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梅雨明け暑いぞ、サウナだぞ 日ノ出山

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2012年7月19日 (木) 晴れ 

Img_8686s日ノ出山 (ケーブル御岳山駅から)

日ノ出山北尾根は『光仙橋』が取りつき、一度下りたことがあるけど、やや大きな岩(テラス)があったことしか記憶にないのです、はて?どんな尾根でしたっけ。

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川沿いに タマアジサイが咲き始めました。
Img_8660sとりつきの光仙橋

まずは石の急階段を。「足が届かないよう」などと言いながらエイコラ、ドッコイショ。
階段が終わっても急登は続き、草がムンムン茂っています。

やっとこさ尾根上のヒノキ林に。木陰は涼しくヒノキ林ってありがたいですね。
足元に石が増えだし、右の谷が厳しくえぐれ、岩うちわ(もしかした岩かがみ)の葉っぱがいっぱいついています。やがて目の前にドカンと大岩(って程じゃない)が現れ、、

Img_8663s

岩の上はテラスになってて、昔のメモに基準点があり、と書いてあったけど、今回は登りに夢中でテラスに立つのを省略してしまいました。

左植林、右雑木のパターンが続きます。緩急のある勾配、同じような小さなコブ。
いつのまにか植林は右に移り左が雑木林になっていました。

Img_8669s
ミズナラやサクラなどの大木が出てくれば、山頂近しのサイン?と期待 
ほら、見覚えのある石垣が見えました

Img_8673s

日ノ出山・山頂の温度計は29度、地上はもっと暑いのでしょうか。
周りの山並みは朧にかすみ展望は残念ながら・・。
日差しは強い、だけど、風が気持ちよいお午どきです。

Img_8677s       ウツボグサ

ランチの後は御岳のケーブル駅へ向かいます。
下りだし近いしと、つい気がゆるみ、デレデレ。御岳山下の宿坊が連なるあたりは、舗装路なので、けっこう足が痛いような感じで、、ケーブル駅まで長く感じました。

Img_8682s  ギボウシが咲き始めました  ツボミも可愛い

駅前では茶店のおじさんおばさんたちが、来たるべき『れんげしょうま祭り』の準備でお忙しそう。8月お盆のころにはお客さんがワイワイ訪れることでしょう。

【コース】御岳・滝本P(\1000)09:10-光仙橋09:30-大岩10:45-日ノ出山12:05/12:40-御岳山駅(831m)13:55/14:15→(\570)滝本駅
【地図】昭文社:奥多摩  2.5万:武蔵御岳

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今なら坪山 静かです

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2012年7月5日 (木) 晴れ/曇り

夏の坪山、今回は10年ぶりとなる西尾根で行ってみよう。

登山口には瀟洒なトイレ、坪山は大いに売出し中である。 
畑のわきをへずるように細道は登って行き、東尾根との分岐を過ぎると

木橋のかかる沢を渡る。河床がベージュ&ミステリアスブルー

Img_8556s

やがて道は沢を離れ、スギ林をジグザグと登りだす。
700m圏で尾根に乗る。めくるめくようなグリーンの雑木林に変わった。
頭も心も癒されるけれど、急登がおみ足にはキツイ。

岩道にイワウチワの葉がずらずら。両側にはヒカゲツツジの葉が茂る

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ヒカゲツツジの名所やイワウチワやイワカガミの群生地を、あちこち訪ねたけど、
原点はこの坪山だ。

勾配は容赦なく、ぐいぐい私たちを引き上げてくれる、イワウチワからイワカガミと照り葉の種類は変われど、群生のすごさはさすがご本家。

Img_8568s
ヒカゲツツジも、イワウチワ、イワカガミも、とっくに終わってしまったけれど、
渋い花たちが静かに出迎えてくれた。

香り尊きコアジサイ

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凛としたバイカツツジ、
Img_8589s
地面に白玉の花こぼすネジキ

