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花咲く川苔山 真名井北稜と獅子口

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2011年4月28日 (木) 曇りのち晴れ 

この日の川苔山は花の山でした 

Img_0375s_2 登りの800m圏の伐採地には、可愛いスミレたちが住すんでいます

アケボノスミレ

Img_0381s スレンダーなこのおかたは

スミレ

↑ Hgさんより <(_ _)>

Img_0378s_2 そしてこれは

ニオイタチツボスミレ

↑ 
Hgさんより <(_ _)>

華やかだのう



奥多摩の大丹波川沿いの北川橋あたりに駐車し、歩き始めましたが、
ひとつ上流の真名井橋のたもとに駐車した方が、よかったのでした。

大丹波川に流れ込む真名井沢の、北側に延びる尾根が真名井北稜です。

Img_0366s_2 前半は送電巡視路を伝います。

尾根上は、ゆるゆるとした植林と自然林が交互に現れます、

芽吹きの始まった雑木林の谷間では、ミツバツツジの気品のある紫にハッとさせられました。

Img_0370s 42号鉄塔をすぎると左に広がる大伐採地。
今やカヤトの原となり、よくみればコナラやモミジが植えられていました。

ヒーコラ登る足元にはトップの写真のようなスミレが点々と咲き、心を和ませてくれます。

Img_0395s 正面の檜の尾根に乗り、左折。

ゆるい鞍部を登りかえせば広々とした、すこし岩がちの雑木林になります。

アセビの緑の葉と白い花が可愛らしいアーチを作っています。自然林の続く尾根や谷。春到来を肌身に感じながら、楽しいハイキングが続くのです。

Img_0399s 真名井北稜ってコレなんだナ、この感じ、この感じ。

ときおりコブを越えます、けっこう鋭い岩凸で(巻き道もあります)、なんとなく凸を越えておりますと、岩凸にはご褒美のアカヤシオの花が待っているのでした!ハナガラが散りおちています

1168m 1168m手前の大岩のアカヤシオは満開でした、蕾の混ざる色の濃い木が多く、岩の上にてしばし鑑賞タイム。

その先は、思いもかけぬアカヤシオロードとなり、

あっ!
あれっ!

Img_0418s_2噴き出すように咲く
ピンクの花の豪華さに
つい、足も止まりがち。

1168mピークあたりがきょう一番の見どころでした

尾根はいっときヤセ尾根になります

Img_0437s やがて右側に
ステキな広がりの林が現れました。
この感じの林が、緑に変わったころは、どんななのでしょう・・・・

ぜんぜん芽吹いていないとは、川苔山の標高差の大きいことを実感します、

Img_0439s すぐ先が赤杭尾根との合流。以前、真名井沢の頭という名札を見たような気がするのです・・・

小鳥たちがさかんに鳴き交わしています。
裸木の梢に潜んでいる緑は、いますぐ、バクハツし萌え始めるのでしょう
エネルギーがぐるぐるしています

Img_0448s 川苔山直下に何度も分岐が出てきまして、道標が完備しているのですが
頭の中の地図と道標の方向が一致せず 混乱してしまう辺りです

←曲ヶ谷北峰
 (頭の中では川苔山の向こうに日向沢ノ頭があるはずなのだ)

Img_0453s_2 防火帯をルンルン歩き、川苔山山頂に、到着

オヨヨ、誰もいない
こんな川苔山は 初めてです

オボロながら富士山も見えました
めでたしめでたし

Img_0472s 先の曲ヶ谷北峰に戻り、日向沢の頭方向に直進。

獅子口への分岐から、植林のジグザグ道を下ります。登山道は急降下な上、荒れていますが、フカフカで歩きやすいのです。
下るに連れ、木々の芽吹きが始まります 登りで巻き戻ってしまった季節が、早送りで還ってくる感じ

Img_0475s 獅子口に出ました。川の暴れたあとがあります。
冷たい水で喉を潤し、ゆっくりしたいところですが、小虫が多く焦って退散だぁ。

小屋跡をすぎるとステキな沢沿い道が続きます

Img_0485s_2



コガネネコノメ

Img_0487s_2待ってっていてくれたハナネコノメソウ と ヨゴレネコノメソウ

Img_0494s

清純派
アズマイチゲ

Img_0503s登山道の両サイドに
埋め尽くすように咲き誇るニリンソウ

 Img_0528s_2 清純派 ミヤマハコベ            清純派 ヒトリシズカ

Img_0529s 曲ヶ谷出合い

みんなの視線のさきには
アカヤシオの花があります

このさきも ステキな渓谷美の大丹波川が続きます。

お花は相変わらず咲き続け、水の流れや岩や苔がとても綺麗です

そしてなにより、両側の雑木林が素晴らしい

木々はじょじょに芽吹き、新葉が広がり、眩しい緑が輝いているのです

Photo チドリノキ 花が咲いていた

林道に出たのが 16:30  晴れ上がった青い空は夕方とは思えない明るさでした

しばらくは林道に咲く花を愛で筒の歩きでしたが、1時間半の歩きは少々長かったです

それでも、きょうは一日中 楽しかった。

 川苔山ってすごいね  !! 

【コース】北川橋P 8:50-真名井橋 09:10-尾根上09:45-伐採地上830m 10:40(10)-1002m 11:25-(細尾根)-大岩11:50(10)-1168m12:05(15)-真名井沢の頭(赤杭尾根合流)12:35/13:05-曲ヶ谷北峰13:25-川苔山13:40(10)-獅子口分岐14:10-獅子口14:35-曲ヶ谷出合 15:50(10)-林道16:25-P17:55
【地図】昭文社:奥多摩 2.5万:原市場、武蔵日原

では また~  (^_^)/~

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Img_0492s なんやかんや言っても ハシリドコロは美しいのだ   ヤマエンゴサク

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ニリンソウの谷戸へ!!!

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2011年4月20日と25日  

Img_0188s
ニリンソウの谷戸を3年ぶりに訪れた。

Img_0182
あの谷戸は健在だった

iImg_0181s_3イチリンソウ

谷戸の一部の、すこしばかりが耕作され、

Img_0183ジロボウエンゴサク

全体は年に一度ほど、下草刈りされているとか

Img_0177カキドウシ

そうでなくっちゃ、里山は保てない

Img_0201s イヌナシ

赤い葯が可愛らしいです

 Img_0343_2

秋には小さな実がなります

では また~  (^_^)/~

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霧の中にアカヤシオさく ☆ 蕨山

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2011年4月21日 (木) 曇り(小雨) 

蕨山にアカヤシオツツジを見に行きました
霧雨もようのなか、柔らかなピンク色のアカヤシオの花がほんのり浮かんでいました。

Img_0252s

名郷パス停から、林道を20分ほど行き、蕨山の案内図から山に入ります。
杉林の急登をぐいぐい登ります。久しぶりの湿気を含み、蒸すけれど、森もにんげんも生き返った気がします。

Img_0224 ただひたすら登り尾根に出ました。う~~む濃い霧。
アセビに縁取られた岩っぽい尾根は、くだりのほうもなかなか素敵。
歩いてみたい、心がうずきます、まぁそれはおいといて登りましょう !

Img_0234 緑のアセビに白い花がたわわです。それはそれで見ごたえがあります

芽吹きの雑木たち
クロモジ、アカシデ、イロハモミジ、それぞれのやわらかい色合い、
Img_0228s 産毛に包まれてた幼葉は透明な露に包まれています

なかなか素敵な岩尾根です。「こういう所じゃないとアカヤシオはいないのよ」
「ほら、咲いていた」
薄墨色の背景にピンクの塊がほの見えています

Img_0257 上がるにつれ、登山道ぞいにもアカヤシオが咲きだします。
雨に濡れ下を向いた花が多いのは残念だけど
咲き始めの色の濃い花はうれしい。

やったー!
イワウチワもチラホラ。

Img_0270  そうこうしていると 蕨山(双耳峰)の鞍部に出ました。
ちょっくら西峰(1043m)によってみましょう

素敵な落ち葉の防火帯、なごみの広尾根、蕨山方面の固い土とは対照的なほかほか地面です
φ(・ェ・o)

