沼津アルプス初登り
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2010年1月7日 (木) 晴れ
2010年初歩きは、なんと静岡県まで足を伸ばしての”沼津アルプス大縦走”
峰々のうち香貫山と大平山をはしょりましたが、青海原や富士山を眺めての山歩きは、なんとも楽しいものでした。 全コース道標完備。
沼津駅からタクシーで八重山登山口へ 、車道を5分ほど歩くと右手に徳倉山登山口があり山に入ります。徳倉山(とぐらやま)は「象山」ともいうそうで、先ず、象の鼻に乗り、横山が頭、徳倉山が体ということ。
まず「鼻」からして急登です。稜線に出たところでひと休み、目の前に聳える横山、こいつをなんなく乗り越えると、目の前に再び徳倉山が聳えます。
よいしょよいしょ、階段は段差が大きく、踏ん張らなくてはあがれません。でもロープの支柱に番号がふってあり順調に減じていくので、気が楽です。山頂の下には対の祠が祀られていました。
徳倉山は草地の展望地。 真ん前に富士山!眼下に沼津の街が広がり、駿河湾の青い海原、その向こうに南アルプスの白峰がつらなっています。海越しの南アや愛鷹連峰を控え屹立する富士山は新鮮な景色です。
徳倉山からの急降下道には竹製の手すりがつきいかにも公園風だけど、実際はかなり必死で下らねばなりません。急降下が落ち着くと、照葉樹の緑のトンネルを楽しみながら歩くようになります
ふだん見慣れている木々ではない、海辺の南国風な木々たちに大興奮。
どっしりしてヤヤ赤みがかった幹に 三行脈の葉を持つヤブニッケイ(藪肉桂)
幹の模様が面白くぽろっと剥がれるのはカゴノキ(鹿子木)。
枝の先から葉が出て頭に大きな葉芽のあるタブノキ、
黄色の実が割れると赤い種のあるトベラなどなど。
どれも海岸に多い照葉樹。もったり肉厚でツヤツヤな葉っぱ、その幹は大きく太い。森全体がエネルギッシュです。
志下坂(しげざか)峠を越えると直ぐその上が草地、「大トカゲ場」の名の通りお昼寝でもしたくなるような素晴らしいロケーション。
展望を楽しみつつランチタイムを過ごし、尾根続きの道を行きます。
志下山をこえると、まず小鷲頭山への急登になります。
中腹に「お中将様」という岩屋がありました。そう、この山は岩山なのです、
小鷲頭山からもいちど富士山を眺め。鷲頭山までの登りですが、こちらはたいしたことはありません。
鷲頭山山頂は 大桜の下に鷲頭神社の祠、夏みかんの木、ベンチ。これが最後の山なので、ゆっくり珈琲タイムをすごしました。山頂の案内によると、この先にウバメカシの純林があるらしいので楽しみです。
多比峠~多比口峠先は岩だらけのヤセ尾根、やがて落葉樹林かと一瞬思うほど、明るい林になりました。ウバメガシの純林です。
高木ばかりで葉っぱは木の高いところについているので、コナラに似た筋のある木肌がつらなっています。「へぇ~~、これが備長炭になるのね」とみんなで感心しながら歩いていきます。
ウバメガシ林には「肥満度測定木」なるものがあり全員測定した結果、オールセーフ、新年からお目出度いことです。
多比口峠から下山、最後までヤブニッケイやカゴノキの大木が現れ、海岸の照葉樹林帯を歩いていることを実感させてくれました。
下りたところはミカン畑、家並みのスキマから海が見え、まさに静岡の海岸に下山したんだと思いながらバス停までの道のりをおりていきました。
海辺の集落は細くてクネクネした坂道が続きます。
さぁいよいよ海だぞう!と期待して行き着いた先は、海には違いないけれど、防波堤のコンクリの壁、「山を下りたら渚でお散歩」なんて ロマンチックに思っていたのに~~、
ま、いいか。楽しい山歩きだったもの。直ぐ来たバスに揺られつつ、無人売店で手に入れた甘いミカンをパクついて、きょう一日をじわ~~っと反芻したのでした。
【コース】 沼津→(タクシー1310円)八重坂登山口09:35-徳倉山10:50(15)-大トカゲ場12:00(50)-鷲頭山13:50(15)-多比口峠14:45-多比BS 15:15:→(470円)沼津
では また~ (^_^)/~
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