北ア☆三俣蓮華と双六岳 なんやかやあっても山は楽し
(゚ー゚)(写真はポップアップウインドウで拡大できます)
2009年8月12日~15日(土)
☆三日目(14日)晴れ
朝の5時、黒部五郎小舎を振り返る。 あたりは霧の海だった…
小舎を出てすぐ始まる急登は承知の上、目覚めのエネルギー満タンで 順調に岩の重なりを登って行けた。
樹林帯が切れれば急登は終り。
おお---☆、 真っ青な空
眼下には雲海、浮かぶ山並みのクッキリとした稜線が眩しい ☆ ☆
早朝のひんやりする空気を胸いっぱいに吸いこむとハイマツの香りが朗らかだ
チングルマ(左) イワカガミ(右)
お花たちは雨つぶを含んでとろけそう
どんどん霧が晴れ 周辺のジャイアントな山々がますます間近に迫ってくる。
そんな山並みやお花を愉しみながら ゆっくり登った
行けなかったゆえに? 笠ヶ岳のカッコイイ山姿が、目に付いてしまう
そして前方には 三俣蓮華
快適な稜線漫歩が続いていく
山頂は小広く、三脚を立てている人も多数。 素晴らしい展望だもん
槍・穂高をはじめとする表銀座の山々、ふりかえれば 昨日登った黒部五郎岳の、大らかな姿。
雲ノ平山荘の赤い屋根が可愛らしい→
そんな景色を眺めながらのお弁当は ことのほか美味しかった (^^)
小鳥も賑やか 晴れた朝を喜んでいる
新穂高まで下りるとしたら、そうそうノンビリもしていられないのだけど
急ぐなんてもったいないよねぇ……
8:00 三俣蓮華から双六に
丸山の緑の平頂も気持ちよくまた腰をおろし…
双六はピークを踏まず中道のカールを歩いた
雪渓の雪を掘り ほんのちょっとだけのウイスキーや、氷レモンティを味わい
雪解けの流れの音に耳を澄ます…
太陽が照りつけているのに、風は爽やか、、
高原ならではの贅沢な感触だ
~~ 硫黄の匂いがやってくる
色とりどりのお花たち、
コバイケイソウ、
タテヤマリンドウ(写真)
ハクサンイチゲ、
ハクサンフウロ…
写真を撮ろうと近寄れば
ミツバチの羽音
さかんに聞こえる囀りは
イワヒバリ?
双六のカールを 槍穂高を眺めながら歩いていく。
まわりは きのうは見えなかったカールの地相
トリカブト、クルマユリ、オンタデ…、華やかな彩りに目を奪われる
双六小屋到着は10時過ぎ
小屋のベンチで うどんやカレー(各800円)を。 ここのうどんは美味しいのよ。
ベンチからの展望は
鷲羽岳
さて
小屋の公衆電話で懸案の探し、新穂高は無理とのことだったが バスで10分の栃尾温泉の民宿に予約がとれた
11時過ぎ下山
双六小屋から弓折尾根に出ると もくもくガスが湧きはじめ、槍や穂高があっという間に隠れてしまった。
でも展望をさんざ愉しんだ後なので、涼しければ大助かり。
アオノツガザクラ、シコタンソウ、イワカガミ、ウサギギク…
トリカブトやクルマユリはカールより多く、もうシモツケも咲ききだしていた ♪
弓折乗越の手前の花見平は中央に雪渓が残り、ベンチもあるお休み処。
雪をGETし (*^_^*) つめたい飲み物を♪
写真(右)は一面にさくミヤマセンキュウ??
シナノキンバイやエビネチドリなどの 見ごろのお花畑に囲まれている
先着の二人組が 「鏡平はかき氷が美味しいんだよ~」と 言いのこし発っていった。
弓折乗越から 霧深い谷に下っていく。 あまりに真っ白でミルクの中に潜って行くかんじ。 ミルクの中からは 顔を真っ赤にした多くの登山者が、「もうすぐですか?」といいながら上がってくる。
申し分けないけど 下る方はスイスイ~~♪
下るにつれお花の顔ぶれのが変わっていくのも楽しい
あっけなく鏡平山荘に到着。
さっそくご推薦のカキ氷を注文する。(500円)、冷たい氷で思い出す、前回も ここでカキ氷だった
かの二人組はちょうど出立するところ、こんどのコトヅテは 「わさび平小屋はそうめんよ~ん」
鏡平山荘から、歩きやすい石畳の、しかし急な道を下る。
こちらは快調なペースだが、すれ違う登って来られる方は、はぁはぁほんとに大変そう
シシウドヶ原 イタドリヶ原とすぎる。
石ゴロの道は下るには足には負担だ。
暑さは増すし、風は通らずで、だんだんつらくなってきた
前方に荒々しい雪渓の谷がみえた。秩父沢である。
この沢を初めとして、周りの沢はどれも険しく、崖を削りながら落ちてくようなのばかり・・
あの雪は解けないまま また冬を迎えるのだろうな
はるか下流には、さっきから車道が見えているのに、それがまぁ、なかなか近づいてこないのよ。
2回目のわたしは、まぁこんなものだと判っているけど、A君にはことのほか長く感じられるようだ、
ようやく橋が見え、小池新道も終わるというとき 「足が痛い、少し冷やしたい」とA君。ザックをおろすと思いきや、靴のままジャブジャブ川の中を歩き 「OK!」だなんて、しんじらんない。
車道に上がればうってかわって歩きやすくなった。
「わさび平小屋」では
もちろんそうめん(700円)。
舌鼓を打ちながら足を伸ばす。
さすが4時ともなると、谷あいの木々は暮れなずみ、せまりくる夕方の気配。