ぐいっと急登を越えたら、突然、眩しき山頂にでた。

日が射して暑くなってきて、昆虫は嬉しそう。
ありんこがぞろぞろ巣穴を出入りし、なにかの運搬作業に余念がない

Img_8576

下山はびりゅう館へと小ピークをいくつも乗り越える。

頭の上からは蝉の声がかしましい。かしましいといえばフタリシズカの葉が巨大化、リョウブの若い幹の表皮は鹿に食われ、うす緑の内皮がむき出しだった。
赤松の雌花は美しいアメジスト色、雄花はうす緑の小さな松ぼっくりだ。
夏の山は生命力にあふれている。

Img_8578s
がらだらと下っていくと、やっと阿寺沢との分岐になり、ジグザグ道がヒノキ林に続き、(びりゅう館はまだかね)という気分でみんなに沈滞し始めたころ、明るい雑木林に変わった。

林床のすずやかな広葉樹林、でも点在する巨木たちが、変な異形の木ばかり。

Img_8608s
そうして びりゅう館に到着は14時半、歩行4時間のわりには、足ががくがく、
もっと歩いた感じだ。

14時台のバスにも乗ることはできたが、着替えもしたかったし、おそばも食べたかったので、びりゅう館のレストランに入った。

山の後のおそばうどんはこたえられませんもん。うふ。

【コース】上野原08:28→(\900)学校前07:50/09:00-坪山登山口09:40(10)-木橋10:00-坪山11:40(40)-分岐13:55-びりゅう館 14:30/(タクシー)15:30→(\7280)上野原16:05
【地図】昭文社:高尾陣馬 2.5万:猪丸

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ほっかいどう5 南暑寒荘のこと 駒ヶ岳を眺める

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2012年6月21日 (木) 曇り

ほっかいどう1 室蘭岳       1.5 登れなかったニセコの山     2 羊蹄山 
        2.5 羊蹄小屋   3  樽前山    4 雨竜沼湿原と南暑寒岳

これが 南暑寒荘

Img_8141s

1階 ホール(食堂、居間)はふきぬけ
2f

台所(電磁調理器 水道 調理器具) シャワー室(男女別) 
居室  1階1部屋 2階3部屋

雨竜沼湿原を後に、北海道は南の函館まで、
いえちょっと手前の大沼公園に立ち寄り 駒ヶ岳を拝みました。
雲に隠れていましたが、最後の最後、その特徴のある姿を。見せてくれました。

