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信濃川上・天狗山男山   空気はもう秋

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2009年8月27日 (木) 晴れ

空も雲も秋の気配

大気の澄んだ深い青色に、軽やかな白い雲がはねています

Img_0642ss 天狗山山頂

でも 夏だって まだあきらめてはいないよう 
地平からはさかんに雲がわき、山々の展望はいまひとつ

きょうは小海線・信濃川上駅から 《天狗山~男山》を歩きました

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天狗山                        男山

信濃川上駅から予約したタクシーで 車道がのっこす馬越(まごい)峠(2.5万図)まであがってもらえます。 すでに標高1250m  (^^;)

登山口から岩っぽい急登。 のっけからお花たちの大歓迎です 

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クルマバナ                        ホタルサイコ

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シモツケ                           フシグロセンノウ

色とりどりのお花にうかれているうち、ドンドン上がってしまえます。
なかでも 一面に群れ咲くママコナは、可愛いらしく人気者。

昭文社地図の馬越峠で勾配はおさまり、清清しい樹林?とおもいきや、Img_0617s

やっぱり…アップダウン激しい岩岩道が続いています

2.5万図のオソロシげな岩だらけ地帯をあるいているのでしょう。

まぁ、登山道はうまく付けられていて、危険は感じません。

険しそうな岩峰は このように巻いていきます →

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岩のスキマに、ヤマハハコやウスユキソウ、カワラナデシコなどの花花花・・・

立ちふさがる大岩は、長~い足を 最大限に利用して(笑)、ヨイショ ヨイショと あがっていくのです

目には喜び、頭は緊張、顔にうっすら冷や汗か?、腕と足はフルパワー炸裂
一歩一歩確実に頂上に近づいているという手応えを感じます

Img_0633s そうして飛び出た天狗山山頂
(トップの写真)
新しい小さな祠がありました

澄んだ空
ほのかに色づいた木の葉

陽ざしは強いけれど
秋の気配が漂っています

30分ほど休んでから、山頂の南端に赤布をみて、「きっと西側は切れ落ちているンだわ」と、確かめもせず 南の踏み跡を辿っていくと、

ケルンがありますが 
どうも道は怪しげ、 Img_0647s_2

やがて古い祠で行き止まり、
足の下はグズグズの岩屑 切れ落ちてるし ここは、地図上でも顕かな最高にオソロシイいわいわマークの所ではありませんか くわばらくわばら

踏み跡とケルンと赤布は、この祠に導くものだったのでしょう  古い祠に手を併せ、山頂に戻りました(ロス20

改めて西側を覗いてみれば、なんてことはない、男山に向かって素直に道が下りていました、ただ若干急だったけど。

尾根伝いにがんがん下っていくけれど じき右にまわりこむようになり、
巨大な岩の基部からふたたび稜線に乗ります。 

Img_0681s ←こんな岩を歩いたり、シャクナゲのトンネルをくぐったりと、
変化に富んだ面白い道になります。

ふりかえると、さっきの天狗山がいかにも天狗の鼻のごとく、空に拳を突き上げています。

これから訪ねる男山の双耳のコブも、よく目立ちます

Img_0654s シャクナゲの多さは予想以上

この景色見たことがあるような、えーとえーと、どこでだったか?
そうだ、小川山です。
なるほどここは 「奥秩父」

これほどのシャクナゲなら 梅雨の晴れ間を縫って 来てみる価値はあるかもしれません

ひとしきり岩の地帯をこなすと 景色はうってかわっておだやかなカラマツ林になります。

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林床にマルバダケブキ咲く           ハナイカリ

マルバダケブキ メタカラコウ、アキノキリンソウなど黄色の花が点々と咲き、
よく見れば ハナイカリやまだ固い蕾だけどトリカブトがたくさんあります

Img_0683s_3797m 峰(垣越山)(と思う)で
南相木村への道を分けると、
再び岩が多くなります。

← 天狗山を激写しよう !

