« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

吉野の里から日ノ出山

(写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2010年2月25日 (木) 晴れ 

Img_1201 吉野の梅はほころび始めたばかり、家並みの間から、ピンクの梅の花があふれ出ています。

愛宕神社(里宮)の立派な鳥居をくぐり、苔むした「神の橋」を渡ります。

 アタゴ尾根は手入れの行き届いた杉林の道がすきっと延び、四国八十八ヶ所巡りのおじぞうさんたちが待っています(気がついたのは五十番台からだったけど)。
Img_1208

2㎝ほどの豆草履            一体ごとに表情があります>

ラストの八十八札所はことのほか立派で、四面に仏さま神さまのお姿がありました。

Img_1215 愛宕神社・奥の院は、質実剛健な神社らしい雰囲気が漂っています。杉林によくマッチしています。

30分ほどで三室山を巻きはじめますが、わたしたちは尾根を伝って山頂へ直登しました。ハイカーが4~5人やすんでいました。

梅野木峠に近づくと左下に林道が見え隠れし、やがて斜面が一気に伐採され展望の良い場所に出ました。山水画のような山並みが朧にかすんでいます、日ノ出山?御嶽?・・山座同定してみましたが・・・?  

Img_1221s ↑梅野木峠にて

Img_1226s

尾根道がときどき右に分かれますが巻き道をゆき、山頂に近づいた辺りで尾根に乗りました。

尾根上も相変わらず植林帯ですが、足元のソヨソヨの小笹が美しく、万六尾根が思い出されますた。

Img_1232 最後が急でヒーヒー息が上がり、休みながら登ったので、予想より30分ほど遅れて日ノ出山に到着しました。

西側の御嶽と奥の院がボンヤリ浮かぶ展望地にてランチに。

←山頂手前の石垣

Img_1237 下山は往路を引き返します。

梅野木峠までなるべく尾根を歩いててみましたが、おみごとまでのオール植林、

←道標はありませんが しっかりした道が通っています。
「高嶺」には唯一、山名板。

Img_1241s_2  枝打ちの作業の方が、高いハシゴの上からポーズをとってくださいました。

お話を伺います。 

この尾根が植林帯ながら気持ちよいのは、一本一本、手作業の重労働の賜物とおもいます。

Img_1248  三室山から琴平神社を経て、一路 梅の公園をめざしました、

左は雑木、右には植林が続いています。
下りは長く感じられ、つい急ぐので 足が痛くなってきます。

← 立派な桜の木に出会う

Img_1202s

ようやく到着した梅の公園、

ぽっ、ぽっと紅いの塊が霞に浮かび、
ホンワカした香りに満ちていました。

←今朝の愛宕神社の紅梅

・・

【コース】吉川英治記念館P 08:50-三室山 10:45- 日ノ出山 12:30/13:15- 琴平神社 15:20-梅の公園16:00-P16:40
【地図】昭文社:奥多摩  2.5万:武蔵御嶽

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

鎌倉散策

(写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2010年2月16日 (火) くもり

まぁ、たまには

道ばたのネコヤナギ
Img_1106

瑞泉寺のマンサク
Img_1118

ノートをつけながら歩くおにいさんと知り合う
鎌倉の人力車「えびすやナベタクくん、
きょうは非番なので、お寺を巡り見どころをチェックなさってるとか、えらい!

お勧めのお寺と お勧めのお昼処を おしえていただいた

Img_1120_2

お勧めのお寺  覚園寺  なかなかよかった いえ かなりよかった
Img_1131

お勧めのそば屋・武士(たけし)  ふつうの民家です  ただものではないお味
Img_1125

宝戒寺  
Img_1135

鶴岡八幡宮  
Img_1144_2 桜にメジロ

おみくじ 中学生もりあがってる!
Img_1142

鳩サブレの甘味どころで
Img_1155 おしるこ

【コース】 鎌倉駅-瑞泉寺- 覚園寺-(そば屋・武士)- 宝戒寺-鶴岡八幡宮- 鎌倉駅-(江ノ電)-藤沢駅

では また~  (^_^)/~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

雪降ればスペシャル・岩殿山

写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2010年2月4日 (木) 晴れ

 大月駅から30分ほど歩くと高月橋で、岩殿山登山口の道標が立っていますが,
きょうは奥の東尾根登山口まで、さらに10分歩きます。

すらりとした木々は。青空に枝を広げ白い雪玉を乗せています。ときおりザザ~ッと砕け散り氷の粒が落ちてくると、陽ざしに煌めききらきら輝くのです。

Img_0967s

東尾根は岩場の雪が心配でしたが、ガッシリした手すりと階段の道でした、
ふだんなら「過剰整備」にうんざりしてしまうところなのに、きょうばかりはありがたくおもいます。

