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なにより新緑 滝子山

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2010年5月13日 (木) 晴れ 

きょうは滝子山、寂惝尾根(南尾根)登り、ずみ沢コース下りです。

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寂惝尾根は、笹子駅から甲州街道を東に進み、稲村神社を左折し、高速の下をくぐって大鹿峠につながる林道を北上、桜公園をすぎたところの、寂惝苑から右に入る山道をたどります

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送電塔を過ぎると林道にぶつかり、その向こうがわが寂惝尾根(南尾根)です

自然林の新録が眩しく広がります

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青く輝く森には いろいろな緑がさざめいています。

歩いているとエネルギーをもらえ元気が湧いてきます

登るに連れて季節はさかのぼり、青葉は若葉に、ヤマツツジは花から蕾になってきます、

そこに大ブナが待っています。 記念写真をパチリ
大ブナを過ぎるとミズナラ林になります、どれも立派なミズナラです。
ミツバツツジのハナガラが落ちています、よく見ると潅木の間にピンクの塊


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そろそろ岩場です。若葉にかわって、細かな芽吹と樅や松など深い緑になりました。
目の前に現れた大きな岩、ひとつ、またひとつと越えていきます

Photo
オオ! 富士山                  南アも  (^o^)

おめあての イワカガミが咲き始めてました、うふふ

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殆ど、まだつぼみだったけれど・・・満開は あと 10日くらいかなぁ

稜線に近づくと ザレザレした登山道のあちこちに、白い粒を撒いたように
フモトスミレが咲いていました。アケボノスミレも咲いていました。

12時に稜線に出て、30分で滝子山山頂に到着。

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手前の大谷ヶ丸を埋め尽くすカラ松が芽吹いたばかり、
今だけの柔らかな衣裳です。

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下山は このところ お気に入りのずみ沢コース。
タチカメバソウや、キジムシロや、クリンユキフデや、写真左のスミレが咲いていました。

シロバナエンレイソウ(写真右)もチラホラ

いのくんの掘り返しが凄まじい

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やがて尾根を巻く道になり、トントン快適に下っていくと、上道と下道に分かれます。

きょうは川沿いの下道を、一枚岩のなめ滝がとても美しい

そんな沢のほとりでティタイム

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カエデが多いのかなぁ

なんとも 緑が軽やかで、グラデーションがすばらしく ひたすら
うっとり

下道には少し恐ろしげな通過点がありますが、注意して歩いてクリアします。

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あまりにいい気分だたので 上道と合流した最後のヒノキ林も、きょうばかりはルンルン
下ってしまいました

Img_3340_2 あっというまに 林道にでます。

そこには道証地蔵さんが、田野を指し、小首をまげて 立っていらっしゃいます

ここから笹子駅まで あと1時間ほどの歩きです。
ファイト ファイト

「どっこらしょ」 電車の座席に腰を下ろし
今日の一日を反芻します

なんとも充実した一日でした
「ホントニ滝子山はいい山だなぁ」と
しみじみ思いました。

【コース】笹子08:10-寂惝苑 08:40-林道09:25-大ぶな10:20-岩カガミ出現11:15-稜線12:00-滝子山12:25/13:25-ずみ沢14:30(15)-道証地蔵15:45-笹子16:45
【地図】昭文社:大菩薩 2.5万:笹子

では また~  (^_^)/~

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ヒカゲつつじの京ヶ倉は、 歴史ある山城である

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京ヶ倉↓(生坂山脈)は岩峰の連なり 
                    下山した下生坂から、(京ヶ倉
大城 Img_2979_3

以前から聞かされていました
「京ヶ倉のヒカゲツツジはすごい   ぜったいオススメ」

「でもね、京ヶ倉ってどこなのさ?」 道路地図で見つけました。
安曇野のあたりの990m,、
わざわざ行くっていうのは ある意味贅沢、
でも思い切って出かけたのです。

2010年5月4日 (火) 快晴 

長野自動車道を豊科で降り、生坂村へ
登山口は 八重桜の咲いている万平

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Img_2717_3 畑のドン詰まりに空き地があり、ここなら車を止められそう。