503s


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ほっかいどう4 雨竜沼湿原南暑寒岳 

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2012年6月22日 (金) 曇り~小雨

ほっかいどう1 室蘭岳       1.5 登れなかったニセコの山    2 羊蹄山 
     2.5 羊蹄小屋         3  樽前山  

小雨の中、 同宿した帯広のご夫妻と4人で、南暑寒荘をスタートは 5:40。

356s霧の中の四角い山は丸山

「20日(おととい)の山開きで湿原を歩いたけど、ナーンにも咲いていなかった」
なんて、管理人さんは言うけれど、そんなこたァないっしょ。

ホラ、林道沿にタニウツギ、ヒメイチゲ、やたらでっかいフキノトウ
オオカメノキ、マイズルソウ、嬉しや!サンカヨウ。

Img_8170s

黄色い花はミゾソバ、そしてあの大きいのは何ですか?
花の名はエゾリュウキンカ、リュウキンカの倍くらい大きく、目立つ黄色。

地元ではごくありふれていてヤチブキと呼ばれ、花というより山菜の位置づけ。

437s
エゾイワハタザオ、カタクリ、なんとザゼンソウ、いちいち珍しく撮影に夢中。

道ばたに石碑(龍神)が置かれ、崖下に大きな滝が見えた。
これぞ「白竜の滝」水量多く見応えある。
ついでなので滝壺まで下り、マイナスイオンを浴びておいた。

372s

左に川を見下ろす岩がちの道になると、やっと地形が開けてくる。湿原らしさがいよいよ濃くなり スペシャル感に胸が高鳴る。ミツバオウレンやミズバショウが出現。

Img_8218sしっかり靴底を洗いましょう。

ペンケペタン川のゆったりした曲線や、大小の池塘がぼっ~と浮かんでいる。Img_8237s

雪渓の消えた直後の茶色と緑のパッチワーク。
水音は絶え間なく、つぼみを膨らましたエゾカンゾウやヒオウギアヤメ、
水玉いっぱいのエゾリンドウの幼い葉が次々現れる

416s

オオシロバナエンレシロウの(ほんとに)大きな花、
ワタスゲは濡れそぼってふわふわ出来てない。


ピンクの花が点々と見えるのはショウジョウバカマ

Img_8376s
初めての出会い、ヒメシャクナゲ。

Img_8273s

ミスバショウは最盛期で出たばかりの可愛いのもいれば、巨大化した葉を持てあまし気味のヤツもいる。

463s
木道は延々と延びているが、つまりはいつか終わりになるっていうのが、当然だけど、もっと続けばと思う、

411s

半周したところで湿原を抜け、雪渓を越えると、舞台のような階段状の『雨竜沼展望台』がある。ここで一息お茶を飲みつつ、湿原を一望できる展望台から、霧に沈みそうな雨竜沼湿原を眺めた。

では、南暑寒岳に行きましょう。林道?と見まがうような、幅広い平坦道。
平坦道はずっと平坦。楽でいいけどその分長く、時間が掛かってしまうのか。
 

ザゼンソウがそこいら中ぽこぽこ咲いている。
「道ばたに咲くなんて」と跨ぎながらいく。

Img_8323s

今まで実ばかり鑑賞していたツバメオモトも、清楚な花の最盛期。
ダケカンバの芸術的な樹形には、名前を付けてあげた。

445s「ひと型木」とでも?                ジャスト「竜」ですな 

グイッと勾配が出てくるとハイマツ地帯。植生が変わる。松の香りの中にゴゼンタチバナやツマトリソウ、サンカヨウ、蕾のエゾキヌタソウ。

Img_8332sオオバタケシマラン 

チシマザクラはここでも満開、しばし花見Img_8343s
そんな時、ガーン、ホワイトアウト?
大きな雪渓が目の前。行く先もコースも見えないけど、登りませう。

Img_8352s
「あ、あれが山頂だぞ!」みな最後と踏ん張っていく。ポールと思ったは三角点。Img_8354s

「山名標識じゃないけどさ、三角点があるから山頂でしょ」
いえ、「三角点は山頂の手前のようだぞ」と、
もうをひと登り。
 

次のピークに『南暑寒岳』の立派な山名標ありました。
証拠写真を撮って、即下山。
とにかくこの雨ではネ。
 

来た道を戻るので、『雨竜沼湿原展望台』にあっけなく到着できた。とりあえずランチ。


すでに小雨は霧に戻っているし、木道はゆっくり、名残を惜しみつつ帰ります。

Img_8250s
木道は一方通行、行きと帰りは別の道を歩くのだが、
でもね、やっぱり疲れていたなぁ、
結局、粛々と最初の展望台に着いてしまったのでした。
461s_2

帯広のご夫妻がこのブログをごらんになり、連絡くださったらなぁと思うこのごろ。

【コース】南暑寒荘P05:40-白竜の滝06:15-湿原入口07:30-展望台08:55(15)-
南暑寒岳11:00-展望台12:05(25)-湿原出口13:30-P14:45
【地図】昭文社:羊蹄山・ニセコ 。

→ ほっかいどう・おまけ 眺めるだけ駒ヶ岳・・ に続く

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ほっかいどう3 樽前山1023m


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2012年6月21日 (木) 曇り

ほっかいどう1 室蘭岳       1.5 登れなかったニセコの山   2 羊蹄山 
        2.5 羊蹄小屋

樽前山はいちばん安楽な七合目登山口。
臨場感あふれる絵地図に、きょうの予定を黄色線で描いてみました

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238s

支笏湖北岸から

● ドーム(立ち入り禁止)1041m
● 東山  1023m
● 風不死岳

登山口からウコンウツギのトンネルを抜けるや、ヤッホー、視界が大きく広がった。支笏湖が見える、  ロープで切られた登山道の階段が天空に延びていく。

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道の両側は火山岩の砂礫地そして花園。
エゾイソツツジの白花が果てなく続く。コケモモやイワブクロは蕾ばかり

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霧が濃くなって来たのが気にかかる、赤茶のBODYを見せていた東山の、テッペンはもう隠れてしまった。

急いで稜線に出ると案の定、カルデラの内部は霧で満杯、あわわ、羊蹄山と同じ?