Img_0981s

「七社権現洞窟・右に2分」に寄ってみました。思いの外大きな洞窟が口を開けビックリです。 扇山と百蔵山が堂々たる山容です。

Photo

ジグザグの階段をさらに上ると「本丸跡→」の手製の道標があったので右折。
空壕(からぼり)に出、左はアンテナの台地でした。
遮るもののない 東と南の展望。
岩殿山は意外と雑木に囲まれているので、この場所は富士山撮影のアナバと思いました。

Img_0988  北方面 
正面は宮地山など 奥に泣坂ノ頭と大峰 

台地をさらに回り込むと 岩殿山の最高点で、「本丸跡」とのことです、
ここまで上がってくる人は少ないのか、真っ白な雪の絨毯が眩しいのです。

雑木の葉がおちる冬だけは展望があるそうで、滝子山~大菩薩が真ん前

Img_0992s 

すぐ下が広場になっており東屋や説明板があります。
ベンチの雪が払われていたので、やっと腰を下ろすことができました。
「お昼にはまだ早いな~」「じゃ、パンを食べよ♪」

Img_0995s_2 

下山道を揚木戸まで下ると、「兜岩・筑坂峠」への分岐点、心配していたほどの雪でないので、稚児落しまで行くことにしました。
先行の足跡はすぐ引き返していたので、わたしたちが雪道の第1号でした。

筑坂峠をすぎると第1岩場。岩場は南に面しているので、カラカラに乾いています
ちゃんと階段が彫ってあるしロープもバッチリ、一見コワそうですがなんなくクリア、
第2岩場の方が高度感があり 緊張します。
兜岩の頭に出る大岩の壁ですものね。

Img_1021s

裏から回り込んで、兜の頂と向き合うと、その奥にゴツゴツの岩殿山が見えます。
こんな岩山だったなんて きょうはつくづく思いました。

Img_1028s_2

岩場から雑木林の尾根道になります。
「前方の送電塔が天神山よ、お昼はあそこで~す、みなさん頑張りましょう」

なだらかになった尾根道をせっせと送電塔まで来て、天神さまを拝みましたが、
ランチ場予定地は雪雪雪の原、ということで 
お昼は雪の消えている岩の上?ってことは、稚児落しまでおあずけに。

Img_1012s

素敵な雑木林の尾根道を たったかと下ります。 
雪景色の山はいつもとは違ったお顔で、エネルギーをビンビン発しています。

尾根歩きは、まさに気分爽快!
キリッとしまった空気、陽ざしは晴れやか空高く、
雪景色の山々に囲まれながら歩けることの喜びを感じて、歩きます ヤッホー♪

Img_1045s

ようやく稚児落し
一等席にシートを敷いてようやくランチタイムです。
富士山、三ツ峠、本社ヶ丸、絶景地にはわたしたちの以外だれもいません。
こんな贅沢ありません。

Img_1052s

ランチをすませ、稚児落としの岩壁をぐるっと巻いて浅利に下ります。
左手には、きょう歩いた尾根が手に取るように見晴らせました。

Img_1055s_2

「いい山だったねぇ」
「久しぶりに歩いてみて、忘れていたこといっぱいあったねぇ」
「雪の岩殿山に登れて最高だわ~ん!!」
と、ほくほく顔で里に下りました

Img_1066s 浅利川の吊り橋

【コース】大月 09:30-岩殿上・登山口- 本丸跡11:00-分岐2:15-筑坂 11;30-兜岩3:25- 天神山14:00-稚児落し14:30(25)-浅利-大月14:50
【地図】昭文社:高尾陣場  2.5万:大月

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

生きてる森だよ、西丹沢

写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2010年1月30日 (土) 晴れ 

もう1週間たってしまいましたが 西丹沢の森を歩いたレポをアップします

P1300020s
要所小屋ノ頭から   8:00

7時過ぎ、山伏トンネル西口Pから歩き出し、山伏峠~大棚の頭、分岐を北に向かい、水ノ木分岐の先の要所小屋の頭から 東海自然歩道と分かれて、西丸に繋がる尾根に入ります

P1300015s

まだ1月というのに陽ざしは力強く木々は陰翳をクッキリと浮かばせています。
スズタケに綿綿と続く道は西丸の目前で左にそれ、山を巻きはじめます。

Img_0779s

東京都の水源林と似た雰囲気の広やかな雑木林が広がります。やがて西丸北尾根にのって下り始め、奥世附歩道の下段歩道を左に分け、白ザレの細尾根をわたり杉の植林に入るとジグザグ下るしっかりした道になります。

