« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

山ひだの裏に 権現の南面~北面~麻生沢


写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大しまっせ
 

2013年4月20日 (土) うす晴~曇り~小雨

浅川でタクシーを降りる、と雲が切れ、薄日が射してきた。やった! 
きょうは前回(11.12.04)目をつけていた仕事道を伝い、オクリ沢を詰め、
二俣の中間尾根で権現山主稜の西側1200mを目指す。

Img_0589_r
仕事道は最初の堰堤であっさり終わり、仕方なくヤブっぽい石ゴロの沢身を歩く。
クサギの匂いが春らしい。そうこうしているうち二俣に出てしまう。

Img_0592_r

尾根上に乗ればしっかり枝打ちされた若木の杉林。やがて両側にもゆるやかな尾根が並行し、間の撓みが和やかになった。対岸に石積みの残骸が見られる。

Img_0604_r

ゆるゆる40分ほどで雑木林。芽吹きは美しく山肌のさまざまな緑に、桜色が散らばっている、小鳥の囀り、柔らかい陽射し

Img_0605_r

徐々に石が現れ、傾斜も出てきた。、目の前に立ちはだかるように堆積する岩
「ヨッコラショ」三点確保しながらの登りは、緊張するけど面白い

Img_0641_r
権現尾根の合流点の小山はスミレの宝庫、フモト、アケボノ、エイザン、タチツボ、シコクスミレもらしい。もしかして『権現山はスミレの山』?。

Img_0657_r
いっぷくの後、西方に向かう。
背の低いミヤコザサを愛でながら歩いていると、右側の緩斜面はお花の予備軍で
いっぱい。「こんな登山道のすぐ脇にあるとはね」。


126_r_2フタバアオイ、そしてルイヨウボタンもあたりを埋めつくさんばかり、

奥ノ沢ノ頭(1252m)を越え、濃いピンクのまめ桜に出会う

105_r


権現山は自然の宝庫 見上げればコナラ?またはクリ?の木にたくさんの熊だな、
そんなワイルドな中でランチをいただいていると、気温がグイグイ下がってきた。
さらさらさら。という音が聞こえてくる。みぞれが降ってきた。

Img_0722_r
麻生山を越える。芽吹きの山肌が茫洋とした霧の奥に紛れそうになっていた。
遠くオオヤマザクラの大木があり,濃いピンクの花をたわわにつけている。

Img_0761_r
尾名手峠を越え岩稜にさしかかると。淡い黄色のヒカゲツツジが満開だった、
またもや新しい展開にぽーっとなってしまった。

197_r
下山は鋸尾根と長尾根の中間尾根で、麻生沢に下る。
わたしは初めてなのでわくわくだ。最初は急降下だが、アゼビやツツジが多い、

Img_0798_r

じき1000m圏の台地に落りた。みぞれ‥… サラサラサラ……、
ふっと魂を奪われそうになる。

Img_0811_r_2

さ、下山を続けよう、今度はさらなる急降下、注意深く麻生沢の出合いに降た。

沢のまたには岩が鎮座し、岩から緑のヌシが生えている。がしっとした大木
何の木だろう。チドリノキだったらすごいな。

Photo

麻生沢を下りはじめたころ、みぞれは雨に変わり、雨足も強くなった。

雨に濡れた新緑は、ますます鮮やかに力を増す。

Img_0847_r
麻生沢は小滝やナメ滝を繋げながら流れていく、
わたしたちは流れに寄り添うように下っていく、

Img_0856_r

やがてゴルジュになり岩肌が切り立ってきた、「まぁキレイ」なんて、のんびり見とれている場合じゃない、渡り返さなきゃ、わたしゃニガテじゃ、わい、滑って転んじまった。左の膝をしたたか打った。

246_r

そのあとも、手間取ったけど、どーにかクリア。
堰堤からは水道管に沿うようになり、道も安定して心配なく歩ける。

里にでたら、逃れようのない本降り。まいったまいった。

Img_0880_r

急ぎたいのにオドリコソウやイチリンソウの花の前では「、つい足が止まってしまう。
Img_0885_r_2

富岡バス停で雨宿りをしながらタクシーcall、10分で来てくれてほっとした。

【コース】浅川06:55-オクリ沢二また680m 07:30-権現稜線09:30(10)-ランチ-麻生山12:40-(ヒカゲツツジ)1200m 13:15-1000m台地 14:00-麻生沢二また14:35-富岡16:50

【地図】】昭文社:高尾陣馬  2.5万:上野原、猪丸、七保、大月

180_r
尾名手峠のミツバツツジ

では また~  (^_^)/~
山域別レポ一覧は
 
  あしあとへ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

円山木の頭~本間の頭

写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大しまっせ 

2013年4月18日 (木) 快晴

① 塩水橋~塩水林道~ワサビ沢出合

  まず、あの大杉に会いに行きます

Img_0420__r_2



② ワサビ沢出合

③ これが大杉

Img_0438_r
④ 
円山木ノ頭、南東尾根  950mあたり 

 オオヤマザクラ咲いていた

Img_0451_r
  巨木連なる

Img_0454_r


⑤ 
円山木ノ頭、南東尾根  1050mあたり 

 二重山稜ブナの森

  Img_0465_r    

 倒木は世代更新の証

    Img_0469_r

  

