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冬の津軽路 (4)

2013年 1月17日(木)~20日(日)

 四日目 
電車も順調に動いているようなので、十二湖見物をして、帰ることにした。

十二湖全部は無理としても 青池だけでも行ってみようと、
トレッキングに申し込んだ。

どーも、、青池って。。。昔、昔、来たことあるよーな気がするんですけど。

なんとすもてきなガイドさんは 元またぎの板谷さん 

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手にするのはまたぎのスコップ。 積雪は1mくらいかな

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板谷さんの武勇伝のひとつ
日本で初めてクマの肉を刺身で食って15人中13人、高熱出しておおさわぎ。
無事の二人は飲みすぎてはいたやつ。で、「今でも、弘前大に 『イタヤ寄生虫』ってのがホルマリン漬けしたあるよ」と笑ってた。

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わたしらだけの小クルーを引き連れて、かんじきはいてブナの森

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青池が、凍っていないのは水が湧いているからです。

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わお、踏み跡ありませんよぅ  歩き方決まってるね、さすが板谷さん

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何とも静かなんでした。

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そして いよいよ帰京、十二湖駅では

地元の方が物産展をやっていて 、ごっこ」という奇妙な魚を売っていた。

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あれまっ、この魚、初日の小泊でいただいた ”がや”の煮付け(右)の魚じゃん?

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帰りの電車がホームに入ります。出迎えるゴッコちゃん。さようなら、ありがとう。

Img4_4楽しい津軽路・五能線の旅、堪能できました。こういう旅なら、またしてみたい

長いお時間 冬の津軽路におつきあい。 ありがとうございました。

今度は 山でお会いしましょう。

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冬の津軽路 (3)

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2013年 1月17日(木)~20日(日)

三日目
五能線各駅停車で、鰺ヶ沢から深浦、そして十二湖までの短い移動です。

 

8時半 鰺ヶ沢駅、↓ 「一番列車は9時過ぎに出ます」
という。よかった。 

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たまたま
だけど、鰺ヶ沢泊にしておいて良かった。
本来の一番は 鰺ヶ沢6:29発東能代行き、 きょうは 9時半発で深浦止りとか。

9時過ぎ 四両編成でホームに入った列車。真ん中で切り離し
二両は五所川原へ、二両は深浦行きになります。

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深浦行きワンマンカー。 乗客は自分らだけ。
暖房を がんがん炊いてくれて、なんだか申し訳ないような・・・

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踏切だ。大勢の人が、雪かきをしてくれていた。
スコップ片手に、電車に手を振っている。
みんな、ほっぺがまっ赤。きらきらした目でにこにこしてた。

ありがとう、ありがとう。ありがとう!!

電車はがたごと走ります

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線路は雪で見えません

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あっ、駅だっ!

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風合瀬(かそせ) 驫木(とどろき) 追良瀬(おいらせ) どの駅名もステキ
読めないけれど・・・

海は荒れImg_0214_r_3

岩は迫り

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深浦に無事10時半に着いた。 

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深浦は、北前船に興味があった。
知りたいならば 円覚寺にいくとよい。

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立派な山門の奥に本堂があり、¥400で拝観できる。
ぜったいぜったい 行くべし、拝観すべし。


北前船より、もっと昔からの、貴重な資料のホンモノ、そしていろいろななんやかも、
寺に納められてあり  おてらの奥さんに解説してもらえるのです
(町の資料館はこれらのコピーが並べてあるだけ)

江戸時代の 船乗りたちの迫力に圧倒される深浦がどういう土地だったかわかります。 アイヌとのつながりも・・うかがえる

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深浦の町、かつて、かなり栄えた港町、その繁栄の名残の品や建物や・・が、散逸しかけている、 その上、記憶までもが消えそうで、あわてて集めているけれど、どう整理して良いかわからない、そういう あやうい空気を感じる。

深浦の駅に戻ると 電車は13:32発に定刻発車とか、
どうやらお天気は安定してきたみたい。

というわけで、無事十二湖駅に着き、荷を置いてから
海岸近くをお散歩した。(ガンガラ穴の上の賽の河原まで)

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お散歩のつもりが まさかのラッセル  ↑

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おかげで絶景、森山海岸

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冬の津軽路 (4)に続く

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冬の津軽路 (2)

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2013年 1月17日(木)~20日(日)