ああ・・ 静か・・・ 
人っ子一人いない 
緑の草原のむこうに
真っ白にせりあがる常念岳には、神々しさを感じます

すり抜ける風は高原のさわやかさ

大きな声でさえずる小鳥たち、
蝶や蜂の羽音まで聞こえるよう、


それにしても太陽が眩しすぎ    
気温が上がる予兆かもしれません 

あと500mダートな道を歩くと、なんと駐車場が。

Img_2726 車はほぼ満杯(20台ほど)で、受付もある。。。。?、

「1時半~2時に下生坂に下山すれば、 車で迎えに行きます、ピストンしているんです」 
地元の「大城京ヶ倉を広く世に出す会」のすごい意気込み

はるばる名もない山に来たと思ったのは わたしだけ、
意外や地元の有名山のよう

でもやっぱり、京ヶ倉は裏切らない、
山に入ると静かなものでした。

徐々に岩山らしく急峻になってくる登山道。 松の木が多いです。
見えかくれする北アルプスの白い峰は空に溶けそう
・・どんどん気温が上がっているのです。

Img_2756 こんな桟道が 次々と出てきます。
手づくり感が好もしい

Img_2764 ややっ!
ヒカゲつつじ第1号

このあと 出てくるわ出てくるわ
うわさにたがわぬ花の数

おおこば見晴らしもヒカゲつつじに囲まれた展望地です
白い峰々はかなり薄れてしまいました(そこで説明版をプラス)  

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犀川って

なんとも

芸術的に

蛇行していますね

見晴らし台を過ぎれば さらに増すヒカゲツツジの花の数

見あげれば  (屏風岩)

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両脇にも

Img_2814_2  

足元にだって

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花の道は続きます。 左に京ヶ倉のするどい山容が際立っています。
稜線にでたところは剣刷山(けんずりやま)のすぐ近く。

右折し、剣刷山からさらに南へ、松林をたどってみました(924.1m三角点までいってみようかと)。でもアップダウンが細かく続くので中断、引き返しました。
この南の岩尾根にもびっしりとヒカゲツツジです、
ていうか ヒカゲツツジの藪状態。

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南方向の写真↑岩山らしい魅力的な曲線を描き 尾根が延びています。

剣刷山に戻り、いよいよ京ヶ倉に向かいます

Img_2858  馬の背のような岩の上を
 歩くのですぞ

 ちょっとスリリング

 展望が抜群

 日当たりもいいし

 風通しもよい!

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京ヶ倉(990m)の山頂は
意外や小広い平坦地で、

ベンチと 立派な山名標石と 
説明版、
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それによると 「戦国時代の 見張り台兼のろし台であった」ということ

さぁ、次は台形の↓大城(おおじょう)です

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 大城の説明版には

 「大城はかつて要害城であり
 くるわ跡や 水の手もあり
 先ほどの京ヶ倉と、
 これからたどる物見岩が
 見張り場」 だったとか

 ホントだ  !! 
 天然の要塞そのものだ

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ヒカゲツツジのことも忘れちゃいけません。

途切れることなく続いています
右の写真、岩の上にびっしり

はぎの尾峠をすぎると、
岩地帯も終わった感じの 
やせた荒れた松林になり

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その中に、ポツンと 新築の東屋、トイレ・・「グレースの森」(平成20年)の大きな看板、作り始めたばかりの何かの施設?
 静かな山が好きな人へ。 行くなら今のうちかもよ

松林の林床に
見慣れないスミレは
シハイスミレとか

登山道脇には 岩カガミの葉もたくさん見ました。季節季節、いろんな楽しみがある山と思います、
そして、コースは そろそろ終盤か。

Img_2964 眠り峠

かわった名前の峠にはどんないわれがあるのでしょう?

ここから下山ですが、 大須ヶ池(大菅池)への道を見つけました。
行きたくなるのが人情です。

ということで

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大須ヶ池は おもったより大きな池 現地の説明版には

「標高730m 外周130m ・・・ 、 昔は水泳もできたというが、現在は湿原化して次第に縮小されている。 眠峠下にあるので 大蛇伝説や赤牛伝説がある」 

とのこと。 なかなかいいでしょ   
夏には きっと虫がわっと出るぞ・・・

Img_2987_2 ということで眠峠にもどり、山道を10分ほどで登山口(林道に合流)
灼熱地獄の農道を歩けばもうへロヘロ 
汗まみれでお約束の下生坂バス停に到着です。

