雪が輝く鉄砲木ノ頭~三国山
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2010年3月11日 (木) 晴れ
二日前 平地にべちゃべちゃの雪が降り、あっさり消えてしまったけれど、
どうやら山の雪は解けていないらしい。
ということで、出かけてみた
道路状況さえよければ、なるべく歩かないでも展望の得られる高所へと
国道413を西へ西へと走らせる、
道路は すっかり除雪され1時間で平野の交差点、そのまま三国峠に向かう。
パララマ台には予想以上の人と車、路肩にずらりと縦列駐車、
「明神峠への通り抜けは出来ない」と立て札があったが、山梨側は確実に除雪されているようだ。
パノラマ台から三国峠までの間にも 富士山の撮影ポイントは何カ所もあるのに、
車は皆無。みんなここまで来ればいいのに。
三国峠には先着1台あり、ご夫婦が山仕度をされていた。
まずは 鉄砲木ノ頭に向かう。
往復の足跡一人分ついている、わたしは溝を脱出して平原にでる
枯れたすすきがチラホラ雪の上。
わ~~なんて空が青いんだ。
ズボッ! ズボッ! 雪面に乗れそうだったのに、靴が踏み抜く。ヘコヘコと、歩いていくが、ときどきは、雪の上を歩けたりもする。
勘がうまいこと働けば、あんがい踏み込まないでも歩いていけた。
暑い、 陽ざしが強い。 でも平原は頬を撫でる風が心地よい。
やはりいつもより時間が掛かる。 でも、それがいい
静かだし わくわくして楽しい、
いつもの道が未知の世界に繋がっているように思える。
だからあっさり到着したくない気持ちもある。
山頂到着、もちろんだれもいない、ああ 真っ白だ。 こんなに広かったっけ
見下ろす山中湖 湖畔は白く縁取りされている。
空は黒いように青い。湖面も青い。
富士山は驚くほど白い。 新しい雪の衣裳を着たばかりなんだよ、って言っている。
南アルプスは青空に溶け込みそうな儚い白、
御坂のモリモリした尾根、いつもより近くに見える。
おお、御正体山だよ。白く高く、険しそう、
道志の山々も白装束、なんか見違えちゃうよ。
鉄砲木ノ頭の祠の石柵が休憩場だ。
アップルパイとコーヒー、贅沢なランチタイム。
三国峠に戻り、こんどは三国山に向かう、先ほどのご夫婦のかすかな足跡がある。
やはり雪が固く、こんどこそ踏み込まないで歩けそうだ、
いつもはあっさり登れるのに、こんなに急だったかと思う、
軽アイゼンでも持ってくればよかった。雪が滑るので歩きづらい、
エッジを立てて歩くことに気がついて、楽になった。
それより木の間越しの丹沢には驚いた、 主脈があまりに白く気高くて、
一瞬 「どこの山?」と思ったほど。いやはやいやはや。 綺麗だわ・・・
凍った雪の面には 氷の棒が積もっている、樹氷がバラバラとけ落ちて
降り重なったのだ.ガシャガシャ と 氷の棒を砕きながら登るのだ。
三国山では先ほどのご夫婦が、休んでいらした。静かに気配を消していた。
ゴアイサツして、右折、大洞山方向にむかう、
雪の道、「わたしは最初に歩く人」って、ラッセルするってことだけど
この森を葉の落ちた季節に歩くのは 初めてかも知れない
だからハッキリ分かるのか
ここのぶなは・・・死にそうなぶな。
まだ あんなに細い幹ばかりなのに、皮膚はガサガサで 枝振りは弱々しい。
哀しいブナたち 病気なのか? 復活できないの?
火山灰地に育つぶなは、こういうものなのだろうか?
すらりとした手足を空に突きだしている。
づな坂峠の広場では、
元気なぶなを三本見つけた。ひと休み、
深閑とした雪の原 小鳥が囀る。
あんパンとコーヒーを いただく。
ああ、林の向こうは ずっとずっと青い空
木々の上から富士山が覗いているよ。
さぁ、戻ろう、
それにしても 気になる、ここのぶなたちの。。。、
そういえば この辺り、お花の数が めっきり減った。
一面に咲いていたはずのトリカブトすら 去年はひょろひょろしかなかったじゃない。
オオナンバンギセルも、ほとんど見なくなってしまったし、
マツムシソウの花園は消えてしまった、
フジアザミだって数えるほどだよ
この森は いったいどうしちゃったのだろう、
気にくわない、な~んか、気にくわないぞ。
【コース】三国峠P 10:20-鉄砲木ノ頭 11:00(10)-三国峠 11:30-三国山 12:00(10)-づな坂峠 12:40(20)-三国山 13:30-P 13:45
【地図】昭文社:富士山 2.5万:富士吉田
では また~ (^_^)/~
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コメント
初めまして!