こんな岩道を歩けるなんて
ホーンと最高な気分です。

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最後の大岩(1850mと思う)は、右を巻きます、いつの間に稜線は遙か上に高なり、谷底は延々と深まっています、
苔むした岩やシダ類の世界は、なかなか終らず、深閑とした景色は迫ってくえうよう、わたしは小さな生き物で、ひたすら歩くのです

実際は短い時間を長く感じた場面でした

snail

稜線に戻れ、ホッとしたところでランチ
ランチ場から15分も歩けば道標のある双耳の谷間で、男山はすぐそこです。

Img_0705s 「男山」 目にも鮮やかな 山名表示。
こういうのは さっきの天狗山にはなかったでした…

山頂は広いし 後は下るだけなので、ゆっくり地図を広げ、みなで山座同定にいそしみます

見えるのは近場だけ。
まず 小川山、奥にうっすらなのは金峰でしょう、ちょっくら瑞牆が顔を覗かせ あの辺に富士山が見えるはず  端正な女山 ふたコブの高登谷山、とすると、あれが飯盛、横手山? などなど
ヤツも南アルプスも雲に隠れていて、それは残念なことでした。

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男山の西はこんな崖                 おお、天狗様でござる

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14時、下山開始、カラ松林の急降下ですが、カラマツの落ち葉で歩きやすい

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森の一角に トリカブトが咲いていました。きっとここだけ、日当たりがよいのでしょう

30分くらいで幅広のダート林道にでてしまいました。今は使われてなさそうですが、「もう林道に出た」と思うと気が緩みます

そのせいか 歩みが遅くなり、
御所平の人里に出てからは、逆に焦りの早足。

下校途中の小学生の一団が 川べりの近道を教えてくれたので、一緒に駅までの道のりを急いだのでした

【コース】 信濃川上駅 08:30→(タクシー約4000円)馬越峠(車道)08:50/9:00-天狗山10:10(20)-大深山遺跡分岐 11:05-1797m 12:20-(30)-男山 13:35/14:00-林道 14:35- 男橋16:20-信濃川上駅16:30
【地図】昭文社:甲武信・金峰  2.5万:御所平

Img_0626s では また~  (^_^)/~

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          きょうのお花
                  ホツツジ 

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北ア☆三俣蓮華と双六岳  なんやかやあっても山は楽し

(゚ー゚)(写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2009年8月12日~15日(土) 

☆三日目(14日)晴れ 

朝の5時、黒部五郎小舎を振り返る。 あたりは霧の海だった…

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小舎を出てすぐ始まる急登は承知の上、目覚めのエネルギー満タンで 順調に岩の重なりを登って行けた。

樹林帯が切れれば急登は終り。
おお---☆、 真っ青な空  
眼下には雲海、浮かぶ山並みのクッキリとした稜線が眩しい ☆ ☆

早朝のひんやりする空気を胸いっぱいに吸いこむとハイマツの香りが朗らかだ

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チングルマ(左)                          イワカガミ(右)
お花たちは雨つぶを含んでとろけそう

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ヨツバシオガマ (左)                     シコタンソウ(右)

どんどん霧が晴れ 周辺のジャイアントな山々がますます間近に迫ってくる。

そんな山並みやお花を愉しみながら ゆっくり登った

1
行けなかったゆえに?
笠ヶ岳のカッコイイ山姿が、目に付いてしまう

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おおっ 黒部五郎だっ

そして前方には 三俣蓮華
快適な稜線漫歩が続いていく

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山頂は小広く、三脚を立てている人も多数。 素晴らしい展望だもん

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槍・穂高をはじめとする表銀座の山々、ふりかえれば 昨日登った黒部五郎岳の、大らかな姿。

雲ノ平山荘の赤い屋根が可愛らしい→


そんな景色を眺めながらのお弁当は ことのほか美味しかった (^^) 
小鳥も賑やか 晴れた朝を喜んでいる  chick

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新穂高まで下りるとしたら、そうそうノンビリもしていられないのだけど
急ぐなんてもったいないよねぇ……

