丹沢の晩秋を心から・・畦ヶ丸と前権現を結ぶ二つの尾根
2012年11月25日 (日) 快晴
「道志の湯」の奥の横浜活動センターから出発
落ち葉が霜に凍っています。サクサクと踏みしだきながら山に向かいます。
忘路峠で甲相境界稜線に出ます。
右には道志の山並み、左には海も見えます。
新鮮な朝日を浴びながら歩くと、体中にエネルギーが駆け巡る感じ。
ムロクボ沢の頭から畦ヶ丸への吊り尾根は、右に菰釣、大栂、そして真っ白な富士山を眺めながらの歩き。大栂の源に流れるイデン沢を思い、おおらかなブナの森を思うと胸がキュンとするのです。
きょうは 畦ヶ丸から南東尾根を下降。(前回2007.05.05)
テープ類はほとんど撤去されていましたが、スズタケが後退し、径路はわかりやすくなった気がします。
1230m台地に来ると笹は消え、涼やかになりました。大ブナが林立し、落ち葉の敷き詰められた林床、ほどよい勾配、畦南東尾根のハイライトです。
1079mピークに乗ると、箒で掃いたような清らかすぎる林床に栂の緑が美しい。
白ザレのキレットを通過するときは、西丹沢にきたんだと嬉しい気分に。
権現山(前権現)に10時40分到着。しみじみいい山ですよぅ。。。
最初植林ですが、やがて紅葉全盛の雑木に包まれ、それはあまりに眩しく美しく、うっとりしながら歩くのでした。
西沢におりました。 ここから畦が丸まで登り返さねばなりません。
下棚沢左岸尾根を登ります
とりつきは出合いの末端から。900mまでは、ずっとずうっと急勾配。
狭い尾根を乗り上げれば台地、ほっ。でもまたすぐ登り、エッチラ、オッチラ、大変だけど面白がって行くと「アレ!滝だよ、下棚??」それは下棚40mのその上の滝らしい、何段も連なり、釜があり、おまけに紅葉越しです。
900m圏を過ぎると大きなブナやツガも現れ、アセビの緑が目立つようになります。
涼やかな広がり、まだまだ全盛期の紅葉も目を楽しませてくれます。
やがて勾配がゆるまり、左側が植林になりました
アセビもおおく 煩わしいったら・・・
でも尾根の右側は 雑木林で あいかわらず明るい尾根、♪
1050mくらいまで上がると雑木はすっかり葉を落とし、左のヒノキ林も去っていきました。十斗缶やヤカンの放置された小ピークで休憩。前方には畦ヶ丸が大きく聳えています。
「いよいよ最後の急勾配」
それはキレットのような崖を右に回り込むところから始まりました。
灌木がうるさい急勾配に大きな切り株がいくつも残り、一昔前の深い森に包まれた畦ヶ丸が偲ばれます。
やがて大ブナが林立するようになるといよいよファイナーレ、
とたんに名残惜しくなり、わざと遠回りにゆっくり歩いてみたりしました。
でもいつかは畦ヶ丸の山頂に到着するのです。
あとは来た道を戻るだけ。
冬の山、下山で西日を浴びれるってのはラッキーと思う。
モロクボ沢の頭への吊り尾根
逆光に笹の葉が光っています、その道を下っていきます。楽しいけれど、すこし寂しい そんな気持ちもありながら……。
忘路峠で県境尾根から下り、室久保林道の駐車場所に戻ったのはちょうど16時。
ぐんぐん気温が下がっています。さぁ、帰りましょう。
【コース】横浜活道センターP 06:40(15)-忘路峠 07:45-モロクボ沢の頭 08:10-畦ヶ丸 08:40(20)-1079m 09:50-前権現山 10:30/11:20-西沢・下棚沢出合 12:20(10)-畦ヶ丸 14:45(10)-モロクボ沢の頭 15:15-忘路峠 15:30-P 16:00
【地図】昭文社:丹沢 2.5万:中川
では また~ (^_^)/~
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