丹沢表尾根にて山納め
(写真はポップアップウインドウで拡大できます)
2010年12月26日 (日) 晴れ
富士見橋で準備をしていると、ぞくぞく登山者がやってくる。
ヤビツ峠から歩いてきたひとたちだ。
平日ばかりのわたしにとって、休日の表尾根の人気は眩しい。
とはいえ、山の中は静かなもの。10㎝くらいの霜柱をザクザク踏みながら、快調に登っていく。急登もほどなく林道にでると、幾分なだらかになる。でも、石が多くて歩きにくいことに変わりない。
45分くらいするとあたりがひらけてくる。
振り返ると大山がなかなか端正な姿を見せている。
その右には相模湾がのっぺりと光っていた。
江ノ島も光る海にとろけそう。
← 丹沢にも若者が多くなったなぁ。
やがて二ノ塔に出る。
きょう初めて富士山とのご対面
ああ、残念、頂上付近に雲が湧いていた。 これから晴れ上がってくれるかなぁ
← 目の前は三ノ塔
どっしりとした風体です。
すぐ行きますよ♪
富士山は依然として,顔を見せてはくれない。
遠く南アルプスもおぼろに霞んでいる。
あんなに空は青いのに。
でも、目前の丹沢の尾根は見事なラインだ、 雄大な眺めをしばし鑑賞。
とりあえず、烏尾山まで行ってみる。
三ノ塔にはしょっちゅう来ているけれど、烏尾山は久しぶりだぞ
あれ、ガレバはこんなに荒れていたっけ。崩壊が進んでいるのかな?
烏尾山への登りの道の両側の笹は逞しい。
昔の丹沢の写真をみると、どれもこんな笹藪に登山道が綿々と延びているのだ。
かつての丹沢って、こんな笹が一面に繁っていたんだろうな
烏尾山の小屋は閉まっていた。ここ営業しているのを見たことがない
←設定を間違えたゆえ 幽霊のような風景です
意外に広い山頂にテーブルベンチ、方位盤。
ひとけのない なんとも静かな山頂だ。
富士山を眺めながらパンを囓っていたら、中年の夫婦がけんかをしながら通り過ぎた。
ほんとうはここで、みやま山荘泊の友だちと待ち合わせの約束だが・・・
塔の岳方面からの登山者は、みな前泊尊仏山荘という。
みやま山荘からなら、まだ時間がかかるのかも知れないと、少し先に行ってみることにした。
一本道なので、必ずやすれ違うだろう。
烏尾~行者岳の鞍部で、きょうはこんな富士山でした。
見かけほど登りは苦でなく、ずんずん、先に進んでしまう。
稜線の左側は崖が多く、丹沢って荒々しい山なんだなぁとしみじみ思った。
岩っぽい道を上がったところが行者岳だった。
北尾根をちょっとなつかしく覗いて、腰を下ろす。
ここで友だちを待つことにする。
石碑の水入れ?がガンガンに凍っていた。
ほどなくして友だちが来た。
無事合流、めでたしめでたし。
新潟は長岡のひとで、「富士山を眺めながら歩いてみたい」と、わざわざ新幹線でやってきたのだ。
「きのうは良かったのよ。 富士山はずっと見えていたし 日の出も綺麗だったし、それに霧氷が凄かった」
「霧氷なんて見慣れてるのじゃない?」
「北国と違って、周りが白くないから、まるでお花のようなのよ 」
枯草がソヨソヨ、風に靡いているのも珍しいとか、
「だって雪で草なんて見えないの」
あ、そういえばそうか
三ノ塔の小屋でランチをすませ 下山はヨモギ平経由にした。
富士見橋直行道は、おそらく霜どけで、ぬかるんでいるだろうから。
← 表尾根の写真撮影
この判断は正解、北斜面ゆえ、凍っている道を快適に下れた。それに、あちらより幾分なだらかだ。
ヨモギ平あたりまでおりると日向になりほっとする。ぶなの美しい台地でゆっくりする。
テンニンソウやマツカゼソウがトライフラワーになってそよそよ、風情がある。
ボスコキャンプ場を目指し、右折。 陽ざしをたっぷり浴びている大山に向かって台地を下る。
壊れかかった鹿柵潜りも面白かったみたい。
最後は立派なヒノキ林のジグザグ道、新潟に檜は少ないと、ここでも珍しがってくれた。
ボスコキャンプ場からは車道歩きになるが、
沿道のミツマタの蕾が白く膨らみ、まるで小さな白い花のよう。
もしかしたらこの春は、ミツマタ花、アタリ年かも・・ね。
【コース】富士見橋P 9:00-二ノ塔 10:00-三ノ塔10:10-烏尾山10:45(15)-行者岳11:20(30)-三ノ塔12:50(30)-ヨモギ平14:00-ボスコキャンプ場14:45-P15:10
【地図】昭文社:丹沢 2.5万:大山
では また~ (^_^)/~
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