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霧は気まぐれ、そのうち晴れる。 とりあえず東山に向かおう。
砂地を展望は想像力で補います、ってもね、意気消沈は否めない
ぐいぐい登って行けば、山名表示と三角点の東山、


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Uターンし西山に向かう。「今ここは天空のローカだよ、きっと。」
ううっ、風が強い。スカーフをぐるぐる巻きつけた。「あれに見えるは神社か?」

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樽前山神社奥宮を過ぎると 向きが変わったか、風が弱まる。
腰を下ろし待望のおにぎりを食べよう、今朝旅館で作ってもらったの。

耳元にはピーチク♪ ヒバリかな?♪

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「見て見て、後ろ」  「あらら!霧が上がってく」  「うはっ ありゃ・・」
「いよいよドームの正体現る?」 「すっごいな 勢いあるワ」

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異形な山容がむきだしだ。  黄色がかった噴煙が止めどもなく噴出。
しばし楽しい噴煙ショータイム。

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樽前山火口原は大小の岩で敷き詰められ、その岩原はエゾイソツツジが島状に広がっている。 清楚な白い花が盛り上がる。ウラジロタデ、ミネヤナギ、イワブクロ。

Img_8082_3マルバシモツケ

西山への稜線沿いにはコケモモ&ハナゴケが満開、ウコンウツギは矮性化?

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西山では夥しい羽虫の お出迎え。そして火山の監視機材がそこここに設置。
いつドッカーンと来るか、来るか、と見張ってる

時計周りにドームの裾を巡っていると 「苔の洞門方面 立入禁止」の立札、
ってことは以前は行かれたんだ!

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右に回り込むにつれ、お花がぐっと増えた
なんといってもイワブクロ。咲いてる、いっぱい、あふれてる、

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おやおやコケモモと思っていたら イワヒゲくんでないの。

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やがてナナカマドやダケカンバが現れ、シダの類が目立ち始め、マイズルソウの白い花がそよそよしたすと、じき樽前七合目、ヒュッテの裏に出た

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駐車場は5割がたうずまり、大型バスも2台。。

樽前山は、朝に限りますです。

【コース】七合目登山口P07:30-東山西山分岐08:10-東山08:20-樽前山神社奥宮08:40(20)-西山09:30-外輪山分岐10:00-P11:15

【地図】昭文社:ニセコ・羊蹄山

山を下りると、すぐさま高速に乗り、一路北に向かいます。

途中で夕食用にお寿司とおつまみ、虫よけとウナコーワを購入。

しも晴れたら、虫(ブユ)が多いと聞いたので。347_3


淡々と直線道路を走ります。
なんと水田風景が広がります、
ここは
米どころであり酒どころ

→ ほっかいどう4 へ続く

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ほっかいどう2.5 羊蹄小屋

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2012年6月19日(水)泊まる 

ほっかいどう1 室蘭岳    1.5 登れなかったニセコの山   2 羊蹄山

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古そうだけどがっちりした造り。中は土間にトイレ、乾し場などがあり
内ドアを開けると、板敷きの大広間。 真ん中が靴脱ぎ場、ストーブという古典的な間取りです。
Img_7886s
今夜は、おばさま、レンジャー(管理人)とわたしらの4人だけ。

