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山の帰りに・・・ 

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2009年7月23日 (木)  

小海線は だいたい 1.5~2時間に 一本しか走っていない。

飯盛山からの帰りは 清里から15時台の電車にのリ、甲斐小泉で下車

次の小海線が来るまでの1時間半あまり 駅前の平山郁夫シルクロード美術館を
尋ねるのだ、

Img_1061s_2 等身大のらくだ像

おりしも『ガンダーラ展』開催中で、平山画伯のコレクションの一部が公開されている、

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仏教発祥の地といわれるガンダーラの
1~4世紀のものと思われる貴重な仏像(仏頭)や仏伝図(石製)、装飾品などが展示されている

仏像は精悍な美男子ぞろい(ギリシャ彫刻そのもの)で
びっくりするやら
うっとりするやら  

髪は豊かにカールし、彫りの深い顔、ふっと動きそうな自然なポーズ、。

奈良の大仏様などのような、いままでの仏像のイメージとは程遠い。

これが、シルクロードの時代なのかと、妙に納得してしまった。

そんな 悠久の世界を体感したまま、平山画伯の大きな絵と対面する。

部屋全体をひとつの宇宙に構成したニクイ演出だ。

正面にローマの遺跡の図 (おそらくゴールを意味していたのでは)、
右は朝日の中をローマに向かう隊列の屏風絵4双、
左は同じ場所での月夜に進行する隊列を描いた屏風絵4双。

静寂の部屋で何枚もの大きな絵に囲まれていると、自分もラクダの隊列に加わっているようで、
耳元には遠い過去から甦った、砂を踏む大勢の足音が聞こえ、
ラクダや旅人たちの息遣いや体臭がすぐ近くでするような、、気分にさせられてしまう。

いままでは 平山画伯の絵はで、輪郭がはっきりしないし、駱駝ばかりだし、などと思っていたけれど こうやって本物と向き合うと、過去のものごとがが時間を飛び越えて現れていたのに気がつく

想像できないような時間と距離 ガンダーラの仏像が現代の絵画に繋がっている?

山帰りのちょっとした立寄りにしては、ずいぶん得した気分になれた。

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美術館が、駅のすぐ隣にあることと、展示数が少ないのが、山の帰りには、幸いしていると思う。

2階の 自動販売機のコーヒーもおいしかった

甲斐小泉駅は 小さな無人駅
駅舎のステンドグラスがオシャレでした

では また~  (^_^)/~

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お花と霧の飯盛山

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2009年7月23日 (木) 曇り時々小雨か晴 

標高1345mの小海線・野辺山駅に下車、
雨は降っていないけれど、晴れそうで
降りそうで怪しげ。
駅前の道を南に歩く。両側にはレタスや白菜やキャベツなどのみずみずしい野菜畑が広がっている。時折、がたがたと音を立て奇妙なトラックが通り過ぎる。
ガタイが大きい不恰好な車をポニーテールのお姉さんが運転してる、かっこいい。

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野菜のとりいれ  (奇妙な車は野菜運搬車だったのだ)

信州大学や筑波大学の農林試験場、国立天文台の野辺山宇宙電波観測所などを通り過ぎ、30分ほどで野辺山登山口についた。おりしも小雨が降ってきたのでそのまま車道を歩き平沢峠まで行くことに。

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クサフジ                             ヒヨドリバナ

路肩には鮮やかな高原の花花がお出迎え、足を止めては鑑賞会、シモツケ、ナンテンハギ、オオマツヨイグサ、ヒヨドリバナ、アヤメ、クサフジ、フタマタンポポ、大きなホタルブクロ、ママコナ、おまけにビロードモーズイカまで。
突然、灰色の空が切れ青空の一画が覗いた、強い夏の光は眩しいのなんの。

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オオマツヨイグサ                      ナンテンハギ

1時間ほどで平沢峠(しし岩登山口)に到着した。

休憩がてら岩のまわりを散策。岩に登ると少し霧が薄れてきたのか、野辺山天文台の45m電波望遠鏡が大きなおわんを空に広げ、そのまわりを小型のおわんたちが取り巻いているのが見える。

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Img_0933sしし岩」には大駐車場やトイレがある→

飯盛山へは遊歩道が整備されているが、すぐふつうの登山道になる。
勾配は緩やかでも石がごろごろ水溜りもあり歩きづらい
でも お花たちのおかげでせっせと上って行けるのだ。
ノリウツギの白花が満開。シモツケもあちこちにピンクの花を咲かせ、ウスユキソウは高原の気分を醸し出す、

2 ニッコウキスゲは灯火のよう

やがて鬱蒼としたカラマツ林になった、幹にはサルオガセがまとわりつき、いつもの山のカラ松林とは雰囲気が違う。
霧は濃くなり暑苦しい。コバノイチヤクソウのとなりにタマガワホトトギスがにっこり、季節の巡りは早すぎる。

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タマガワホトトギス                       カラ松林のこんな道

 10:40 ひらけた台地に出た、気持ちいい風が通り抜ける。、
平沢山巻道の一面のお花畑である。イブキトラノオが風に揺れている

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ウツボグサはいたるところに         アザミにはミツバチが

平沢山の山頂は三角点のある小広場で、南側には鞍部を挟んで野辺山スキー場と飯盛山、緑の帯が気持ちよさそう。

Img_0971s シシウドは大きな傘を広げ、なんとも涼しげ。→

アキカラマツやキバナカワラマツバが群れていた、
ギボウシも咲き出した、
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華やかなキンバイソウ                 クガイソウは咲き始め