じき沢音が聞こえると沖ビリ沢です(エアリアの沖ビリ沢とビリ沢の間の沢)。
花崗岩の細かな礫が透き通った川底に美しかった。

金山沢との出合から、上を走る水ノ木林道にあがり、切り通されただけの崖とダートの道を菰釣橋まで歩きます。 
殺風景な林道のようすは いかにも西丹沢らしくて、今ではすっかり好きになってしまいました。

Img_0805s

菰釣橋のたもとでひといきいれ、いよいよ本日のメイン、1192m峰の尾根の登りになります。とりつきは立派な杉林から始まり、807m峰、907m峰(鍋釣山)、・・・

スズタケがあったり、杉林で歩きやすくなったり、落ち葉の撓みがあったり、白ザレの細尾根があったり・・・ いろいろ変化のある道です

でもなにより 素敵な木々との出会いが楽しい道なのでした

Img_0824s

アカガシ、桜、大きな樅 欅、でもほんとうは、名前の分からない木の方が多いので
木の幹をさすり 枝振りを眺め、落ち葉を探したりして みんなで考えながら歩きました

Img_0842s_2 
イヌシデ?                               ???

上に行くにつれ、アカガシやシデ類が減り ぶなや樅の木が多くなってくるのも肌で感じられます

落ち葉の撓みから 思いかけず富士山が見えた時には 歓声が上がりました
左に東丸、右に西丸を従え すっくと立つ富士山がカッコイイ。

P1300081s

1017m峰で植林は終わり、いよいよ”西丹沢の森”核心部(とわたしは思う)です

P1300090s

圧倒的なブナの巨木たちの
白い肌が艶やかで、勢いよく大空に枝を広げる生命力に溢れた木
があるとおもえば、
コケをはやし梢を縮こませた老木もあります。
まだ若造といった感じの頼りないひょろすけもいます。

P1300111s

そんなのに混じってかなりでかいミズナラと出会いました。(ここにミズナラは少ないし、ダケカンバは見ない) 二人がかりで抱きついてもまだ届かない堂々たる風格は、『尾根のぬし』にふさわしいものでした

P1300095s

1192m峰のピークには何のシルシもなかったけれど、静かで威厳があり、ぐるりと峰峰に囲まれているので独立峰の佇まい。とても素敵なところです。

1192m峰からの逆落としの急降下は、尾根からカクンと曲がらなければならなく、要注意の場面です。 
くだんの尾根を見つけスズタケをくだると、ここにも白ざれの細尾根が現れますし。

Img_0903s

注意深く通り抜け、まだまだ続く白ざれの山腹をへずると、、
がっしりした尾根になりますが、スズタケ濃い急な登り道、
エッサホイ、エッサホイ、と 息も切らせず上り詰めると ご褒美のような緩斜面に出でられます。
あとはなだらかな道を10分ほど歩けば甲相国境の稜線に到着、ベンチのある油沢ノ頭は西に10分ほどのところです。

小笹に縁取られた小道を、小さなピークをこえながら歩きます。
西日がだいぶ傾いてきました。前方の大きなブナは逆光に映え、素敵なフォルムを際立たせています。 足元の笹がキラキラひかっています。

Img_0920s

あたりはオレンジ色をまし、気温はぐっと下がってきました、真正面の富士山もシルエット、そこに西日がぐんぐん落ちてきます。
「まっさか、ダイヤモンド富士だったりして~~」
「そんな都合のよいことあるわけないよ」 

P1300117s

でも、「まさか」は 「ホント」かも、と、だんだん思えてきました。
日の入りのとき、富士山の見えるところで、確かめたくなってきました。 
太陽が沈むのって思っているよりスピードがはやいのですもの、急ぎ足です。

いよいよ日が沈むぞ~!というとき、ジャスト 「要所小屋の頭」に到着。
目の前には、よく写真で見ていたあの富士山のダイヤモンドがありました

Img_0936s   
要所小屋ノ頭から   16:30

偶然!、偶然!、偶然ですもん すごいじゃない、 
ふわふわした興奮に包まれながら、大棚の頭をこえ、送電塔を過ぎ、トンネルを抜け駐車場所に戻ったのでした。

【コース】山伏トンネルP 7:20-要所小屋の頭 08:10 - 沖ビリ沢 09:10-菰釣橋 10:15(20)- 876m 10:50-鍋釣山970m 12:10- 1062m 13:30- 1192m14:10- 甲相稜線15:15(15)- 要所小屋の頭16:30- P 17:00
【地図】昭文社:丹沢  2.5万:御正体山、中川  施行地図(世附)その他