サンショウバラはいつだっけ、っと検索してたら貴方様のブログに。
山中湖はワンコと遊ぶ基地でして月に数日過ごします。
13日は三峠山にワンコと登ってきましたよ、まだ積雪40センチありました。
鉄砲木ノ頭は毎回ワンコと散歩代りに登ってます。
先回鉄砲木ノ頭で合った自然保護監察員のおじさんが
山中湖一帯にシカ害がひどく、今年も20頭駆除したと
言ってました。シカ狩り犬連れてましたよ。
多分、新芽の頃に草の芽シカに食べられてしまうんではないかしら、ブナの皮も食べられていましたし。
今年はサンショウバラは5月中旬かしらね。
投稿: キラクマ | 2010年3月16日 (火) 14時54分
月に数日とは !
ぬしのようなお方!
そうですか 鹿の・・・
アチコチの低山のお花畑で 鹿糞をみるとどきっとしますが
ますます心配になります
↓わたしの相棒です
http://1203.air-nifty.com/photos/uncategorized/2010/03/12/img_1433s.jpg
投稿: ba_sobu | 2010年3月16日 (火) 22時32分
お久しぶりで~す
我が家のほうに雪が降ると行きたくなりますが少し遠いので近場に変更させられます。
明るくてほんとに気持ちがいい。
散歩代わりに歩かれてるなんて!
幸せですね!
先日 ba_sobu さんの後を追って九鬼山から馬立山を歩いてきました。
結構な雪の量でしたが充実感のある楽しいコースですね。
投稿: カルディナ | 2010年3月17日 (水) 21時48分
アララ、ゴールデンなのね~~
可愛いこと!
うちもゴル君でした。17歳でお星さまに。
7年たって、縁あってうちに来たのは
全く性格の違うサモエド君
天真爛漫っていうか、素のままに生きてる子です。
http://lunasmile.exblog.jp/i7/4/
これは両親家のブログですけどね。
横浜では散歩も行きたがらない日も多く、
でも山に行くと生き返る感じ
ワンコの楽しげな様子見たさに山中湖通ってます。
投稿: キラクマ | 2010年3月18日 (木) 16時16分
カルディナさん こんにちわ
九鬼山はなかなか 楽しい山ですよね
いろんなコース取りが出来るし 岩場もあるし
雪があったなら 紺屋の休場までの道は
ちと 恐ろしくなかったですか? おっこちそうで・どきどき
馬立山からどうなさいました?
猿橋まで歩かれました?
それとも わたしたちのように 田野倉尾根で?
それとも・・・
田野倉尾根は最近 歩くようになったのですが
九鬼山を眺めながら歩けるので 好きな尾根です
それに マンサクがたくさんある・(^-^)
投稿: ba_sobu | 2010年3月18日 (木) 23時50分
キラクマさん
こんにちわ
17歳なんて ずいぶん長生きでしたね
そんなゴル君はうちのまわりには いません。
うちのお嬢は12歳、まだ若いってこと?
サモエド君 すてき
よくも あれほどの白さを保てますね。
あこがれの 白いモコモコです
投稿: ba_sobu | 2010年3月18日 (木) 23時56分
こんにちわ すごい嵐でしたね。
夜のうちで助かったけれど 相変わらず風は強い。
今日はお出かけかな。
山行きの人は風と格闘ですね。
九鬼山は想像していたより楽しくてとてもいい山だと感じました。
あのトラバースはちょっと緊張しました。
転んだら一気に滑り落ちますもんね。
凍っていたらイヤですね~。
ba_sobu さんのレポも読んでいたのでああ ここだなと覚悟しました(笑)
猿橋まで歩きたかったのですが・・・
ここのところあまりしっかり歩いていないので無理でした。
秋かな?出直します。
馬立山直下から田野倉に下る尾根。田野倉尾根というんですか。
判りやすくて 歩きやすくて 展望も良くて楽しかったです。
最後に来て濡れた落ち葉や土が滑って それは大変でしたが(苦笑)
ダンコウバイ マンサク ありましたよ~。
2~3本は確認しました。
離れたところでもところどころ黄色の塊が目に付きました。
こんどはもう少し春か 晩秋に歩いてみたいです。
投稿: カルディナ | 2010年3月21日 (日) 17時32分
九鬼山は 駅の近くにありながら そして1000mに満たない山ですが なにより格好いいし、コースも多彩だし
お得な山だと思いました。
田野倉尾根は 田野倉駅に近くて便利と、それだけで
歩いてみたら 展望がいいし ほとんど雑木林で
楽しい尾根でした、
マンサク見つけました?
あそこにいるんですよね♪
岩殿山から九鬼山を見ると 猿橋までのコブコブの並びが
山が行進をしているようで 面白い眺めです
投稿: ba_sobu | 2010年3月22日 (月) 21時20分