« 2010年7月 | トップページ | 2010年9月 »

夏のおもてなし 神ノ川

(写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2010年8月23日 (月) 晴れ 

Img_5400s_2

都会の少年(10歳)を神ノ川に連れてきた。

Img_5417s 
「川の水って冷たいね」

Img_5411s

マイナスイオンをたっぷり浴びた

Img_5402s_4  さて

冷やしておいた スイカに
かぶりつく

Img_5403s_2

あいぼうが
「おいらもほしい」と
まってるよん 

さ お昼だ  河原で焼きそばだぜ !

あっ 麺を忘れちまった… ということで ソバ抜きで…   

まっ いいっしょ    

Img_5405s 村の辻にあるような
丸い石

中洲の石累の上に
ポツンとひとつ
おかれてる

神さまの
お休み処のひとつかも 

Img_5410s

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

たねぶくろ

(写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2010年8月22日 (日) 晴れ 

たとえば・・・Photo_6 うさぎぎく(鹿島槍~爺ヶ岳)           裏面

Photo_7 はくさんこざくら (白山)             こまくさ (白馬~三国境)
Photo_9 たかねまつむしそう(白馬・雪倉ヶ岳)    くろゆり(白山)

Photo_8 みやまくらさき(白馬~雪倉ヶ岳)    みやまあけぼのそう(白馬~雪倉ヶ岳)

T_2 ちんぐるま (双六~三俣蓮華)       みやまおだまき(鹿島槍~五龍)

このほか むしとりすみれ(雲の平)  たかねいばら(鹿島槍)  みやまあずまぎく(白馬) いわいちょう(飯豊) いわしょうぶ(巻機山) こばいけいそう(雲の平) ひめさゆり(朝日) ささゆり(白山)  こいわかがみ(白山) などなど 高山植物の種袋を各種取り揃えてござりまする          

