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目くるめく紅葉の小管道

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2009年10月29日 (木) 晴れ 

帰りの道には散ったばかりのもみぢ敷き詰め、
レッドカーペットを歩く贅沢 

Img_2393s_5 

【コース】 林道終点08:00-1120m 08:30- 1350m 09:15-フルコンバ 10:00(15)-大菩薩峠11:00/(40)-石丸峠12:15(60)-カヤノオ分岐14:45-林道終点 15:30 
【地図】 昭文社:大菩薩  2.5万:小菅村図

もう遅いかと心配しながらたどり着いた小菅川の 雄滝のさらに奥の林道終点。
周辺の森はまだ緑ぽかったので、ほっと胸をなでおろしました

さっそく尾根に取りつき、日向沢からの登山道に合流、まずはフルコンバを目指します。
赤沢登山口からの道と合流すると、陽射しをうけて燃える、小菅の森が待っていました

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ブナはオレンジがかり、ミズナラは激しい黄色

抜けたようなレモン色のコシアブラは清々しく

Img_2289s イタヤカエデは控えめな赤、ハウチワは真っ赤です

ひときわ大きな丸い葉っぱはなに

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笹はつややかな緑に光り道を縁取れば、カラマツの黄色は青空に映えています

こんな素晴らしい紅葉を見られるのは たっぷりな陽射しのおかげです
ヒノキの森も涼しくていいわ・・なんてほどですから 

Img_2310s 標高が上がるにしたがって、紅葉の渦もだんだんに収まり
ツガなどの濃い緑を見るようになります

するとそこはもう フルコンバの草地

Img_2322s
開けた展望や青空を眺めて休憩。体中の細胞がヨロコンデいます。

木々の葉は落ち、幹は裸の美しさを晒しています。

ニワタシバから山腹を巻く道のなんとも誘惑的なこと! でも今回も見送り、峠に向かいます

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黒木の森の秩父的な雰囲気。これもまた良し!

峠には秋の佳き日 大勢の登山者でにぎわっていました。

介山荘で瓦せんべいを購入し、南へと、熊沢山を越えてゆきます。→

Img_2344s
ピークを越えれば石丸峠を見下ろす防火帯の上、きょうはここで
ランチ。

心や体の荷をほどき、すっかりくつろぐ至福の時間

正面には小金沢山が立派です

Img_2354s 広大な笹原はホンマに
気持ちよいのです

下山は牛の寝どおり、
最初はけっこう急な岩道です、
降り積もった落ち葉に根っこや石が隠れているので要注意

Img_2368s
玉蝶山を巻いた辺りから、森の紅葉が始まりました。
←ぶな、

とっとと落葉を済ませたダケカンバの、メタリックな白い幹が青空に映えています。

  Img_2389s_2

榧ノ尾の先で分岐を左に折れると、ここからが紅葉のハイライト!

陽ざしが弱まり、写真に撮り切れないのが口惜しい限りですが、、すごい、すごい
木々のスキマから覗く対岸の尾根もすごい

Img_2386s_3
散ったばかりの落ち葉のしきつめられた道を歩く、なんと贅沢なのでしょう(トップ写真)

やがて川音が聞こえ、ワザビ田に出ました。
小管川までもうすぐの、この辺りの木々は緑色、またそれも美しい。

僅かな距離の間にさまざまな季節を味わえるなんて 
なんといっても お日さまのおかげです
ほんとに きょうは ありがとう 

では また~  (^_^)/~

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川上川

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2009年10月24日 (土) 曇り晴れ

Photo_5  藤野の鉢岡山の麓 藤野芸術の家でデジカメ写真教室が行われるというので参加しました。 

← 
講師は 藤野町在住の山岳写真家三宅岳氏です

Photo_6 眼デジを持っていればよいのでしょうが、わたしは愛用のコンパクトデジカメラ
芸術の家の下に流れる川上川を歩きながら 「藤野の自然を撮る」というテーマで各自撮影しました

Photo_8  思いの外 秋は進んでいてこんな里山でもアチコチに秋の風景が転がっています

川上川は 切り立った渓谷と穏やかな流れの川、
流れにじゃぶじゃぶ入りながら二段の滝まで遡ります

..

