めぶきと桜とつつじと春の陽ざし (鐘ヶ嶽)
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谷太郎林道~鐘ヶ嶽~弁天御髪尾根~
2010年4月18日 (日) 晴れ
今年の春は極端だ。雨がよく降り二日前の朝はなんと雪景色。
しかしきょうこそ、待望の青空を仰げそうだ。
近隣の低山はめぶきと桜色の優雅な色合いに被われ、奥には真っ白な丹沢の嶺々が聳えている。南関東ではちょっと、珍しい景色と思う。
← 今日の後半の弁天御髪(おぐし)尾根から厚木方面の景色
・
煤ヶ谷から谷太郎林道を終点まで走ると、すでに釣り人たちの車が4~5台駐車していた。
駐車場から東の稜線(鐘ヶ嶽北尾根)にのりたい。地形図の破線はかなり急な勾配を上り詰めていくが、いったいどういう道なのだろう??
すぐに土留め工事をされた沢を通過し、鹿柵沿いに山腹を巻きながら、何度も鹿柵扉を潜っていく。鹿柵は古いものだ、真っ赤に錆びている。
鹿柵を潜り杉林に沿って、ひたすら山腹を巻きながら高度を上げていく、
切り立った沢を2箇所通過し、30分ほどで鐘ヶ嶽の北尾根に出た。
北尾根に乗ったところで、記憶の祠を探した。
大杉の根元に、ちんまり肩を寄せ合っているふたつの石祠がある、
わたしを待っていてくれてた気がして、勝手に喜んだ。
鐘ヶ嶽へは右の鹿柵沿いに歩いていく。
鹿柵が終わると急勾配になり、とたんに道はアヤフヤになる。照葉樹の雑木林の歩き良さそうなところを拾ってガンガン登る、
← 気持ちよい雑木林
大きなヤマザクラと再会。
相変わらず元気な枝振りがたのもしい
振り返ると厚木の町が広々と見晴らせ、左には丹沢の前山がでっかく座っていた。
この先、雑木に混じり大きな樅の木がドカンドカンと現れた。山頂に近づくと勾配がゆるまり杉林になる、
前方に広場が現れ道標が見える。9時45分、鐘ヶ嶽に到着。
山頂のお地蔵さま。
めいっぱい いかめしがっているけれど ほほえましいお顔立ち。
ぐっと道は良くなり いかにも参道といった感じ
実際、修験者たちが通う道なのだ。
桜の花が噴出すよう→
山ノ神の祠におまいりしてから、分岐を直進し大山に繋がる尾根に入る。
ここから上弁天までは3月の逆コース。
1ヶ月たったきょう、右の谷はなんとも和やかなめぶきいろ、
優しい色合いにうっとりしながら歩く。
←左端の、っこの浮いている木もちゃんと新葉を出している
見晴らしBは大山方面と、きょうの弁手御髪尾根の分岐点。
雪がところどころ残っていても春の勢いは圧倒的だ。
痩せた御髪(オグシ)尾根はミツバツツジがよく咲いている、小山とはいえ尖りを乗り越えるのは大変だと思っていたが、逆コースでは かなり楽だ。
これから歩く中弁天(左)と下弁天(右)が仲良く並んで見えた。
芽吹きの谷にはミツバツツジ、
フジザクラ、それにヤマツツジ、足元には小さなスミレが点々と咲いていた。
谷底にやけに華やかな一画がある、地図を見たら沢沿いに道が延び家マーク、桃源郷のような集落があるのかも?
ランチは山頂に松のある 中弁天にていただいた。
狭いが人が来る気配がないので安心してシートを広げられる。
なんとも静かなお昼どきだった。
中弁天から下弁天、さらに東南の尾根を辿ると「見晴らし広場」(450m)に出た。
道標に手書きで「キャンプ場には100m先の鹿柵を潜り右折」と殴り書き、
仰せの通り100m先の壊れた鹿扉を潜り、やや心配しながら杉林をジグザグ下るとだだ広い場所に出た、ゲートの先は林道終点だった(キャンプ場はこの上か?)
二ノ足沢沿いの林道をノンビリ歩く。いまだに桜は満開で、沢沿いにはネコノメソウやツルカノコソウ、ヒメウズ、そして早くもシロガネソウが咲き始めていた。
大沢から山ノ神隧道への道に入る
やや登りの舗装路は辛抱どころなのだけど、意外なほどあっけなくトンネルが現れた。
その先、道はほぼ水平だし、景色も開けるので楽しかった。
おまけに崖にはハルユキノシタがたわわに咲いてわたしを嬉しがらせてくれた。
谷太郎遊歩道に入れば、あと一息、
川沿いを彩る薄い萌葱色はフサザクラ
釣り人がボチボチ姿を見せはじめた
今朝の駐車場はもうすぐだ。
そろそろヤマビルが出てくるだろう、 いよいよ本格的な春の到来ダァ~
【コース】谷太郎林道終点P 08:30-北尾根・祠 09:05(10)-鐘ヶ嶽09:45(15)-山ノ神10:20(10)-見晴らしB11:10(10)-上弁天11:45-中弁天11:55(35)-見晴らし広場12:45-キャンプ場?13:05-大釜弁財天13:30-大沢13:40-山ノ神トンネル14:20-遊歩道分岐14:45-(10)-P15:30
【地図】昭文社:丹沢 2.5万:厚木
では また~ (^_^)/~
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