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新年は徳岩山から百蔵山へ

 水曜隊  ことしもよろしく  初登り 

2009年1月14日 (水) 晴れ

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百蔵山から扇山を見る

大月の、百蔵山の下の509m岩記号は徳岩山、その頂上にデンとねそべる灰長石の大岩を大洞岩というそうです(『葛野川物語』より)
去年は東から辿ったので 今回は南からトライ。

猿橋から上和田行きのバスに乗り宮古橋で下車。
ひとつ手前の大島で下りた方がよかったかも。
大洞岩をのせた徳岩山の基部を回り、南の尾根のとりつきをさがしながら歩く。

Img_4946 這い登りはしたくかったのでお地蔵さんを通り過ぎ.、道なりに回り込んでいたら畑まで来てしまった。
畑のおじさん曰く、「この上から左にゆき、沢を越えてとなりの尾根を登ればいいが、道はないので歩きにくいよ」
『ガッテンだっ』 と目の前の斜面を、結局這い登ることになってしまう(笑)、
左に通う道は見つけられぬまま笹ヤブの獣道?を分け行くと、じき沢の源頭で、となり尾根に移ることができた。

やっと人心地ついたとホッとしたとたん、うわっ 大きな岩が行く手を塞ぐ。
左は切り立った崖、右から岩に登って越えられそう?と思ったけれど、岩には手がかりが少なそうでオソロシイ。
もいちど左をよく見たら一人分の通路発見、そのまま左から岩を巻いて上に出た。あとはなんなく尾根伝いに登り切れば、さぁ、天下一品の展望地 大洞岩でございます。

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ひとしきり展望を楽しんだあとは、前回と同じく東の尾根を日だまりハイク。
林道に下りて、北に進み立派な車道を横切り、お向かいの小道へ、人の気配なき一軒家の先のヒノキ植林を登り始める。 

Img_4962s この斜面は地図でも明らかなように、ひたすら登りの急斜面。でも慌てず焦らず、マイペースでまじめに詰めてさえゆけば いずれ辿り着きたる830m台地。

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830m台地にあった道標には かつて「百蔵山方面」という文字があったもよう。踏みあともきてる、いったいどこからきたのかな? 興味しんしん。

アラ! もう12時に近いではないか。
百蔵山に登るのになんと苦労の多いルートなことよ。ハラヘッタ。

ここまでが急勾配だったおかげ、大同山までの道はスイスイと軽やかに大木の連なりを愛でつつ歩くことができた♪、 夏は藪がかかるかもな道。

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大同山で福泉寺からの西尾根と合流。
今来た尾根には「下和田・猿橋」への指示標があった。830m台地にあったのっぺらぼうの道標と対応しているのだろう。

百蔵山には先客が2組、のどかなようすのお昼どき。

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わたしたちも南斜面に陣取り メタリックな輝きの富士山をながめてランチをいただいた。
正対する倉岳~大桑山~など
前道志の北斜面は真っ白。その奥の道志主稜や丹沢は霞がかった青いシルエットだ。御正体山と鹿留山はあいかわらず魅力的。ああ、行きたいナァ。 風がないので寒さは感じられず のんびり過ごせた。

下山は宮谷に降りることに。
扇山との吊り尾根は北に向いているので、雪が凍りついて歩きづらい。 急斜面を立木にすがって下りていく。植林が多く翳っているので寒々しくもある。

Img_4983 宮谷分岐

宮谷分岐も植林の中だが、南斜面なので雪は消え、ホカホカの道が心地よい。
手入れの良い杉林のところどころ栂の大木が現れ、ただ畏れ見とれて歩くうち、沢に出た。越えれば林道となる。Miyadani

林道は凍っているので気を遣ったけれど、20分もしないで宮谷の集落に出た

明るい開けた地形、ステキな家並み、路傍のお地蔵さんに 火の見櫓、

Hinomi

宮谷小学校の白い可愛らしい校舎、校庭の子どもたちに 「こんにちわ」と声をかけられたりしながら、高速を潜ったところでタクシーコールをした。

5分もしないうちにタクシーがやってきて、あという間に、わたしたちは鳥沢の駅にいた。

【コース】 猿橋08:46→(\230)宮古橋09:00-とりつき 9:15(20)--大洞岩10:05(10)-林道10:50-830m12:00(20)-大同山12:30-百蔵山12:50/13:40-宮谷分岐14:15(25)-林道15:00(10)-宮谷15:40-高速下15:55→(\1700)鳥沢16:05

【地図】昭文社:高尾陣馬 2.5万:大月

では では  またネ  (^_^)/~

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コメント

葛野川物語は楽しい本ですよね~。
僕は上野原の本屋さんで見つけたんですよ。
立ち読みして、おもしろそうだったので買いました。

見上げると恐ろしくなる徳岩山に二度も登るなんて、すごいな。四つんばいに登ってるってことは、見た目通りかなり急斜面?

百蔵山の雪が意外と多くてびっくりくり~w(☆o◎)w

投稿: かず | 2009年1月20日 (火) 00時53分

葛野川物語のおかげか?記事を読んでいると今回は通い慣れた徳岩山や百蔵山、そして麓の集落も今までとはちょっと違って見えているように感じます。

ボクはもう少し先、春の息吹を感じられる頃かな~?でもそんな気持ちで歩いていることを想像するだけでちょっとワクワクしたりしてこれはこれでとても楽しい。とにかくかずさん、そしてba_sobuさんに感謝ですワ。(^_-)

投稿: komado | 2009年1月20日 (火) 18時56分

Komadoさんのおかげで 大洞岩(徳岩山)を知り 百蔵山の裏の指さし地蔵と対面し、駒宮砦に訪れ、葛野川左岸の古道を知りました。かずさんのおかげで 「葛野川物語」を知り、これらのいわれや あの一帯の、今まで不思議に思っていたことが 結びつきつつあります、
これからの山歩きが ぐんと楽しくワクワクしたものになりそう、 
Komadoさんと同じで、今まで歩いた場所でも、もう一度 行ってみたいし、行っていない場所には、やっぱり行かなきゃなんてね 、夢が膨らんできたような・

将門の後を追って 最終的には長峰かなぁ・・・なぁんてね。。

投稿: ba_sobu | 2009年1月20日 (火) 23時58分

天下一品の展望地 大洞岩からの富士山素晴らしいです。私も登りましたがなぜか大洞岩からの富士山が消失。
そこで、私のHP「富士山と野の花眺めて山歩き」
https://www.fuji76.co
大洞岩のペ-ジ
https://www.fuji76.com/fujitenbo/036daidoiwa/036daidoiwa.html
にリンクさせてもらいました。問題があれば訂正、削除します。

投稿: 佐藤正昭 | 2024年12月 3日 (火) 17時20分

佐藤様
つたない記録をリンクいただき ありがとうございます。
大洞岩にはあのあと、佐藤さんの行かれたルートで何度か訪ねました。
写真が素晴らしいですね。今年は晴天が続いています。良い写真をたくさん撮られたと思います。
これからもよろしくお願いします。

投稿: ba_sobu | 2024年12月 7日 (土) 06時44分

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