二日目
小泊から 弘南バスで金木~津軽鉄道で五所川原、そして五能線で鰺ヶ沢まで

きのうは真っ暗になってから、小泊に到着、でも今朝は一番バスで出なくては。
朝食後、あわただしくお散歩を。

みなさん 雪かき

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下の写真は(バスの車窓から) イカ釣り船・・・ これからシーズン本番とか。 
なるほど 昨晩のヤリイカは極美味だったImg_0082_r_2
津軽中里駅の金多豆蔵人形劇、月一公演(第一土曜)、
見たかったんだなぁ
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観光のカナメ、金木でバスを降り、
津軽三味線を聞いたり、太宰治生家↓を見たりの、おきまり観光。

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津軽鉄道で五所川原に戻りました。
津軽鉄道は江ノ電のような感じ、きれいなお姉さんとフレンドリーな会話も。

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これが津軽鉄道

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JR五所川原駅で、リゾートしらかみ(全席指定)の指定券を買いに行くと
「今、電車が動いていません。 このあと、何時に動くかわかりませんが、
少なくともリゾートは、きょうは走りません」

がががーん、五能線は動いてないって??

五能線は海岸線を走るから、日本海の雪をまともに受けるんだった
と今更気づいた。
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ということで、
五所川原駅歩いて10分の
立佞武多(たちねぷた)館に。

大げさなハコモノ観光施設と 
思っていたら、凄かった。

 お奨め、
ゼッタイ見る価値あります。
きょういちばん印象に残った
 

こいつが、町にくりだすところ
見てみたいけど
すごい人だろうな・・・・
 

いやはや 

江戸時代~
ねぷたは津軽の各地区にあったそうです。
地区ごとに大きさや豪華さを競っていたとか、祭りのエネルギーはいっったい。

 

五所川原駅に戻ると
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ずいぶん遅れているけど、電車が来るようだ。

 

30分後に来ましたよ。おおお!!!

Img_0137_r_2大丈夫っすか?

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そうなんです。
お隣の木造駅でついに動かなくなって・・・・
「ちょっと下りて、駅の写真をとってもいいですか?」「いいですよ」

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こ、こ、これは、、、土偶さんに失礼じゃ? 
ホンモノは20㎝くらいのかわいらしい女性でしょ?と思った 

結局 1時間後、代行バスがやってきて、電車の客は乗り込みます。Img_0143_r

鰺ヶ沢駅についたとき、きょうもすっかり夜だった。

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冬の津軽路(3) に 続きます

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冬の津軽路 (1)

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2013年 1月17日(木)~20日(日)

 

厳冬期は山登りでなく、あこがれの五能線。

「去年は雪が多かった、でも、ことしの方が大雪だ」と、地元の方もおっしゃる
今年の津軽のようすをば。

一日目 
新青森から奥羽本線で川部、五能線で五所川原、さらに弘南バスで小泊に。
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新青森から奥羽本線にの乗り換えたとたん、車窓の景色は雪に埋もれた。
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 津軽新城駅、↑

川部駅で、乗換の五能線は25分遅れでやってきた。↓

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五能線の、川部~五所川原の間はリンゴ畑の中を走り抜けるのだ。

Img_0037_r花の咲く頃、 このあたりいったい リンゴの匂いに満ちてるのだろ

五所川原には30分の遅れ。
おかげで接続バスには行ってしまい、次のバスは2時間後、、まっ、しょうがない。

Img_0048_r  五所川原駅前  ↑


16:15分発の小泊行きのバスに乗る・・・。
2時間の路線バスの旅は、吹雪の中。 乗客はけっこう多いのでした。

Img_0051_r して、到着した小泊はこんな感じです・・・↑。  18時過ぎ

冬の津軽路(2) に 続きます

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本間橋~榛ノ木丸~姫次 夢の8の字

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2013年1月12日 (土) 快晴

Img_3115_r登り、カヤノ沢右岸尾根からの富士山 斜めがけの雲の影が おしゃれ

【まず榛ノ木丸へ】
本間橋から伝道へ向かう車道のヘヤピンカーブからとりつく。
味気ない杉林を30分も頑張ると雑木林に変わった。

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アセビが混ざる広々した落ち葉の林床に、太いブナや大モミがところどころあり、
「いかにも丹沢」って感じ。  急なので息が切れるけれど、朝の光にエネルギーを貰いながら気持ちよく登ってゆく。

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1200mあたりでアセビの密生を抜ける(横からも可。展望よく、陽射しに溢れた和み場。ブナの大木やアセビの配置は日高径路の日本庭園とそっくりだ。↓