ハクサンフウロ、タチフウロ?、おみなえし、ダイコンソウ、数えきれない花の数々…

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シモツケソウは、色濃く姿は繊細、        カワラナデシコは蛍光ピンク
もうすぐの出番だ   

Img_1003s  
ワレモコウ(左)もタカネマツムシソウ(右)も、これからが本番  

アヤメと思っていたのはノハナショウブ、色合い優しく上品な花、草原に点々と咲き残る              

飯盛山は霧の中だった。ふっと展望が現れすぐ消える。ランチ場を探していたら賑やかな声が近づいてきた、体験学習の5年生たちだ。わたしたちはお隣の丘に移りランチを広げる、飯盛山をバックの花畑という絶好のロケーション

Img_1020s ノハナショウブと飯盛山

ランチ後、、横尾山へ繋がる道をホンノ少し調査して、ふたこぶほど越えたところでユーターン。 右は牧場(鉄網の牧柵、お花多し)左はしっとりとしたカラマツ林で、ところどころ岩もありのプチ変化も愉しむ。 レンゲツツジが多かった、

飯盛山からは清里への幅広の遊歩道を下る。ますます霧は濃くなってきた。

Img_1040s 霧の中 シモツケ

宮司ノ滝経由の道と分かれると、雰囲気が変わって林の中である。

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霧が重くなってきたのか薄暗い。さすがに足も疲れてきた、
こんな時に限って、イヤダネ、雨が降ってきた、しょうがないとカッパを着たら雨はやむ、変な天気、ずいぶん長いと思えたが30分ほど山から出られた。

南牧村の平沢集落を歩く、ロッジ風のしゃれた家が多い。花豆の赤い花があちこちで咲いている、平沢研修センターには井戸やトイレがあり ひと息つくことが出来た。

最後の30分のダンプの通る車道歩きは、アップダウンもあり、歩くのに飽き飽きしていたけれど、余裕を残して清里駅に到着。
駅前のお店で、オシャレジェラード「バニラ+いちごみるく」を注文、
でもオシャレすぎて慣れてなく、アイスを床に崩してしまった、
アア涙のわたしですた 
 

【コース】 野辺山08:20-平沢峠(しし岩)09:30(20)-平沢山10:40(20)-飯盛山11:30(45)- Uターン14:45-清里方面へ13:15-清里15:15
【地図】昭文社:八ヶ岳

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では また~  (^_^)/~

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夏の笹尾根 涼やかな槇寄の森

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きのうで梅雨が明けていたって 

2009年7月16日 (木) 晴れ 

「猛暑になりそうな日に笹尾根なんて~」とお思いでしょうが、
これが意外に快適だったのです。

槇寄山に郷原(ごうばら)側から登るのは、登山を始めたころなので久しぶり。
郷原のバス停を下りると前回見えなかったいろいろなものが、目に飛び込んで来る。

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登山口までの家並みのなんとも落ちついた豊かな佇まいには驚きだ、
豪農ばかりのような家の構えは、かつてこの地がなんらかの中心で栄えていたからであろうか。そんな家並みの奥に「宝珠院」があり、これまた立派な本堂を構えている。
香蘭さんとオツネさんのゆかりのお寺だ、きちんと手入れが行き届き、格式も高そう。
上野原からずいぶん長い間、バスに揺られてきたこの山の中に。

Img_0801s 本堂から集落を

山道に入ると ヤマユリの花が匂いたち、イヌゴマ、ヒメヤブラン、オオバクサフジ?の花たち、それ以上にむんむんな、夏草の茂り、
鹿柵をぬけると手入れよく清清しい幹たちの並ぶヒノキ林に入る。


勾配がありせっせと高度を稼いでいる。

汗だくになるが ときどき風が通るとなんとも気持ちよい。

60分も登ると「待ってました」 雑木が混じるようになる、
緑を透かす光も風も涼しい。

ところどころ 大木のブナやミズナラや・・が残されているのだけど、
どの木も個性豊かな、複雑な形・・・というか どの木もネジくれているのだ。
いったいどんないきさつが?

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登山道は深い落ち葉に埋もれてる、こんな深い落ち葉なんて 滅多にお目にかかれるものじゃない、
やがて勾配が緩まった。 1000m台地状あたりだろう、休憩
林相よろしく、極上の風の通りみちだ。

Img_0821s_2 

道沿いにのイチヤクソウやクモキリソウの花は終わりかけ、
それでも間に合ってよかった
やがて右から尾根をあわせ、槇寄山の巻き道に合流した。


笹尾根の稜線に出れば 10分ほどで槇寄山の山頂に立つ。

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久しぶりに富士山の姿をみた、いつの間に雪解けが進んでいたようだ
一本、二本と白い筋を残すのみ。 
権現山の山の流れは おおらかというかバカでかい、わかっているけど呆れちゃう。


そのまま山を乗り越し、峠をいくつが通り過ぎ、展望よきベンチのある笹ヶタワの峰の下にてランチに。
おりよく太陽は雲に隠れ、ギラギラ日差しを避けられたのはラッキーだった。

日当たりに咲いていた花 
 

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オカトラノオ                             ノアザミ

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チダケサシ                            ツリガネニンジン

Img_0838s 登山道はおおむね、 笹尾根の(左)北を巻いており、斜面はアジサイ系の花で満開。
 ほとんどが白い ○○アジサイと思うのだけど、似ていて違うものもあり、毎年この季節になると 花の名前には苦労する。

わずかに判別できるコアジサイはまだ蕾、タマアジサイも蕾だがこちらの開花には時間がかかりそう。

ふちの赤い愛らしい花もあるし、花びら部が盛り上がったのもある。

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                             もしかして ノリウツギ?

