オッパライ沢沿い顛末
2009年10月18日 (日) 晴れ
新しい靴ならしのための、あてどもない歩きにR君が付き合ってくれた。
室久保沢に沿った林道を、上流に向かって歩く。いつ来ても、室久保沢は清冽な流れ。的さまを過ぎると、じき左側に林道が分かれ奥に建物がみえし、「ロータリーの森」や「水源林」という標柱もある。
建物の裏の尾根をたどれば、水晶沢ノ頭に出られるはずと地図を眺めながら考えた。
水晶沢ノ頭いったいは植林だった、ならふもとからの道があるはず!
建物の裏には尾根を回りこんで幅広の道が伸びていく。。
こんなステキな道が人知れずあるなんて、得した気分。
でもさ、右に高なる尾根上は、ここ以上に素敵そう、
尾根に上がってみようじゃない?と尾根に乗ったら、
案の定、陽射しにあふれ涼やかだった。
鼻歌だって歌っちゃうヨ♪、このまま水晶沢ノ頭に出られたら最高なんだけど
R君も嬉しそう。 バンバン先に行ってしまう。。。が 「う、アレハ?」
危惧していた笹薮が現れた。
道を探ろうと、粘るR君
「やっぱりな・・・ヤメヤメ降りよう」
あっさリ尾根を放棄し、再び幅広の道を歩く。
左にはオッパライ沢の流れ
「オッパライ沢なんて酔っ払い沢みたいね、面白い名前だねぇ,
R君そう思わない?」
あれあれ、大きな堰堤、苔むしている大きな堰堤が立ちはだかった、
「行き止まりって?? R君、よく見てよ
壊れかけているけど桟道があるじゃない、そこから越えるんだよ、きっと」
堰堤を越えると幅広道はもうなくて、細々とした山道に変わった
どんなに分かりにくくても、道があれば道を見つけ、辿っていけるのがR君の特技
わたしは 安心してついていけばよい、ふふふ
オッパライ沢には人があまり来ないのだろう
倒木があったりして荒れている。
けれど、綺麗な水のせせらぎ♪♪な沢、
ところどこと源頭風な丸い石の台地があらわれたりする、
微かな道は沢を渡ったり、高まいたりしながら 綿々と続く。
沢は二俣に分かれ、右俣は涸れ急峻な崖のようになっている。
そこを越え、左俣に沿ってゆく。
さてはて、あたりは植林である、甲相国境稜線まで続いていると見た。
見上げる植林の崖に、R君はすばやく道を見つけ、躊躇なく登りはじめた。
「もういいよ、きょうは戻ろう」 わたしは大きな声で言ったのだけど、
珍しくガンコに上に行きたいらしい。
ひょいひょいと、見かけによらず器用な身のこなし、ジグザグに植林の山腹をあがってゆく。 崖をへつる経路、壊れているところもあるのでない?
R君はバランスがよいから、崖だって経つっていけるでしょうけど、わたしは自信がありません。木立を利用すれば行けない事もないと思うけど、さ
新しい靴を履いているのよ 汚したくないんだわ・・、
やっぱり、行かないよぅ~~
R君は折れてくれて下ってきた
「さぁ 帰ろうか」
妥協してくれたお礼に、的さまに降りてあげることにした、
久しぶりの的さまは、記憶よりずっとずっと激しい流れの中に、
神秘的な同心円が見え隠れ、なんとも不思議な自然の造形である。
以上 とりとめのない オッパライ沢顛末記でした
まことに おそまつ
【コース】 P 07::40-とりつき08:10-ユーターン 09:00-的様09:50(10)-P 10:30 【地図】昭文社:丹沢 2.5万:大室山中川
では また~ (^_^)/~
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