Photo_9 写真撮影のためだけに歩くというのは初めての経験、木や川や岩の見え方が ふだんと一変したのには驚きました。

会得したかった「流れを撮る」ワザはモノに出来ませんでした

やっぱり 水は難しいです。

Photo_10 どうしても 水辺の木に興味が惹かれます。

しわしわの根っこが、石をたくさん抱えていて、それはまるで 卵を孵そうとしている親鳥のように見えるのです

流れを撮るワザは難しい。でもほんとうに難しいのはわたし自身の成長だと、痛感させられた一日でもありました

では また~  (^_^)/~

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オッパライ沢沿い顛末

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2009年10月18日 (日) 晴れ 

新しい靴ならしのための、あてどもない歩きにR君が付き合ってくれた。

室久保沢に沿った林道を、上流に向かって歩く。いつ来ても、室久保沢は清冽な流れ。的さまを過ぎると、じき左側に林道が分かれ奥に建物がみえし、「ロータリーの森」や「水源林」という標柱もある。

Img_2027s_2

建物の裏の尾根をたどれば、水晶沢ノ頭に出られるはずと地図を眺めながら考えた。
水晶沢ノ頭いったいは植林だった、ならふもとからの道があるはず!

建物の裏には尾根を回りこんで幅広の道が伸びていく。。

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こんなステキな道が人知れずあるなんて、得した気分。
でもさ、右に高なる尾根上は、ここ以上に素敵そう、
尾根に上がってみようじゃない?と尾根に乗ったら、
案の定、陽射しにあふれ涼やかだった。

Img_2029s
鼻歌だって歌っちゃうヨ♪、このまま水晶沢ノ頭に出られたら最高なんだけど

R君も嬉しそう。 バンバン先に行ってしまう。。。が 「う、アレハ?」
危惧していた笹薮が現れた。
道を探ろうと、粘るR君
「やっぱりな・・・ヤメヤメ降りよう」

Img_2030s

あっさリ尾根を放棄し、再び幅広の道を歩く。
左にはオッパライ沢の流れ

「オッパライ沢なんて酔っ払い沢みたいね、面白い名前だねぇ,
R君そう思わない?」

あれあれ、大きな堰堤、苔むしている大きな堰堤が立ちはだかった、

「行き止まりって?? R君、よく見てよ
壊れかけているけど桟道があるじゃない、そこから越えるんだよ、きっと」

Img_2053s

堰堤を越えると幅広道はもうなくて、細々とした山道に変わった

どんなに分かりにくくても、道があれば道を見つけ、辿っていけるのがR君の特技
わたしは 安心してついていけばよい、ふふふ

オッパライ沢には人があまり来ないのだろう 
倒木があったりして荒れている。
けれど、綺麗な水のせせらぎ♪♪な沢、
ところどこと源頭風な丸い石の台地があらわれたりする、

Img_2049s

微かな道は沢を渡ったり、高まいたりしながら 綿々と続く。

沢は二俣に分かれ、右俣は涸れ急峻な崖のようになっている。
そこを越え、左俣に沿ってゆく。
さてはて、あたりは植林である、甲相国境稜線まで続いていると見た。

Img_2046

見上げる植林の崖に、R君はすばやく道を見つけ、躊躇なく登りはじめた。

「もういいよ、きょうは戻ろう」 わたしは大きな声で言ったのだけど、
珍しくガンコに上に行きたいらしい。
ひょいひょいと、見かけによらず器用な身のこなし、ジグザグに植林の山腹をあがってゆく。 崖をへつる経路、壊れているところもあるのでない?
R君はバランスがよいから、崖だって経つっていけるでしょうけど、わたしは自信がありません。
木立を利用すれば行けない事もないと思うけど、さ 
新しい靴を履いているのよ 汚したくないんだわ・・、
やっぱり、行かないよぅ~~

Img_2041s オッパライ沢

R君は折れてくれて下ってきた 


さぁ 帰ろうか」
妥協してくれたお礼に、的さまに降りてあげることにした、 

久しぶりの的さまは、記憶よりずっとずっと激しい流れの中に、
神秘的な同心円が見え隠れ、なんとも不思議な自然の造形である。

Img_2062s

以上 とりとめのない オッパライ沢顛末記でした 

まことに おそまつ 

【コース】 P 07::40-とりつき08:10-ユーターン 09:00-的様09:50(10)-P 10:30 【地図】昭文社:丹沢  2.5万:大室山中川

では また~  (^_^)/~

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秋の北アルプス 笠ヶ岳の展望を愉しみ下山は笠新道

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2009年10月11日 (日) 晴れ 

あかね色の空に槍穂高のシルエットがうかび、明けの明星がポツンとひとつ、
冷たい風がひゅーひゅー吹く-6℃の夜明けです。
大勢の人がカメラを片手に日の出を待っています。