Img_0867s_2  そして この道標に行き当たった 
「なんで両方向に日原峠が?」
地図を睨んでみんなで謎解き。

「そっか、ここは丸山と巻き道の分岐なんだ」   そして、以前もまったく同じように悩んだことも 思い出した。

涼やかな小笹の道を辿り、丸山の三角点を見て、西方向の稜線上に道がないのはなんでだろう?と考える。


答えが見つかる前に足は東へ向かい、あっけなく巻き道と合流、ひと登りで土俵岳に到着した、  あれ?ここにも三角点? この尾根は三角点が多いなぁ

落りたところが日原峠、きょうの笹尾根縦走はここで終わりだ。

下り道は、ただひたすらに下る道、
歩きやすいけれど 下りるほどに暑さが増すし、風も通らないので最後は 修行??
石仏(道しるべ)を二つ過ぎ、シャガを見ると麓はすぐそこだ。

Img_0880s 右下に大きな屋根が見えた。
愛宕神社である。
御手水のお水を拝借し、顔を洗い、水に濡らしたタオルで体を拭けば、サッパリと生き返った心地。

ほどよい疲れに酔いながら よい山の一日を過ごせたなぁと思うのだった。

← ポリオケには沢ガニが棲んでるよ 
  (^-^)

【コース】 上野原駅08:46→(\900)郷原09:20- とりつき09:35-1000m圏 10:40-槇寄山11:20-笹ヶタワの峰12:15/13:05-丸山14:05-日原峠15:15-愛宕神社(民宿・長明園)16:10→(\4670タクシー)上野原
【地図】昭文社:奥多摩  2.5万:猪丸

Img_0847s_2 

では また~  (^_^)/~

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礼文岳(レブンダケ・490m)

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2009年7月7日 (火) 晴れ(濃霧)  

利尻といえば お次は礼文、おきまりのコースです

Img_0366s_2  フェリーで礼文島の香深(かぶか)港に着き、出迎えの民宿の車に乗車、登山口の内路で降ろしていただく。重い荷物はそのまま車で宿に運んでもらえるので、いたって軽装だ。

まず バスの時刻表をカメラに収め 「フムフム 4時間20分あるから大丈夫」と、出発。

赤く染まったマタタビの葉とその裏の白い花、エンレイソウは大きな種をつけ、あきらかに本州のとは違う大きさ。オニシモツケ、なにやら蘭っぽい花など、楽しい道のりだ。

P7070162s ダケカンバや トドマツ・エゾマツの林。優しげな笹が茂る中をすう~っと道が延びており、勾配いたっておだやかで、気楽に歩いていく。

でもぬかるみがねぇ
この先も ぬかるみが結構  くせ者なのだった。

あっけなく 起登臼からの道と合流。 カバーのかかった道標、これは?

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起登臼方向には「通行禁止」、道はヤブ。 
緑のカバーの真新しい道標の、内部を見れば起登臼の文字があった

じき 森林限界?
パッと森がひらけた。んが、空は灰色・・・どんよりし、全然景色は見えない
オマケに、強い強い風。一瞬見えた山影の、アレは礼文岳? 手前のピーク?

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やがて 明るいダケカンバの森に入る。
笹に中にエゾカンゾウやらハマナスが咲いており

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エゾカンゾウ

森が途切れると、狂ったような強風のもと、おそらく広大な緑の丘なんだろうなぁ、と想像しながら、飛ばされぬよう 必死に歩いていく。

晴れていれば気持ちの良いところなのだろうけど、、、霧も濃く視界は狭い。 
誰もいない方位のない世界を歩いている感じだ。

日本海からダイレクトに風が来てるからだ。あの時の
イイデは、もっと凄かったぞ、
なんて思い出したりもして、ただひたすら前に、前に。
この丘、どこまで続くやら、ホンマニ濃い霧でござる

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↑この風景が 礼文岳の記憶です

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イチヤクソウ                   コヨウラクツツジ

あっけなく山頂に着いたけれど 5分といられぬ、とにかく風が・・・

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来た道を戻りつつ お花の写真を撮って行く。
とど松えぞ松ダケカンバの林まで降りてきたころ、急撃に晴れ上がった。
(というか荒天・霧のドームから脱出した)

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下山した内路の漁港は、出たときと同じく眩しい陽ざしに溢れていた。
時間はたっぷりあると 港の見物。

じつは下山中、コンブ干しが見えたので、さっそく行ってみた。

おりしも 干した昆布の取り込み作業中、

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これが有名な利尻昆布、、。

「きょうは 一日晴れるという日、組合から連絡があると、朝3時に出港、養殖のコンブ(2年もの)を収穫し、こうやって干して、昼過ぎに取り込み、奥の小屋でまた干して・・・」

辺りにコンブの旨い香りが漂っている

防波堤ではカモメが並んで海を眺めていたり・・

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なんとも 和やかな海辺の風景、、、なぁんて、アチコチ歩き回っていたら 

「バスが来るぞお、すぐ来る、早く早く」 と 呼ぶ声が聞こえた。
そんなバナナ・・・、?  

バス時刻表は、しっかり見なきゃいけません。 時刻表の上に期間も書いてあり
さっき見たのは 冬期間の時刻。あやうく乗り損ねるところだったのでした。

礼文岳、、、なんとも印象の薄い山です  
山を下りてからも、翌日も、、、、 そのお姿を 目にすることはありませんでした。

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麓の花  コウリンタンポポ          キソチドリ?