山域別レポ一覧は      あしあとへ

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

白山4 中宮道・後半は巨樹の道

   (写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2010年8月3日 (火) 晴れ 

朝の光は輝くばかり、昼ころまでは雨は降らないとみた

Img_5225s 余裕しゃくしゃくで小屋を出たら、
登山道が腰あたりまでのササで覆われている。

この草は きょう刈られる予定なのだ。
一日違いであったなぁ

しかたなし小屋にとってかえし、カッパのズボンをはいて  「今度こそ出発」 

Img_5233s ゴマ平避難小屋から下は「巨樹の道」と
きのうお聞きしたので

そんな目で見ていくと、
なるほどいろんな木がそれそれの表情で出てくる

ダケカンバ

Img_5236s_2

ブナ

ブナの原生林?をぬけてゆく。
普通に見える木がどれも大木だ

Img_5238s_2

Img_5243s_2

← オオシラビソ? 
良い香りがしていた。。

「花はない」といわれたけれど、
 そんなことはない

Img_5237ss ヨツバヒヨドリ                              ノリウツギ

シオガマギクやシモツケソウ、ソバナ、ギボウシなどが咲いているし
イワカガミ、マイズルソウ、なども多数見られた。

Img_5320sタカネアオヤギソウ                 モミジハグマ

早春のサンカヨウやエンレイソウが咲いているようすも見てみたなぁ。

Img_5256s  ダケカンバが増えてきた
拗くれた幹の いかにも雪深い山のダケカンバ

ことに前方のダケカンバは美しい
近づけば樹肌は輝き、伸びやかな枝振り たわわな健やかな葉っぱがゆれる
「完璧なるダケカンバ」だ

Photo_2 この木はガイド写真のモデルにもなっていた。どうりで。

滝ヶ岳を巻いた鞍部の、小さな広場におりると、
どきっとするような大木が待っている。
「シナノキ」の巨樹である

Img_5283s
シナノキの下でお茶を飲みながら見回すと ブナの森に混じってカエデが多い。
秋は素晴らしいというのが よく分かる

Img_5307s シナノキの鞍部から小ピークを越えると 
 避難小屋の三角屋根が見えた
 「しなのき平避難小屋」

 この先 水場の小沢を何カ所か横切る
 地図には「渇水期注意」とあったが 
 今回使えたのは1ッ箇所

 
水場の周りには ガクアジサイ(左)や クサアジサイ?(右) ハクサンカメバヒキオコシ、そしてミズ

Img_5323s

トチノキ坂の長い下りが続く。

Img_5331s_3路傍の花を楽しみながら歩けるところは少なくなる。
とくに急な下りになると草や笹が被り、
足元も危うくなるので、なかなか気が抜けない。

足元ばかり見ていたら 飛び出ていた木の枝にしたたかおでこをぶつけて、吹っ飛ばされてしまった。 

Img_5336s

トチノキ坂はさすがにトチノキが多く
巨木も多い。 

温泉山(1314m)の小ピークをすぎたところでラーメンを食べていたら、空が怪しくなってきた。

あわてて先を急ぐ。
荒れた岩肌の細い尾根を注意深く過ぎると「清浄坂」の道標がある。

Img_5350s

やがて尾根の左を ジグザグに下るようになる。
あいかわらずモミ?シラビソ?やブナの大木が出てくる
いつしか雨の音がしていた
対岸の山は雨雲で覆われている
でも わたしたちは木々のおかげで濡れることはなかった。

Img_5359sついに湯谷の橋が見下ろせた

もうすぐ中宮温泉に到着である。

最後の下りは疲れたなぁ・・・

降りたところに温泉が待っているのは
嬉しいです
 

【コース】 3日 ゴマ平避難小屋06:35(再)06:50:-滝ヶ岳08:40-シナノキ鞍部09:15/09:55- しなのき平避難小屋10:20-水場11:05-温泉山(30)-細尾根13:15-ジグ ザグ下り(清浄坂)13:30-湯谷14:15-中宮温泉14:30
 【地図】  昭文社:白山

ながながと白山のお話にお付きあいくださいまして
ありがとうございました  

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (7) | トラックバック (0)

白山3 大汝峰から中宮道へ

(写真はポップアップウインドウで拡大できます)9

2010年8月2日 (月) 晴れ 

きょうは白山の旅の核心部です。 なにより 晴れて良かった 

       (大汝峰と大きな岩が点在する不思議な光景↓)P8020163s

朝はゆっくり 室堂を発ちました。
ハイマツの間にいろいろなお花の咲くピークを乗り越えると

Img_4998sクルマユリ           ミヤマキンバイ       ミヤマタネツケバナ

トップの写真の光景が現れます。
目の前のピークは大汝峰、

岩の積み重なった道を乗り切って山頂に出ます

P8020175s 「白山は御前峰、剣が峰、大汝峰の三山をもって山頂となし、それぞれに神さまをお祀りしてあります」
とは、けさがたの神主さんのお話。

←大汝峰の山頂にて
剣ヶ峰(左)と御前峰(右) 眼下に翠ヶ池

Img_5057s
いよいよ ひとけのない中宮道に入ります。

大きな岩がゴロンと転がっていたりする 荒涼とした景色の、岩の間には多くの花が散らばっています、

イワギキョウ(左)、ミヤマダイコンソウ、イワツメクサ、ミヤマキリンソウ(中)、オンタデ(右)

Photo

やがて道は笹の間を急降下しP8020182s 始めます。
谷底は白いガスで埋まっていましたが、
一瞬ガスが上がり(ラッキー!)
ヒルバオ雪渓を俯瞰できました。

Img_5085s 雪渓の向こうの左の尾根に、しっかりした道が見えています。

もしガスで覆われていれば確かに分かりにくい場所です。

雪渓の手前で休憩していると、単独で登ってくる方ややってきました

Img_5089s 「きのうゴマ平避難小屋に泊まった登山者はわたし一人でした」

そう、中宮道はそんな道なのです

「すぐ先に すっごくいいところがありますからね~」

楽しみに歩きましょう ♪

P8020188s
お花松原  遠くの丘までずっとずっと お花に埋もれています。
白いのはチングルマ、黄色はミヤマキンバイ。ピンクはハクサンコザクラ

Photo_2 ここはクロユリの群生が有名。

飽きるほどクロユリ、クロユリ、クロユリ
濃いえび茶から黄色っぽいのまで、色にはパリエーションがあるのでした

21

わたしは、この花をみたかったのだ→
ハクサンコザクラは王女さま
池塘の周りに群生しています。

もちろん休憩を 

フランスパンにガ-リックペースト+キュウリ+生ハムを載せたでオープンサンド 
「いっただきま~す。」

P8020194s やがて灌木帯になり、草深くなりますが
ここでも花…花…花

←キヌガサソウ
ハクサンフウロ、カラマツソウ、ハクサンアザミ、クロクモソウ、ハクサンオミナエシ‥
抜けると再び、広々とした原っぱが広がります

P8020198s 北弥陀ヶ原、こちらは池塘が多く、ところどころ木道がわたされています

雪渓が消えたばかりのようで

ショウジョウバカマも見られます
クロユリは相変わらず多く、ハクサンコザクラも、そうそうイワイチョウがビッシリ咲いていました。

P8020204s やがて笹原になるとニッコウキスゲが目立ち始めました。
見渡す限りのニッコウキスゲ
(ことしはハズレ年とか)

ダイモンジソウ、ネバリノギラン、ハクサンフウロ、

原っぱを抜けると尾根道になり、緩やかなアップダウンが始まりました。

拗くれたダケカンバの多い樹林帯に入ります。

Photo_4

カニコウモリ、シモツケソウ、ハクサンオミナエシ(左)、ヤマハハコ(中央)、カライトソウ(右)、    あぁ、虫が多い、まいっちゃうなぁ。Img_5198s_2

そろそろ足も疲れてきました。
細い道は明瞭ですが笹が被さって歩きにくい、木の根ですべって道を踏み外しそう、
ハラハラ。。。

道標が・・・読めませんよぉ !

そんなとき 草刈りの人たちに出合い(白山のすてきな人)、
ゴマ平避難小屋に入ったのは16時近くでしたImg_5214

水場は小屋から50mの沢 →
豊富なおいしい水です


先着者の缶ビールが冷却中
わたしらは、缶ビールをヒルバオ雪渓の雪にくるんで運んできたんでした 

【コース】 室堂07:30-大汝峰08:55-ヒルバオ雪渓10:00/10:15 -お花松原10:40/11:00-北弥陀ヶ原12:30-地獄覗き13:15-間名古ノ頭14:40-三俣峠14:50-ゴマ平避難小屋15:50
【地図】昭文社:白山

続きます (白山4 中宮道・後半は巨樹の道)  

~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

白山2 室堂にて・お日の出とお食事

(写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2010年8月1日~2日 

お日の出への参加は初めて。

夜中の三時すぎ、廊下が騒がしい、わたしは『大声で喋らなくてもいいのに』と思いながら頑固にふとんにしがみついていました。

Img_4952

4時、「どーん、ど~ん」太鼓の音。
『お日の出を行います』の合図です

慌てて飛び起きバタバタ仕度をして表に出ました。

うっ! 山頂に向かう灯りが点々と鎖のよう。 登山道は渋滞、足の速い人も遅い人もゆっくり休みながら登っていきます。白装束の人たちもチラホラ。

Img_4954_2 わたしが御前峰に到着したとき、一等地は既に人々々でうまっていました。

神主さんは大岩に立ち、朗々と説明を始められました。
白山信仰のこと、周りの山々のこと。

「太陽が昇ったら、万歳三唱をします。わたしが合図をしますので
フライングをしないように!」

Img_4959

やがて、じょじょに丸い太陽が昇り始めます、みんなは息を呑み見つめています。
完全にお顔を出したところで神主さん 

「さぁいたしますよ、ばんざいばんざいばんざい」 
みんな 「ばんざいばんざいばんざい」

こうして 無事 お日の出は」終わりました。

P8020153 このあと 白山山頂に点在する火口湖をめぐる、池めぐりコースで 室堂に戻りました 

朝の翠ヶ池は陽が射さず 色が出なかったのが残念。
←翠ヶ池

朝日を浴びる室堂と弥陀ヶ原 そして 別山、なんと綺麗なお姿でしょう

P8020159s

☆ 室堂の食事

Img_4944_2 夕食

ごはん 
みそしる 
シオサバ 大学芋 こごめ?のごまああえ ゴボウの白和え 根昆布の酢の物だったか? がんも しらすくるみ? 
たくあん 
デザートはゼリー

Img_4990 朝食

ごはん+うめぼし+ふりかけ 
みそしる 
シャケ インゲン豆 さといも やまごぼう?の漬け物  昆布 がんも

Img_4902 ビール

生 800円
缶 500円
容器は各自持ち帰る

ココアがおいしかったよ

P8010094_2←食堂からの景色

暮れていきます↓
Img_4950s

 次は 大汝峰から中宮道へ~

 続きます~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

白山1 別当出合から室堂

(写真はポップアップウインドウで拡大できます)