Img_1874s
画面右には 富士山と甲斐駒が見えている

ぐんぐん明るくなると小屋の周りはいちめんの雪景色でした
朝食を済ませ、いざ笠ヶ岳に。

Img_1892s_2 気をつけて
気をつけて

ザクザクの岩を踏みしめて。

冷たい強風に頬も指もしびれます

でも 朝日がキラキラ

ハイマツが真っ白、
その向こうの山々も真っ白

Img_1905s
山頂から 南方向→
乗鞍岳と御嶽山です

クリア谷のルート(青い人)が、真っ逆さまに落ちて行くように見えます。

Pa110153s
笠ヶ岳山荘を見下ろします

テン場の人にお聞きしたら、昨夜は風が凄くて一睡も出来なかったそうです
水が凍って飲めなかったとか。

200910110832000

小屋からテン場に向かうところ
正面にはお馴染みの 槍ヶ岳~穂高の山々

Pa110157s

ハイマツ越しに黒部五郎岳 右の白いのが薬師岳から雲の平  左・北ノ俣岳

Pa110166s

↑笠ヶ岳を振り返る。

↓笠新道合流点での絶景を前に大勢の登山者が休んでいます
不思議と風がないばかりか、ぐんぐん気温が上がって暑いくらい。

Img_1957s

真下には杓子平の大きなカールが広がっており 驚くほど大勢の登山者が
エイコラエイコラ それはもう大変そうに上がって来るのです

Img_1970s

このあとどんどんガスが湧き、一帯は白い霧に包まれてしまいました

やがて 樹林帯に入り、尾根を乗越したお昼頃は冷気が忍び寄り、上空は真っ黒な雪雲に覆われていました。遙か下に蒲田川?が光っています。でも、対岸の穂高は雪雲に隠れています。
きのうと同じようなお天気なのかも知れません。

Img_1987s

登山口~杓子平の中間点という 1920m標識には「下山あと1時間」と書いてありました、
「そんなにかかるはずない、」「あと40分でつくだろう」 でも でも

Img_2001s

やっぱり 1時間かかってしまいました。
ジグザグは覚悟していたけど、ホントに長かったのです。

Img_2005s ダケカンバやガマズミなどの紅葉が見頃で 楽しめたのが幸い
林道近くのブナの森もなかなかステキでした。

登山口の冷たいお水で息を吹き返し、林道を新穂高まで1時間ほど歩きます。

きょうは日曜日、駐車場は満杯で路肩にも車がズラリ・・。

登山者用無料駐車場近くの「深山荘」で汗を流し、一路帰宅 
のはずでしたが 松本に出るのに3時間半もかかる始末。 
これにはホトホトまいりました。

【コース】 笠ヶ岳山荘06:50-笠ヶ岳(20)往復07:40-山荘08:20-分岐09:50-抜戸岳(20)往復10:25-杓子平11:05(15)-尾根乗越11:50-ランチ12:10(20)-中間点1920m13:35-笠新道登山口14:50(10)-新穂高P16:00-深山荘(\700温泉)→帰宅 
【地図】昭文社:槍穂高 

Img_1920s  
笠ヶ岳山荘、ロビーの窓からは こんな景色
ストーブをぐるりと囲んでテーブル椅子があり、なかなかいい感じでした

では また~  (^_^)/~

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秋の北アルプス いよいよ笠ヶ岳へ!

