透明な空気の中の ヨモギ平~三ノ塔
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2009年11月5日 (木) 曇り
丹沢・三ノ塔の北東の札掛まで延びる尾根をヨモギ尾根といい、その中腹970mあたりの台地は ヨモギ平とよばれています。今回は末端の札掛でなく、少しずるして東のボスコキャンプ場からとりつきました。
【ボスコからとりつく】
富士見山荘お向かいの路肩に駐車、県道を札掛方面に向かって歩きます、
おととしの大山〔こんぴら尾根)登山とりつきの諸戸事務所の近くには、イロハモミジの大木があり、優雅なグラデーションに染まっていました。
さて登りだしは諸戸の立派な杉林。まっすぐに伸びた堂々たる幹の羅列には惚れ惚れさせられます。
30分もすると尾根の形もはっきりしだし雑木が混ざり始め、ケヤキや桜、コナラ、モミジと 楽しみがましています。
右からの尾根をあわせると じき鹿柵が現れ、急勾配は収まり、すらりとしたぶなの木が点在するヨモギ尾根らしい景色となります
名残りのマルバダケブキやアザミの花は、シンプルな色あいにシャキッと目立つ存在
ベンチや『よもぎ平』の道標のある一角は、すてき…
でも
【よもぎ平】
わたしたちにとっての『よもぎ平』は、右の鹿柵の奥の台地なのです。
春にはそよそよの緑の草地
夏にはトリカブトやテンニンソウが咲き 冬は真白な雪の原
そしてきょうは晩秋の……曇りの空のなんとも寂しい色合い、凍りそうな冬の空気で満たされていました
【三の塔に向かってヨモギ尾根を登る】
いよいよ三の塔に向かいます
近年急速にスッキリし、歩きやすい尾根になってきました。
ほとんどの木が落葉したなかで ところどころ真っ赤なモミジがひとり気を吐いている、この季節らしい景色もあります。
う゛
なんとも北風の冷たい !
【スズタケが消えた】
猛烈なスズタケは ヨモギ尾根の名物…でした
わたしには、初めての、獣道を這い進むようなヤブコギをしたところ、なのですが、
かつてのスズタケの密生はもうありません。枯れ残りすら、上の方にほんの少しだけ。
若いブナ林をスイスイ歩くことができ、とてもラクチンです、
が、、、、 丹沢に限らず近郊の山々からスズタケがどんどん消えているのは事実。
山はいったい何を言ってるのかなぁ
【三の塔】
ヨモギ尾根は山頂のちょっと烏尾山よりのおじぞうさまの裏に出ます
そこで待ってくれていたのは!
わーお
強風に晒されながら、しばらく見入っていました。
三ノ塔は風の通り道、小屋に逃げ込んでランチ ありがたい小屋です
【菩提峠に下る】
三ノ塔から二ノ塔に向かうとウソのように風は消え、曇り空ながら暖かく感じるほど。
二ノ塔から南の菩提への道を辿り、パラグライダ基地で富士山をもう一度眺め、
名標(手前にある)に従い左折し、、日本武尊の足跡を経て
1時間ほど歩けば菩提峠におりられます
【おまけ】
菩提峠から10分ほどで富士見山荘前の駐車場所に。
ここで名案 「ねぇ、来るとき門沢橋のところに名水コーヒー店を見かけたよ」
「行こ!行こ!」
え、歩いていくの? 車だとひといきの距離も歩くと意外に遠く感じ
「もしかして、平日は やっていないかも」 「ありうるね」
「きまぐれ喫茶って名前だったしね」
あらあら、いよいよ心配だ
「きまぐれ喫茶」 よかった、営業中でした、門沢口の青山荘の山小屋です
サイホンでたててくれた名水コーヒーはとても美味しかった!(300円)
【コース】富士見橋P09:40-ボスコ 10:00-ヨモギ平11:10(20)-三ノ塔 12:30/13:20-日本武尊 13:50-菩提峠14:20-きまぐれ喫茶15:00(30)-P)
【地図】昭文社:丹沢 2.5万:大山
リンドウもいよいよ終わり →
では また~ (^_^)/~
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