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いっぷくの後、広尾根を登りあげると、1292m点あたりで右からの尾根に合わさる。伐採後ン十年くらいか、痩せた雑木林に混ざって、立派なブナやツガやモミやカエデの大木があり、スズタケが消えたのか広々とした林床、
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いいねぇ、なんて気持ちよく歩いていたら、むむむ、むむ、アレアレ、太いブナにぐるぐる巻かれっぱなしのワイヤが木肌に食い込んで悲惨・・・「これはないよなぁ」、

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1312m榛ノ木丸に到着する。

【カヤノ沢右岸尾根で、姫次へ】

北西の丹沢主脈に繋がるハッキリした尾根から左の端尾根にのり、鞍部に降り、

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さらに鞍部から右のカサギ沢に下りる。

カサギ沢は美しい流れ、春や秋は楽しそう♪
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下ってゆくとカヤノ沢と出合いその
又のカヤノ沢右岸尾根を上るのだ。
尾根上は、ほったらかしというわけではなく、かといってヒノキの美林というわけでもない。所々ダケカンバがあったり、シナノキの大木があったり、林床は涼やか、植林なのに暗くないのだ。

Img_0598_r_2しなのき

いつの間にやらヒノキ植林から心地よい緩やかな雑木の尾根に変わっていた。
地図どおり勾配はほとんどなく、ゆるいアップダウンを繰り返しているうち、自分がどのへんなのか分からなくなってしまった。

とはいえ目的地に向かっているのに変わりないので、のんびり歩いてゆく。

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忘れたころひっそりヒノキが植えられていたり、またブナの林になり、ありゃ、馬酔木が煩わしいぞ、歩きにくいや、とすると左がスパッと切れ落ち、ひらける展望!富士山だ。(トップ写真)

Img_3113_rこんなアセビ帯は歩きにくい

ブナ林カエデの大木、落ち葉の涼やかな広尾根、微妙なヒノキ林、アセビと細枝木の根っこのジャングル、そして展望良きキレットの端で富士山を拝む、そんなものが交互にし現れ、楽しみながら高度を上げて行った。

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12時過ぎ、正面にカラマツの尾根が横たわり、いよい姫次もまじかと思われた頃、右側にいかにもランチ場によさそうな源頭地形の凹みが現れたので、「ここでお昼でもいいじゃない?」と惹かれはしたけど、心を強くし、カラマツ尾根に乗ったらもうそこは姫次の端っこだった。



【姫次】Img_3124_r

土曜のお昼というのに人影はまばらで、わたしたちはベストのベンチを確保できた。
心配していた風はなく、名物の富士山を正面にランチタイム。
ちょうどポッカの方がやってこられ、「これから蛭ヶ岳山荘、1週間交代で小屋番をしているの。小屋番は楽しいぞ。ま、一度は泊りに来てね」なんて、ご機嫌なお話で盛り上がった。


カサギ沢右岸尾根で下る
オジサンは元気に蛭ヶ岳に、わたしたちは先ほどのカラマツ林の尾根に向かう。あっけなくカラマツ林を抜けると、ブナの木、それも太くてがっしりしているのに、背の低い、奇妙なブナばかり。どういうことで、こんな形になったのかな、

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広いなだらかな尾根は続き、こんどはヒメシャラが続々現れてきた。ヒメシャラ林といってもよいくらい。ヒメシャラにしては十分に古い太い木もある。姫次の裏側にこんな尾根があったなんて!!オドロキ。

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奇妙な でぶちびブナと赤砂色のヒメシャラの木々を巡りながら、わたしたちはルンルンに下ってゆく。最後はアセビの林を抜け、尾根の末端はぴったしカサギ沢、

榛ノ木丸から伝道へ
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榛ノ木丸に登り返し、下山は早戸川へのハッキリした道を伝う。
「造林組合管理地」という看板がある。てっきりALL植林の尾根とおもったけれど、
さくさく気持ち良い広葉樹の道だった。
鹿柵をくぐり、鹿柵沿いに下るようになる。

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柵のワイヤに気を遣いつつ、すいすい下りていく、所々栂?モミの?巨木が現れると、恐れ入って写真をパチリ。

結構降りたなぁと思われるころ、鹿柵から離れ左へと下る道が分かれたので、左に。
急な尾根をひたすらジグザグと下ってゆく。「まだかなぁ」というころ、やっと河原に降りた。