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2009年10月10日 (土) 晴れのち小雪 

鏡平山荘 真夜中に満天の星を見て、待ち遠しかった夜明けを迎えました

窓からの写真です。こんなに槍ヶ岳が間近かに見えるとは!
外気温-6℃、ベンチや木道は霜がおりて真っ白でした。

Img_1706s

一点の雲もない真っ青な空、指先がジンジンと痺れるような冷たい空気、トンと忘れていた冬の朝の感覚です。  風がないのは大助かり。

出だしのダケカンバ帯は、すっかり葉が落ちてスコーンと明るく、うきうきしながら登っているとあっけなく樹林帯は終わってしまい、あとはもう・・・・

Img_1731s_2 
鏡平から弓折乗越への道

大きな大きな秋の山の草もみじぢに圧倒されながら、登ってゆくのですが、こんな気持ちのよい景色はめったに味わえないし・・秋の風には秋の香りがいっぱいだし、空の色の深さも、中天に引っかかっている白いお月さまも、なんでもかんでも、全部すてきで、ゆっくり登っているのに、足取りは軽くてどんどん進んでいってしまうし、それはとても惜しいことで、・・・、とにかくとことこと稜線に近づいてしまいます

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ナナカマド

弓折乗越に立てば槍ヶ岳には薄い雲、でもきょうはこれから飽きるほど槍穂高を見ながら歩くのだ、と大して気にも留めずおりました。

Pa100078s 
大ノマ岳に向かう

どんなにゆっくりでも昼過ぎには笠の小屋についてしまうでしょう。
なので、できるだけ寄り道をしながら歩くのです。
なんという贅沢な行程 

Img_1759s 

もちろん弓折岳に寄りました、心置きなく写真も撮ることができます
西の方から雲がやってきては消え、陽が射したり消えたり。。。
気がついたときには 槍穂高はすっかり雲に隠れてしまっていました

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ハクサンイチゲ                            チングルマ

カールの地形はお花畑、草花の秋の装いも珍しく、楽しいものです

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ネバリノギランと思う                  タカネマツムシソウ

ミヤマダイコンソウやウラシマツツジも真っ赤に紅葉し、イネ科のなにやらは鈴なりに種をつけています。

左下から沢音! と思えばもうそこは 秩父平の一角
なんとも穏やかなカールのくぼ地に奇岩がそそりたつ、すてきな風景が広がっていました

Img_1816s
秩父平の一画

ここでのんびり お昼寝できたらどんなにハッピーでしょう
でも 既にこのあたりは 冷たい空気に包まれていて、お昼寝なんてもってのほか
霧が流れ大きな岩が見え隠れしています

Img_1811s

いえそれどころか 雪が降り始めました
ハイ松帯はあっという間に雪に覆われ、霧氷が伸び、ツツラが下がっていますImg_1833s

そんな中にも ライチョウのファミリーを何組か見かけました 
抜戸岳山頂はパス、笠新道の分岐も横目で通り過ぎ・・・
ををを、 笠新道から上がってくる人たちがけっこういます

Img_1854s
折戸岳へ

もっと驚いたのは、逆方向の人と何人かすれ違ったこと。
「きのう鏡平に泊まり、笠ヶ岳を登って今から降りるとこです」
・・・って もうお昼も過ぎているのに・・タイヘンダ 

Img_1862s たたきつけるような強風は、ただ事じゃありません
テン場を過ぎ、石の重なりを、エイコラエイコラ、
なかなか見えない小屋の形
霧の
にかなたに浮かび上がったときは、うれしかったワァ

Img_1864s 小屋の中は充分暖かく、ほっとしました。 
お昼は自炊のつもりだったけど、カウンター横の赤い『ラーメン』の文字に誘惑され ラーメンを注文。
ストーブをかこんでホカホカ~あったまった。

二段式の部屋もありましたが、わたしたちは普通の布団敷き詰め。10人部屋にちょうど10人。

小屋に着いたのは1時半だっだのですが、このあとも続々登山者がやってきます。
最後の人は17時半過ぎ。 雪風の中、さぞや大変だったろうと思いました

Img_1866s
ラーメン 600円                      部屋のようす、
じつは伸びていたのだザンネン         窓からは槍穂高が一望のはず

雪と風は相変わらず建物を揺るがしていましたが
真夜中の3時頃、窓ごしにボッと明るい光、お月さまが昇っていたのです。
晴れたんだ!
外は依然として強い風、でも 瞬く星の粒の、なんと大きかったことでしょう!