二度目の白山  3年前は室堂から石徹白道を下った

2010年8月1日 (木) 晴れ 

Img_4751s_2 金沢には予定どおり朝6時に着いたが、なんとも重い雲に覆われている。
← 金沢駅の大ヤカン

神奈川は毎日快晴・毎日夕焼け、
よもやお天気が崩れるとは。

登山バスに揺られること約2時間、
9時前に別当出合に到着する。

P8010006s 大勢の登山者に混じり出発した、濃い霧、湿気もすごい。
ウチワをパタパタ仰ぎながら登っていく。

ウバユリ、ノリウツギ、タマガワホトトギス、  整備された登山道を粛々と登っていると修行に思えてくる。

中飯場で一息入れ、粛々と登り続ける

Img_4777s ミヤバマタタビ、センジュガンピ、ズダヤクシュ(写真)、お花も高山らしくなってきた。

霧はますます重くなり、別当覗きは視界ゼロ、
タカネニガナ、オニシモツケ。サンカヨウは実を結んでいる。

Img_4797_2 甚之助小屋はごった返していた。広場の端で休憩するも蚊が多く気を遣う。

小さな子どもづれのファミリーが多いのは白山ならではの風景かな、若い人たちも多数、こちらは現代の風潮だ。

気温が下がり、ついに霧から雨に。 あわただしくランチを済ませカッパを着る。

P8010043s_2 南竜・黒ボコ岩分岐で一瞬だけ視界が開ける、あたりは広やかなお花畑で、シモツケソウ、ヨツバシオガマ、キリンソウ、ハクサンフウロ、など目の覚める彩りだ。

すぐさま雨のような霧のような天気に戻ってしまったが、さすがの白山。お花の種類と数はすごい。エゾシオガマ、イブキトラノオ、カラハナソウ…、

P8010083s エコーラインに入ってからはニッコウキスゲやコバイケイソウが増える。

やがて広々とした弥陀ヶ原にでた。
残念、ハラッパの向こうに白山が見えるはずなのに。
チングルマの白い群れ(写真)、ピンクのコイワカガミ、ハクサンコザクラは可憐な高山の王女さま。

Img_4897 砂防新道と合流したころから雨足が強まる、
足がヨレヨレになっていたので時間がかかってしまった。
霧の中から室堂の大きな建物がぬっと現れた時は嬉しかった。

室堂では大きな宿舎に案内される。

Img_4903 入口で靴を脱ぎ寝所にいくと、割り当ては二段ベッドの下段の一番廊下側、まぁまぁだ

←掲示板の天気予報 ガックリ

乾燥室で苦労してカッパやザックカバーを乾かしたりと、ひとひとしきり動き回っていたら雨は上がっていた  

Img_4934s_2 いそいそと弥陀ヶ原の散策に出る。


コバイケイソウ、クロユリ、ヨツバシオガマなど眺めながらそぞろ歩いていると…、アレ、
白山が霧の中から姿を見せはじめたよ。晴れてきたんだ!

☆ 夜中の2時 中天に月。星空。風はない。にやにやしながらまた眠る…

【コース】 金沢06:45→(登山バス¥2000)別当出合08:55/09:20:-中飯場10:10/10:30-別当覗き11:10-甚之助小屋12:00/12:30-エコーライン13:25-室堂15:10
【地図】  昭文社:白山

続きます   白山2 お日の出と室堂のお食事

~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

白山のすてきな人

(写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2010年8月6日 (金) 晴れ  Img_5062s 

