信濃川上・天狗山男山 空気はもう秋
2009年8月27日 (木) 晴れ
空も雲も秋の気配
大気の澄んだ深い青色に、軽やかな白い雲がはねています
でも 夏だって まだあきらめてはいないよう
地平からはさかんに雲がわき、山々の展望はいまひとつ
きょうは小海線・信濃川上駅から 《天狗山~男山》を歩きました
信濃川上駅から予約したタクシーで 車道がのっこす馬越(まごい)峠(2.5万図)まであがってもらえます。 すでに標高1250m (^^;)
登山口から岩っぽい急登。 のっけからお花たちの大歓迎です ♪
色とりどりのお花にうかれているうち、ドンドン上がってしまえます。
なかでも 一面に群れ咲くママコナは、可愛いらしく人気者。
昭文社地図の馬越峠で勾配はおさまり、清清しい樹林?とおもいきや、
やっぱり…アップダウン激しい岩岩道が続いています
2.5万図のオソロシげな岩だらけ地帯をあるいているのでしょう。
まぁ、登山道はうまく付けられていて、危険は感じません。
険しそうな岩峰は このように巻いていきます →
岩のスキマに、ヤマハハコやウスユキソウ、カワラナデシコなどの花花花・・・
立ちふさがる大岩は、長~い足を 最大限に利用して(笑)、ヨイショ ヨイショと あがっていくのです
目には喜び、頭は緊張、顔にうっすら冷や汗か?、腕と足はフルパワー炸裂
一歩一歩確実に頂上に近づいているという手応えを感じます
そうして飛び出た天狗山山頂
(トップの写真)
新しい小さな祠がありました
澄んだ空
ほのかに色づいた木の葉
陽ざしは強いけれど
秋の気配が漂っています
30分ほど休んでから、山頂の南端に赤布をみて、「きっと西側は切れ落ちているンだわ」と、確かめもせず 南の踏み跡を辿っていくと、
やがて古い祠で行き止まり、
足の下はグズグズの岩屑 切れ落ちてるし ここは、地図上でも顕かな最高にオソロシイいわいわマークの所ではありませんか くわばらくわばら
踏み跡とケルンと赤布は、この祠に導くものだったのでしょう 古い祠に手を併せ、山頂に戻りました(ロス20分 )
改めて西側を覗いてみれば、なんてことはない、男山に向かって素直に道が下りていました、ただ若干急だったけど。
尾根伝いにがんがん下っていくけれど じき右にまわりこむようになり、
巨大な岩の基部からふたたび稜線に乗ります。
←こんな岩を歩いたり、シャクナゲのトンネルをくぐったりと、
変化に富んだ面白い道になります。
ふりかえると、さっきの天狗山がいかにも天狗の鼻のごとく、空に拳を突き上げています。
これから訪ねる男山の双耳のコブも、よく目立ちます
この景色見たことがあるような、えーとえーと、どこでだったか?
そうだ、小川山です。
なるほどここは 「奥秩父」
これほどのシャクナゲなら 梅雨の晴れ間を縫って 来てみる価値はあるかもしれません
ひとしきり岩の地帯をこなすと 景色はうってかわっておだやかなカラマツ林になります。
マルバダケブキ メタカラコウ、アキノキリンソウなど黄色の花が点々と咲き、
よく見れば ハナイカリやまだ固い蕾だけどトリカブトがたくさんあります
1797m 峰(垣越山)(と思う)で
南相木村への道を分けると、
再び岩が多くなります。
← 天狗山を激写しよう !
こんな岩道を歩けるなんて
ホーンと最高な気分です。
最後の大岩(1850mと思う)は、右を巻きます、いつの間に稜線は遙か上に高なり、谷底は延々と深まっています、
苔むした岩やシダ類の世界は、なかなか終らず、深閑とした景色は迫ってくえうよう、わたしは小さな生き物で、ひたすら歩くのです
実際は短い時間を長く感じた場面でした
稜線に戻れ、ホッとしたところでランチ
ランチ場から15分も歩けば道標のある双耳の谷間で、男山はすぐそこです。
「男山」 目にも鮮やかな 山名表示。
こういうのは さっきの天狗山にはなかったでした…
山頂は広いし 後は下るだけなので、ゆっくり地図を広げ、みなで山座同定にいそしみます
見えるのは近場だけ。
まず 小川山、奥にうっすらなのは金峰でしょう、ちょっくら瑞牆が顔を覗かせ あの辺に富士山が見えるはず 端正な女山 ふたコブの高登谷山、とすると、あれが飯盛、横手山? などなど
ヤツも南アルプスも雲に隠れていて、それは残念なことでした。
14時、下山開始、カラ松林の急降下ですが、カラマツの落ち葉で歩きやすい
森の一角に トリカブトが咲いていました。きっとここだけ、日当たりがよいのでしょう
30分くらいで幅広のダート林道にでてしまいました。今は使われてなさそうですが、「もう林道に出た」と思うと気が緩みます
そのせいか 歩みが遅くなり、
御所平の人里に出てからは、逆に焦りの早足。
下校途中の小学生の一団が 川べりの近道を教えてくれたので、一緒に駅までの道のりを急いだのでした
【コース】 信濃川上駅 08:30→(タクシー約4000円)馬越峠(車道)08:50/9:00-天狗山10:10(20)-大深山遺跡分岐 11:05-1797m 12:20-(30)-男山 13:35/14:00-林道 14:35- 男橋16:20-信濃川上駅16:30
【地図】昭文社:甲武信・金峰 2.5万:御所平
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