山に向かい・・・・)が飾られていた、
姫神山は、啄木の「ふるさとの山」なのだ。
 

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下山のコワ坂、何が怖いかというと、山頂直下の急勾配。
土の道が、それはそれは、滑るのだ、お助けロープありがとう。
 

そこさえ過ぎれば、何ともなだらかな癒やしの道

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 ダケカンバの大木が、見事に連なっている。 

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伐採地が現れると、じき登山口。
 

お迎えの好摩のタクシー運転手さんったら、「啄木って、やっぱり暗いですか?」
啄木大好きの方のようで、会話の端々にスキスキ光線が見え隠れ。
それなら、と 「啄木記念館までお願いします」と行き先を告げた。

【コース】好摩07:49→(タクシー\2100)一本杉登山口08:15(10)一本杉700m 08:35-8合目09:30-926m 09:30-姫神山10:10(10)-コワ坂登山口11:25-一本杉登山口11:45→(タクシー\2420)啄木記念館12:00(\450)
【地図】昭文社:岩手山・八幡平

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はじめての岩手山

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2013年7月2日(火) 晴

初めての岩手山」、・・ だって、また行くつもりだから。 

馬返しの登山口からの岩手山の勇姿、堂々として男っぽい。

なかなか人気の山らしく平日というのに三々五々連れだって行く登山者たち。
なにぶん大きなお山なので、登山中はほとんど人に会わなかった。。
 

手前に映っているのは「鬼又清水」、水量豊富だ。

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緑の森の登山道、わたしはミズナラの木々に惹かれる。

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自分の地元では見られない花たち   タニウツギ と ウラジロヨウラク

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やがて2.5合目で旧道(左)と新道(右)に別れる。どっちにしよう。
新道から下りてきた人は「新道がいいよ」と言うし、旧道からの人は旧道を勧める。
あまりに暑いので、より涼しそうな樹林帯の新道を登ることにした。

      カラマツソウ      ヤマオダマキが多いImg_0044_s_2

樹林帯でも花は多く、マイズルソウ、シラネアオイ、ハクサンチドリなど、飽きない。

 

4合目手前でパンを囓っていたら、「登りは旧道を行った方がいい」と地元の方のアドバイス、すぐ上の連絡道で旧道に向かうと・・・

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展望はいいし、陽射したっぷりのお花畑だった

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岩陰のムシトリスミレの非常に美しい青色。 そしてムラサキヤシオ
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たしかに足場の岩はガレガレで、歩きづらい。下山の人たちは難渋していた。
学校行事の高校生、運動靴はすべるしね、

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ここはミヤマハンショウズルの帝国だ。この先も、ずっとずっと繁茂してた。
それがどれも美しい!

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鉾立(7合目)で 新道と合流した。 「いよっ、岩手山」。

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森林限界、ハイマツ帯、勾配のほとんどない楽ちんな道になる。
じき、8合目の大きな避難小屋が現れた。立派なトイレを併設。
右写真は「御成清水」の水場。この標高で豊富なお水は助かる、。

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今夜と明日の水を汲み、さらに15分ほど行けば不動平

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やだね、だいぶガスって来た。
お、これがきょうのお宿、不動平避難小屋だ。


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時間があるので、明日の偵察。お鉢まで行ってみよう。
直登道はスコリアしきつめ、火山だねぇ、、歩きづらいが お花の宝庫。

 

       イワブクロ       ベニナバイチヤクソウ

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  タカネスミレ         そして、コマクサ 

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お鉢の縁に到着したが、内部は真っ白なガスで埋まってた。
どーせあしたまた、来るからと、引き返す。
小屋の裏側(鬼ヶ城への道)は  一面のシラネアオイ、  お見事!

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夜っぴいて聞こえていたのは、雨の音 風の音。
天気予報では「明日は晴れ!!」のハズだぜ。。

2013年7月3日(水) 雨風霧

いやいやいやいや、濃い霧に強風。とにかく寒い、ダウンが要ったかも?
しばし霧が晴れるのを待つことにした。
これじゃ、鬼ヶ城はあきらめだ、お鉢巡って焼走りへの道を下るだけになるのか?

 

ドアをあけてみる、小屋の外壁の草が、しとどに濡れていた。寒い。

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外は、想像以上の大雨だし、風はあまりに強い。
不動平まで行ってみたが、霧が濃すぎ、なにも見えやしない。

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人声がしたので追いかけた、10人くらいのパーティの後ろ姿・・。
「8合目小屋から来たのですけど、ここで引き返します、他のパーティは、みな下山しました。これから雨風はますますひどくなるそうですよ」 

        
ひえ~。

Img_0223_r
完全装備し、小屋番さんの居る8合目小屋まで下る。
やはり、きょうはずっとこんな天気だとか。明日からもお天気が悪いらしい。ということで、泣く泣く安全な道・馬返しまでを、下山。

 

       サンカヨウImg_0231_r
ALL新道を使って登山口へ戻る。
大きなブナの幹を大量の雨が流れている。 これが『泣きブナ』?
水の流れを 写真にするのは難しい。

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最後の最後まで 冷たい雨は弱まることなく降り続いていた。 

馬返登山口からタクシーで、 滝沢駅に行く。

 

Img_0187_r_2 フリース着ても寒いし 
駅のコンビニで買ったコーヒーはすぐぬるむ。

二重に防水したのに、ザックも、服も湿っぽい。

でもさ、
コマクサの君に会えたから ま、いいや

焼走り国際村のキャビン4人用を一棟借りていた。ザック、靴、カッパ、服・・ すべて乾かせ、ラッキーだった。

それに 焼け走り溶岩流の見学も出来た。

Img_0294_ss4人用キャビン
(台所には食器、調理器具、冷蔵庫、電子レンジ、完備) (トイレ、バス付き)  
(お部屋には テレビ、エアコン、2段ベッド×2 寝巻 )


【コース】盛岡09:30→(タクシー6010円)馬返し10:15/10:30-1合目11:30-2.5合目(旧道・新道分岐)12:00-4合目(旧道へ)12:35-5合目13:30-7合目(鉾立)14:50-8合目避難小屋(水場)15:00(10)-不動平避難小屋15:30(お鉢の縁往復16:00~17:00)(泊)
【2日目コース】不動平避難小屋 07:50-8合目避難小屋 08:00-鉾立 08:20-五合目09:10-一合目10;20-馬返し 11:20?→(タクシー3180円)滝沢11:55

【地図】昭文社:岩手山・八幡平 

続きは作成中

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