Img_0271 蕨山は展望台だそうですが、今日は残念!
ベンチが設置されていてランチとしました。
さすがシーズン 4~5組のパーティがいました
週末はもっと混むのでしょう

← 本で見たことあります
  山名表示板

Img_0287 くだりながらの縦走開始
藤棚山あたりまでは 平凡な道と思いましたが、お天気が良かったら印象が違うのかな

ところがところが 大ヨケノ頭に向かうとアカヤシオ(それも満開)が、がぜん増えます。

Img_0304
いやいや こんなにたくさんあるなんて!それも満開になったばかり

すっかり酔いしれて、ポーッとしてあるいています
いつしか右下に林道が並行し、やがて尾根を横切ります
そろそろ
アカヤシオの花たちの出番は 終わりのよう


Img_0310 まだ芽ぶかない雑木林に、華やかな色どりをみせ続けてくれるのはミツバツツジ

アカヤシオの中にあっては どうも分の悪いミツバツツジ、花が少しばかり小さくて色が少しばかりさびしけなばかりに、ちょっと気の毒な花です

でもこのたわわな枝振りをごらんあれ!!

Img_0319 中登坂(ちゅうとうざか) 
ヒノキを伐採し、ヤマザクラやイロハモミジ・・・が植えられています
「名栗湖ネイチャートレイル」の道標多数

そんななかに すてきな笹原があらわれました。

Img_0321 しばし休憩
北側が開けているのですけど、正面の武川岳くらいしか見えませんが、
周りの雑木林の芽吹きがなんとも美しい

やがて金比羅山をすぎ、金比羅神社跡を過ぎ、参道をとことこ(石がらみで歩きづらかった)下ると、家々の屋根がだんだん近づき、お墓に出ました


Img_0337 「金」の祠のとなりに黒焦げの?も祀られていました
火事で燃えてしまったという、さきほどの金比羅神社にあった?だったのでしょうか?

こんなお天気だったのに
いえいえ こんなお天気だったからこそ

出合えたお花たちの艶やかさ。
無理のない歩き方で、
こんなにも楽しめるなんてホントにラッキーでした。

【コース】さわらびの湯P07:50/河又08:19→(\340)名郷08:40/08:50-林道終点09:10-尾根上09:50-分岐11:10 1040m峰往復-蕨山11:25/12:10-大ヨケノ頭 13:15(15)-林道13:35-広場 14:05(20)-金比羅山14:35-P15:30)
【地図】昭文社:秩父奥武蔵 2.5万:原市場

では また~  (^_^)/~

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高反山、わんぱく登山♪

2011年4月16日 (土) 晴れ  

        西上州の地味山・高反山はこれ↓Img_0006   
取り付けあたりからの眺めです
山頂は奥のピーク、 右に張り出しているのが東尾根で
杉林の上に岩場が見えています。

P4160071 とある催しで、 上野村の高反山に登りました。

← とりつけは橋倉川第二ダム。

小倉橋を渡り最初の沢に入ります。
杉林の中、左岸に仕事道が伸びていきます。

Img_0017 ときどき崩れていたり、道形もさだかでなくなりますが、そこはうまくこなしていきます。

沢に流れなく、いくつもの支流が分かれます。滝であろう枝沢、そんな地形から現在地を確認しつつ、結構急勾配をぐんぐん登ります、
←地図にない林道終点?

P4160076

正面、植林がきれました。
奥に大きな岩がそびえています。

さてあの岩をどうやっつけるか?

初めての場所だったらナンですが 

Img_0021 打田リーダーのおっしゃるには 
「右を回り込むとスラブ状、下見のとき大変だったので、中央の岩の弱点を拾っていきましょう」

ということで、真上に向かい急斜面のザレを四つ足の猫になって登っていきます。

P4160079s 意外や、これは怖くなく、登れちゃうんです。だだ 落石には気をつけましょ。

←このザレ場に珍しいスミレが咲いていました 葉っぱの感じが今まで見たことのない感じ

Img_0040 大岩の基部をまわりこみ、岩の隙間を登っていくと小さな尾根に乗れます

左上に洞窟がぽっかり口をあけていました、その洞窟までトラバースして、ひと休みしました。

自然にできたなんとも大きな洞窟は神秘的。
もちろん展望はグー!