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早戸川じゃなくて支流の伝道沢。
伝道(林道終点)到着は16時近く、氷点下-5度。深々と冷えてきたけれど、きょうのなんとも奇妙な尾根の道を思い出しては、ホクホクしてた。

大滝にもずいぶんご無沙汰しているし、また歩いてみたいな。
林道もよくなったことだし…ネ。

ことしもよい山々にであえますように。 そして健康でいられますように。

【コース】本間橋600mP07:20-とりつき650m 07:25-1292m 09:40(10)-1312m榛木丸A10:00-鞍部B10:20(10)-カサギ沢10:35-カヤノ沢出合10:50-姫次12:20(55)-14:20(10)-A14:45-鹿柵15:15-伝道沢15:50-P16:10
【地図】昭文社:丹沢 2.5万:青野原、大山

では また~  (^_^)/~

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新春は 高川山へひだまりハイキング

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2013年1月10日 (木) 快晴

木曜隊の初登りは富士山の見える・高川山。大月から東尾根で登ります。

あまりによいお天気なので、むすび山までの30分でもう汗だく。

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眼下にはぼっ~と霞む箱庭の景色。 

枯草の下からは新しい生命の萌えたつ匂いがします。

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シュンランの花芽、ダンコウバイの大きな蕾 

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草の菊たちはドライフラワーとなってふんわり綿毛を膨らましています。 

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青空にはマンサクのごつごつした梢が広がり
若草色の小さな山蚕の繭が、小枝や細い蔓のあちこちにぶる下がていました。

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やがて祠のある天神峠。
峠道は明確で、傍らにはちんまりとした馬頭観音様がいらっしゃいました。

 

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じき岩がちになり、偽ピークを越えると前方には紛れもない高川山です

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富士山はどこ?、おお、今しもクリームにトロけそう、でもさすが美しい。
今年もいいことありますように。
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ビッキーちゃんの箱を覗いてみたら、傷んだノート数冊とアルバムがおさめられていました。なつかしきビッキーの表情をみていると、亡くしたわがリンちゃんの毛ざわりがよみがえってくるのです、うるる。

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サテ下山、当初の予定を変更し、お気楽そうで暖かそうな、田野倉に降りる小形山コースに変更して、

 

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落ち葉に埋もれるジグザグ道を下りながら「暖かすぎて眠くなっちゃうぅ…」「途中の小形山でコーヒーブレイクしようか」「時間あるし、お昼寝もできるかも」と、楽しみを小形山に託し、トントントンと下っていくのです。
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いつしか尾根道から、沢ぞいの日当たり道になると、前方のピークが消えてしまいます。もしや?と2.5万図を見たら、小形山って山の名でなく字名でした。

 

いつのまに足元は舗装され、じき民家の並ぶ集落に入ります。

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九鬼山のおおらかな姿と、リニアの軌道。

田野倉駅までの道すがら、オシャレな洋館の「尾県(おがた)郷土資料館」の前を、
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瀟洒な建物に惹かれ立ち寄ってみました。ここは元尾県尋常小学校だとか、
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内部見学は館長さん自らのご丁寧な説明付き、戦前の昭和との思いがけない出会いにほくほくできた一日でした。

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ホンモノの黒塗り教科書・・・・

【コース】大月08:15-むすび山08:50-天神峠10:05-高川山12:00(60)-分岐13:10-小形山分岐13:45-尾県郷土資料館14:25(30)―田野倉15:10
【地図】昭文社:高尾陣馬  2.5万:大月、都留 
 

では また~  (^_^)/~ 

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檜洞丸すごい 神ノ川すごい

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2012年12月31日 (月) くもりのち快晴

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       ヤタ尾根分岐から大笄を見る


2012年の山納めは大晦日になってしまった。
神ノ川からの基地・
日陰沢園地は、朝7時というのに妙にあたたかく、変な感じ。
空模様も荒れ気味で、
大室山方向は抜けるような青空なのに、蛭ヶ岳の辺りは厚い雲が湧いている。

ゲートの奥を1時間ほどでの扇の要の広河原に着く。
ここから川や尾根が八方に延びているのだ。

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広河原名物フジアザミも、今はこんな風↑

わたしたちは堰堤のそびえる 彦右ヱ門谷の奥へと進む。
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要塞のような堰堤には、鎖とか、細かなハシゴとか、古いハシゴとか…があり、
「次はなにかな?」と、わくわくしながら越えていく、