        

【コース】 鏡平山荘 07:10- 弓折乗越 08:10(10)- 弓折岳08:30-秩父平10:30(10)-笠新道分岐12:05-テン場13:15-笠ヶ岳山荘13:30 2食8800円
【地図】昭文社:槍穂高  

Img_1842s
ライチョウ

三日目は笠ヶ岳の展望と笠新道を下る、に 続きま~す

では また~  (^_^)/~

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秋の北アルプス 新穂高から紅葉抜けて鏡平に

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2009年10月9日 (金) 晴れのち 曇り 

夏に行き損ねた笠ヶ岳  なんと 秋の佳き日に訪ねることができました 
ヤッホー!

Img_1651s 
ここから山に入る

今回もまた台風がうろつき やきもきしてしまいましたが、どうにか駆け抜けてくれたよう
よっしゃ、秋山を満喫するぞっ!

Pa090004_3 A君のおかげで早朝に新穂高到着、
ちらほら登山者を見かけます。 平日のためか 無料駐車場はまだ空きがありました。

「心おきなく山を愉しむなら弓折乗越経由でネ」というアドバイスをうけ、まずは鏡平を目指すことに。

ゆっくり身仕度をすませ、8:30 登山開始

左俣谷沿いの林道にはまだ日が入らず、激しい沢音が谷底にこだましています。
朝のひやっとiた空気、緊張感と高揚感で、音や匂いや皮膚がとても敏感になっているのが分かります。

笠新道登山口、わさび平小屋をすぎ、10:20頃、ひらけた河原の小池新道のスタート地点に立ちました。(トップ写真)

Img_1657s_2
おお、怖いほどの青い空、
いつの間にか太陽は天高く、
色づき始めた山々を輝かせています。
流れにはイワナたちがス~ッス~ッと見え隠れ、いますぐ川に入って遊びたそうなA君を促し歩き出しました。

オオツリバナやナナカマドは真っ赤に、クサギ、ウドも実を結び、ヒヨドリバナやヤマハハコの花はカサカサになってアチコチに群れています。

Img_1666s_2 そんな光景も秋らしくていいなぁと思いながら 石ころ道を一歩一歩登って行きました。 

以前、下りで疲れて嫌だったこの道が、登って行く時はこんなにも楽しいなんて♪

日が高くなるにつれ 暑さは増し息が上がってきました。
ザックにつけた温度計はなんと28℃、半袖がちょうどいい感じです。

Pa090028s_3 
秩父沢、秩父小沢、……むんむんした緑に埋もれていた印象の沢は明るく開け 夏とはまったく違う印象です、

この橋も、もうすぐ外されるとか、
そうしたら山は動物たちの静かな世界に戻るんだなぁ 
←  秩父沢

ジグザグ 沢道、ゴロゴロ道をひたすら登って行きます。

Img_1680s_2
イタドリヶ原、

Img_1681s そして シシウドヶ原

……空気が入れ替わったのです。上空は重い雲に覆われ 気温は10℃。
どおりで寒いわけだ

霧は濃くなり、紅葉した木々もミルク色に包まれ見えなくなってしまいました

Img_1699s_2
淡々と石畳を登って行きます

木道が出てきました 
小屋はもうすぐ、、
と思っちゃうから なかなか着かない(笑)

鏡平山荘到着は 13:45

小屋前のベンチで ランチの予定でしたが あまりに寒く、
そそくさとお湯を沸かし、(それが沸いてくれないのだ) インスタントラーメンにウインナをぶち込み、食堂にていただきました。
(鏡平山荘では 自炊は屋外で、食事は、使っていなければ食堂でOKです)

Img_1702s ストーブには火が入ったばかり
ブルルルル・・・・
なかなか部屋が暖まりません
上段を指定されたのは 少しはラーッキーだったかな?

3人用ブースに 2人~3人程度、暖房を入れているのはおそらくこの部屋だけで お客さんは少なかったようです

一人2枚の柔らかなマイヤー毛布にかけぶとん
おかげで 真夜中は暑くて ふー 

あしたは 5時間行程です。  贅沢な一日になるだろうな 

【コース】 新穂高 08:30-中崎橋09:25(10)-小池新道 10:20(10)- 秩父沢 11:30-イタドリヶ原 12:10(10)- シシウドヶ原 12:40(10)-鏡平山荘 13:45(小屋泊)
二食8800円 
【地図】昭文社:上高地槍穂高 

