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険し楽し♪弁天の尾根

2010年3月4日 (木) くもりのち小雨 

Img_1275s 山はもう春、ダンコウバイ

午後からの雨が心配 なら、温泉に行こう、ついでの山にも登っちゃえ
という ノリで 七沢温泉のついでの鐘ヶ嶽登山の計画。
それでも 初めての道でのぼってみようと 広沢寺無料駐車場に入りました。

山ノ神隧道に繋がる林道の 右側には棚田や茶畑が広がっています

Img_1260

せせらぎ、梅の花や柚子の実、点在する農家、遠くにお墓、日本のなつかしい(自分の子どもの頃の風景とは違うのだけど、なつかしい)原風景です。
四季それぞれも、さぞかし ・・・・。

Img_1263s 弁天の森キャンプ場への道を分け大沢川を越えると、左に見える高なりがきょうの尾根。

とりつきを探しつつ歩いていると「大釜弁財天道」という石柱が立ち民家の裏に細道が続いていました。

石標には、かつて大勢の人が参拝や山仕事のために通った、とあります。 「では、ここから登りましょ」

← 石柱の側面に説明書きが

杉林は歩きやすくサクサク登っていけます。
道は左に尾根を巻いてしまう大釜弁天に繋がる思う)ので、わたしたちは尾根に忠実に登っていきます。

20分ほどで一気に開け雑木林になりました
(300m)。

Img_1273s 「すごい、やった!」
「静かで涼しげで、うふっ」

喜々としてなごみ系の尾根道を歩いていきます。

「大きな樅の木だこと」

「ねぇ、ダンコウバイの花?!」
「もう咲いているんだ」
見下ろせば谷側にはいくつもの黄色い塊が見えました。
知らないうちに山には春が訪れていたのです。

左側(南)が芝地のようにみえるのは「水源の森」の広大な伐採地だから。

わたしたちは鹿柵にそって歩いているのです。
斜め前方には低いけれどかなり凸凹な稜線が横たわっています、弁天の森キャンプ場からの515m峰(下弁天)や550m峰(中弁天)の尾根で、松の木雑木を載せて楽しそう♪

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だんだん尾根が痩せてきました。鹿柵も稜線ギリな所に張られているし、正面に赤い脚立が柵を跨いでいます。
これは「鹿柵の中に入れ、ということかしら、と乗り越えてみましたが、やっぱりこのまま出られないと困ると気づき、即脱出。

結局入って出ただけでした。  

Img_1292s

鹿柵の外側の細々とした道を辿っていきます。
アセビの密集を潜りながらすりぬけ、再び稜線に乗ると、凸凹のメリハリが際立ってきました。
「そろそろランチに」と目の前の凸を上り詰めると、
すぐ先にはもっと良さげな凸が待ってます。
「じゃ、あそこまで」とひと登りしてみたら、次の凸がもっといい感じ。

Img_1300s

というわけでいくつも凸凹凸凹をこえ、「宜しい」と意見一致したところで 
ようやく腰を下ろしました 「お疲れぇ」「めしめしめ…」  

そこは「上弁天」と標柱にマジック書きされた570m峰。展望はよろしい。
ただ 定員は5人までかな? 

この先は、ますますもってヤセ尾根。その尾根にヤブツバキの大木が一本、赤い花をたわわに咲かせていました、可愛く豪華、ひとときの静けさに心遊ばせます

Img_1316s

この尾根、ホントにメリハリのあること。
手足をフル活躍の四駆状態でよじ登っていかねばなりません。
張りだした木の根がネットのよう。

Img_1318s

鞍部は、そうそう、御上人ノタルを思い出します。

「弁天見晴し」のピーク(605m)には、立派な道標が立っていました。
あ、思い出しました。以前、展望台Bから下山し、上弁天~中弁天~キャンプ場に下ったことありましたっけ。(あの時はなんの自覚もなかった) 

次が「展望台B」のT字路(650m)、左は「すりばち広場」を経て大山方面、右が鐘ヶ嶽。
今回は右折です。

ヤブツバキの赤い花やシキミのうすみどりの花がよく咲いて楽しい尾根 。
左は植林帯で鹿柵が続いています。
ときどきピックリするような急降下になります、それがまた面白い。

そろそろ林道が見え隠れしてきたとき、尾根が分かれ、鹿柵沿いの右は林道のゲートまでの近道、でもわたしたちは山ノ神の分岐を踏みたいので左の尾根を行きます


Photo  いよいよ増す急降下、

 左が大きくえぐれています。

Img_1342s_2  大桜の根が
 浮き上がっています。

 驚いたり感心したりし
 ながら下るうち、
 山ノ神の分岐に到着です。

 すでに14時

 温泉にも行くことだし
 きょうは鐘ヶ嶽は登らず
 下山することにしました

 
 

10分でトイレのある隧道入り口に到着。

杉林の林道を歩くこと15分、辺りに良い香りが漂いはじめ、じき最初の民家(廃屋)を見ます。

Img_1350s Photo_2

たくさんの梅の木が満開になっていました、さっきの香りはここからやってきたのです。
ピンクの垂れの梅や苔むした石祠、いい感じの里の雰囲気です。

Photo_3

やがて視界が開け、けさ見た棚田があらわれました。

Img_1361s_2  とりつきの「大釜弁財天道」石標と再会、のどかな里山の風景のなかを のんびり歩いて駐車場に、広沢寺の下向き地蔵さんが出迎えてくださいました。

【コース】 広沢寺無料P10:50-とりつき10:55-上弁天12:30/13:00-弁天見晴13:20- 見晴B13:25-天神さま14:00-隧道14:10-P14:50→七沢温泉玉川館(\1000日帰り入浴)
【地図】昭文社:丹沢 2.5万地形図(厚木)  


では また~  (^_^)/~

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