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やがて広々とした石ごろ原のずっと先に沢の出合が見えた。
左の沢が源蔵小屋谷、右は(水量が少ないけど)本谷。その又に盛り上がるのがきょうの尾根。(実は左に別尾根もあるが、きょうは右尾根)

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のごとくグズグズな急斜面だが、とっかかりはあるので慎重に、ぐいぐいと登っていく。微かにたわんだ右側を登り、撓みにしゅるしゅる流れる小沢を見て、1000mあたりで左にトラバース、尾根の稜に上がる、そして右折する感じ。

稜に出ると、別尾根との間に、なんとも美しい滝が、ガガ~と落ちていた!
すごいよ、ホントに!! 垂直に10m?いえ、30m?、下方にも延々とナメ滝を従え、かなりな滝。 しばし滝見を。

Img_0237_rさらに急登は続く。
薄い灌木が煩わしく、曇天の空と相まって荒れた感じは否めない。
枯れたスズタケを
見るにつけ、以前はかなり歩きづらかったろう。
鹿フン、倒木、蔓のたうち回っている。ジャマになるほどでないけれど。

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標高1200mあたりからようやくブナが出てきた、
シロヤシオの大木もぞろぞろと。

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1300m圏あたりでアセビがちょろり、緑の色はなつかしく、淡紅色の蕾に癒される。

右下の谷には、すっくと立った巨木・・根回り5m越えのミズナラとか。
大きいだけでなく美しい

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やがて左からの別尾根と合流する1370m台地、ふう…、休もう。
いかにも丹沢という感じのブナやシロヤシオの森、5月頃、再訪できたらな

1400m辺りにくるとはだら雪の急斜面で、枯れ葉の下は凍土、緩斜面なのに
つるりつるりと靴ごと1mくらい滑り落ちてしまい、歩きづらいことこの上なし。

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12時近く、やっと主稜線(登山道)に出られた。振り返れば蛭ヶ岳はガスの向こう。青ヶ岳山荘の煙突から煙が出ている。今夜は年越しのお客さんでいっぱいかな。

突然、ふっとガスに包まれたと思ったとたん、ガスは去り、アレレ!
周りの木々に氷の華が。

 

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頭上には透き通るような青い空。別世界にワープしたのか?、そんな感覚。

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檜洞丸の山頂では、日の当たるベンチでランチ。さすが大晦日、すいている。

 

熊笹ノ峰分岐までの稜線は、霧氷で飾られた道。
陽射しに溢れ暖かく、明るい空に透き通るような氷の華が、キラキラ反射している。

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2012年の山納めにこんなイベントが用意されていたなんて、神さま、ほんとうに、ほんとうにありがとう。

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今のこのときが惜しくゆっくり歩く。シナノキ。ヒメシャラ、そしてイタヤカエデ、大ブナ、おおらかな巨木たち。

 

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熊笹ノ峰を乗り越え、ヤタ尾根分岐のベンチが日なたにポッカリ、待っていた。
あたたかそうだし、「もうちょっと、ここにいようよ」みんなの気持ちがなんとなく揃う
ベンチに寝っ転がって空をみた。真っ青な中に、霧氷が梢が光ってる。

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頬を撫でる優しい風。きしきしきし、頭上に張り出したブナの梢の霧氷が溶けて、はらはらと舞い落ちてきた。きしきしきし、透明な音。怖いほどに青い空。たっぷりと味う幸せなとき・・

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下山はヤタ尾根。ランドマークの大ブナに「ありがとう」とタッチして山を下りた。

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笹が減って広々としたヤタ尾根だが、日陰のせいか土が凍り、滑りそうで気を遣う。
それでも16時前には駐車場所まで戻れた。

一年も、終わり良ければ全て良し。
今日の素晴らしい一日が、来年の良いことに繋がりますように。

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小さな草も・・・

Img_0208_ss_2  ホソエノアザミ     マルバダケブキ

【コース】550m日陰沢園地P 07:00-720m広河原 08:00-850m源蔵小屋谷出合 09:00-1000m 09:35-1370m11:15-1521m主稜線11:50-1601m檜洞丸 12:10(50)-ヤタ尾根分岐14:05(15)-林道15:20-P15:50

【地図】昭文社:丹沢 2.5万:中川

では また~  (^_^)/~

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あけましておめでとうござます

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2013年1月1日 (火) 快晴

あけましておめでとうございます。

ことしもなにごともありませんように

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どうか、また一年 よろしくお願いします

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