8:00 三俣蓮華から双六に

丸山の緑の平頂も気持ちよくまた腰をおろし…

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双六はピークを踏まず中道のカールを歩いた

雪渓の雪を掘り ほんのちょっとだけのウイスキーや、氷レモンティを味わい

雪解けの流れの音に耳を澄ます…

太陽が照りつけているのに、風は爽やか、、

高原ならではの贅沢な感触だ

~~ 硫黄の匂いがやってくる

Img_0251s  色とりどりのお花たち、

  コバイケイソウ、
  タテヤマリンドウ(写真)
  ハクサンイチゲ、
  ハクサンフウロ…

 写真を撮ろうと近寄れば
  ミツバチの羽音

 さかんに聞こえる囀りは 
 イワヒバリ?

 chick

双六のカールを 槍穂高を眺めながら歩いていく。

 まわりは きのうは見えなかったカールの地相

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トリカブト、クルマユリ、オンタデ…、華やかな彩りに目を奪われる

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トリカブト                         クルマユリ

双六小屋到着は10時過ぎImg_0304s_2

小屋のベンチで うどんやカレー(各800円)を。 ここのうどんは美味しいのよ。 

     ベンチからの展望は
            鷲羽岳

さて
小屋の公衆電話で懸案のspa探し、新穂高は無理とのことだったが バスで10分の栃尾温泉の民宿に予約がとれた

11時過ぎ下山 

双六小屋から弓折尾根に出ると もくもくガスが湧きはじめ、槍や穂高があっという間に隠れてしまった。
でも展望をさんざ愉しんだ後なので、涼しければ大助かり。

アオノツガザクラ、シコタンソウ、イワカガミ、ウサギギク…
トリカブトやクルマユリはカールより多く、もうシモツケも咲ききだしていた ♪

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アオノツガザクラ                           ミヤマキンバイ

弓折乗越の手前の花見平は中央に雪渓が残り、ベンチもあるお休み処。
雪をGETし (*^_^*) つめたい飲み物を♪

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写真(右)は一面にさくミヤマセンキュウ??
シナノキンバイやエビネチドリなどの 見ごろのお花畑に囲まれている

先着の二人組が 「鏡平はかき氷が美味しいんだよ~」と 言いのこし発っていった。

弓折乗越から 霧深い谷に下っていく。 あまりに真っ白でミルクの中に潜って行くかんじ。 ミルクの中からは 顔を真っ赤にした多くの登山者が、「もうすぐですか?」といいながら上がってくる。
申し分けないけど 下る方はスイスイ~~♪

下るにつれお花の顔ぶれのが変わっていくのも楽しい

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ミソガワソウ                           ベニバナイチゴ

Img_0342s_3  あっけなく鏡平山荘に到着。 
さっそくご推薦のカキ氷を注文する。(500円)、冷たい氷で思い出す、前回も ここでカキ氷だった

かの二人組はちょうど出立するところ、こんどのコトヅテは 「わさび平小屋はそうめんよ~ん」

chick

鏡平山荘から、歩きやすい石畳の、しかし急な道を下る。

こちらは快調なペースだが、すれ違う登って来られる方は、はぁはぁほんとに大変そう

シシウドヶ原 イタドリヶ原とすぎる。
石ゴロの道は下るには足には負担だ。 
暑さは増すし、風は通らずで、だんだんつらくなってきたImg_0352s_2

前方に荒々しい雪渓の谷がみえた。秩父沢である。
この沢を初めとして、周りの沢はどれも険しく、崖を削りながら落ちてくようなのばかり・・
あの雪は解けないまま また冬を迎えるのだろうな

はるか下流には、さっきから車道が見えているのに、それがまぁ、なかなか近づいてこないのよ。 

2回目のわたしは、まぁこんなものだと判っているけど、A君にはことのほか長く感じられるようだ、
Img_0370s ようやく橋が見え、小池新道も終わるというとき 「足が痛い、少し冷やしたい」とA君。ザックをおろすと思いきや、靴のままジャブジャブ川の中を歩き 「OK!」だなんて、しんじらんない。

車道に上がればうってかわって歩きやすくなった

snail

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「わさび平小屋」では
もちろんそうめん(700円)。
舌鼓を打ちながら足を伸ばす。

さすが4時ともなると、谷あいの木々は暮れなずみ、せまりくる夕方の気配。
煙の匂いが胸にしむ

新穂高へ向かう1時間ほどの間
やってくる登山者の多いのに驚かされた
「わさび平小屋」は人気者なのだ。

17時半 新穂高に到着。
この時間では お店も閉まりアルプス浴場も終了 うら寂しいバスロータリーである。

わたしたちは 17:55発のバスで栃尾温泉の民宿に。

温泉で汗を流し 温かいごはんでお腹を満たし、ふかふかなおふとんで爆睡…

夜中の3時、目が覚めたので露天に浸かってみた。
満天の星空と 鎌のかたちの細い月

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今回の山は、本来行きたかったところはなんやかんやあり、不完全燃焼だったけど
やっぱり 楽しかったなぁ
こういうふうに spaにつかっているんだって しあわせだし・・な
なんて ぼけ~っと総括した。

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【行程】 黒部五郎小舎04:55-森林限界05:30-三俣蓮華岳  07:20(40)-丸山あたり 08:25-分岐08:55-双六小屋10:10/11:05-花見平12:10-弓折乗越12:30-鏡平小屋13:10(15)-林道15:45-わさび平小屋16:00(30)-新穂高17:30 バス17:55で 栃尾温泉へ
【地図】昭文社:槍ヶ岳・穂高岳

では また~  (^_^)/~

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北ア☆黒部五郎は雨と風   一瞬の夏は薄ずみ色に 

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2009年8月12日~15日(土) 

☆二日目(13日)雨強風 

目が覚めた、すぐ外に出てみる、
やった、降っていない  sign02

きょうは黒部五郎岳からカールを抜け、三俣山荘まで行く予定。長丁場である。
予報は午後から雨に雷というから、降り出す前にできるだけ歩いておきたい。

Img_0075s

よく写真が紹介されている太郎平の池塘や広々した和やかな起伏、
霧の中にでもどうにか確認しながら木道を歩く。
Img_0073s
ほんとに濃い霧である。
いや
違う 霧なんていっていられないぞ、
雨具を着こみながら、これなら最初からきちんと雨装備で出発すべきだったと反省

それに風が猛烈に強くなってきた。西からの、吹き飛ばされそうな強風である。
「五竜のときと同じくらいかな、でも飯豊よりはマシだ」
と思いながら歩いていたら、霧の中からやってくる人がいる。

ずいぶん早いなぁとやり過ごすと、また二人やってきた。
なんとさっき追い抜いて行った人たちだ。 
「あまりに風が強いので引き返す、さっきの人もひきかえしてきたのです」とのこと。 

わたしたちは、「まだ時間が早いので 行けるところまで行ってみます」と先を急いだ。

Img_0080s_2 神岡への分岐を過ぎ、北ノ俣岳あたりで、再びかなりな強風になった。
先日の利尻の風と同じくらいかそれ以上だ。

登山道が稜線の左に回り込んだところで休憩。 朝ご飯を食べていないので、お湯を沸かし…なかなかガスが点火せず焦った…スープと一緒にいただく。

ほ~んとに暖かい飲み物はありがし。 

歩いているときは感じなくても、じっとしているうち寒くなっているのだ。


食べれば元気が湧いてくる。 ところが歩き出して10分もしないうちにA君Img_0085s
「あそこに雪渓あるよね、雪を掘ってウイスキーをほんのちょっとだけ」、なんて。
ウイスキーをほんのちょっと味わっている間、わたしは傍らに咲くミヤマダイコンソウやチングルマをパチリパチリ。
いちだんと元気になったA君とともに、
こんどこそ出発。