【コース】 内路 11:20-起登臼合流12:15 -ニセピーク13:10-礼文岳13:20- ニセ 13:30- 合流点14:00-内路-15:00
【地図】 昭文社:利尻羅臼  町発行の島ガイド地図

では また~  (^_^)/~   

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利尻山(リシリサン・1719m) 

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2009年7月6日 (月) 濃霧のち晴れ

ことし夏の利尻礼文は、雨ふりで寒い日が続いているそうです 登山情報には
「利尻山北面には雪渓が残り、親不知子不知の難所通過には10本アイゼンとピッケルが必携」とか、、困ったぞ、どうしよう。 でも出発の前日利尻町に電話したところ
「6月30日登山道を整備し、雪渓にステップを切ったのでアイゼンなしで歩けるようになりました」との朗報、
おかげで 沓形から登り、鴛泊に下山することができます。

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↑翌朝の利尻山、 フジカンゾウ群生地(鴛泊)から
よく晴れていますが右の沓形方面は雲に覆われています 
このように、夏は東の鴛泊が晴れていても西の沓形は曇りが多いのだとか。

見返台登山口 05:50 Img_0079s_2

残念ながら重い雲の中での出発となりました。利尻は観光の島、トイレは綺麗で清潔、青い街灯もオシャレ。

登山道は背の高い笹の間に延びていきます。 そこそこな勾配、でも石がゴロゴロ、ぬかるんでいるしで歩きにくく、時間がかかります

背が低い(伸びられない?)貫禄たっぷりなダケカンバが、北海道らしい雰囲気です。 
足元にはトリアシショウマやコヨウラクツツジ、ゴゼンタチバナの花、 スズランの葉もたくさん見かけました、少し前なら会えたかも。

六合目(五葉の坂) 6:50

Img_0104s_2 やがてハイマツ帯に変わり、笹原がひらける景色に。でも、あいかわらず濃い霧が渦巻いているし風が強い。

避難小屋も霧の中から突然に現れた感じです。


赤いブロック造りの、窓のない素っ気なさは、この場所の厳しさでもあるような。

七合目(礼文岩…礼文島が見えるとか)、八合目を粛々と通り過ぎます、  

道のぬかるみは相変わらず、ますます濃く重い霧は、もう霧雨なのでした。
水をはじくはずの上着も濡れてきました。

そんな道は、登るにつれてお花がドンドン増えてきます

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ミヤマアズマギク                        エゾツツジ

霧にぼやけ露にうなだれているけれど、珍しい高山の花に目を奪われ、雨粒を気にしつつもデジカメを向けています。

P7060069s  コケモモ、エゾツツジ、
 エゾイチヤクソウ、イワベンケイ
 ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ、
 キバナノコマノツメ、チシマフウロ、
 ミヤマアズマギク……

 ボタンキンバイはひときわ豪華

← ウコンウツギは道を縁取る。

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三眺山(九合目) 09:10  

お花に見とれているうちに到着。

霧がなければ目の前に、利尻山のド迫力な姿があるのでしょう。ザンネン  ブルルル…ル きょうはただただ風が唸っている。
祠の横に隠れるように風を避け、カッパを着ました。

この先難所が待っているというのに。
この風、この霧、なんとかならない? 

Img_0145s 三眺山から靴裏の感触が変わりました、そう、細かな火山灰がサラサラと逃げていくような地盤です
「これかい?」 難所たる所以は。

「背負子投げの難所」→
気を付ければ大丈夫。

両側が切れ落ちた「細尾根」
ここは慎重に歩けばクリア

細尾根は、ああ、花の尾根でもありました(^^)

「親不知子不知の難所」
わたしのニガテなザレの通過です
Img_0163s_2
靴の底から崩れていきそうな、細かい粒の赤い火山灰地です。  
大きな岩も浮いているし、トラロープはルートガイドなので触ってはいけないのです(写真なし)

「急登の岩登り」  →    
まぁここは、怖いけれど、滑るけど、わたしにとってはザレよりまし !

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(エゾ)ハクサンイチゲ                          ボタンキンバイ

難所は花の名所なり


鴛泊コースと合流 10:20

急に 賑やかに。 おりしもツアーの一団が通過中でした。
広い尾根で落ちる心配はないけれど 脆い火山灰であることにはかわりありません。

Img_0173s まぁ、ゆっくり、歩けば良いのです。
両側には 北国の高山植物がいっぱいですし。

「右は崩れるから、左側を歩いて・・」
前を行くツアーガイドさんの声に大助かり
「右は谷の下に登山道があるので 石を落とさないように」
えっ?ここって、親不知子不知の上にあたるの?
ひゃぁ、凄い崩壊地だったんだナァ

イワウメ 赤いツガザクラ チシマイワブキ・・・・・・。
チシマフウロとハクサンシャジンは相変わらず いっぱいいっぱい…

Img_0176s
赤い ツガザクラ                           イワウメ

利尻山 北峰山頂 10:50~11:20  P7060080s_3

祠があり、北側は絶対立入禁止、奥には北峰より3m高い南峰があるのですが、霧で見えません、ローソク岩もな~んにも見えません。

30分ほど粘りまして 下山
なにしろ 風が強くて…

Img_0204s
火山灰地の道は心配するほどでもなく、降りて行かれました  
合流点を過ぎ、細い尾根を通過し
なんだか、空が明るくなってきたようです…

尾根の右は緑の谷で、ハクサンイチゲ(白)やボタンタンキンバイ(黄)の大群生…

と思う間もなく目の前に 大きな青い海が広がります
鴛泊港も見えるでは ありませんか!

