倉岳山 北尾根
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2010年3月18日 (木) 曇り・晴れ
中央線から眺めると倉岳山には目立つ北尾根が三本あります。今回は右(北西)の尾根を登り左(北東)の尾根で下ります。
先週、時ならぬ雪が降り近郊の山々を一気に白く変えてしまったけれど、その雪はすっかり消えていました。
鳥沢駅を下車し虹吹橋を渡り左折、下畑集落の端まで歩き三界萬霊塔や道祖神のある辻から延びる林道で山に入ります。(写真はとりつき)
鹿柵ゲートのすぐ先から薄い笹の斜面をグイグイ上がりヒノキ林、それが照葉樹林に変わると勾配が落ち着き小ピークに出ます。
さっそくダンコウバイの花が出迎えてくれました。きょうは一日中、ダンコウバイの黄色い花がいっしょでした、
小ピークをこえながらの楽しい歩きです。恩賜林標が点々とついてきます。
大樅がガシッと尾根を守っています。芽吹きを前の裸木の中で、濃い緑が清々しい。
徐々に右の尾根が近づいてきます。小篠に下りる隣尾根でなかなかいい感し、
614m峰で合流です。ツノハジバミの雌花が小さな赤い点々に。
この先に過激な急勾配が待っています。(写真、勾配途中) 深い落ち葉は靴が埋まりそう、滑っちゃうぅ~。ヒー、タスケテェ、誰も助けてあげられない。自分を引き上げるのに必死だもん。
急勾配を頑張ったご褒美に、穏やかななごみの尾根道がまっています(700m圏)。
立派な欅が大らかに枝を広げています。ここにもダンコウバイの花盛り。
やがて北尾根が合わさるあたりで、杉林に延びる道に、とある杉の根元に注目です。「へそ水よ、いつも水が滲みだしているの」 言われなければ気がつかない、ただ湿っている場所という感じです。
へそ水から杉林(松林)を一気に上がり尾根に乗ります。
欅や松の巨木が辺りを睥睨していますが、何本かは枯れています(左写真)。
ここからがまた急勾配。でも目の前が倉岳山の山頂なので、ランチを楽しみにファイト!。
11時20分、山頂到着。やっぱり富士山は見えなかったけど風がなくうららか。
山はもう春モードでした。
下山の北東尾根はヒノキ植林と雑木林の境目を、ひたすらガンガン下っていけばよいのです。(左写真)
しかし植林が切れた平たいピーク747mは要注意(札ブル下がる)。
尾根を直進するのは下畑に曲がって行く尾根。梁川には右折します。
初めは尾根が見えず、ただ斜面を下るだけなのですが、じき尾根の形になってきます。
ここも過激な急勾配で、深い落ち葉で埋もれています。
まるでクッションの上を歩くような覚束ない感覚ですが、コツが分かれば調子に乗ってぴょんぴょん下りることが出来ます。ときどきお助けロープがあります。
590m地点でも尾根が分かれます。
寂れた感じの左の尾根は、前方に盛り上がる493m峰を越えていく楽しい道ですが、きょうは右。
ちょっとした岩稜を越えます。ここでシュンラン発見、嬉しい
里に近づくとダンコウバイの黄色の塊がグッと濃くなり、しばし足を止めて見入ってしまうほど。
じき水道施設を過ぎ、句碑の立つ月夜野沢コース登山口に下ります。
あとは満開のフサザクラなどを眺めながら、ぶらぶらと梁川駅に向かいました。
そうそう、帰りの電車から…裏高尾のカツラの花がそろそろ咲き始め、うっすらピンクになってました。
カタクリ、イワウチワ、ハナネコノメなども・・・咲きはじめたそうです。
アア、春ですよ、春ですよ♪
【コース】鳥沢07:45-とりつき08:20(15)-500m 09:00-282恩09:25-614m10:00-へそ水10:50-倉岳山11:30/12:10-747m12:50-590m 13:30-下山口14:00(10)-梁川14:25
【地図】昭文社:高尾陣馬 2.5万地形図(上野原、大室山)
では また~ (^_^)/~
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