赤沢左岸尾根と水晶沢右岸尾根
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2013年2月17日 (日) 晴
西丹沢の大界木山~畦ヶ丸の南西の山懐に囲まれたすてきなブナ林を
訪ねてきました。
グレーの空に富士山の白さが映えている
横活センター(キャンプ場)の中を抜け、忘路峠へとたどる道、動物の足跡しかない道は、案外雪深く、バージンスノウのような優しい雪は靴が潜って転びそう。
けれど歩けば心は輝き翔んでいるような気分、1時間ほどで忘路峠に出ました。
大界木山の東峰(1246m)までのひと登りをこなすと、いよいよ今日のメイン・南尾根(赤沢左岸尾根)下りの始まりです。
思わず「えっ?」というような緑の笹につっこんでゆきます。
・・なんだ、杞憂ですた、すぐ緩やかな尾根が目の前にひらけて、ウホホホ♪と快適な下ります。。。。。
が・・ルンルン気分も15分程でジエンド。スズタケ帯の急降下が待ち受けて、、、尾根なんてどこにあるのさ、見えないヨ状態。
先頭はどうやって見極めているのか?、すごいワザ、しっかしな、苦戦しているのかも? 枯れ始めているとはいえ濃いスズタケの 足元も見えづらい急降下から、いかにして目的の尾根を見いだすのか?? さすが今回ばかりは探り当てるのに1時間弱はかかりました。
頼りなさそうに見える痩せ尾根にのったところで、 「大丈夫、しかと間違えござりませぬ。」
左側のガレを眺めつつ、ひと休み。
この尾根、下るほどに太々と安定を増し、大きなブナがいっぱい生えていたのでした。蔓を絡ませていたり、すっくと真っ直ぐな幹の四方に枝を広げる華麗な樹形だったり、乙女の指先のような繊細な梢を震わせていたり・・・。
壮年の元気な木が多く、眺めているだけで、驚きと興奮に包まれてしまいます。この景色、ずっと続いて欲しいなぁ。
辺りは、緑濃いスズタケ帯なのですが、歩くのに困るほどではありません。6年前の奥野歩道の時(この南尾根を横切った)、 いちばんスズタケが濃く難儀した場所。「この数年間にずいぶん枯れてしまったんだ、そのうちすっかり消えてしまうのだろうナァ」 さびしい予測だけど、当たると思います。
ときどき現れる倒木を乗り越えては、「自然な世代更新だわ」とほッとします、森が生きている証拠ですもの。
川音が聞こえると、眼下に雪に覆われた赤沢と水晶沢の出合が現れました。
出合の一角、日当たりの台地でランチ。風のない2月の光を浴びながら、春先には、いっせいに柳かなんかが芽吹きそうなんて、想像しては うっとりしてしまいます。
水晶沢の河原を20分ほど遡ると、戸沢との出合に着き、目の前の急な尾根にとりつきました。
急登は最初だけとせっせと登っていますが、いやはやなかなか、滑りますから。
20分ほどして、奥野歩道が横切ります。
14:15 畦ヶ丸南西尾根の、1000m圏のフラット帯に着きました。
きょうの一番美味しいところの始まり。
うしししし。うきうきと歩いています。へぇ、ブナに熊棚だよ! ミズナラもあるね。ハート型のウロだわ。 新緑の頃、来てみたいなぁ、少しくらいならダニヤローがいたって、いいじゃない? どうでしょう?(賛成なし)
小鞍部を介し、いよいよ最後の急登で、濃いめのスズタケを漕いでいきます。「たいしたことない」といえ、後半の、登りでの藪漕ぎは正直キツイ。
なんとワタシだけは、テンションの妙に上がる○○ハイ状態だったので、すっすと足が動いていたんですけどネ
畦ヶ丸避難小屋の200M手前で、登山道に合流、
避難小屋まで一気に階段道を登ります。
あとは慣れたる吊り尾根でモロクボ沢の頭から左折、
忘路峠から横活センターを抜け,朝の駐車場所に戻ったのでした。
【コース】ブナの森キャンプ場P 08:30-忘路峠 09:35-大界木山(東)10:15(10)-10:40~1120m南尾根捉え
11:30-赤沢水晶沢出合12:40(40)-戸沢水晶沢出合13:45-1000m尾根フラット 14:15-縦走路 15:30-畦ヶ丸避難小屋15:40(10)-モロクボ沢の頭16:10-忘路峠16:25-P17:10
【地図】昭文社:丹沢 2.5万:中川
では また~ (^_^)/~
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