P7060088s

振り返れば利尻山の勇姿が…

P7060124s

この素晴らしい景色に、今までの鬱屈は サァーッと消えていきました

長官山(八合目) 13:00

あとは陽ざしいっぱいの ダケカンバの森をドンドン下って行きます

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笹に混じってミズバショウの葉も見えます

時々ひらけた台地に出ますが、相変わらず強い風でおちおち休んでもいられません。
なんという陽ざしの強さでしょう。

ずいぶん下ってきました

Img_0281s_2 トドマツ or エゾマツの森

見慣れている黒木の森とはちょっと違う雰囲気、葉の色? 葉の大きさ?

小鳥が鳴いています

心が洗われる気分です

ついハナウタも~~♪

甘露水 15:20

「あと10分で登山口」
やっとついた、あと少しだ ホッとしました
ここのお水は本当に美味しかったのです (「利尻の水」の源水とか)

最後にほっとしすぎてミス。
登山口に10分で着くところ、 25分も歩き「姫沼コース入口」に出てしまいました。
まぁ ご愛嬌ってことで… (^_^;)

【コース】見返台登山口 05:50- 五葉の坂(六合目)07:20(10)-礼文岩(七合目)07:20(10)-礼文岩(七合目)07:30-八合目08:30-三眺山(九合目)09:10(10)-合流10:20-利尻山 10:50/11:20-九合目12:10-長官山(八合目)13:00- 五合目14:20(10)-甘露水(三合目)15:20(10)-姫沼入り口15:55
【地図】 利尻山登山ガイド (町発信の登山情報) 昭文社:利
尻・羅臼

利尻山頂にてImg_0185s
レブンコザクラ(リシリ版) → 

可愛かったよ♪

では また~  (^_^)/~   

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北の島旅*礼文島

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2009年7月7~9日   Img_0359s_2

北の島旅*利尻島 からの続き

ウミネコがフェリーを追ってきた、
後方はペシ岬         →

快晴の利尻島・鴛泊港から、フェリーで礼文島に向かうのですが、西に回りこむにつれ利尻島は重い雲に隠れてしまいました。
礼文島もどうやら霧にくるまれているようです

礼文島では 先ず「スコトン岬に泊まりたい」という希望がありました。
予約がとれずやむなく二日目がスコトン岬泊、初日の宿は船泊の民宿になりました。
そういうわけで島の北側しか行けてませんが、無理をしない行程が結果的に良かったと思います。

7月7日 (火) 晴れ/濃霧

船泊の民宿・海憧に入る前に 礼文岳登山をした。
礼文岳の記録は
  こちらをご覧ください。

Img_0485s_3 利尻・礼文に限らず北海道には ルピナスの花が多い。 
地元では 「たちふじ」と呼んでいるとか、植えているでもなく、昔から半ば雑草のように生えているそうだ

そうそう、礼文岳を下山中 登ってくる単独の美しいひととすれちがったけれど、なんと彼女は民宿のアルバイト、思わぬ再会に喜んだ…でした

もひとつ、この民宿には洗濯機があったので助かりました

7月8日 (水) 小雨   降ったり止んだり傘は手放せない

08:00~09:00  礼文空港(休業中)

民宿のおじさまご推薦の礼文空港に行ってみた
自転車でひとっ走り、ギヤ付きのおかげで10分もかからない

Img_0512s_4
3年前から休業中の飛行場は、今はただの、だだっ広い丘。
一面の緑の中に自動車道が突き抜けている。
金田ノ岬の突端に位置するので両側は海、霧がかかってはいるが、漁港のようすが見下ろせる

P7080202s_3 

緑の丘には点々とアンテナ系の施設、

足元はなんと一面のお花畑だった。

喜々として、花花を巡り歩く、ちょっと興奮ぎみ・・

Img_0496s_3
ハマナス、
レブンシオガマ、
コウリンタンポポ、
シシウドの類
チシマフウロ、
カワラナデシコ、
チシママンテマ、
フタマタンポポ、
・………………
そして群落をなす
エゾカンゾウ

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人はもちろん、車だって、ほとんど来ない~~~ 
空港跡がこんな花園なんて・・・ 半日で歩ききれるだろうか?

もし穏やかな太陽の下 ピクニック気分で過ごしたら、贅沢な一日になることだろう。

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夢中になって写真を撮っていたら、止めておいた自転車の荷台をカラスが突っついていた

「コラァ!」

← レブンシオガマ

 民宿に戻り身支度を整え

09:30  さぁ、スコトン岬を目指して 歩くだぞぅ~

小雨の中、宿を出る。寂しげな鳥居を見つけたので参拝し、階段があったので登ってみた(久種湖展望台) 立派なゴミステーションの中も覗いてみた。

国926を西に行く。
車は少ないけれど猛スピードで走ってるので、盛大に水を跳ね上げる。慌てて傘でガードしても顔にピチャッとかかってしまう

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出発点の船泊は、結構賑やかな町だった
そんな集落にまた出た時、お昼のパンを買おうと思っていたけれど、いったん町並みが途絶えた後は、ひたすら寂しい漁村の風景が続くのみ