ちょうど1時半  
やまなみ荘の送迎バスが来ました。 冷房完備、天国の乗り心地 

まことにありがたい送迎システムに感謝しました。

村営やまなみ荘(宿泊&温泉)は登山口のすぐ近く、 日帰り入浴350円のラジウム温泉でさっぱりできました。

この日の、松本は気温30度とか・・どおりで暑かったわけだわ   

【コース】万平P08:45-登山口08:50:-剣刷り10:00(+南の岩(25))10:40-京ヶ倉11:00-大城11:20-はぎの尾峠11:45-眠峠12:25(+大須ヶ池)12:50-下生坂BS 13:20/13:25→P13:35
【地図】  2.5万:信濃池田

では また~  (^_^)/~

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倉沢かいわい  ミツドッケ

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2010年5月2日 (日) 晴れ 

4月はずっと冷たい雨に降り込められていましたが
5月になってやっと 晴れ晴れとした日が続くようになりました

待ってました! 
心は山に向かいます。

久しぶりの日原・・といっても倉沢界隈ははじめて、
林道入り口ちかくに車を止め倉沢沿いの林道を歩きます。 
まばゆい陽射し・豊かな色彩。耳元には心地よい水の音、

Img_2521                         鳴瀬橋付近

ふだんよりずっと水量が多いとか 4月にたくさんの雨が降ったおかげ?

Img_2546留橋から山に入ります。

左の尾根に刻まれた巡視路を、一歩一歩たどっていると

わくわくすると同時に 心があらわれるような心地よさ

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桟道をわたり ヒノキ林を抜け、もっと もっと歩きます
やまざくらのピンクが、芽吹き色の中に交じって、
華やかな一角を作っています

Img_2566 川音が聞こえてきました

倉沢の支流 茅尻沢
ああ、休憩かと思っていたら

そのまま尾根を回り込み
そしたら、そしたら 
なだらかな下り斜面になり、
なんとも清らかな林が
待っていて、
その奥にまた川があるようで

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塩地谷ですよ
ああ、ここが・・・

川べりでのんびりすごし

来た道を戻り ヨコスズ尾根の幕岩尾根に乗ります。急登のアセビの尾根です。

中腹に大きな岩が現れたので、すり抜けます。つつじの多いあたりです。
左からの尾根がヒノキ林といっしょにやってきました。
傾斜が少し緩まりアセビが消え 涼やかな雑木林になります。
よこすず山の東尾根  

イヌブナの大木 ミズナラの大木 それはそれは見事です

Img_2624s まだ芽吹きが来ていないこのあたり、

緑の季節はどんなにか重厚な森になるのでしょう。
それとも 軽やかな森?

よこすず山には11時過ぎに到着、思いのほか 時間がかかったものです

「一杯水小屋までまだ遠いなぁ」、地図を見ながら、小さくため息
じつは はらぺこだったので・・ 

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よこスズ尾根は歩きよい

意外にスイスイはかどって 30分で小屋に到着

Img_2644 しっかし!
こっから 三つドッケまでがつらかった

なんせ腹ペコが応えました。トホホ

Img_2655 ランチは ←の見える三つドッケの北の岩場

じつは赤ヤシオがいっぱいあるのだけど
残念だねぇ、ほら そこの木だってアカヤシオさ。

わお、赤ヤシオ、たくさんあるのにねぇ

ということから、ランチのあとは ハナド岩まで見に行くことに

ひょいひょい尾根道を ハナド岩についてみると
まだ固いつぼみ、でもたくさん、並んでいました
ハナド岩のアカヤシオはことしもきっと 豪華だろうな

下山は棒杭尾根。名だたる急坂の尾根です
下るにつれて芽吹きが始まり、桜やつつじが咲き出します

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きょうは そのまま降りないで
巡視路の横道に入り、ふたたび今朝の塩地窪を訪ね出発点に戻りました

Img_2570s_2 やはりあそこはとくべつな雰囲気の場所に思えます

【コース】倉沢林道入り口 07:15- 魚留橋08:20-塩地窪 09:00(15)-横篶山11:10-一杯水小屋11:45(15)-三ツドッケ12:20/13:25-ハナト岩13:50-棒杭尾根15:00-魚留橋16:40-P17:10
【地図】昭文社:奥多摩  2.5万:武蔵日原

では また~  (^_^)/~

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