ふだんは60~100人くらい(ツアーも多い)は泊まるそうです。
これだけ広くてもごった返すだろうな。とくにトイレは。

でもきょうはしみじみとランプの光でお話をしました。こういうのも悪くない。

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管理人さんは仮の姿?  本当はレンジャーさん。
 
宿泊・・・大人¥800・小学生以下¥400    
        休憩・・・大人¥300・小学生以下¥200

        貸出・・・毛布1枚¥200・寝袋¥300 

「この小屋もいよいよ建て替えです。来年からは新・羊蹄小屋ですよ」
「設備は良くなります、でも、狭くなるので・・・ 収容人数が60人・・」

羊蹄山の花の写真を見せて頂いたり、ヒグマの話をお聞きしたりしました。

今まで、本州のツキノワグマについてはいろいろ耳に入ってきたけれど ヒグマ地帯に来たのは初めて。印象は「 こわい」「恐ろし~」 「凶暴??」

でも、クマはクマ。ヒグマの方から襲ってこない。本来は接触を避けたいと思っている。でも熊だって自分のテリトリーに長居されると いらつくンだそうです。

Photo
ガマンにガマンを重ねて、耐えきれなくなって追い出しに来るんです。当たり前ですよね、だから ヒグマのすみかに進入しているのはコチラのほうだということを頭に置いて、さっさと通り過ぎること。自分の存在を相手に知らせること。熊スズは 風下には届かないので、笛の方がよい、10分に一度、ピーッと鋭く吹くのがよい。

北海道はどこも熊のすみかです。いない順でいえば、1.利尻 2.羊蹄なんです。利尻は離島だから。羊蹄は水がないからです、ときどきここにもやってきますが、すみかにはしていません。

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なるほどね。山を歩くときの基本ですね。クマに対してだけじゃなく、すべての動物植物、山の神さまに対して、謙虚でいなきゃね、と、反省したりして。

旧避難小屋についてもお聞きしました もともと気象観測所だったとか

旧・避難小屋について こんなサイトが

外は暴風雨、台風が近づいているとのこと、小屋ががたがた揺れていました。
こういう山小屋の一夜もいいものですね。

→ ほっかいどう3   へ続きます

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ほっかいどう2 羊蹄山 1998m

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2012年6月20日(火)~21日(水) 曇り~雨~曇り

ほっかいどう1 室蘭岳    1.5 登れなかったニセコの山

美しい独立峰の「羊蹄山」は いろいろの名で呼ばれています。
「蝦夷富士(えぞふじ)」または「後方羊蹄山(しりべしやま)」または「マッカリヌプリ」または「マチネシリ」・・・・。広々とした畑の向こうに見えたはずなんだけど

Img_7758

多くの登山道があるなかで、一番ポピュラーな真狩(まっかり)コースを選択。
自然の森の駐車場から出発します。

のっけから北海道らしいトドマツ林、やがてシラカバの涼やかな森になり、チシマザサの茂る道、下草にはマイズルソウやオオタチツボスミレが満開です。

111s大ブキだよ


几帳面に現れる合目標識は良い目安。
エイコラ標高を上げていくうち、霧がどんどん濃くなってきました。

ぬっと現れるダケカンバの巨木、どれも豪雪地帯らしい拗くれた形や太い腕に惚れ惚れ、いいね。

122s

六合目辺りからウコンウツギ、チシマザクラ、エンレイソウなど賑やかになってきます。それに旨そうな根曲りも。


Img_7804s_2エゾキヌタソウ(小さなつぼみ)

ずいぶん上ってきました。八合目の大岩の前に腰を下ろし、ひと息つきます。

ここから様子が少し変わります。はい松、ガレ場を横切ることが多くなり、岩にはハナゴケや低い丈の草がいっぱい・・こ・こ・これはっ? イワブクロの大群生じゃない!?

Img_7812s
大きなつぼみを膨らまし今にも咲きそう。目を皿のようにして探したけれど全部ツボミでっした。その代わり エゾイワハタザオやエゾフウロや、いろいろな花・花・・・

Img_7820s
その時、サァッと霧が昇っていきます。麓の畑や道路や家々が見え始めます。
「うっ!」もしや? これから晴れる♪、今までアキラメ気味でチンタラ歩いていたけれど、
ソレェ!、避難小屋へ急ぐのだ! ザックを降ろして外輪山を歩かなきゃ

168s避難小屋 見えましたぞ~


九合目分岐から避難小屋まで10分の道には、

Img_7833s目を射るような鮮やかなピンクの  エゾノツガザクラ、

シラネアオイの群生(一度にこんなたくさんは初めて)、ミヤマキンバイ、サンカヨウ・・お花の鑑賞は後でと、急ぎ避難小屋に飛び込み、すぐさま軽装で山頂に。

ひららけた岩稜(肩)にでましたが、霧が濃く、どういう地形か分かりません

177s
小屋から50分ほどで外輪山に到達。
釜の内側は霧、釜の外も霧。いったいどんな風景があるの??、見たいなぁ。

Img_7850s

より近そうな岩場経由で行きましょう。
ますます霧が濃く、足元しか見えないけれど
お花がいっぱい。たとえばImg_7855s_2イワウメImg_7876s
ウラジロ?(チシマorミヤマ?)キンバイ

しっかし行く先が見えない、一生懸命白いペイントを辿って行きます。
本格的な岩場らしくなってきたし、霧もずんずん濃くなっています。

189s
意外にアップダウンがあるんですよぅ、風が強いと分かっちゃいたけど凄い風です、
霧の中にぼんやり尖った岩が浮かぶと、いよいよ山頂!と小躍りするけどダミー。 
気を取り直し進むしかありません 
、だって今さら、戻れないもん。

果てしない旅であるなぁ・・岩を上下しながらショボショボ。。そのとき、喜茂別口の道標現る。振り仰げば、正真正銘羊蹄山の山頂標識です。

192s
証拠写真を撮ってそそくさと退散。もちろん、時間が掛かっても一周しまっす。

194s_3  三角点

火口をぐるりと反時計回り、岩が減って歩きやすくなったといえ、ザレ地なので、ルートが判然としません。

雪渓ではぜんぜん道が分からないけど、かすかな兆しを嗅いでいきます。
「集中」「集中」
ホラ、ちゃンと抜けられました、

旧小屋跡、土台がしっかり残っています、
これほどの風衝地に良くも大きな小屋を建てたもの。

196s

そして、見覚えのあるケルンまできました。やっと火口一周できました。
あとは来た道を小屋へと戻るだけです。

台風4号は、その晩北関東を通過、小屋は一晩中、ガタガタ揺れていました。

    

翌朝は暴風雨、防水完備で下山開始。

真狩登山道はすぐ樹林に入るので、風の影響は消えるし、それにだんだん雨も弱くなり五合目あたりではほとんど気にならなくなりました。

登りの時より視界がクリアで、きのうは朦朧と見えたダケカンバの大木たちが、クッキリ見えます。

210s_2尻別岳。  いつかあの山から 羊蹄山を眺めよう。

あ~あ 羊蹄山とはこれでサヨナラなんだな・・・別れがたいわぁ。・・
ということで、南コブ経由の大回りをして、自然公園に戻りました。


 Img_7912sオオバスノキ        コケイランかな??  ノエビネチドリ

【コース】19日 自然の森P10:45-真狩登山口11:00-南コブ分岐11:25-六合目13:55-九合目15:35-羊蹄小屋15:45-外輪山16:35-羊蹄山頂17:25-旧小屋跡18:05-真狩入口18:10-羊蹄小屋 18:30 
20日 羊蹄小屋 06:20-五合目07:40-南コブ分岐09:10-南コブ09:20-P10:10
【地図】昭文社:ニセコ・羊蹄山

駐車場の登山センター(トイレ)では靴やカッパを洗う設備があり助かりました。
濡れた服を着替え暖かいお茶を飲みホッとひと息ついて、それからお昼のラーメンだ。
GO!GO!、次の支笏湖目指し GO!GO!GO!

238 ←次のお山は

 支笏湖から 奥のぼやっと見えてる 特徴的なあの山でござる。


  

でもその前に → 

ほっかいどう2.5(羊蹄小屋)  をどうぞ 

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