8月1日~3日 加賀の白山を歩きました。たくさんのお花や巨木は想像以上の素晴らしさでした。

でも、その話をする前に、ぜひ留めておきたいすてきな人のことを 書きます。

大汝峰から中宮道に向かう・→

今回は、白山の北側の道を下りますが 選んだのは中宮道。

お花松原、北弥陀ヶ原・・ 次々に現れるお花畑に酔いしれながら、たっぷりな時間を楽しみました。

Img_5202_2 やがて緩やかな登りになり
地獄覗きのピーク
その後は地図で見るより急な下りです。 


← 真名古の頭(2129m)を振り返る

三俣峠を通過し、小屋までは、あとひとつ、ゆるいピークを乗り越えるだけ

Img_5205_2 道は明瞭なのに、両側から笹とか草が被り足元が見えづらい、
道には溝があり、木の根ら石があって、
左は切れ落ちているので かなり気を遣います

そんなとき 前方に人影・・
登山道の草刈りをしているお二人でした。
Photo

「ゴマ平避難小屋までまだですかぁ・・」
「もう少し ここ下れば着きますよ」
わたしたちが小屋に着いたのは 20分後の15時50分です

Photo_3 二人が戻られたのは さらに2時間後の18時でした。  この日の登山者の4人は1階に陣取り、夕食を済ませ、冷えたビールでいい気分になったころ。

「これはこれは! お疲れさま。今まで作業を?」

はい。陽のある間はやっています。

Img_5221 こうやって小屋泊まりで作業するのは 3日間が限界ですから、 休みはほとんどとりません、油を注したり刃を研いだりするとき止まるぐらいかな。
あすは 小屋から草を刈りながら下山なのですよ。

← 刈り払い前 笹が繁茂してるが道は明瞭

Img_5267_2  自分らは石川県から委託され、白山の登山道を整備をしているんです。

以前は 役所にお金がありヘリが出せたので、業者が年1回、入っていました
でも緊縮財政でヘリが出ないとなると、やる人はいなくなったので、自分が会社を興してやることにしました

Img_5229← 道が綿々と続く

草刈りというのは 年に一度ではダメなんですよ。
以前の業者は雪渓の所は刈り残して終わらせてしまう。だから夏にはヤブコギが必要な道になってしまうのです

役所は「夏に草を刈れ」というが、それではダメ。

Img_5330_2 まず春、雪が消えたとき、笹を刈ります

すると今まで笹の間で、ひ弱に生きながらえていた花たちが、芽を出し成長します
花たちは いくら笹が繁茂しても絶えないで 続いているんですよ。

← 道沿いにイワカガミ

Img_5227

それから 秋にも刈ります。来春の芽生えのため?です。
そうやって じょじょに笹が後退し、草の道になり、草を刈っていればと花の道になるんです 

← 道沿いにマイズルソウ(実)

Img_5230 そうしたら あとは春にだけ刈れば、良いのです
そうなるまでには 何年もかかりますけどね。手を抜いたら すぐ元に戻ってしまいます

← 道沿いにシモツケソウ

「年に一度」という役所とは、ずいぶん言いあいましたよ。
なかなか分かってもらえないです。

Img_5305 自分は、役所の発注以上のことを やっている、という自信はありますね(笑)
ここを任されたころは 中宮道も 加賀禅定道も、岩間道も、ヤブコギの道で それはそれは大変で、そんな道は誰も歩かなかった、

← 道沿いにサンカヨウ(実)

Photo_5 いまは どの道もヤブコギはいりません 
でもね、 年間100人?くらいしか 歩く人はいないんだなぁ:::

ぜひ秋には歩いてほしいです  
加賀禅定道はお勧めです~

Img_5297 この避難小屋から下はね、今は面白くないですよ。
というのはウソ。

巨樹を見ながら歩いて下さい、
なかなか素晴らしい。
たとえばカエデ、あらゆる種類のカエデがあるんですよ、だから秋は素晴らしい、さまざまな色に染まります。

Photo_4 巨樹の中でも ぜひシナノキを見ていって下さいね。すぐわかります。春先はほんのりした芽吹きの色が、それは綺麗なんです。

雪が消えると。最初の入山です。
まず 倒木の処理ですね、
道の崩落があるかなどもチェックします。

Photo_6 雨が降っても、ブユに刺されながらも、草刈りはやりますよ

白山を愛していらっしゃることが、びんびん伝わってきます
「身をもって白山を守る作業を続けられている」って すごいことです

Photo_7 偶然出会えたすてきな人、こういうひとがいるのだから。。いいなぁ

この出会いが 今回の白山登山の 最大のいいことだったなぁ、と思います

草刈り人の お名前は
乾 靖さん 49歳 

乾さんのサイト→ white mountain
(リンクさせていただきました)

じつは乾さんって、白山の草刈り人というだけでなく
 いろいろな活躍をなさっている、なかなかな御方なのでした。

どうか いつまでもお元気でご活躍ください

次回は 白山の登山レポで~す 
まず 白山1 別当出合から室堂へ

    

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2010年7月 | トップページ | 2010年9月 »