期待の浜中にもお店は無いのだ。ザックにはパン一個、お菓子少々。だけど山登りではない、まぁどうにかなるでしょう

10:20 浜中、   左折の道に入る

アツモリソウ自生地に向かう車道を てくてくてくてく・・・、
じき4時間コースを歩いてきた人たちとすれ違うようになった

Img_0551s_3 「あらっ!」 利尻登山のとき、沓形からの登りで出会った二人づれとバッタリ、狭い島ならでは出来事だ。 

両側は、→ のような景色
氷河時代にできた地形とか

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車道が大きく右にカーブすると眼下に西上泊(にしうえどまり)の漁港がひらけた。

島の西岸は 険しい断崖がつづいているのだ、 霧が濃くても、そんな景色の一端がかいま見える。

 11:30  澄海(スカイ)岬

P7080238s_2 澄海岬は、観光スポット、次々と大型バスがやってきては、お客を下ろし、また収容して立ち去って行く。 

入り江を見下ろすお決まりのショットだけど、こんな天候なのに海はポスターと同じように蒼く澄んでいる。→

ありがたいことに、ここで暖かいうどんにありつくことが出来た。
北海道らしい醤油色の「蛸のかきあげうどん、500円なり」

12:30 海岸線沿いの4時間コース、スコトン岬に向かって 北上だぁ~

Img_0579s 先ず草地の小山を超える。
ぬかるんでいるので歩きにくいのなんの、
実は利尻山登山のあと、登山靴を送り返してしまった。「しまった」である。
雨のぬかるみ山道を歩くのに、ズックではつらい。観光地だと甘く見ていたバチが当たった

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さすがの礼文島。
高山を歩いているようなお花畑が広がる。 右はハマナス→

チシマフウロ、レブンシオガマ、 チシマアザミ、トウゲブキ、カンチコウリゾナ、ミヤマオダマキも見かけた。

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中でも一番は エゾニュウなどのシシウド類、大きくて迫力満点。

もし晴れていたらな、と 思ってしまうのは欲張りすぎかもしれない。でもね・・・・、やっぱり……

Img_0612s 13:20 鉄府

登りよりもオソロシイ下り道を、こけないようにソロソロと下りたところが、鉄府。海岸沿いの車道歩きになる(車はほとんど来ない)

←今は珍しくなった渚の風景、きれいな渚だ。
昔は何処もこうだった、とは、地元の人の話。

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車道沿いにも珍しい花がわんさと咲いていた。
カワラナデシコや ハマナスは見飽きてしまった。
クサフジに似た鮮やかな赤紫はレブンソウだろうか?  群生しているシロヨモギが良かった。

やがてダート道になると、ゴロタ岬越えの登りが始まる。

足元が悪い、かなり悪い。盛大にスッテンコロリンしてしまった。 霧が濃くなにも見えない。最悪だ。ブユがいっぱいじゃないか

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歩道の両側は まさに百花繚乱で 艶やかな色がこぼれんばかりだけど
ブユは大嫌いなのだ。  

14:40 ゴロタ岬

絶景の岬展望台も霧に囲まれなにも見えない、 でも、波の音がすぐ近くで聞こえていた。すばらしい景色なんだろうなぁ・・・ とにかく、ブユがしつこくまとわりついてくるので、即退散。

山を下り再び車道に出たら、ブユのヤツは消えた。
ぬかるみに足を取られることも、もうないだろう。

15:15 鮑古丹Img_0671s_2 
こちら周りでスコトン岬に行くつもりで、分岐を左に、坂道を下る。

夕方で霧のせいもあるだろう
寂しい景色に打ちのめされそう

ちょうど今、船泊地区では 海の神社のお祭りだとか。
祭りの間は【沖止め】で、どんなに天気が良くても漁には出ないとのこと。  きょうは宵宮、アチコチの神社では、準備に余念がなかったっけ。


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この鮑古丹神社もしかり。他の神社と同じように、参道の草刈りが済み,幟が立てられ、清められたお宮には飾り付け。

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鮑古丹って何戸くらい?

お祭りの準備は済んでいるのに、人の気配がない。

ここには防波堤の漁港はなさそうだけど、かつての礼文がみなそうであったように、入り江の集落の、各家の前に、自分の船を繋いでいる?

Img_0676s_2 雰囲気に気圧されてしまい、先を行くのは諦めた。
分岐に戻り、通常の展望台経由のコースでスコトン岬に向かうことにしたのだ。

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いよいよ最北限の岬にむかう道の、おそらく両側は海。
濃い霧、そして強い風は自分の喋る声すら聞き取れないほど。

江戸時代この地で颯爽と活動していた「銭屋五平の碑」、

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然観察ツアーの一団、↑
廃校になった須古頓小学校
← 須古頓神社の祭りの幟

……そんないろんなものが、
風と霧の向こうから、ふっと露われ
ふっと消えていく、

覚束ない感じだけが
記憶に残っている。

16:20 スコトン岬の宿に無事到着す

 
期待に違わぬステキなお宿。

 海辺のお風呂にゆったりつかり、美味しいお食事に大満足できた。

7月9日 (木) 晴れ  

Img_0726s 素晴らしい陽ざし。

4:30 朝日の昇るのを窓から眺め、すぐ浜辺に散策にでる。
雨…霧…風の礼文島の最後が、こんな晴れやかで嬉しい。

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7:15 迎えのバスで 香深港に、

8:45のフェリーで島から離れた。

海の向こうには利尻山が、
かっこよく聳えていた。

バイバイ 

【コース】 
① 鴛泊港→(フェリー930円)香深港→内路登山口 11:20-礼文岳13:20-内路15:00/15:33→(470円バス)民宿海憧
② 民宿08:00→礼文空港(休)→民宿09:00/09:30-浜中10:20/10-西上泊
  11:30/12:00-鉄府13:20-ゴロタ浜-ゴロタ岬14:40(15)-鮑古丹-スコトン岬16:00-   (宿)スコトン岬16:20
③ (宿)スコトン岬07:15→香深港08:45→(フェリー2500円)稚内港10:40

