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冬の花さく津久井城山

2008年1月28日(月) 晴のちくもり

カンアオイの花が咲いてました  (^-^)vCimg1600

津久井城山は、東西に長い山。 山頂は凸凹しています (写真は北側から)
凹は人工的な堀切だったりもします。

Cimg1649_3   

 ○かねがたけ  ● 鷹射場    飯綱曲輪    本城曲輪

手前(北)の登山口からの鞍部にでました。西へ飯綱曲輪、本城曲輪を訪ねます、次に裏側(南)へ下り(車坂)、中腹の四つ辻で左折、中道を左まわりに巡り、東端あたりから凸凹な尾根を伝いにゆき、から、北側の登山口に戻りました。

(上の写真) 飯綱曲輪の上の出っぱりは大杉ですが おわかりですか?

Cimg1513 これが大杉
立て札には 樹齢900年 幹周り25メートル!

Cimg1522 
山頂から (左)鬼ヶ岩の頭     (右)蛭ヶ岳
        中腹の白馬にご注目!

さいごは

ピンクのふわふわコウヤボウキでございます  (^-^)うふっ

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津久井湖畔のP 城山登山口-(江川ひのき林)- 飯綱曲輪(大杉)- 本城曲輪- 
車坂(左折) - 小倉口手前の分岐-三角点(基準点)-男坂-鷹射場-P

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上恩方の凸凹たちと遊ぶ

2008年1月20日(日) 晴れ

雪が降るなんて、人を驚かしておいて、予報ははずれ。
たけど。お天気が良かったのだから、まっいいか……(^^)

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駒木野を起点に、349m、車道、353m、536m、589mと繋ぎ、とりあえずトッキリ場までゆき、その先のことは着いてから考えましょうと、歩き出す。アラカシ、シラカシ、ヤブツバキ、アオキ……などの斜面を登り詰め、尾根上に出ても杉の植林に混ざって、緑の照葉樹が多い。いかにも南関東の里山だ。足元は涼やか、ときおりカンアオイの葉も見える。

カンアオイの葉のいろいろな模様も見ていると、アサリを思い出してしまう。子供のころ、おみそ汁のアサリの殻、模様が微妙に違うのが面白くて集めていたんだもの。

なにより目をひくのは、ところどころに残されている栂の大木。(トップ写真)
こんな大木が300m台の尾根に次々に現れるのだから、恐れ入ってしまう。

桜の木も元気に、堂々とした黒い肌は艶やかだ。

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左の桜は三本に分かれているが根元はひとつ。最大の幹は径80㎝くらいはあったろう。右はシデの仲間と思う。模様は浮き出て綺麗だった。シデじゃないのかも?

途中、小津へ抜ける車道を横切る。擁壁が想像以上に高く、対岸に上がる階段を登るときは緊張した。

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左:この階段で下りられる。右:登ってから車道を見下ろす、こわ~い

ヒノキ林が続いているが、ヒノキの間に大木が出てくるので楽しい。

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↓は何の木だろうか? 根元はひとつで腰掛けられる(右)

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↓桜の木も元気に、堂々とした黒い肌を空に突き上げている。

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536m手前で 盆前山からの尾根と合流した。 凸凹尾根は、時々落葉樹林になり、明るく開ける。

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おおこれは、ご立派な桜でござりまする。

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じき ヒノキ植林の589mのジャンクションピークに立つ。
木の幹にテープが巻かれバス停の案内がマジック書きされている。

..

589mから北西の尾根を伝い、トッキリ場手前のトンネルの上に出た。
「もう1時だわ。ここでランチにして、きょうは帰ろ(^^)」 
「どーせなら 歩いたことのない尾根を」 ということで

589m峰から南の関場への尾根を下ることにした。

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赤い実がかわいい。よく見かける。オトコヨウゾメかなんかかなぁ・・・?(ではない、火星人氏より)(フクシア氏より裸ホオズキ説うかぶ)
右はオケラ。 (写真はないけれど)コヤボウキの穂はふわふわで可愛らしかった(^^)

下り道、フカフカで歩きよい素敵な尾根だった。

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トントンと1時間ほどで醍醐からの車道に降り立つ。(関場の手前)

あとはブラブラ車道を歩く。大きな門構えの家々を眺め、夕焼け小焼けの里にたちより、蜂蜜やさんにたちより、道端のこんな石仏をカメラに収めながら、駒木野に戻った。

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左:安永 右:寛政 と 彫られる。 同じような石仏はおととし醍醐でも見た。

駒木野P07:10-車道10:10(20)- 12:45-トッキリ場13:00/13:40-589m13:55-関場手前 14:55-P   昭文社:高尾陣馬  2.5万:五日市

