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鳥屋ノ丸から吹切尾根を下る・・雑木の起伏乗り越えて

2009年3月28日 (土) 晴れときどき曇り

お花を探しに山を歩こう  と Img_6024_3

土曜日、大月駅からバスに揺ら れて、終点の「西奥山」にやってきました。

バスから降りれば、うぅ゛さぶっ
花冷えの朝です

きょう登る<中村川と戸沢に挟まれた尾根>は初めて、そして下りの吹切尾根は、7年前に鳥屋ノ丸~雁ヶ腹摺山を歩いてるので、未踏の部分が繋がることになります ォ~ホホ  

【コース】大月07:30→(300円)西奥山07:45-山ノ神08:25-954m10:00-鳥屋ノ丸11:15-御前ノ頭12:15(60)-馬立峠13:40-大丸14:30(30)-橋倉鉱泉15:25-子安神社16:10→(タクシー)大月   【地図】昭文社:大菩薩 2.5万:大月

Img_6027s_4   西奥山から西へ、中村川沿いの道にはフサザクラやアブラチャンが花盛り。

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擁壁と車道のキワにもキケマンやスミレが、花を咲かせ朝日を浴びていました。
 フサザクラ→

戸沢の出合いあたりから尾根にとりつき、尾根上にあがれば、新しい石の鳥居と石祠の立派な山ノ神が祀られています。
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山ノ神の高台から見下ろす村落は 神さまに見守られているのか暖かい雰囲気。

きょうは、この尾根を北方向に辿ればよいのでと、気楽に歩いていきます。ところが

Img_6041_3  「ややっ!、意外に急登であるぞ」
 「うわ、間伐した檜が道を塞いでる」
 「けっこう大変ダァ~」

 「でもご覧よ、富士山が見える!」
 
 青空に溶け入りそうな富士山は
 パワーを発散させているのかな~ 
 元気が湧いてくるんですもん、
 不思議だなぁ

800m圏ではまじに急な坂が聳えており、注意深く登り切ると、おだやかな雑木の尾根が待っていました  ダンコウバイが今を盛りと咲いています。 その向こうに大きくゆったりした鳥屋ノ丸が見えます。

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左側に並行する吹切尾根のコブコブは「御前ノ頭(ごぜのあたま)」とか、
松の木がいかにも御前様ってかんじ。

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いくつかゆるいコブを越えてゆきます、
ときおり笹に覆われる急斜面などもありますが 楽しい道のりが続きます。
954mピーク、980mピークで軽く左折すると、鳥屋ノ丸との吊り尾根に。

薄い笹の明るい撓みを眺め大きく息をつき、エイコラエイコラ上がってゆく楽しさ

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お次の撓みには笹が消え、スラリとしたミズナラやブナの森の
最高にステキなところです   

あ!あれは くまだな じゃないか?

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そうだよ。
よくまぁ・・・。
あんなに高いところまで、そしてあんなに細い枝を 登って行くもんだなぁ

クマさんが座ったら 
ぶるんぶるんと揺れてしまわないのか?

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その木の肌にはクマさんの
 触った跡が・・

 ガツ、ガツ、ガツ…上に上に
 しっかり記されておりました

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今ごろ くまさんは何してるかな? ここは くまさんのお庭なんだね。
あちこちの くまだなを見あげ 木の幹の爪痕を確かめ、ワクワクしながら歩いていたら 吹切尾根に合流(恩137石標)、

Img_6064s_2  最後の急登で息を切らせて
 鳥屋ノ丸に到着

 ヒノキ林と雑木林と笹に囲まれた 
 いかにも寂峰らしい山頂でした。

 ←急登の途中の赤松
    名付けて
   「どっこらしょおばさんのお尻」
    オイラは木だぞ☆

さぁ、吹切尾根を下りましょう

ド~ンと下って少しだけ登り、というけっこう楽な行程で松のピークが近づいて来ます
岩山らしく、なんとヒカゲツツジも発見。まだ小さい木ですが、かなり嬉しがる人がいて、わたしもつられて嬉しくなってしまいました。写真を撮りながら、登り切った鋭峰は一個手前で、次のピークが 
三角点の「御前ノ頭」です

Img_6077s_3 奥に見えるのは  先日登った「鞍吾山」です。大月側からは見えないし、 滝子山の陰にあって目立たない山ですが、なかなかの風格。

静かな山頂にシートを広げ足を伸ばします。
不思議なことに、周りは風の音が騒がしく松の木も大揺れなのに、ここだけ無風の穏やかな空気。
おかげで のんびりランチを楽しむことができたのです

吹切尾根をさらに下ろう 

次のピークもお弁当場には良いところ、とチェックし通り過ぎます。
アセビの緑を潜るように細い尾根をくだってゆきます。
850m圏で要注意、とりあえず右の尾根を下ってから、左にトラバースし本来の尾根に乗るというところがややこしい。

ここをクリアできればあとはもう、咲き始めたヤマツツジを数えながらトントン下り

P3280044 出たところが、いかにも峠らしい雰囲気の 馬立峠

←鳥屋ノ丸・大丸→ と 
←間明野・戸沢中村遅能戸→

 が クロスする十字路です。
 里に下る道もしっかりついておりました。
 
その先は親しみ深い雑木林の尾根道を    のんびり下っていればよく、古い赤い鉄看板の錆びて読めなくなった文字を判じたりしながら、ルンルンで降りて行くと、じき 大丸に到着。

見かけは大きなおまんじゅうの大丸(798.7m)は、山頂も穏やかな落ち葉敷き詰め。 
おりしも午後の晴れやかな陽ざしが射し込み始め、上空には青空が広がりだしました。
マメザクラ、ウグイスカグラ、チョウジザクラ… 春を告げる花たちを愛でながら
ゆっくり最後のお茶を楽しむことができました。

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まめざくら           ウグイスカグラ          チョウジザクラ

あとは車道におり、左(北東)に進んで もし最後まで吹切尾根を通すなら、梅久保山にここから登り返すんだけど、という尾根続きを見送り、橋倉温泉にでました、

2.5万図の破線で、古い大菩薩には赤実線でコースタイムまで載っている沢沿いの道を進み、(今は歩かれていないのかやや荒れていた)
じき舗装工事中の車道に合流、男前の?馬頭観音におまいり。
そのまま東に歩いて 子安宮沢神社に着きました。

Img_6129s 4時も過ぎれば 
風は急に冷たくなります。

今日はここまでにしよう。
という天の声にしたがい(笑)
タクシーをcallし大月駅に出ました。

宮沢神社の
「子安子育ての杉」→

では また~  (^_^)/~   

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