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お歳暮

2007年12月31日(月) 晴れ

一年も終わりに近づいたこのころの年中行事は
来年のカレンダー作りです。

色画用紙に 山で撮した綺麗な景色や花、少しはマシに写っている
自分たちの写真をおりまぜて 2ヶ月ごとのカレンダーもはりつけ
コンビニでカラーコピーをします。

できあがった6枚ひと組を 水曜日の山仲間たちに配るのです。

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今年も無事に終わろうとしています

一年間 この『青空に雲が光る』をお訪ねいただきまして
本当にありがとうございました。
来年もまた よろしく。

みなさまも 良いお年をお迎えくださいますように~

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毛無山いわいわ十二ヶ岳

2007年12月12日(水) 晴のちくもり

ぽっかり開いた未踏の稜線。毛無山~十二ヶ岳を繋ぎました。(毛無山東尾根 は2007.02.07) 河口湖駅からのレトロバスでまずは毛無山登山口まで。道標に導かれ文化洞トンネルの上にでると、足和田山方面との分岐があります。

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毛無山は右。 昨夜の雨で空気はしっとりして、爽やかな気分。赤松の急登をエッサホイエッサホイ、暑いわ、バテるわ、三角点までガンバロー!!

Cimg6949 頑張った甲斐があり。1241m△到達

20分も休んだ後は、なんとも素敵な雑木林、勾配もゆるくなり、つもる落ち葉の心地よさ♪♪ 

長浜への分岐を見送ると、いよいよ毛無山への登りなり。

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ちょっと勾配はきついけれど、左に見えるあの凸凹が、もしや十二ヶ岳かえ?
あそこをきょう登るのかえ?

ホンマかいな、とにかくも、まずは毛無山に行かなくてはね

そうして見覚えのある毛無山の草地に出れば、 立ちすくむばかりの大展望が待っておった。

Banzai

富士山だ、ぁ・・・・!
逆光だけど バンザイ。 カサ雲かかっているけど バンザイばんざいバンザ~イ。

そうして十二ヶ岳までのミニ縦走が始まったのだ。

Cimg6966 軽く歩けば一ヶ岳、アララ、下りは急降下、ザレザレ斜面は怖いですぅ・・・

二ヶ岳、三ヶ岳、四ヶ岳と 順次岩場を越えていくのって楽しいな。

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時々出てくるロープ鎖はほどよきアクセント!

五ヶ岳 六ヶ岳 快調にこなして行くよ。

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  七ヶ岳は大岩の基部に立て札あり。
 この岩には登れない

 八ヶ岳。信州の八ヶ岳と同じ字だ♪

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お次は 九ヶ岳、わたしら、ここまで早いねぇ(^^)・・・なあんて、気を抜いた訳じゃないけど、何か変??

そうです、これは違います。岩の反対側を降りてしまったみたい。、本来は左を巻いてく岩らしかった。 写真→は、間違いのルート歩いてますです、
おそろしかったヨ

十ヶ岳は、尖った岩峰ですた、もちろん登らずすり抜けるだけ。
そのときご夫婦ハイカーが反対方向から来りて曰く。
「十二ヶ岳まであと1時間」

Cimg6991_2 え、うそ、だって残すは目の前の十一ヶ岳だけじゃない?あとたった一個じゃん?

エイコラと急な勾配を登り切り、十一ヶ岳の山頂に出ましたぞ、

そこで見たもの

ヒュー! 逆落としの下り坂に、長いロープと鎖。  眼前に聳えるばかりの十二ヶ岳が、 ガーン!!

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間に渡るはジュラルミン製のスケスケ吊り橋。

たった今 悟ったでのでござる、
ここが噂の十二ヶ岳の怖いとこかぁ!
でも行くっきゃないよ。
だから行きます、渡ります。

こんな私たちですが、お目出たく十二ヶ岳に到着できましたぞ  (^-^) 、

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鏡のような、まったいらな西湖を見下ろしお弁当。
富士山は早くも雲の中に隠れてしまいました。

下りは最短の桑留尾への道をゆきます
最初 急  →  中ほど 緩やか → 最後 急 

中ほどの緩やかなあたり、のどかな山歩き だからやめられない山歩き。

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                                     地蔵

無事、桑留尾バス停に到着し、温かいコーヒーとおやつをいただくひととき、
バス待つ間のホッとした感、ちょっと幸せ  (^o^)。

ああ、おもしろかった。
サンショは小粒でぴりっと辛い、そんな感じの一日でした。

Cimg6977_2  五ヶ岳~六ヶ岳

【コース】 河口湖駅 08:20→(レトロバス\430)毛無山登山口09:45-1241m△10:30(20)-毛無山11:25(20)-十二ヶ岳13:30/14:10-桑留尾15:30/15:50→(レトロバス\450)河口湖駅 16:10  【地図】 昭文社:富士山 2.5万:河口湖西部

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巨木麗し、菰釣山界隈……

2007年12月15日(土) 晴れ

風格のある菰釣山の山容、遠目にも巨木たちがしっかり根を下ろしているのがわかります。『冬になれば山は葉を落とし木々の形が露われ、本来の強さや美しさを目の当たりにできる…』とか、その言葉が実感できた一日でした。

空は晴れわたっているのに、富士山辺りだけ雲が湧いている、ちょっとしょんぼりしながら車を走らせた。  7:30登山開始、谷あいの登山道には陽がさし込みはじめ、裸木の幹が輝いている。  甲相国境稜線にあがり避難小屋を過ぎ、前方に盛り上がる菰釣山が近づくにつれ、あたりがなんだか白っぽい。

え、まさか! そう…そして 山頂からは。

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何度来ても感動する、菰釣山頂からの展望だ 

あたり一面、霧氷の花ざかり・・・、しばらく動けぬわたしたちだった…(^^)

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きょうは 巨木たちと語り合いながらの山歩きです、こんな出会いがありました

菰釣山~(東南尾根下る)~林道

Cimg7044_3 朝霧の向こうから大ブナ

ブナ、ミズナラ、Cimg7058_4
コナラ、モミ、ハウチカエデ、リョウブ、‥‥ 

樹木の形や幹の色、そして落ち葉の中に、名前が隠されていないかと探しながら、次々と現れる巨木の間をぬって歩く。

Cimg7066_4 ごぞんじ ブナ

Pc150039_3 みんなもそれほど 名前を知っている訳じゃない、
あーだ、こーだといいながら、見上げて触って抱きついてみた。

名前が分かればなぁ、もっとその木と話ができるような気がするのだ。

笹の海を泳ぐように・・・
なんてほど、優しくはないヤブもあり。

Cimg7078_3 樅の巨木も多い。
この木は幹周り5mは越えていたと思う。

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ヒノキ林にあった 不思議

切り株にわざわざ苗を植えたのか?
若いヒノキは自然に生えたものなのか?

どうやってこんな風になったのかなぁ??

林道、忍橋~富士見峠

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富士見峠のご用済み?の道標      これ薪炭林だよね↑ かつてこの辺りは?

富士見峠~大栂~菰釣山

Cimg7139_2 なごみの休憩場でいっぷく

Cimg7161_2

そしてまたすぐ、なごみの休憩場こ到着

大栂
お気に入りの山頂だ。
広々とした小笹の緑が
あるのは ここだけ。

菰釣山が大きく見える。

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大ダルミあたりはヤブも消え落ち葉の堆積   大栂を振り返る(^_^)/ありがとう

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大ブナ  まだまだ出てくるだに。          三角点ですぞ。 

ただいまっ!  戻って来ました 菰釣山頂。

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太陽が傾いて気温がどんどん下がっている、
すると富士山を隠していた雲が消え始めた。
もう潮時なのか~、立ち去りがたい思いを残し山頂を後にする。
一気に登山口まで駆け下り16:00過ぎ駐車場に到着した。

Cimg7181 菰釣山で名残を惜しむ

そんなこんなの一日の、載せきれなかった木々の写真をみていると蘇る記憶。
そうそう、林道を歩いていると、見上げる尾根上には抜きんでた樅の大木がゆさゆさ葉を茂らせていた、見下ろす谷底には幾本ものブナの巨木が大らかに枝を伸ばしていた。

すっくと立ったオオミズナラ、大きなコナラ、樅とぶなと??の三種合体木、稜線のミツマタは蕾を付け、大栂ノ頭はいつまでも休んでいたい雰囲気があった。笹の斜面を下るとき根っこに足を取られて転倒したっけ…… (^_^;)


Cimg7092_2 できたらまた会いにくる


【コース】  道志の森奥の菰釣登山口 07:30-菰釣山08:20(15)-(東南尾根)-林道11:15-富士見峠 12:10/13:00-大栂14:20-菰釣山15:15(25)-登山口16:05
【地図】 昭文社(丹沢) 2.5万(御正体山、中川)