⑥ 円山木ノ頭、南東尾根  1250mあたり 

 芝地にスミレ咲いてます

Img_0485_r

   アセビのトンネルをくぐって

Img_0497_r

⑦ 円山木の頭~本間の頭 

  嬉しい出会い キクザキイチゲ

  Img_0511_r

⑧ 本間の頭 南東尾根 

  モミの巨木が多い

Img_0587_r

  おお、怖い、鹿柵を越えて

Img_0603_r
⑨ 無事塩水橋に戻りましたよ

Img_0606_r
【コース】塩水橋P 08:00-ワサビ沢出合09:00-弁天杉09:30-1050m 10:50-1260m 11:30(ランチ)-円山木ノ頭12:30-本間ノ頭13:20-P15:50 
                                 ゆっくり休みながら・・・です
【地図】昭文社:丹沢  2.5万:大山

では また~  (^_^)/~
山域別レポ一覧は
 
  あしあとへ

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

前道志も春 無生野から倉岳~寺下峠


写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大しまっせ
 

2013年4月11日 (木) 晴れたり 曇ったり アラレったり

 前道志の最高峰・倉岳山に、
バスで無生野まで行き、2.5万(大室山)の736m峰を通る破線を伝ってみることにしました。 もちろん破線とは800mあたりで別れ、尾根をそのまま登ります

上野原~無生野のバスは山あいの道をくねくね進み、車窓にはステキな景色が矢継ぎ早に現れます。絶滅危惧な路線バス、いまのうちせいぜい利用しましょう。

1

終点 無生野 付近をふらついてから、30分後に登山開始です。

Img_0127_r
↑ この山を越えていくのも面白そう♪(次回以降のお楽しみ)

目立たない細道から杉林のうすい作業道を拾って稜線に出ます。
ちょうど植林から雑木林に変わる地点でした、
一気にほの緑の芽吹き包まれました

Img_0143_r_2
「さぁ、どうぞ」の尾根 ↑

急斜面は落ち葉の吹きだまり。ざくざくと面白いように上り詰め、やがて736峰に乗り、その先はなだらかな落ち葉道となり、ルンルンランラン調子に乗っていくと、再び急勾配。 気が付けば800m圏の台地に乗っていて、

Img_0141_r落ち葉深い ↑


いつの間にやらあたりは冷たい空気に包まれ、上空は灰色の雲に覆われていましたが、谷底に点々と咲くピンクのミツバツツジに励まされます、

860m峰で登山道に合流し、左折し倉岳山に向かいます。
点々と咲くスミレ各種、たちつぼ、えいざん、あけぼの、まめ桜の花がはらはら舞い落ちる道。

Img_0159_rアケボノスミレ

倉岳山頂は北風が吹きすさび、アラレも降っています。
あたふたとお昼を済ましましたが。「寒いし濡れるし…、少しでも早く帰れるコースにしましょ。」と立野峠から下ることに。

立野峠で後の人に追い抜いてもらおうと待っているうち、風は止み空が明るくなってきました。それに、前方の尾根続きには満開のミツバツツジが !

3

なので、立野峠から下りるのはやめて、さらに稜線を行くことにしました。

久しぶりなので、初めてきたかのように新鮮。
芽吹きの淡緑とミツバツツジの艶やかなピンク、ホンワカした色合いに遠景の山並みが透かして見えます。

Img_0184_r一瞬 富士山が!

陽が射してきました。きれい、うっとり。
舟山手前の720mでは、南の小平地に入りコーヒーブレークを楽しみます。「静かねぇ」「やっとゆっくりできるわ」 暖かい陽射しと柔らかい風、スミレやウグイスカグラ、クロモジの花に囲まれた別天地です。(すぐ下の三角点も確認しておきましょう)。

Img_0235_rウグイスカグラ


舟山を越え寺下峠から北への下山道に入ります。
いやはや、記録では3~4回は登っているのに「初めて?」の印象。足元はホカホカ歩きよく、Img_0266_r
雑木林は明るい。大地峠を行くなら無理をしてもこの尾根を歩くべし。

Img_0289_rシロバナエンレイソウ


明るい緑に包まれて朗らかにジグザグと下り、やがて川沿いの道に。
後半は水道管を友に緩やかな道を行きます。

Img_0300_r

里に出て、塩瀬大橋からしばし桂川を見下ろし、周りの山々を眺めます。
暑いくらいの陽射しを浴び、萌える若葉や山桜がもくもく湧き上がっています。

6
風も優しく心地よく、お天気はめまぐるしく変わった一日、コースも変化をもてて、面白かったなぁ、と しみじみ思ったのでした。

【コース】上野原 8:28→(\450?)無生野 9:15(調査とか)-とりつき 9:45-736m 10:30-主稜線 11:00-倉岳山 1:45(30)-立野峠 2:50(10)-トヤ山13:40-760m 13:55(30)-寺下峠15:10-水道施設 6:00-車道16:25(10)-梁川17:00
【地図】昭文社:高尾陣馬   2.5万:大室山