Img_0043 そこからすぐ東尾根に乗れました。

うってかわって 穏やかな、なだらかな尾根のようすです

「これが西上州の山の魅力なんですよ」ということ。

前に見えているのは偽ピークです。

Img_0062 双耳の鞍部に新しい電波塔?(防災の?)が立ち、林道がすぐ下まで来ているらしい。
林道を使うチョーらくらくコースが一般的とか。

最後に、ぐいとひと踏ん張りで高反山に到着しました。
お疲れさま

ものめずらしい展望、春霞。
南側にはギザ山がずらり。

Img_0069

Img_0085s_2 さて下山は西尾根を辿ります

尾根は自然に南に方向を変えます。

こんな雑木林、足元はふかふかの落ち葉です。

やがて大岩が真下に構えているので、左に逃げます

Img_0097s おお! 
そこは落ち葉のプール

打田リーダーは、転んでるんじゃありません
落ち葉の中を滑っているんです

落ち葉の滑り台はフカフカで すんごい楽しいんですよ! ひゅ~~!

P4160112s

林道を横切りますが、あくまで尾根を降り続けます。

しかし4本目の林道は横切らず、林道を歩きます。

やがて水道施設などが現れ、ほどなくして お里に出ます。

Img_0133s_2 白い花はプラムということ
なんとも可愛い花でした。

こういう催しに参加したのは初めてでしたが、思い切っていってみて良かった。

地図読み、地形読み。ルート判断の基本も教わることができました。

 

おせわになったみなさま。 ありがとうございました

 

【コース】高橋・とりつき 10:00-林道終点 11:15-ハイ登り-大岩下11:45ー洞窟12:00-東稜12:15-高反山13:0045)-岩上14:00-林道① 14:20-送電塔209号14:30(15)-アンズ畑15:00-上野村ふれあい館
【地図】昭文社:西上州 2.5万:神ヶ原、両神山

では また~  (^_^)/~

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サルギ尾根のイワウチワ

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2011年4月14日 (木) 晴れ 

Img_9864s
いわうちわ・・・サルギ尾根は咲きはじめ

Img_9855s 真夏日にもなろうかという晴れ晴れのお天気。
登山口の養沢神社に、あきる野市の指導標ができていました。
登りだしの急登には鉄製の手すりがあったし 昭文社地図も赤線昇格したらしいので、サルギ尾根は全国デビューです。

←養沢神社の龍の狛犬

Img_9879
杉・ヒノキ林が雑木林に変わるあたりから岩がちになります、
イワウチワの棲家です。

あれー 葉っぱがまだ小さい。
赤い葉っぱから、たくさんのピンクのつぼみが頭を突き出しています。
でも少しだけ咲いていました 
(トップの写真)

Img_9868 岩稜を過ぎるとしばらく雑木林が続きます。ダンコウバイ、キブシ、芽吹きの青緑、遠くの山腹には桜のピンクの塊。 なんともうきうきな早春の山です♪

高岩山を越えるとイワウチワ第二群生地ですが、やっぱし早すぎ、
っていうか、この春は遅いんですよ、いろんな花が、

Img_9893 そのまま展望台に上り詰めます

ジャストお昼。先客のかたがたとお花の情報交換などできて、有益なひとときをすごしました

ここが上高岩山と思っていたのですが、どうやら少し北の小山が正解のよう。そこからロックガーデンへの道が降りています、現在は「注意喚起」レベル。

Img_9901s_2  30分ほどで芥場峠にでます
峠のちょっと上にあったはずのカタクリやイチリンソウ、アズマイチゲの花園。
見逃したのか、わからないまま進みます。
いよい大岳山の山深い懐に吸い込まれていくような、岩場の道になります。
左側の切れ落ちた谷は、じゃっかん恐怖を誘います

Img_9916 そんな岩場にもたくさんのイワウチワがありました
大岳山の一帯はイワウチワの宝庫だったんですね

←大岳神社の狛犬
となりの御前山。湯久保尾根の鑾野御前神社のと似てません?