小池新道にて
Img_1661s_2
ヒヨドリバナ                        オオツリバナ

二日目いよいよ笠ヶ岳へ に 続きま~す

では また~  (^_^)/~

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優しい木々たち鶴ヶ鳥屋山

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2009年10月1日 (木) 曇りのち晴れ 

中央線の初狩~笹子の南側に優雅な姿を見せてくれる鶴ヶ鳥屋山。
大好きな山で何度か登っていますが、今回は笹子駅からヤグラへ至る登山道を伝い、山頂からは東の近ヶ坂橋(ちがさかばし)を経て初狩駅までの、コースを歩いてみました。

秋雨前線がこの日だけおとなしい?
「ラッキー」と勇んで出かけたものの、なにやら重い雲に覆われています。

Img_1496s子駅から笹子川右岸の林道沿いは、すっかり秋の花に入れ替わっていました。
きのうかなり降ったのか、草花は濡れそぼり、滴る露も
いい感じ。

舟橋沢沿いに右折するところに →

Img_1506s
トネアザミ                         シラネセンキュウ           

Img_1503s ←セキヤノアキノチョウジ
  (キリツボ)

 林道終点で船橋沢を渡ります。
 山道は流れに沿って伸びています。
 小さな滝を眺めながらの楽しい道、
 15分くらいで沢から離れると ジグザグの急登に、かわるので、ゆっくり歩きます、

杉林ばかりと思っていたのですが けっこう雑木も多く・・・、緑の渦にとろけそう。 

そのうち晴れれると思っていたのですが、霧は濃くなる一方、閉じこめられた空気は蒸し暑く、汗だらだら・・。
送電塔をすぎるとじき、黒野田林道に出ました。

Img_1538s
林道を越えると大きな木が目立ち始めます。
風が涼やかに通り、見下ろせば、ミニ雲海が真っ白、
あそこを抜けてきたんだね。

← 濡れたぶなの幹の
  なまめかしいこと!

そうして 本社ヶ丸~鶴ヶ鳥屋山の稜線に到着。地図でヤグラと書かれた少し東です。

ヤグラ見物をしてから、稜線を東に歩きます。
この稜線はきょうのハイライト。

Img_1568s 澄み切った青空が広がり、さら~っと空気が乾き、森は陽ざしに溢れています。


Img_1549s かとおもうと
またたくまに濃い霧の中。

トリカブトが点々と咲き、サラシナショウマは、白い花穂をたてています。


Img_1602ss

山頂到着は11:40

すっかり霧に包まれてしまい寒いほど、静かな山にふさわしいおちついた雰囲気でした。南の斜面にはトリカブトが群れています。

ゆっくりランチをいただき、
近ヶ坂橋方面に下山です。

Img_1606s
しばらくはブナの巨木を眺めつつ、やがて急勾配の下り道になりました。

急速に晴れ上がり、天気予報どおりのお天気を、
…通り越して 暑いほど。

←ダケカンバ

Img_1562s_2

ウリハダカエデ →

黒野田林道を越え
(富士山の裾だけ見えた)
恩六二九(番号は読み取れず)の分岐をすぎ、(唐沢橋方向の道はチョー陰気に見えた)

ヒノキ林をジグザグ下れば
急勾配の連続で
足が痛くなり始め…

沢音がしてきたので「もう少しのガマン」とはげましあいながら、

Img_1614s 林道に出て ひといきついて ふーっ

←この林道が、また滑るのさ

近ヶ坂橋の車道に出ると、まぁ なんと立派な道に変身してました。
「右に聳える岩峰は?」
屏風岩・大岩じゃないの…

稲刈りの終わった田んぼを眺め、家々の庭先のお花を見物、
造り中の道路はどう伸びて行くのか推測し、
リニアの線路を潜り、次にJRの線路を潜ったかと思うと、またJRの踏切があって、地図を見比べ思案などして、「あそこに駅が見えるよ」
と初狩駅についたのは電車到着の20分くらい前、
”めでたし”山旅を締めくくることができました。 

きょうのお花
Img_1533s
オクモミジハグマ                       タカオヒゴタイ

【コース】笹子08:00-林道終点08:35(10)-黒野田林道 09:50-ヤグラ 10:30-鶴ヶ鳥屋山 11:40・12:35-黒野田林道 13:35-近坂橋14:40-初狩15:15
【地図】昭文社:大菩薩(高尾陣馬) 2.5万地形図(笹子、河口湖東部)  

では また~  (^_^)/~

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