陣馬街道の北側の一画は、地図読みしながら遊ぶ山。でも気軽に出かけると大変だ。300m~400m~500mの尾根は地形もけっこう複雑で凸凹凸凹、思ったより時間がかかってしまう。4年前の盆前山経由、続く入山尾根、おととしは宮尾神社~トッキリ場~ 、そして今回の駒木野からトッキリ場。どれも面白く、「山椒は小粒できらっと光る~なんちゃって的」な、一日を過ごすことができる。

きょういちばんのお気に入りは! これ

Cimg1368s

Cimg1366_2  幹はこんなです。すべすべしていて綺麗です。なんという木なのでしょうか?

お心当たりのある方、ぜひお教え下さい。お願いいたします

Hg氏よりのタブノキ説に傾いております。

ではでは <(_ _)>

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黒川山(三条新橋より)

2008年1月13日(日) 晴れ

三条新橋から黒川鶏冠山をめざす。 前回は去年6月本降りの雨にたたられ山頂は断念、ノゾキノタワから巡視路を下ったのだ。

夏と冬ではこうも違うものなのか。6月は圧倒的に緑、シダさえ露っぽく頭の上に覆いかぶさるような印象だった。それなのにきょうは、見あげると高い青天井に梢が絡まり、陽ざしと抜けるような青空がある。冬こそ巨木を愛でる季節なのだと、実感できた一日だった。

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登りだしてすぐ、こんな大木があちこちに現れた。
「なんの木だろう??」
だいたいが 根元から二またに分かれ、
木肌は大きく四角に剥がれている。

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そして指紋のような模様がある。Cimg7383_2

梢はぶなと同じく繊細なデザイン。
地面に散り積もる
落ち葉は、ケヤキかブナか、いわゆるフツーの形の葉っぱだ。(オノオレカンバ!では?、Hg氏より)

昨日は雨だったのか、しっとりした空気にタカノツメが香る。散ったばかりのような色よい落ち葉が多いのも意外だ。
巨木が多い。裸木は立ち姿が際立ち、それぞれが個性をアピールしてくる。 一本一本をカメラに収めてゆくので、時間がかかってしまうが 「かまうもんか」なんて気持ちで ノンキに歩いていた。

尾根には 老木の太い幹がどう~っと倒れている。倒れてさえ存在感を失わない。

Cimg7396s

Cimg2444 ←ちなみに6月の同じ倒木。前回は、このあたりでヘロヘロだったけど、今回は立ち止まってばかりいたから? あまり苦に感じない。 おまけに急坂のおかげで、知らずに標高をかせいでいた(^^)

Cimg7398 自然に還ってゆく老木と、伸び盛りの若木が、ほどよく混在しているこの森は、エネルギーに満ちていると思う。倒れかかった老木は神々しい。

1330mで右から大久保尾根が合流、東京都の埋標もある。このあたりから雪が解けず、地面が白くなっている。
灌木の梢は氷の膜でくるまれ、葉先の雫は凍っている。そこに朝日が当たり、キラキラ輝いている。

アセビが多くなり岩っぽくなってくると、なんと雪の下にはイワカガミの赤茶の葉がびっしり茂っていた。

1507mで左から顕著な尾根がやってきて、わたしたちも右折。 栂の大木が秩父らしい雰囲気をかもしだしている。Cimg7453

やがて尾根上は岩場になり、乗り越えたり左を巻いたりしながら面白く越えて行く。
やっぱりここにもイワカガミ。


岩が終わると涼やかな尾根が続き、下には広々とした撓が見えてきた。

ノゾキノタワである。

Tawamizunara_2

さっそく森の主のミズナラの根元に立ち寄り、ごあいさつ。
みんなも、驚いたような
恐れ入ったような表情で、見あげていた。

ノゾキノタワは広々と居心地の良い広場、日当たりもあるので早めのお昼にした。

「11時かぁ」「意外に時間がかかっちゃった(^^)」 

お昼寝にももってこい、だけど、だけど、居座れない。  きょうこそ山頂目指します、と、12時すぎに出発。

すぐ上に横切る水平巡視路をこえ、尾根どおしに上がるのが、山頂までの最短距離、1時間もあればとの目論見。

が、のっけから凍りついた急斜面には、気を遣う。 ヒノキ林になっても足場はグズで凍土は滑る。「下山になったら難儀かも」と 内心、不安なわたしであった、

1時間もして、ようよう黒川山直下に出ると、明るい雑木林の開けた道に。ウワハッハッ…♪ 日当たりの良い雑木林、キラキラキラキラ、木についた氷が、みんな光っている。キラキラキラキラ、とても綺麗だ。
エイサ・ホイサ、斜面を登り、黒川山三角点峰の、西の展望台に足を伸ばす。