Img_9922s 馬頭刈尾根への巻き道は崩落のため通行禁止というので 大岳山頂を回ることに。

← 大岳山頂の道標

鋸尾根~馬頭刈尾根のトラバース道。
春霞ながら展望が開け、西日を大いに受け、足元は小笹に縁取られ、なかなかいい感じです。

白倉分岐をすぎ、上養沢への分岐で下ります
驚くほどの急降下道をぐんぐんくだり大岳沢に

Img_9940s    ハシリドコロ(左)、ユリワサビ(右)と思う、

Img_9952s      ハナネコノメ(左)、ヨゴレネコノメ(右)、
 Img_9961s   ヤマエンゴサク(左)、アジマイチゲ、キケマン(右)、

スミレも各種、エイザンスミレは自信あるけれど、あとはちょっと、ナガハノスミレサイシン?、タチツボスミレ?、アオイスミレ? 綺麗なスミレ

花に浮かれて、渓谷美を創り出す岩肌に浮かれていると大滝。
そしてすぐ林道にでました。

林道沿いも花花花の競演、キケマン、スミレ類はもちろんのこと、

Img_9988s   ヤマルリソウ(左)、ヒメレンゲ(右)、ジュウニヒトエ、

そしてソメイヨシノより小さな桜の花や桃の花・・・

このころ丘歩きばかりしていたので、今日はちょっぴり足に来ました

コース】養沢神社P09:00-836m 10:30(10)-高岩山11:00(15)-展望台12:50(40)-芥場峠 13:00-大岳神社 13:30(20)-大岳山 14:00(10)-大岳沢分岐 14:50-大滝 16:00-P16:50

【地図】昭文社:奥多摩 2.5万:武蔵御岳

では また~  (^_^)/~

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里山たどりて卯年観音巡り

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2011年4月7日 (木) 晴れ 

Img_9793s_2 ←クイズ なんの花でしょう
        答えはラストに

卯年観音・・・12年に一度のうさぎ年にご開帳(武相四十八観音)のお寺が、近くにあるというので 春の花の探訪をかねて いってみました。

かの城山カタクリの里あたりから 境川原流域の大戸観音~草戸峠~城山湖本沢ダム~死人橋(といっても無名ですね)を通り、普門寺慈眼寺の 三つの札所をめぐります。
といっても行き当たりばったり、 なるべく車道を歩かないようにフラフラ歩いていたら、けっこう面白い1日になりました。

            

Img_9736 雑木林を抜け下ると、最初の里が木々の間から見下ろせる。
まだ田んぼには水がなく、麦畑がちょこっと緑に覆われている
疎水のきわに
ニリンソウの群生があるのだけど、まだ小さな葉っぱだった。

Img_9742s 尾根を乗り越えて、次の里に下りる
こちらは里山ブームにうまく乗れて、ホタルの里やアジサイの里で売り出し中 
竹炭焼き小屋も絵になっている。
花桃が遠くに、いかにも里山の風景をかもし出す。

車道に出た、といっても裏通り、かつても大山みちをいく。
Cimg2628 明観寺というお寺があり、寺の裏に回った。そこには謎の塚がある。

←2007年7月撮影

賽の神を祭ってあるとか、古墳だとか、風水のいう龍穴にあたる場所とか諸説あり、ほんとのところは分からない。Img_9744s
奥へと道が延びているので、杉林をたどっていく
奥はたしか、かつて春日神社が在ったところで、あたり一帯その境内だったそうだ。 なかなか広大な境内ではないか? 現在 春日社は近くの八幡神社に合祀されている

Img_9745s 元春日社に行くつもりが間違えてしまった、
雑木林が気持ちいいので、まぁいいやと、そのままたどると、法政大学のグランド上に出た。 いろんな競技のグランドが何面もあり、ぐるっと取り囲むように、ステキな山道がのびている。