Img_0263_r← ヒトリシズカ

では また~  (^_^)/~


山域別レポ一覧は
 
  あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

身延山

写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大しまっせ 

2013年04月04日 (木) 快晴

青春18切符を利用して身延山にいってみました。
表参道登り、裏参道くだり、思ったより歩きでがありました。

身延山バス停から 門前町を5分ほどで三門の前にでた

Img_0438_r
わぁ、しだれ桜満開だ、間に合って良かったね

「いえ、有名な身延山のしだれ桜はこれじゃありません、あの階段の上なんです。」

ということで、エンヤラドッコイショと階段(菩提梯)を登る

Img_0452_r
登り切るとしだれ桜の大木です、あらら、お花は終わってました、

Img_0455_r

久遠寺の本堂にお詣りし、表参道にて登山開始。人影はありません

まず目指すは 「丈六堂」

道が縦横に走り、分岐のたびに迷いますが、そこは、カンで乗り切って

Img_0465_r無縁仏

無事 お堂に到着、ここは尼僧さんたちのお寺です

Img_0467_r_3

手入れの行き届いた杉林に、ミツマタの花がさき、ほんのり灯りがともったよう。

Img_0475_r
そうして「大光坊」に到着
どのお寺も大きくいくつもお堂や宿坊をもち、日蓮上人ゆかりの仏像やなにやらがありますが、屋外に祀られた金色のお釈迦様は大きく立派で、その肩越しに山並みは見え、いい感じです。

Img_0488_r

ここからは土の道、山登りらしくなりましたが急勾配。
頻繁に現れる丁目石のカウントアップを励みに、ヒーコラヒーコラ・・・

Img_0503_r
しんと静まりかえる法明坊(お水屋)にてランチ。脇の高台から富士山が見えました。

20分ほどで「奥の院」に到着。
ロープウエイ終点駅なので、人であふれかえっています。

Img_0513_r

裏の展望台には「身延山」の道標がたち 南アルプス、八ヶ岳、奥秩父まで一望

南アルプスといっても余り馴染みのない深南部,笊ヶ岳がなかなかスマートにそびえていました。塩見岳、農鳥岳が大きく見えます
手前の真冨士山が堂々とし、登りがいありそう

Img_0521_r_2
下山は裏参道、まず追分(感井坊)に下りました。
ここで七面山への道を分けますが 七面山には一度赤沢に下りてから登り返す道のり。

Img_0539_r
わたしたちは三門ぬ向けてゴー
千本杉にてひと休み。今までも杉の美林でしたが、スゴイ!! 格が違います

Img_0553_r


さぁ、帰りのバスに間に合うよう、急ぎましょう

お寺をめぐりながらの登山って、ちゃんと腰を下ろして休んでいないんですね
どうりで疲れたわけです。

Img_0570_r
門前町で「みのぶまんじゅう」を購入

【コース】 …→身延08:41/08:50→(\280)身延山bs 09:02-三門09:15-本堂700m 09:30(10)-丈六堂10:05(15)-大光坊10:45(15)-お水屋 11:45(30)-奥の院12:35(15)展望台12:50(25)-追分・感井坊13:45-千本杉14:05(15)-松樹庵14:50-三門15:25-身延山bs 15:35/15:55→(\280)身延16:07/16:16→…

では また~  (^_^)/~
山域別レポ一覧は
 
  あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

芽吹く里山・谷戸の春


写真はポップアップウインドウ、クリックすれば拡大しまっせ
 

2013年4月 5日7日  快晴

 

なんともすばらしい季節になりました

ソメイヨシノはおわり、オオシマザクラが 清々しい

Img_0614_r_3

春の嵐の去ったあと、いちだんと春めいた景色が広がります

ニリンソウの谷戸はこんな感じ

Img_0589_r

 

ネコノメソウはひかりを浴びて

Img_0591_r_2
小さなスミレ

Img_0585_r
このあと里山に向かい、ヤマザクラにつられて脇道にはいると

Img_0616_r

綺麗なスミレが出迎えてくれた

二日後、モミジの芽吹きの台地の奥に 

Img_0016_r

入り口を探り当て、スミレの君に会いに行くと、大勢の仲間が待っていた

Img_0045_r_2
ますます美しく気高いスミレ

Img_0050_r
ジュウニヒトエも咲き出して

Img_0047_r_2
初めての道はしっかり延びていく

Img_0029_r

こんな谷をへずり

 

Img_0054_r_3

思いがけない場所に降り立った

Img_0056_r

無事車道に出ると、里山の芽吹きが青い空に映えている

Img_0071_r
傍らにはウラシマソウ、のどかに釣り糸を垂れ ♪

Img_0076_r
春爛漫・・を 謳歌していた。

では また~  (^_^)/~
山域別レポ一覧は
 
  あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »