ツバノ尾根高丸山七ツ石山唐松谷林道
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2009年11月28日 (土) 晴れのちくもり
日原は久しぶりです。
奥多摩駅から日原街道に入り、東日原を過ぎるとちょうど一番バスが到着したところ、何人かの登山者が歩きはじめていました。
左に深い日原川を隔て、中日原に向かう道筋の、家々の屋根の並ぶその向こうに、
どーんと現れる稲村岩の、朝日に輝くさまはなんと神々しいのでしょう。
小川谷を分け、日原本流にそってなおも奥へと車を走らせます。八丁橋をすぎ、ヤケト尾根を回り込み、右の尾根を切り通すあたりが日陰名栗沢出合いです。
いよいよ山に入ります。
「日原本流の徒渉が第一の、そして最大の関門」というのはまさにその通りで
沢に降り、靴を脱ぎ冷たく激しい流れをわたり、崖としか思えない岸に這い上がり、グズグズの急勾配をよぢ登る、ツバノ尾根上にたどり着くまで、気の抜ける所はありません。思いっきり大きな岩でさえ、ひっつかめば剥がれたりするのですから。
ですから、2.5万図上で1センチほどの距離を行くのに、1時間以上かかったのは当然と思います、尾根上で、ザックをおろしたときは心からホッとしました。
ツガやアセビの緑濃い 藪のない山道を登ってゆきます
皮の剥がれている大木はオノオレカンバ、、、、、、去年名前を知り珍しい木と思っていたオノオレカンバが ごく普通に生えています
やがて 暖かい日の光が射しこんできました
1190mあたりは緩斜面になっていて すらりとしたブナの林が広がります
この尾根にこの広がりとは!
真っ直ぐなブナたちの 幹周りは3~4mほどでした。
この先も、ヤブの名残りの笹の急斜面と、穏やかな緩斜面が交互に現れ、ダケカンバやブナの森、ツガなど黒木も増えてきました
「7.8年前はこんなモノじゃなかった」 かつて掻き分け進んだというササ原には、今や獣たちの道のおかげでスイスイ歩いけます。
最後はツガ林とササに覆われた高丸山の丸いドームを一気に上り詰め
石尾根の稜線に出ました。
縦走路から少しだけ外れた石尾根の防火帯なので誰もいません。
陽ざしは翳ってしまっていても、大らかな曲線や樹相の美しさ
比類ない石尾根の宝ものです
千ツツを越え、七ツ石神社にお詣りし、七ツ石山を越えるとブナ坂の分岐。
右に唐松谷林道が分かれます
きょうはこの唐松谷林道を下るのです
初めて歩く♪♪道、渓畔林の続く素敵なみち。葉のある時期にも歩いてみたい。
赤茶色の落ち葉の世界なのに ところどころぱっと明るく思える場所があります
そこはシオジ林、色づく前に落ちてしまう葉が敷き詰められ、白い広がりになるのでしょうか
富田新道からの道を合わせると、じき日原川にかかる吊橋があります
沢筋から上を走る大ダワ林道まで、10分ほど上り返せば あとは林道をぶらぶら
車まで歩くだけ。
林道からの見下ろす日原本流はあまりにも深く、裸木の七重の重なりの、さらに奥深くを流れています。
そこから突き上げる尾根たちは、どれも険しい岩崖をはべらせ、急激に標高をあげるものばかり。 近寄りがたさが 魅力☆のひとつかもしれません
その中にあってツバノ尾根は、大きくゆったりとみえます。
きょうは、どうにかわたしも受け入れてもらえ、素敵な一日をすごすことができました
ありがとお
【コース】日陰名栗沢出合あたりP 07:20-ツバノ尾根上 08:35-1190mあたり 09;30-1600m辺り 10:30- 高丸山11:25- 千ツツ下12:00/13:00- 七ツ石山13:40-ブナ坂13:45-富田新道15:10- 林道15:40-P 16:40
【地図】
昭文社:奥多摩
2.5万:武蔵日原 雲取山 丹波
山域別レポ一覧は あしあとへ
七ツ石神社の裏に並んでいる
石灰岩の巨石たち→
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