Img_9749s 分岐のたび、町田街道に出ないようにと道を選び、次の尾根をのっこしたら、ぐんぐん下って見覚えのある車道に下りた。

雨降(あめふらし)という、どん詰まりの集落で、左手には本沢ダムが聳え立つ。
右を下ると大戸のバス停。
沢沿いはアブラチャンがまっさかり、控えめな黄色のベールがふんわりかかっている
。その中にレモン色がぽんぽんと見える。キブシの木だ。けっこう自己主張するんだなぁ

Photo お地蔵様で道が分かれる。お地蔵様の裏はイチリンソウの群生地、覗いてみたら案の定早すぎ、
代わりにアズマイチゲが咲き誇っていた。小さいながら凛とした佇まいが眩しい。

Img_9762s_5  大戸観音(観音堂)におまいりする。
ご開扉の幟がはためき、五色の布(縁のつな)が垂れ下がっている。この布をさわると観音様に繋がるそうで、たいそうありがたいのだ。
お茶をご馳走になりました。
ちょうど観音堂の裏にある浅間神社の大戸の大桜も咲いていて、なんともめでたい、

Img_9767s  ここから雨乞いの碑に行こうとしたら入り口は、工事中、なにやら公園整備?。
ともかくも雨乞いの碑に辿り着き、そこから権現平を経て草戸峠に、
そういや つい前回きたときは(2月21日)は雪道だったよね。。。
Img_9774s 草戸峠には5.6人のハイカーが休憩中。高尾山と結んで歩く人が多いらしく、ここから地面は硬くなるし、階段も増える。
うわあぁぁ、黄色いケムリがたなびいてる。ケムリじゃないですカフンです。

Img_9782 城山湖の桜は、ようよう咲き出した。今週末~来週末あたりが見ごろですね。
もみじの赤いつぼみが噴き出してる。ケヤキだって芽吹き始めてる。クロモジも咲き出し、カバ系の花がたくさん垂れ下がる。ひゃ、驚いた、ヤマブキがあちこちで咲いている。

Img_9781 城山発電所がBUUUUNN,,buuunn。
休業ぎみだったけれど、このころの電力需要で大いに働かされている、がんばってくれたまえ。

Img_9785 発電所の裏から山道を下る。寂れて荒れてる道だ、
でも中沢に下るには便利なので大いに利用している。
かつては田んぼだったらしい湿地が枯れ木や蔓に覆われている。
昔は芹など摘みに来たんだよね。

Img_9789s 死人橋に降りて見る。イチリンソウはまだ。でもニリンソウは咲いていた、日当たりの良いところには咲いているんだな。
このあたりは 圏央道工事で、かなり高まきを強いられる。しょうがないので登って超える。

Img_9794 大回りさせられて畑に出た。おじさんがほうれん草をトラックに積んでいた。
「この暑さでよう、一気に伸びて、もう売れねぇから 豚にくれてやるさ」
「そんなぁ、美味しそうなのに」
というわけで分けていただいた。ありがとうおじさん、今夜のおかずゲット。

Img_9798 遠く津久井湖畔が桜色に染まっているのを確認したので、湖に下りるのは省略。
普門寺にむかう。ここの卯年観音は平安時代の金色の聖観音立像。
12年に一度のチャンス、ぜひ拝ませていただこう。

Img_9803s ご住職さんが出ていらして、お茶を飲みながらよもやま話、
明日で80歳というご住職は江戸弁ぺらぺら、耳に心地よい。
ご出身は? 
「浅草でね」、
どうりで。

最後に慈眼寺も回り、きょうは札所を3箇所巡った。
Photo_2 それぞれの観音様とは縁のつなで繋がれたので、すっこし、平安な心を、持ち帰れ
たと思う。

← うらしまそうも、
   すぐ咲く

トップの花の
 答えはソラマメ

【コース】城山かたくりの里近辺 09:00-明観寺 09:50-雨降(本沢ダム下)10:30-大戸観音11:00-雨乞いの碑11:50ー段木入の丘(ランチ)-草戸峠13:00-城山発電所14:30-死人橋15:00-普門寺15:40-慈眼寺16:20   歩行:5時間くらい
【地図】 2.5万:八王子