Cimg7502 身を切るような北風だけど、気にしない。
南アルプスが大きい。
奥秩父の山々も間近だ、飛龍と前飛龍、将監峠はずいぶん大きな撓みだな。
逆光の富士山は陰翳がハッキリ、これもまたよし


Cimg7505 眼下にうねる黒い山並みは、霧氷に覆われ、白いベールがかかったよう、「いいね、いいね」を連発していた。

さて、下りよう。
登ってきた尾根はやめ、山頂の下で出会った道を西に行ってみようとの案。

賛成、賛成、ああ良かったよ、さっきの道を下りるのいやだったもん。

ということで、

Cimg7521h_3 巡視路を西に進むとじきに
南尾根手前の撓みを、ジグザグジグザグ下りはじめた。やったね。

♪♪、南向き、風はなく、陽ざしたっぶりなおちば道。

気分は上々、跳ねるように、調子に乗ってぐんぐん下る。 

ところどころに 大ブナやオオミズナラの姿。

やがて予想通り水平道に行き当たる。ここは左折(道標の→黒川金山方向)。

Cimg7534h_2
オオイタヤカエデとか(yamayam氏より)

寺屋敷尾根を回り込むと、山陰に入り、辺りは白い冬景色になった。

そんな中、なだらかな巡視路を伝って行く。 ホントは寒いはずなのに、なんだか暖かい気分でいられるのは、豊かな森のおかけ? 
きょうのランチ場のノゾキノタワを横目に通り過ぎ、じき現れた道標の「→黒川金山」に寄ってみることに。

分岐から5分ほどで入り口を塞がれた洞窟が現れた。 これがあの黒川金山の跡か。説明板はおろか名札さえないのは意外だった、金山跡の先に広がる、台地状の一画は、かつての住居跡?(だそうだ) 

Cimg7555_2 今はなんの変哲もない…

雪に覆われた雑木林には、静けさがあるばかり、かつての賑やかさ、厳しさ、悲しさが、木霊するようで、通り抜けるのが重いのは気のせいか?

先の巡視路と合流し、黒川谷を高巻くようになると、またまた深い落ち葉道。思い切り蹴散らしながら歩くのは小気味よい。

藤尾橋との分岐を過ぎると、沢沿いの下りとなり、美しいなめ滝を見るとじき黒川橋に出る。かつての橋桁(残骸)を見あげ、現在の木橋を渡ると林道が現れ、ほどなく駐車場所に到着した。

【コース】三条新橋P 07:35-1330m標柱 10:00-1507m10:45-ノゾキノタワ11:15/12:10-巡視路13:10-黒川山展望地13:35(10)-巡視路14:00-立岩沢14:20-金山跡14:55-黒川橋16:10-P16:30  【地図】エアリア:大菩薩  2.5万:柳沢峠

Cimg7493_4 木々を愛で、展望を楽しみ、落ち葉道をたゆたいながら歩く、きょうの行程。
計画の時には予想もしていなかった素晴らしいものが、次々の目の前にあらわれた。

ひとつだけでも素晴らしいのに、こんなにいちどきに楽しめた! なんてラッキーなんだろう  (^-^) 

ではまた  ^-^)/~~~~

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菜畑山東尾根~朝日山Ⅱ

2008年1月9日(水) 晴れ

水曜日の登り初めは”富士山の見えるところ”ということで新春らしい名前を持つ、道志の菜畑山(なばたけうら1283.3m)にしました。 ルートは菜畑山・東尾根~朝日山の周回、2005年12月に歩いたのと同じです。

Cimg7249_4  ヤツグラ沢右岸尾根を登ります。
尾根裾は栗や梅のうわっている日当たり広場で、お堂を真ん中に昔のお墓や野仏が散在しています。
Cimg7247_2