煙の匂いが胸にしむ
新穂高へ向かう1時間ほどの間
やってくる登山者の多いのに驚かされた
「わさび平小屋」は人気者なのだ。
17時半 新穂高に到着。
この時間では お店も閉まりアルプス浴場も終了 うら寂しいバスロータリーである。
わたしたちは 17:55発のバスで栃尾温泉の民宿に。
温泉で汗を流し 温かいごはんでお腹を満たし、ふかふかなおふとんで爆睡…
夜中の3時、目が覚めたので露天に浸かってみた。
満天の星空と 鎌のかたちの細い月
今回の山は、本来行きたかったところはなんやかんやあり、不完全燃焼だったけど
やっぱり 楽しかったなぁ
こういうふうに につかっているんだって しあわせだし・・な
なんて ぼけ~っと総括した。
【行程】 黒部五郎小舎04:55-森林限界05:30-三俣蓮華岳 07:20(40)-丸山あたり 08:25-分岐08:55-双六小屋10:10/11:05-花見平12:10-弓折乗越12:30-鏡平小屋13:10(15)-林道15:45-わさび平小屋16:00(30)-新穂高17:30 バス17:55で 栃尾温泉へ
【地図】昭文社:槍ヶ岳・穂高岳
では また~ (^_^)/~
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コメント
さいご、お天気良くなって、温泉予約できて
何も言うことなし、ですね。
それにしても、北アの小屋の食事は豪華ですね。
投稿: タカ | 2009年8月27日 (木) 07時12分
双六の30分差、残念でした。
当初の予定ではボクもそのぐらいの時間だったので、バッタリだったら無理して引っ張っていたかもしれません。
ボクも笠ヶ岳は二年前にみたあの意外にわかりやすい姿をみてから次はあそこへ行こうと決めていたのでした。笠新道はしんどいですよ~。
投稿: komado | 2009年8月27日 (木) 21時13分
たかさん こんにちわ
北アでは 小屋に行けばいつでも軽食が食べられるのはスゴイです、喫茶店みたいです ふだんの山歩きでは考えられません
たとえば双六のうどんが 地上のよりうまいのと思うのは、山にいるからじゃなくて ほんとうに旨いうどんだと思うのです
黒部五郎のお弁当も、ごはんはもちもちしていたし
おかずの味も良かったです
三日目は 散財しちゃぇと 小屋ごとに何か食べていましたが(笑) それまでは 夕食、朝食 自炊でした
夕食も おいしいのだろうな
そういえば 同行のA君は 初めての山小屋体験、小屋にトレペが常備されていたのにビックリしてました
投稿: ba_sobu | 2009年8月29日 (土) 16時35分
Komadoさん
わたしの計画では 双六9時半
でも 道中のポイント歩イントで、最高に気持ちよく
できたら お昼寝したいナァという気分には勝てませんでした だからあちこちで 心ゆくまでの休憩です
今思えば 笠への可能性のあることを、少しでも意識していれば モチベーションを保てて 9時半には双六にいられたでしょうね
下山と決めたいたのが失敗ですが・・・まぁ
こんなものでしょう
花ひかの コメントに
「行く機会はきっとありますよ」
って 返信されましたけど ホントに思ってる???
投稿: ba_sobu | 2009年8月29日 (土) 16時46分
こんばんは~
行きたかったです~黒部五郎岳
今年でかける予定をしていたのですが諸事情で来年以降に持ち越しとなり がっかりしていたところです。
我が家は車を使うので折立からにしようか 新穂高からピストンにしようか 思案してました。
折立から入り 新穂高に下るのが無駄が無いとはわかっていますが・・・
行きは夜行バスなんですね。
帰りは栃尾温泉からどのように?
投稿: カルディナ | 2009年9月 2日 (水) 23時12分
カルディナさん こんにちわ
> 今年でかける予定をしていたのですが
残念でしたね でも天候不順なことしじゃなく
来年以降のほうがよいかもしれません (^^)
帰りは 栃尾温泉・バス→平湯・バス→松本・中央線でした
> 折立から入り 新穂高に下るのが
ぜひ そうなさいまし
新穂高から 公共交通で車を回収すればよいことです
余裕があれば 温泉に一泊でもして
回収の バス電車の旅も たまには新鮮で楽しいと思いますよん♪
投稿: ba_sobu | 2009年9月 4日 (金) 14時19分
こんばんは~
お返事ありがとうございます。
そうですね。車回収の電車バスの旅も楽しそうです。
新宿までもう少し楽に出られればなあ・・・なんてついぼやき
三俣蓮華のカールも8月半ばだとほんとにお花畑ですね。
来年は行けるかな。楽しみです♪
投稿: カルディナ | 2009年9月 6日 (日) 22時21分
ほーーんと
来年はお天気が安定してくれるといいですね
山はなんと言ってもお天気が一番と思いますもの
秋は良いお天気を期待します
紅葉はどうかなぁ
投稿: ba_sobu | 2009年9月 7日 (月) 20時53分