「そろそろ赤木岳ではない?」
「もしやあの凸かもね。」 
霧にぼやけたでっぱりを通り過ぎながら、左の草原には水の流れか踏み跡か?茶色の道筋、このあたりが有名な赤木沢の這い登り道なのかと思う。

こんどは単独女性がやってきた。 「黒部五郎小舎から、必死できました」って、
まだ8時過ぎだ、ずいぶんな健脚。

Img_0091s 突然青テントが出現す。 
宴会をやっているのかな、外の景色と対照的に大いなる盛りあがり、♪♪ビーム大放出・・・
そんなテントの脇を通り過ぎてる自分はけっこう必死なので、妙な気分だ。

すると雷鳥の家族とばったり。
← 保護色さすが、岩と同じで見えにくい。(3羽写ってます)
ちょこちょこ歩いたり止まったり、人を畏れる気配なし

Img_0096s 黒部五郎岳への急登の始まりらしき道標(風に押され前のめりだ)にて休憩。
またホット紅茶を。
これで、すくなくとも黒部小舎には入れるメドが立った。

「さぁ、こっから急登だぞ」と気合が入っていたおかげ? 
岩ゴロゴロの登りは、一歩一歩、マークを追ってこなしていればよく あっけなく道標のたつ【肩】についた。
 

水分補給をしているうち 後方からの学生パーティと混ざってしまう。
彼らとともに山頂を目指すことに。

Img_0102s 「ほんとうは 展望がいいのだろう…」 
山名標柱と三角点を確認し、パーティと写真を撮り合う、

←カメラ 危機的状況なり

こんなお天気でも、学生たちは陽気だ。
「きょうはどこまで行くのですか?」
「ハイ、黒部五郎小舎です」
(やっぱりそうだろうな」

Img_0127s_2 肩からカールの道を下る。
風は来ないし急降下ながら、お花の豊富な気配を感じる。
雨も小降りになってきた、
静けさにつつまれて いい雰囲気。
大きな石がごろごろ現れる不思議な景色は、氷河の名残りなのだろう。

雪解けの流れは冷たく清い。
エネルギーを感じる場所だ。
霧の向こうにはどんな景色が広がっているのだろうと思いながら、ゆっくり道を辿る。

Img_0123s_2

小降りになったとはいえ、断続的に雨は降り続いているので、靴の中はびしょびしょだしカッパの中も濡れてしまった。

「無理して三俣にいくより 黒部五郎で泊まったほうが良くない?」
「笠には行けないよ」
「だったら、最後の日は温泉泊にしたいな!」

ほかほかな湯気のたつ温泉の情景が目に浮かんでくると 「それもいいんじゃない?」と 思えてきた。

「ゆっくりでかまわない」という思いは、霧のカールを愉しむゆとりを生みだす。
気持ちよさそうな沢のほとりに出たところで、ちょうど雨が上がった。
体も冷えているし、ここでお昼だ、ラーメン食べよう!

Img_0132s

インスタントラーメンにウインナをぶち込んでのランチは美味。
こんな天気なのに 「いいところだねぇ」 「ずっといたいねぇ」 と言いあっている
「イワナがいるよ」とかいって 沢を探るA君。

流れの音に小鳥の声も混じり、蝶さえ飛んでいる。
もしかして天候回復??

Img_0152s

歩き出して、じき、樹林帯に入った。小屋は近そう。
しかし再び雨が激しく降り出す。さっきの小止みは天の恵みだったのか?