では また~  (^_^)/~

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津久井の春☆おさんぽ☆中野観音寺

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2011年3月31日 (木) 晴れのち雨 

津久井中野の某スーパーに駐車、いちおう買い物をした。律儀でしょ。
南方を眺むれば、きょう歩く尾根がだらっと横たわっておる。
まず目指すは観音寺。
遠目にも錆びたお堂の屋根(黄色の○)が、侘びさびたっぷりと詩心を誘います。

Img_9652s
Img_9653 中野商店街をあるいていると 煙突のある造り酒屋、清水酒造がある。

地酒【巌乃泉(いわおのいずみ)】をつくっている酒蔵です。

その先、適当なところを左折、山に向かって歩いていくと

Img_9657s_2 おお
正面に山門が。

仁王門
なかなか風格があります

竜神様を祀る湧き水にて
おててを清め、まっすぐに伸びる急階段を登ると観音寺の本堂がある。

Img_9664s
境内には、枝垂桜がたくさんのつぼみを膨らましていた、

鐘楼越しの津久井湖、津久井城山
時代劇のロケにも使えそうな景色です

  

Img_9666s_2 さて寺の裏の小山にはミツバツツジが植えられていた。
花のころはさぞや美しいことだろう。

ミツバツツジの斜面から
観音寺・本堂を見下ろす

どんどん登ると斜面は薄い篠竹に覆われはじめ、さらに登ると薪炭林らしい雑木林になった。

Img_9684s 神奈川水源の森の白い標柱が立っている。山の中はお手入れの真っ最中というところだが、きょうは誰もいなかった、

尾根に上りつく、津久井ゴルフ場を見下ろせた。
左折し稜線を東に歩く。るんるんな雑木林だ、

Img_9697s すると右下からハイキングコースが延びてきてY字に合流。
右下からの道は 大沢広場・四方竹というところかららしい

この先で 堂所山、つまりは前回の尾根にぶつかる。

Img_9692 植物を手書きの地図に書き入れている方に出会い、色々おしえていただく。

シュンランの大株のありかや アオイスミレの見分け方。図鑑を常に携行し、確認しながら歩くのが大切とか。『冬芽図鑑』というのが欲しくなった。

中野上町←・→堂所山の尾根にいきついたところでユーターン。
大沢林道を歩いて見たくなったのだ。

Img_9680 さっきまで青い空だったのに、ややっ! 空気がシンネリと冷たいではないか、
やな予感

←堂所山

私製の道標のところで、登ってきた尾根と別れハイキングコースを下る。
ミツバツツジがたくさん植えられている、いよいよ、ツツジ花見はハズせない?

Img_9700 四方竹というのは地名と思っていたら、竹の種類ということだ。
触ってみたら本当にカクカクしていてた。おもしろい。

道が分かれたので、送電塔の巡視路でなく、左折の下り道を選択、小沢沿いになりヨゴレネコノメがうじゃうじゃ咲いていた。

Img_9707s じき大沢林道とぶつかる。

そこは広場で四方に道が分かれ、ベンチが2.3個おかれていた。
信玄道の指導標もある、こちらも次回のお楽しみだ。

大沢沿いの大沢林道。
対岸はコンクリの擁壁になっている、上はまっ平らのようなので、ゴルフ場?

Img_9718s 林道沿いはミツバツツジがたんまり植えられている。
トイれのある広場あり、これが大沢(コミュニティ)広場かな。
なにはともあれ、里に出た。

実はさっきから ぽつぽつ雨粒が。。。急ぎ足で国道に出ると祥泉寺BSがあった。

【コース】P 10:30-観音寺 11:00-尾根 12:20-峠(ユーターン)13:00 -大沢林道13:20-祥泉寺BS13:30-P13:50
【地図】 2.5万:上溝

では また~  (^_^)/~

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