ではまた(^^)/~~~

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石割山で富士山とご対面

2007年12月5日(水) 快晴

またもや快晴の空の下、山伏峠から山中湖畔の石割山に行きました。雑木の山はすっかり冬景色。 風のないウララな日だまりハイキングを愉しみました♪

Cimg6849 冬装束の日向峰

【コース】 山伏峠P1 -1330m分岐(奥ノ岳256鉄塔往復)-日向峰-石割山-二十曲峠往復-よりみち-石割山-富士見平-赤い鳥居P2
【地図】 昭文社:富士山  2.5万:御正体山

国413号を西に走る、右側の窓には晴れやかな低山たちが流れていく。朝日をめいっぱい浴びて錦織の裳裾を輝かせている。 石砂山、津久井の山々、そして道志の山々、カーブを曲がるたびに、わっと歓声があがるのだ♪

山伏トンネルの南側に駐車させていただき、トンネルをぬけ北側から山に入る。

尾根上は、名残の紅葉も消えすっかり葉を落とした雑木林だ。
ピリリと締まった空気が心地よい初冬の山の風景が続いていく。
梢越しに富士山の白い姿が見えている。

1330m分岐でひと息ついて、奥ノ岳に寄り道してから西の日向峰に向う。

Cimg6832 奥ノ岳先の鉄塔台地から

ブナの木がでん、でんと現れる、幹の向こうに奥多摩や御坂、はるかな白い峰々は南アルプスだ。やがて急降下、(エアリアの危マーク)右が崩壊地でロープが張ってあった。
そこを過ぎるとひだまりのお散歩道になる。

Cimg6850 なごみの道

目の前に双耳峰のような日向峰がもりあがり(トップ写真)。左は伐採地か展望がよい。遠くに見えるのは天子山塊かしら、未知の山は憧れの山。 巻き道に釣られないよう、ちゃんと日向峰のピークを踏む。人の来なさそうな展望のない山頂で北側はヒノキ林。

再び登山道と合流し、テンニンソウの広がり&カラ松林になると石割山は近い。

Cimg6859 カラ松林

鉄塔台地の二十曲峠への道を分け目の前のピークを上がる、石割山の山頂だ。
バンザイ!!    大きな富士山とご対面。

Isiwari

南面のカヤトにシートを広げ富士山を眺めながらランチのあと、二十曲峠に向かう。

Cimg6875 御坂の奥に南アルプス

大きな鳥瞰を眼下にぐんぐん下る。大好きな鹿留山を見ながらダイナミックな気分、遠くに御坂奥多摩の山並みが霞んでいる。右には御正体山からハガケ文台、そして左には白い富士山が裾野いっぱい広げている。

Cimg6880_2 どの松もカッコイイ!

松が多くなると二十曲峠はすぐ先だ。峠手前の夫婦松は風格あり。
そして到着 二十曲峠。

Cimg6892

車が数台。キャンピングカーもいて 「きょうは夕日のダイヤモンド富士なので、待っている」とのことだ。  都留市方向に走っていった車もあったが、鹿留林道の冬季閉鎖はまだなのだろうか?

Cimg6899
シシウド                   アザミ
テンニンソウ                ?? サラシナショウマ??

1時間ほど道草を食っていたので、石割山には3時頃の到着になってしまった。

Cimg6917

でもね、ケガの功名、目の前には 富士山頂に向かって落ちてゆく夕陽が…。
↓(眩しかったのでカメラにサングラスをかけて撮影)

Cimg6919_2

石割山から石割神社におり、林道を辿って富士見平、右の大階段をとことこ降りて
駐車場についたのは4時過ぎだった。

では またネ (^^)/~~~

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ヤブコギ楽しい高芝山

2007年12月2日(日) 快晴

快晴の空の下、久しぶりのヤブコギ♪楽しかったなぁ。
今年6月雨の中、下山に失敗した
高芝山を リベンジしました。苦労させられたのはヤブではなく、ピッカピッカの林道でした
高芝山の位置は地図によって違うので、ここでは1540m峰を高芝山としておきます

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さぁ、とりつくぞ! 振りむくと 先日登ったばかりの扇山が朝日に照らされ、その向こうに南アルプスがみえました…もちろん富士山のお姿も (^^)