↑はお堂を見下ろしたところ。
→は”亨保”の文字が彫られた石仏

すぐお墓(現役の)に出ます、裏山は松・杉・ヒノキ林。勾配も緩やかで藪もなくスイスイ上がって行くと送電巡視路が横切ります。

右と左に聳える送電塔。左の送電塔の高みに繋がる巡視路が気持ちよさそう。
Cimg7256

して 正面のわれらの尾根は! 前回大いに手こずった藪は収まり、バラ系の灌木の上をスイスイ歩いていけたのです。

その先はCimg7258 雑木林。
急登ではありますが下草の笹をやさしく分けながら、右から尾根が合流する850m辺りまで、ひと汗かけばよいのです。

850mからは涼やかな歩きよい道。
ときおり現れる立派な赤松を見上げたり、イチヤクソウの小株を落ち葉の中に見つけたりしながら、歩いて行きます。

913mで左折です。ますますのっぺりした勾配。足元がヤヤ煩い。イノシシの掘り返しあとの、すっごいこと。
うすいササヤブもかかり、左にはヒノキ林現る。1100mあたり左に唯一の赤テープ。
ははん、にはここから下りるのか…
Cimg7274 そうして植林が終わったところから、こんな素敵な、落ち葉の毛布がふんわり(^^) 尾根道。

なんて暖かい落ち葉なんでしょう。
風もない1月の青い空なんて!

「光の2月」というけれど、
 もう光の月に入ったか♪

この先も薄いササヤブ、でもほとんど気にならない。春にはたくさんのスミレの花が咲いているのでは? (^^) 

やがてブナの姿も目にするようになり、そろそろ山頂に飛び出る、予感♪に ワクワク。

ホラ、あそこにテーブルの屋根が見えます!
↓の写真、東尾根から山頂に出るところ。(山頂でであった猟師さんに撮影していただく) バックの大室山は、春霞に溶けてしまいそう・・これが1月の景色なんて信じられません。

Cimg7288

富士山も朧な姿でおでむかえしてくれました。ありがとう。
わたしたちはランチとケーキでわいわいと
祝☆登り初め!の!苺ケーキパーティです。

食後は、北へ登山道をくだります。
この辺りのブナが素晴らしい。 山頂のミニ花畑(夏)と北側のブナが菜畑の魅力です。

Cimg7301 ←お気に入り

前回は雪が凍っておちおち愛でてもいられなかったけど、きょうは心豊かに歩いていける、しあわせを感じます♪

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アミハリを過ぎ、ぶどう岩ノ頭に。なにゆえか懐かしい風景、カラ松林。
90度いえ、もっと鋭角に右折してぐ~んと下ると 本坂峠。
道標 古くていい感じ、初めてきたときのままなんです。

最近あちこちで増えている、山梨県材使用のヤツ、嫌いです。
もしかしたら、この尾根にも進出してくるのかな?

Cimg7318 本坂峠

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本坂峠、地形図には都留市側にも破線があります、覗いてみるけどハッキリした道は見えません。行かれるのでしょうか?

次のピークは1260m峰、左に折れます。前回、登山道に被さるようだった笹が、さっぱり刈り払われていました。これはラッキー、すいすい歩けて行かれます

足元ソヨソヨな小さな綺麗な笹になると高丸(岩戸の峰)です。
このあたりから岩殿山(朝日山の西隣)までが一番よかったところ。

振り返ると小笹がキラキラ、あんなに光っていたのは何故だろう。
西日の角度がピッタリだったのかな?

Cimg7329 

稜線の左には、ブナの大木が谷底まで、ずっとありました。
そんなにあるなんて、今まで気づいていなかったのか?、きょうはやけに心に滲みたのです。

Cimg7349

朝日山はスラリとした唐松の広々として気持ちの良いところ。大きな天井の下でいただく ホットコーヒーは ☆☆ です、

秋山峠から道志に下りる道は、西日を浴びて歩けます。
何度も歩いた道だけど、あれま、こんなに急だった??
ヒノキ林に入るまでの岩がちの急勾配は、赤線のルートとはいえ、きょうの難所でありました。

Cimg7375 入道山を巻いて小平地にでると、ますます朧になった菜畑山が真ん前にぼわ~ん。(クリアなら富士山もみえるはず) 西日いっぱいのこの台地で 最後のティタイムを、ゆっくり~じっくり 味わいました。

12月中旬の日没が一番早い時から1ヶ月、昼間がだいぶ長くなったなぁと思った一日でもありました。

【コース】 道志村役場P08:20-とりつき(ヤツグラ沢右岸)-送電巡視路08:55(10)-850m 09:25-931m 09:40(10)-1150m10:20(10)-菜畑山10:50/11:55-アミハリ12:20-ぶどう岩の頭12:50(5)-高丸13:40-朝日山14:20(20)-秋山峠14:50-入道山南15:30(10)-林道15:55-P16:10
【地図】 エアリア:高尾陣馬  2.5万図:大室山

Cimg7292  さいごに きょうの主役の
 イチゴケーキでござい。

 ツヤツヤな苺・・・・ 
 思い出すとまた
 ほっぺが落ちゃうよ  (^-^)

 

 ではまた (^^)/~~~

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