ともあれ、ぬれねずみになって黒部五郎小舎についたのは、まだ14時。、
なのにすでに薄暗く、今にも暮れようかという雰囲気だった。

Img_0155s

小屋の中はごった返していた。 テン場から小屋に移ってきた人も多いとか。
お客は少なかったのだが(24人部屋に4人)、
濡れたザック、靴、カッパ、衣服から帽子、手袋、タオル・・・乾燥室に入りきらない・・、そんなものの始末に追われ、すっかり疲れてしまった、

やはり強行をしなくてよかったのだ。
15時過ぎから雨はますます激しくなり、小屋の中にいてさえオソロシイ。

Img_0160s 夕食は 太郎平小屋の押し寿司弁当(美味しかった)と、持参した食料で間に合ってしまう、
新穂高温泉のことをお聞きしたら、「お盆だし予約をしていないと泊まれないかもしれない」とのこと。
双六小屋に電話があるので、そこで情報が得られるだろう。

とにかく 眠くてならなかった。

乾燥室の荷物が気になったけれど、消灯前に寝てしまった。

【行程】 太郎平小屋04:50-神岡分岐06:45-北ノ俣山?07:00-テント08:15-2500m急登始10:10-黒部五郎肩10:40-黒部五郎岳10:50-肩11:10-(カールを)-ランチ12:30(40)-黒部五郎小舎14:00(泊)

【地図】昭文社:剱・立山 ; 槍ヶ岳・穂高岳

では また~  (^_^)/~

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北ア☆憧れの二つの山へ  ワクワク初日はたろべい迄

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2009年8月12日(水)~15日(土)  

今回の山旅には目玉が二つ。黒部五郎岳と笠ヶ岳である
両方ともおととしの雲ノ平~鷲羽のおり、行ってみたいなぁと眺めていた山なのだ。

2007年 思い出のアルバムより・・・
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雲の平から 黒部五郎岳              双六あたりから笠ヶ岳

同行はA君、「黒部五郎に登りたい、笠ヶ岳にはもっと登りたい。最後は温泉で観光したい」とつきあってくれた。
三つすべては無理なので温泉観光をカットし、二つの山を登る予定。

熱帯夜の新宿から夜行・富山行きのバスに乗る。

☆一日目(12日)晴れ、曇り 

翌12日、快晴の富山駅、予約ししておいたタクシーで折立登山口に向かう(富山交通 17300円:林道通行料含む)

A君は運転手さんに頼んでコンビニを巡り、おかげで無事ウイスキーの小瓶をゲットしたらしい(200ml 1500円のスコッチ)

わたしが現役の路面電車や屋敷林に囲まれた散居民家に興味津々 すると運転手さんは 「写真を撮って」と いちいち車をとめてくれるのだ

有峰林道に入ると崖側に、ときどき奇妙なトンネルが現れる。
中は資材が置かれたりして今は使われていないのか?

Img_0008s

A君「林道建設時の雪崩よけの歩行者用トンネルでは?」、真相はいかに?

折立の駐車場に入りきれない車があぶれ、路上には延々縦列駐車の車…、
みんな山に入っているのか?!

朝飯、着替え 準備万端整え、いよいよ入山となった。

Img_0023s  入ってしまえば おととしより登山者は少ない感じ、
勾配だってそれほどきつく感じない。
それに 今夜は
太郎平小屋泊ということで 気分的にも楽なのだ。

←尾根の主に再会す。葉はヒノキに似てるがクロベかな?

大きな存在は神々しく、ひごろ不信心なわたしでさえ、思わず手を合わせてしまう。

ヘリコプターの轟音がさかんに谷間に響いているのは、山小屋への荷揚げだ。 久しぶりの晴れを喜んでいるかのようだ。

Img_0029s 森林限界に出ると【三角点】で、ベンチがある。休んでいる人で満員なので通り過ぎ、謎のポールの建つ草地までがんばった。(1900mくらい)