【コース】 玉宮P 7:15-944.2m峰 08:00(10)-1100m送電塔 09:00-1362m峰10:00-高芝山1540m11:10-1518m 11:40-1500m 11:50/12:40-竹森林道13:15(15)-鞍部から林道に13:40-沢道に-14:10大堰堤14:30-林道に14:47-P 16:20
【地図】 昭文社:大菩薩94年、06年  2.5万:柳沢峠

前回と同じ玉宮の林道上条平沢線入り口に駐車し、目の前にぽっこり盛り上がる944.2m峰を目指すことにしました。静まりかえった集落の佇まいは、なんともよい雰囲気です。

枯れ草の霜をザクザク踏みながら尾根の末端から上がろうとしたけれど、ヤブが酷いので少し回り込んだらちゃんと登り口がありました、ムリしないで良かったな(^^)。
石祠にきょうの無事をお願いし、植林の山に入ります。ヤブはなく道もついているので、なんなくピークに到達。三角点を確認し東への緩斜面を下ります。

Cimg6696
前方に送電塔が見えます。             灌木の間に点々と切り株が…

この緩斜面がどんな風景か?、来る前はいろいろ想像していましたが、見晴らしの良い荒れ地でした。前方にはこれから歩く尾根に送電塔が点々と見えています。 
灌木のヤブに埋もれて切り株(直径1mほど、松?)があり、伐採前はかなりの巨木の森だったのかなぁとおもいました(写真右)。
細い踏み跡に導かれ、ヒノキの植林の山に入ります。林道のような巾広道もやってきました。わたしたちは巾広道と別れ、尾根の上を北に向かってゆきます。淡々と登ること30分で1100m第一送電塔に到着。

目の前には6月に歩いた坂脇峠から鈴庫山のラインが現れます。なかでも鈴庫山の特徴あるトンガリ頭は、きょう一日の良い目印になってくれました。

Cimg6702_3
赤点が鈴庫山                  1362m峰に近づくと岩が現れた

東に向きを変えなだらかな尾根を歩きます。
ヒノキ林から雑木林に変わりました。木々はすっかり葉を落とし冬の佇まい、明るい陽ざしに照らされた尾根道を歩く心は弾みます(^^)(^o^)(^-^)。  
そのとき 谷の対岸から人声が。「ビックリしたぁ、工事の人たちかしら?」

向きを東から南東に変え、1362m峰にグイッと乗り上げると目の前には新しい展望がひらけます ☆。 そこでコーヒータームをね (^^)。 「できたら帰りはここに戻ってきて、上条峠とか小倉山まで行きたいな」、なんて南の尾根を覗いてみました 「ん、問題なさそう♪」 

いよいよ高芝山です。北東への下りは逆落とし、鞍部の細尾根には巨大鉄塔が立ちはだかっていました。その先になにやら鉄塔??のようなの アレは、何??

Cimg6713_2

真下を見たら驚いた。 林道を作っていたのです。 ここがちょうど先端。これからどこに延びていくんだろう?? してどこから来たんだろうねぇ? この時はまったく分からなかったのです、ただただビックリしちゃってた。 

さて、目の前が高芝山。 さきほど木の間ごしに見えた三個の頂、真ん中が一番高そうだったけど。 初のご対面にワクワクしながら、まず一個目の頂。 カラマツのピークをあっけなく越えてしまい、♪♪ およよ、イワイワ♪♪ 登ったり巻いたり、楽しく越えて行きます。岩から生えている木?の逞しさに感心しながら勾配を上り詰めると・・

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ケルンのある頂に到着しました。 南がひらけて松越しに富士山がいい感じです。
「ここが山頂かしらね、山名板もないなんて、渋いわ~ん(^^)、うふっ」 
富士山とツーショット写真をパチリ (^^)v 

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第二峰から富士山               ケルン

下って登ると三個目のピーク、黒木に覆われた展望のない頂になんと山名表示板(私製)が架かっていました。 「やだやだ~、さっきの頂の方がいいのに」 わたしはなんとも、承伏しかねるのです。あちらの方が風格あるでしょ?

