陽ざしを湛えた日原滝谷

２００９年５月２日　（土）　晴れ　　（写真はポップアップウインドウで拡大できます）

若葉・・ワカバ…ということばの力強い響き。
芽吹いたばかりの幼い芽でさえ　ぐんぐん伸びるパワーに溢れている　
ましてや若葉は、☆　爆発するようなエネルギーだ。

三又

朝日がさしこむ谷筋では、新芽や若葉が盛んに萌えている。
その中に入ってゆくことは、なんとワクワクする出来事なのだろう　

めぶくカツラ

【コース】　小川谷林道終点08:00－三又08:20－（四間小屋尾根から上段歩道）09:30－滝谷10:10－（休憩しつつ下ッ滝、両門ノ滝、上ッ滝めぐり）－滝谷右岸尾根でランチ12:20/13:45－タワ尾根から長沢背稜巡視路14:10－キエモン尾根へ14:35－三又15:45－Ｐ16:25
【地図】　昭文社：奥多摩　2.5万：武蔵日原

この季節に四間小屋尾根から上段歩道？を経て滝谷まで歩くのは初めて。
想像はしていたけれど、森は、予想を遙かに超えた豊かさで出迎えてくれました。

透き通った新葉はイロハモミジやハウチワカエデなどカエデ科の木々。
なかでも低木のチドリノキは一斉に萌え、眩いばかりです

シーンとしているのは、芽吹き前のシオジたち。
隣ではカツラの大樹が、小さな丸い葉を噴き出すように空に広げていました。
足元には　ヤマエンゴサクの青い花が楚々と…

．

谷を横切っていくと、軽快な沢音がぐんぐん近づいて、じき滝谷のほとりにでました。

←　岩や倒木を越えつつ、沢身を歩けば　
２０ｍ？ほどの滝「下ッ滝」です。

こちらは「両門ノ滝」、→
左が藤小屋窪、右が本沢だそうです

  ←さらに上流には　「上ッ滝」。
三段からなり、水量が多く　華麗です。
飛沫を浴びながらしばし　うっとり。
傍らにはわさびの花も咲いていました。

滝見物の合間の休憩場所には・・

茶色のカエルがたくさん、げーげー。
えっちらおっちら岩を登って滑って～～ぼちゃん、
ガンバレ☆カエルくん。
コチャルメルソウ、ツルネコノメ、そして若葉のさざ波・・・

  上ッ滝から　滝谷の右岸にあがり、尾根を登っていましたら　大岩が立ちはだかっていたので
左を巻きますが、えんえん岩は終わらず、
やっと尾根に上がれましたが、
もう滝谷は遙か下。

お腹も減ったことだし
滝見物はここまでにして

平べったいところでランチにしました。

帰りはあまり歩かないルートにしようと　相談成ったところで、もう～ゆっくり～のんびり～モード。

なんとオオヤマザクラがすぐ下に満開で、
その一枝がころあいよく垂れ下がってます

　いつもは高嶺の憧れの花を　
　間近に目にすることが出来　ラッキー。
　ほくほく顔になってしまいます(^-^)

。

　標高1500mくらいでは、芽吹きはまだ始まっていません。
山は裾野から、だんだん春になってゆくことを実感です。
　　　　　　モミとリョウブの合体→

そうしてタワ尾根に合流し、すぐ長沢背稜の縦走路に出ました。

ランニング姿が、一人　二人　・・　駆けって行きます
いろんな　山のスタイルがあるもんです。

爽快な縦走路を東に巡り、喜右衛門尾根から下降。

３年前の秋に歩いて　印象深かったダケカンバの林に、また来られるなんて　ホントに嬉しい、　そして願いは　さらに膨らんでしまう…
「このダケカンバの森で、緑の時を過ごしてみたい」なんて、ね　

尾根を下るほどに、若葉の春は蘇り　

ぶなの柔らかい芽吹きや
オオヤマザクラの満開のつらなりに見とれているうちに、

ウトウの頭を背景に

三又に到着してしまいました。

もう１６時近いというのに　太陽は真昼の輝き。
きょうという日を名残り惜しみながら、駐車場に戻りました。

「夏になったら
花を咲かすから…」

緑の葉っぱが
ささやいた

「ねぇ、ねぇ、また来て
やくそくよ」

では　また～　　(^_^)/~　　　

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