では~また~~   (^_^)/~    

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北の島旅*利尻島

(写真はポップアップウインドウで拡大できます)

いろんなラッキー重なって 行くことになった利尻~礼文への島旅
北海道に行くだけでも遠いのに、さいはての島へは もう一手間かけなくてはなりません。でもいざその地に立ってみれば 「来てよかった」の一言に尽きるのでした

2009年7月5~7日  

7月5日 (日) 晴れ・曇り

12:45 快晴の利尻空港に到着しました、 

利尻山との初対面です、(飛行機の後方)
山は分厚い雲をまとい、姿を見せません、
いかに風が強いかが分かるでしょう。

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空港には宿(町営利尻ホテル)の車が出迎えています。地元出身の運転手さんのお話をききながら、沓形(くつがた)に向かいます。
「鴛泊(おしどまり)が晴れているときは、沓形は曇りなの、夏はだいたいそうなんです」とおっしゃるように、西に回り込むにつれ、なんとも重い曇に覆われてきたのでした。

投宿後、自転車を借り海岸線を南に走ってみました。

Img_0025s_2  雲のせいか寂しい

Img_0035s いたる処にエゾカンゾウ咲く

北の厳島弁天宮というとこまで行ってみた

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風は強くかなり寒い。海は荒れ、岩場に立っているさらわれそう

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お向かいには人面岩、寝熊の岩などと、名前のついた岩がならんでいる。
断崖の景勝地なのだけど うらぶれた景色に見えてしまう。
写真の岩の白い点はカモメたちだ。

Img_0027s 人はいないがカモメは多い

セグロカモメは元気いっぱい。巣作りの季節ということだ、
すぐ近くにいるカモメも 胸を張り足を踏ん張り、凛として動こうとしない。
「オイラの縄張りオイラが守るんだ」 という固い意志を見せている、

Nnnanntoka セグロカモメ、

北国の花は、全てがものめずらしい。 みたことのないものも多い・・  (´,_´)

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ハマナス                             なんとかオオバコ

石碑が立っていれば、(名前を知っている)政治家の來島記念碑だ、
それは、北海道の、さらにさいはての島・・・らしさといえるのかも?

アチコチ残されている 土地の名は アイヌの香りを発している。


Img_0021s_3 


利尻島では夏の間、どこに行っても利尻昆布が干してあるのかと思っていたのに 
どこにも見当たらなかった。 通りがかりの島のおくさんにお聞きしたら、昆布漁は、”完璧に晴れる”という日だけするそうだと、漁期なのに今年はまだ2回とか

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コンビニに寄り、明日の朝食、昼食とビールを仕入れて宿に戻る。
明日のお天気が心配だ。

 町営利尻ホテル

7月6日 (月) 濃霧・晴れ       利尻山山頂↓

利尻山登山  P7060080s_2

宿泊地の沓形の見返台登山口
から登り 鴛泊に下山した。
5.30 宿の車で登山口まで送
ってもらえるし、余分な荷物は
鴛泊(今夜の民宿)まで届けて
おいてくれる。このサービスは
うれしかった。

利尻山登山のようすは こちら

 民宿しらかば

7月7日 (火) 快晴

朝食前のお散歩で

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民宿のおやじ                  昆布の干し場
「あの岬までナマコ採りに行く」 
    なんと、きょうは昆布採りができたんだね!

Img_0316s   
バフンウニの殻 

Img_0326s
カラス君 ホッケノヒモノ 大漁だぁ!         コンビニのドアに 

朝食後、近くにエゾカンゾウの群生地があるというので、自転車を借りひとっ走り。
エゾカンゾウもよかったが利尻山の迫力に圧された

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利尻山 

11:0 鴛泊港から 礼文島の香深港行きのフェリーに乗る。

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海に浮かぶ利尻島は、山そのもの。

【利尻島】
 
①利尻空港→沓形(利尻ホテル)→北の厳島弁天宮→(利尻ホテル)
 ②(利尻ホテル)→見返台展望台-利尻山-鴛泊(しらかば)
 ③(しらかば)→富士野園地→(しらかば)→鴛泊港-
→(フェリー930円)香深港

北の島旅*礼文島に続く

Img_0328s  

 岩の上、ゴマフアザラシ
 「きもちよかぁ~」

 

 では また~  (^_^)/~

 

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杓子山・不動ノ湯から西尾根を サンショウバラや~い

写真はポップアップウインドウで拡大できます)

2009年6月27日 (土) 晴れ 

杓子山~鹿留山吊り尾根には  夏の花が咲き始めました

Img_0091s シモツケ

【コース】 鳥居地峠8:30- 不動の湯 09:30(10)-とりつき10:10-送電塔125号 10:30(15)-1433m 11:30-杓子山 12:15-ランチ(30)-岩(ユーターン)-杓子山14:00-大権首峠14:30(15)-ゲート15:15-不動ノ湯15:50(15)→(タクシー \3500)
【地図】 昭文社:富士山  2.5万:富士吉田

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林道沿いの赤い木の実  コウゾ??       クマイチゴ

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シーズン初の夏の花    ヤマオダマキ(黄色系と茶色系)

駐車場所の鳥居地峠から1時間ほど林道を歩き、不動ノ湯に着いたときは、
ことし一番の暑さと相まってすでにヘロヘロ。 

不動ノ湯の「霊水」をがぶ飲みし息をついた。 さてと、気を取り直し出発だ! 