前回は霧で何もみえなかったけれど、なんとも広々とした景観で気分がスカッとする。

Img_0035s_4 キンコウカ

イワショウブ、オンタデ、キンコウカなどが花ざかりである。

Img_0030s チングルマは穂になり、コバイケイソウ、ニッコウキスゲにはもう種がついていた。

代わって主役を務めるのは ミヤマリンドウ、エゾリンドウ、タテヤマリンドウなど秋の花たちだ。

 この尾根はしっかり歩道が整備されている、つまりは 「歩道以外は決して歩くな」ということだが、Img_0051s
その歩道はゴロゴロの石だらけ、
見た目より時間がかかるし疲れてしまう 

だからあせらず、ベンチがあればお湯を沸かしてお茶を愉しみ、
寝転がって雲の行方を眺め、
トンボやチョウチョと戯れながら 
のんびり登るのがよさそうだ 

朝こそ この夏一番のスッキリした青空だったけれど、だんだん怪しげな雲行きになってきた…けど … 

あっ、稜線上に小屋が見える
太郎平小屋でありますヨ~

Img_0052s
↑チングルマ…穂になっている

小屋はそれほど混んでなく 8人スペースに4人程度。
空いているブースもあったから、ことしの天候不順が影響しているのだろう

さっそく小屋前のベンチで 紅茶を湧かしリラックスタイム。

北側を覆っていた霧が薄れると、夕陽に照らされた薬師岳の姿がまぢかに現れ、
その圧倒的な存在に「高山に来たんだ」という思いがふつふつと湧き上がる。

Img_0062s 薬師岳方面

前回は雨霧で見えなかった太郎平のようすや まだ見応えあるお花たち、明日登る北ノ俣岳、そして憧れの黒部五郎岳を眺めながら ボンヤリしていたら 小屋の人が 「ヘリが来ます! こっちのベンチからは離れてください、 こちらの方は荷物をとばされないように気をつけて」 と 触れ回っていた。

じき遠くからヘリの音…と思うまもなく、ぐんぐん近づき真上で旋回し、ホバリング。見事に小屋前の草地に着陸した。薬師沢から担がれてきた負傷者を搬送するそうだ。
この小屋には診療所がある。負傷した足はしっかり包帯を巻かれていたが、当人は元気そうなので、ほっ。 ともあれ明日は我が身だ、気をつけよう。

Img_0065s_2 
富山県警のヘリ

夕食は自炊、自炊どうしは話が弾む。 翌朝は弁当を頼み早出の予定である。

「明日は嵐になるぞ!」とは小屋の人  
予想の外れることをせつに祈り、早寝をした。

Img_0049s
ミヤマリンドウ

【行程】 富山駅6:00→(タクシー)(買い物など)折立 08:30/8:55-三角点10:35-1904m 10:55(15)-2220m 13:35(15)-太郎平小屋14:30(泊)

【地図】昭文社:剱・立山

では また~  (^_^)/~

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犬塚勉展

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2009年8月20日 (木) 晴れ 

せせらぎの里美術館 のパンフレットより

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「せせらぎの里美術館」は、青梅街道沿い 御岳駅と川井駅の中間にあります
犬塚 勉展は 8月30日まで 入館料 300円Img_0570

お昼前の時間、広くない館内はたいそう混んでいました 
NHK「日曜美術館」のせい? わたしもこの番組で知ったのですが

出展数は少ないので 山歩きのお帰りにでも寄ってみたらいかがでしょう
夕方なら空いているかもしれません

Img_0573

このあと お友達を御岳渓谷にお連れし、川べり歩きを愉しむつもりでしたが…

カンカン照りは ちとつらく、

澤乃井園まで行きお決まりの…

しぼりたてお酒 & とうふ

カンカンでりで暑くても木陰はさわやか、やっぱ川べりは涼しいな・・

では また~  (^_^)/~

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富士山五合目 奥庭 御庭 御中道

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2009年7月30日 (木) 曇り 

梅雨がだらだらと長引いています
でも、木曜日は雨雲が避けてくれいるようで、どうにか山登りを楽しめています

Img_0877s 芸術的なカラ松

「えっ!?」 山登りに行ったのでは? ハイそうですが、標高2350mの石畳にはオドロキました。
【奥庭】には、それだけ多くの人が訪れるということなのでしょう
この日はまだ梅雨中ということでチラホラと出会う程度で、とても静かでしたが・・・

