棒ノ折山の裏庭で
(写真はポップアップウインドウで拡大できます)
2010年3月14日 (日) 晴れ
いつも奥多摩側から登っていた棒ノ折山に、秩父側から登ってみる。
名栗湖を囲む奥武蔵のなだらかな山並みは新鮮で、地図を見ながら名前を確かめているとワクワクしてくる。
白谷沢コースはお地蔵様のいる登山口から、ジグザグと杉林をあがってゆく。
杉の巨木の陰に祠を見た。
やがて沢に下りる、白谷沢は想像以上に切り立った崖や細い通路などの美しい沢だ。
ハナネコノメは咲き始めで葉もまだ小さいが岩肌にビッシリ。あと2週間もたてば、あたり一面、白い花で敷き詰められるのだろう。 コチャルメルソウは3分咲き、ツルネコノメソウもみかける。お花の多そうな楽しみな沢だ。これならイワタバコも?
最後の白孔雀ノ滝は段差の大きな階段状に岩が重なりクサリがある。
やがて沢から離れ山道になるが、あい変わらず急登。じき林道に飛び出ると新しい東屋があった。周囲の山肌は一面の雪。標高が低いのにまだずいぶん残っている。
ここで登山道を分かれ、杉林の枝尾根を力任せにグイグイ上がって行く。尾根に沿って鹿除けネットが張りめぐされており、ネットの外側を歩いたのだ。内側には作業道が見え、あちらの方が歩きやすそうなのにと思うが、もし出られなかったら困るしね、しょうがない、こっちを歩くか。
エッサエッサ、両手両足で急な坂を登っていくのだが、油断すると雪でスベリ落ちてしまう。ふー、暑い、汗が噴き出す、前方の青い空に雑木の梢が透けて見えるぞ、やっと鹿除けネットが終わった。
杉林から雑木林に変わる。「なんて気持ちいいんだろう!」
ふわっとした雪がおふとんに思えるほど気温が高い。
眩しい雪の平尾根はじき広場になり、広場の中心へ向かっていく。コナラ?やシデ類?リョウブ、いやはや何より太陽と青空と真っ白な雪。
お弁当は静かなこの雪原でいただくことになった、ヤッタァ!
こういうお昼時間なら どんどん過ぎてしまっても、ちっとも惜しくない。谷を見下ろすとアレは?! 「ダンコウバイかな。まさか、マンサク?」「♪だったら嬉しい」
ドキドキしながら近づくとかなり高木に咲く花は、紛れもないマンサクだ、
はかない黄色は近づくと青い空に紛れ姿を消してしまう、
だからすぐ近くの真上の花には気がつかなかったのだ。
なんともここはマンサクの森だった。棒ノ折に向かう登りの尾根も、ずっとマンサクは咲き続けていた。雪とマンサク、春を知らせる花に囲まれ歩く贅沢。
棒ノ折山頂はなん組かのパーティが休んでいた。半分雪は解け泥んこ。
せっかく綺麗な靴で過ごせたのに汚れてしまう。
雄大な展望の秩父方面はぼやけてる、いかにも春らしい景色だ、
下山はコンジリ峠から滝ノ平尾根。右ヒノキ林、左雑木の明るい尾根だが、気楽に下りるにはちと急だ。
岩茸石から白谷沢コースへの道が分かれる。きょうはこのまま滝ノ平尾根、
左の雑木林に点々と見える塊はマンサクだった、ここ数年会いたくても会えなかったマンサクの花が、ありふれた花としてここにはある。
「河又→1.9㎞」で主尾根からヒノキ尾根になるとさすがに疲れてきた。急降下は変わりなく、根が張り出す道は歩きづらい。やがて川音が聞こえ、ぽっかり集落の上に出た。
名栗川の川原に降りクールダウン、残っていたパンを食べたりしながら、こんなショートコースなのにずいぶん豊かな一日を過ごせたなぁと、思う。ホントに楽しかった♪♪
【コース】 さわらびの湯P 08:10:-登山口 08:40-藤棚の滝09:10-林道10:10(10)-11:30/12:30-棒ノ折山13:15(20)-岩茸石14:00-白地平14:20(10)-下山口15:30-川原15:50(20)P16:10
では また~ (^_^)/~
山域別レポ一覧は あしあとへ、
| 固定リンク
コメント