杓子山西尾根を、送電塔巡視路を捉えてあがるつもり、(去年のは失敗リベンジ)
不動ノ湯から林道を10分ほど歩き、左に分けるダート道に入る。 ぐねぐね道には天然、のミツバが生え良い香りをはなっていた。帰りがけだったら摘んでいただろう。
10分くらいで山への目立たない入り口を発見。
去年は、巡視路の標柱とか黒階段があると思いこんでいたので、見つからなかったのかも、

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ルートは↑ひらけた草むらとヒノキ植林が交互に現れる。
なんとなく道がついているし、北に向かって登って行けばよいので「不安はない
ほどなくして西尾根に出る。尾根に乗れば道はしっかりあるのでひと安心。
すぐ巡視路の標柱にであい、125号送電塔の台地がひらけた。

Img_0034sザックを降ろそうとしたら、美味そうなワラビを発見っしてしまい、休む前に山菜採りに夢中になってしまった。

アヤメがポツポツ咲いている。シモツケも少々、ふと見あげればサンショウバラの木だ、もう花殻になっていたけれど 杓子山はさすがサンショウバラの山(と勝手に命名)、「さい先がいいワ」 と嬉しかった。

杓子山西尾根は、何年か前に下ったことがあった、初秋だったしストントンと快調に下ってしまい 記憶がうすい、
けれどこうやって登ってみると、尾根の個性をひしひしと感じてしまう。

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なんとも急勾配だ。自分も四つ足の小動物になってひたすら登っていくのだ。

雑木は若いというか、森全体が生々しく野性的。昆虫や小鳥やけものたちがあちこちで営巣しているような気配である。 春ゼミかなにかの合唱が、シャワーになって降り注いでくる。

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ときどき細道が尾根を外れていくので、伝ってみたら展望が開けた。
富士山のプライベート・ビューポイントだ。 
そして再び森に戻り、森の中を歩くのだ。

1433m点あたりから勾配がゆるまり、テンニンソウの緑に覆われ空気は一変する。

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静謐な緑のドーム。 テンニンソウに混じって ヤグルマソウの花が咲き、トリカブトや(サラシナ)ショウマがぐんぐん育っている。 クサタチバナは 上品なたたずまいだ。

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クサタチバナ                                ヤグルマソウ

もちろん サンショウバラも・・・ね・・・・。
でも こんなにたくさんの木があるのに、咲いているのは僅かだ。
というか蕾もハナガラさえない木ばかりで、つまり ことしはハズレの年か??

ガレバ?崩壊地(工事はとうに終わっている)は日当たりがよいので、草藪に覆われていた。もうすぐ咲くであろう夏の花の傍らを、崖から落っこちないように気を付けて通り過ぎる。
ゴールも間近だ。

向原峠からの北尾根と合流すると、すぐ杓子山の山頂である。

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予想通りのカンカン照りと、これまた予想通りの小虫の多さ。
ランチはおあずけとなり、涼しい場所を求めて鹿留山への吊り尾根に入った。

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吊り尾根は鹿留山の森の一角、大ブナやオオミズナラの緑に癒される

所々岩場がひらけ大鳥瞰が目の前に現れる。富士山に圧倒される場所なのだけど、
梅雨の季節はどだい無理。 
その代わりシモツケやヤマツツジが色を添えてくれた(トップの写真)

そして サンショウバラの花も・・・ね

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ここでも 花数はごくごくわずか・・・

蒸し暑さと 小虫たちとの格闘にホトホト疲れてしまったので、鹿留山へ行く気が失せてしまった。 子ノ神手前でユーターンし、杓子山に戻り下山することに

大ザス峠の手前のある大木のサンショウバラの花数も
いまいち。
ただ道すがらには、右も左もバラの木が多い、驚くばかりだ。


そういえば 去年見かけたレンゲツツジはなかったなぁ、どうしちゃったんだろう??
(おっと勘違い 去年見たのは 6月11日サンショウバラの咲いていないときでした)

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バイカウツギ                          ヤマハハコ

大ザス峠から林道に出たところにも、サンショウバラの木がたくさんあったと
期待を胸に訪ねてみたが やはり花はほとんどない。

「来年も 再来年も、またおいで~」ってことだろう

朝にこそ、「林道で薔薇を見たあと、大ザス峠に登り返し高座山越えて鳥居地峠まで歩こう」、なんて思っていたけど
もはやバテバテ・・・ とんでもない  と、タクシーコールしてしまう。

「ゲートまでお迎えお願いします、えっ、ダメなのですか? ・・・ 分かりました
不動ノ湯でまた電話するのですね」

ということで、不動ノ湯までの 荒れた林道を歩くことになった。とほほほほ 

おかげで足は棒のよう でも

きょう出合った森やお花たちのおかげで 心はずっとホカホカと柔らかかった 

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パラグライダー 飛んだ。

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計画では不動ノ湯まで車を走らせるつもりでしたが、鳥居地峠で通行止め
この先の 水場あたりが土砂崩れということでした。
歩いてみると、工事は終わり、道はすっかり綺麗になってました。
そろそろ開放されると思いますが。

では また~  (^_^)/~ 

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