では また~  (^_^)/~

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

すわらし(寸沢嵐)から石老山

2010年1月28日 (木) 曇り小雨 

石老山にのぼるのに、ちょっと変わったコースです

まず 相模湖林間公園に駐車。交通量の多い国道412をわたり、阿津川沿いの田舎道を歩く。

 Img_0639s

もう蕾の膨らんだ桜並木の道だ
「かわず桜だ」と思っていたら 看板に「阿津桜」。そういう桜があるのかと合点して、さらに読めば かわず桜を阿津川沿いに植え、名物にしたらしい。

第一目標は清光寺。「丹保坂」を越えると道志川方面にははればれとした田園風景が広がり、そこここにお地蔵さまがおかれている。ちびたお顔のお地蔵様にも小さなお供えがあったりと、温かい雰囲気に包まれている。

Img_0656 杉で屋根を葺いてある

清光寺は「無住」と聞いたがなかなか立派な禅寺、(帝京大野球部グランドの裏手に当たる。寺の奥へと立派な道がついているが 行き止まりとのこと)
お庭も素敵に手入れされ、その一角に建つ見晴らしよき粋な
東屋で、一休みさせてもらった。

Img_0660

地元の方に伺ったお話。
「石老山(せきりょうさん)か、、、へぇ・・ こっちから登るの? 大変だよ。お寺の横の道を10分ほどで 登り口(送電巡視路)だ、送電鉄塔のすぐ先のピークは【金比羅山】、三角点峰は高塚山といわれているらしいが、自分らは【一本杉山】っていってるけど」

S

薄い笹の中を → どおり進むと送電塔が目の前に現れる。
台地の先はちょっとヤブの多い急登だ、先に聳えるとんがりピークが 金毘羅山かも? 
アラカシ、ヤブツバキ、大きな桜の木。、

Img_0672

いやはや急なこと 岩もあるぞ さすがに石老山だね・・ 足が届かないよ、 どこに踏み込めばいいんだか  腕の力が要るし  ひー、参った参った。でも楽しい 

やっと上がったのは 金毘羅山(390m峰)でなく山の肩のすぎなかった。
ヤブツバキには 真っ赤な可愛い花がさいている。

さらに 急坂をエイコラエイコラ上ると、そこはまさしくピーク。
山名標などなかったが 趣のある石祠がおかれてた。

Img_0685_2 金比羅山

右の方からヒノキの植林がやってきた。けれど急なのぼりは相変わらずだ
深い落ち葉がすべること すべること

Img_0689

そうして 尾根続きで高塚山との鞍部に出ると、がぜん道らしくなる。
このあたりは 昔歩いたことがあるんだよね。
高塚山の手前で 間伐作業の二人組に出会う。珍しや、ワカモノである。
将来までも 日本の森をまもってくだされ、

Img_0702 やっと到着 高塚山だ。
新しい道標ができました。 表を見ると  
・・・ 
われらの立場、微妙なり。

雨が降る前に お昼を食べちゃいましょう、
ヒノキの下にてお弁当


ついに雨が、降ってきた。 「お天気予報は当たりましたネ」
レインスーツを着込み、石老山までの防火帯を縦走する。

石老山も雨の中、
大明神展望台めぐりは中止にし、とっとと顕鏡寺に下る。
ぬかるみに、足を取られて しりもちついちゃった。悲しい・・

そのうち雨は上がり 清清しい空気に包まれる。
春先の匂いにほだされて、肺や血液がさらさら入れ替わった気分

Img_0740

顕鏡寺の巨岩奇岩をめぐりながらゆっくり下山。
緑の苔が鮮やかだ。寺の周りに 棕櫚が多かったのは印象的だ。

大通りを避け、田舎の道をくねくね歩く。
謎解き気分で、地図読みしながら、駐車場所に、ぴったし到達できた。
オメデトウ 

【コース】 相模湖林間公園 09:00-清光寺09:55(15)-50号送電塔10:30-金比羅山(390m)11:15-高塚山12:15(20)-石老山13:00-展望台13:20(15)-顕鏡寺14:30-相模湖病院14:50-P15:30
【地図】昭文社:高尾陣場  2.5万:与瀬、青ノ原
【参考】松浦康隆著「バリエーションルートを歩く」

では また~  (^_^)/~

Img_0646  Img_0744_4

 ← 相模湖町
  乗り合いタクシー

 停留所が町の
 アチコチにある →

山域別レポ一覧は   あしあとへ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »