山ひだの裏に 権現の南面~北面~麻生沢
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2013年4月20日 (土) うす晴~曇り~小雨
浅川でタクシーを降りる、と雲が切れ、薄日が射してきた。やった!
きょうは前回(11.12.04)目をつけていた仕事道を伝い、オクリ沢を詰め、
二俣の中間尾根で権現山主稜の西側1200mを目指す。
仕事道は最初の堰堤であっさり終わり、仕方なくヤブっぽい石ゴロの沢身を歩く。
クサギの匂いが春らしい。そうこうしているうち二俣に出てしまう。
尾根上に乗ればしっかり枝打ちされた若木の杉林。やがて両側にもゆるやかな尾根が並行し、間の撓みが和やかになった。対岸に石積みの残骸が見られる。
ゆるゆる40分ほどで雑木林。芽吹きは美しく山肌のさまざまな緑に、桜色が散らばっている、小鳥の囀り、柔らかい陽射し
徐々に石が現れ、傾斜も出てきた。、目の前に立ちはだかるように堆積する岩
「ヨッコラショ」三点確保しながらの登りは、緊張するけど面白い
権現尾根の合流点の小山はスミレの宝庫、フモト、アケボノ、エイザン、タチツボ、シコクスミレもらしい。もしかして『権現山はスミレの山』?。
いっぷくの後、西方に向かう。
背の低いミヤコザサを愛でながら歩いていると、右側の緩斜面はお花の予備軍で
いっぱい。「こんな登山道のすぐ脇にあるとはね」。フタバアオイ、そしてルイヨウボタンもあたりを埋めつくさんばかり、
奥ノ沢ノ頭(1252m)を越え、濃いピンクのまめ桜に出会う
権現山は自然の宝庫 見上げればコナラ?またはクリ?の木にたくさんの熊だな、
そんなワイルドな中でランチをいただいていると、気温がグイグイ下がってきた。
さらさらさら。という音が聞こえてくる。みぞれが降ってきた。
麻生山を越える。芽吹きの山肌が茫洋とした霧の奥に紛れそうになっていた。
遠くオオヤマザクラの大木があり,濃いピンクの花をたわわにつけている。
尾名手峠を越え岩稜にさしかかると。淡い黄色のヒカゲツツジが満開だった、
またもや新しい展開にぽーっとなってしまった。
下山は鋸尾根と長尾根の中間尾根で、麻生沢に下る。
わたしは初めてなのでわくわくだ。最初は急降下だが、アゼビやツツジが多い、
じき1000m圏の台地に落りた。みぞれ‥… サラサラサラ……、
ふっと魂を奪われそうになる。
さ、下山を続けよう、今度はさらなる急降下、注意深く麻生沢の出合いに降た。
沢のまたには岩が鎮座し、岩から緑のヌシが生えている。がしっとした大木
何の木だろう。チドリノキだったらすごいな。
麻生沢を下りはじめたころ、みぞれは雨に変わり、雨足も強くなった。
雨に濡れた新緑は、ますます鮮やかに力を増す。
麻生沢は小滝やナメ滝を繋げながら流れていく、
わたしたちは流れに寄り添うように下っていく、
やがてゴルジュになり岩肌が切り立ってきた、「まぁキレイ」なんて、のんびり見とれている場合じゃない、渡り返さなきゃ、わたしゃニガテじゃ、わい、滑って転んじまった。左の膝をしたたか打った。
そのあとも、手間取ったけど、どーにかクリア。
堰堤からは水道管に沿うようになり、道も安定して心配なく歩ける。
里にでたら、逃れようのない本降り。まいったまいった。
急ぎたいのにオドリコソウやイチリンソウの花の前では「、つい足が止まってしまう。
富岡バス停で雨宿りをしながらタクシーcall、10分で来てくれてほっとした。
【コース】浅川06:55-オクリ沢二また680m 07:30-権現稜線09:30(10)-ランチ-麻生山12:40-(ヒカゲツツジ)1200m 13:15-1000m台地 14:00-麻生沢二また14:35-富岡16:50
【地図】】昭文社:高尾陣馬 2.5万:上野原、猪丸、七保、大月
では また~ (^_^)/~
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