前方に見えるは、次のおまんじゅう型の1518mジャンクション峰。
ここで足が止まる!! 尾根がないヨと一瞬のビビリ(*_*)   足元にグズグズの急降下がぱっくり口を開けているじゃありませんか。 いやはや、さすが有名ヤブ山ですねぇ、木の根にすがって鞍部におりました。

Cimg6740_2
1518m峰 最初はなごやかだった。

そこからは緑の小笹のカラマツ林、細い道を辿りながらウキウキ、登るというより歩いて行きました。しかしだんだん笹丈が伸び濃くなって、本格的なヤブコギになりました。獣道のような跡を追って行くのですが、ヤブをかきわけるのに必死で、広い尾根は真っ直ぐ歩いているのかカーブしているのか分からなくなってしまいます。 小鞍部には【→沢道】のテープもあったし…現在地の認識が攪乱したかもね。、

そんなことで1200m台地で二つの方向にテープがあるのには困りました。意識しているより前に進んでいなかったのです。悩めるときにはお食事を♪ という あいぼうKさんの提案でランチ、ゆっくり地図を広げ、今の地点を特定しました。

Cimg6754  ヤブコギ、むせます

まだ北方向に進み続けねばと結論しヤブに突っ込んで行くと、下方に異なもの。
なに、あれ、?! オドロイタね、 ピッカピッカの林道の出現です。
「竹森林道が延びてきたんだわ」 左上に尾根が撓んでいます。あれが最後の鞍部だわ。
再びヤブに入り、徐々に尾根の形になる登りの急勾配をかきわけること20分で『ゴ~~ル』 竹森林道に降りたちました。 前回間違えた切通しは、すぐ先に見えています。

Cimg6763

富士山を眺め 熱いコーヒーを飲み下山コースの相談。 もう午後一時半、夕暮れの早い季節なので、朝考えていた高芝山に戻り上条峠なんて無理な話。一番早く降りられそうな、鞍部からの沢道(2.5万図に破線エアリアには黒破線)で帰ることにしました。

←ゴールの林道から富士山を

ヤブコギも下るのは早い。10分で先ほど見下ろした鞍部下のピカピカ林道におりました。 Kさんは、すばやく沢道の入り口を発見。道を伝い尾根を一つ巻き、次の沢辺りにくると道は不明瞭に、左岸の尾根を下っていくと、またもやピッカピッカの林道が行く手を横切っていますです。見下ろすと大堰堤がでーんと横たわってますです。
「この林道ってさぁ、高芝山の下の、さっきの工事に繋がるんだよね。」「ってことは、林道を辿っても帰れないってことね」 
少し歩いてみましたが、工事現場はまだ先らしい。工事の人に道を訊こうと思ったのにな(笑)
一段下に平沢集落から上がってきた旧い林道が見え隠れしているのが恨めしい。
「あそこに降りられたら…」

Cimg6776_2
「大堰堤は沢の本流だから、 この沢沿いに絶対道があるはずよ」とKさんは確信。 堰堤に向かって堤を降りました。案の定、道がありなにやら標識だったらしい?板きれも。 
→沢から林道を見上げると…

しかしせっかく巡り会った沢道も、新しい巨大堰堤が近づいたら壊れ足場さえ危ない状況。
しょうがなし、高巻きます。そのままヒノキ林をへずっていると、下にガードレールと林道(旧い方の)が見えるじゃありませんか。 おりたいけれど今は擁壁の上らしい。やがて尾根道と合流し、無事平沢から来ている林道に軟着陸できました。

「ふ~ これを辿れば帰れるわ~」、林道といっても壊れていてとても車は走れない。(歩くのだって難儀しちゃう) 9月の台風の崖崩れは放置されたまま。
アメやミカンを頬ばりながらの午後3時、「夕暮れめいた太陽は暖かいなぁ、」なんて、わたしはすでに安全第一モード、のんきにスタコラ下ってました。 が、Kさんは『もしかして地図の沢道あるんじゃない?』と あきらめきれないようす (^^) さすがでがんす。

ゲートをぬけ坂脇峠からの道と合流すると(ここもゲート有り)、じき平沢の集落へでました。

Cimg6800

6月も歩いた家並みは懐かしい。茅葺き屋根(鋼板で覆われてますが)、河岸段丘、なだらかな山々、お寺、柿の木、お地蔵さま、丸い石が祀られ、庭の紅葉が真っ赤です。
けさがた後にした朝日に照らされていた風景は、戻ってきた今は、夕焼け色に染まっています。 そんな中を、ゆったり歩けるのも山に行けばこそだと思うのです。

Cimg6805

では では  またね (^^)/~~~

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