【コース】 (河口湖駅からタクシー8020円通行料\2000含む)バス停三合目 09:35-三合 09:55- 奥庭荘 11:30(30)12:40- 御中道へ 12:50- 五合目バス停 14:30/15:00発高速バス新宿行き→
【地図】 昭文社:富士山

バス停三合目から登り始める

Img_0796s 三合目バス停でタクシーを下りる

真っ直ぐな登山道が、カラ松林に延びて行く

火山灰地をザクザク踏んでいると、ああ…富士山だと実感できる。

「三合」のひらけた台地に到着。

登山道や林道が交叉しており、道標はそれなりにあるのだが分かりづらい。Img_0802s
コンパスを当て、唐松林への道に入ると、すぐ「奥庭→」の目立つ標がある(右写真)。
あとは一本道で 悩むところはない。

なかなか趣のある風景だ。コメツガか カラマツか 針葉樹の森は深閑とし、地表を覆う緑の苔が静寂さを醸し出している。

3

「青木ヶ原の樹海と同じ景色だ (200708の記事はこちら)」  Img_0817s
その時のネイチャーガイドの話を思い出した 

「樹海には水がない(溶岩なので雨が全て浸透してしまう) 代わりに苔が地表を覆い保水している。 その地表はわずか2~3㎝しかなく、木々は根を張りお互い絡み合い倒れないようにしている、」

倒木が多いのにもガッテンである

緑の苔に混じって咲く花は 同じ緑のキソチドリとImg_0821
キソチドリ              シャクジョウソウ      ギンリョウソウ

登るに連れ、黒木が大きくなり良い香りがしている。大好きな高山の香り
おそらくシラビソの香り。 空も抜けてきてそろそろ五合目?

ハクサンシャクナゲの道を行く

Img_0839s

ハナゴケが美しい

Img_0851s

じき「奥庭荘」に到着。 Img_0866s_2
五合目のおみやげを買うならここで済ませよう
わたしは 「山くらげ」を購入、コケモモジャムも買いたかったけれど・・

ここからは石畳の整備された奥庭遊歩道になる

バードウオッチングの人、軽装の人もチラホラ。

あいにくの霧で展望は利かないけれど 雲の切れ間の青空と、雄大な稜線は、景色の大きさを想像させてくれる

なんといっても 風衝樹形のカラ松が凄い、
トップの写真のような絵になる大木たちが、それぞれの個性をアピールしていた。

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ベニイタドリ(メイゲツソウ)                  オンタデ


スバルラインをわたり「御庭」に入る 御庭山荘(荒廃)をすぎ お中道を左(東)に向かう。


Img_0906s_4
(時間があったら大沢崩れ方面にも行って見たかった。 大沢のお花畑には クルマユリなど咲いていたと思うのだ)

寄生火山付近は荒涼たる景色 
こんな足場を歩きます→

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オンタデ

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イワオウギ                          ミヤマオトコヨモギ

Img_0926s_2 導流提

ダケカンバの林に入ると 林床には イチヤクソウや キソチドリ。

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ベニバナイチヤクソウ                こちらは白

Img_0936s これが富士山

ハクサンシャクナゲの花の咲く道を たらタラ歩いていくと 突然 五合目河口湖口に出る。 ずいぶん キラキラナ?風景 まったくぅ~な喧噪に、ちとうんざり

新宿までの直行バス(予約済み)まで30分もあったけれど 
なんかゆっくり出来なかった。。。

snail

Img_0935s_2        ミヤマハンノキ→
    お中道の砂礫地に多い

では また~  (^_^)/~

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もいちどハクサンシャクナゲ

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