2007年12月2日(日) 快晴
快晴の空の下、久しぶりのヤブコギ♪楽しかったなぁ。
今年6月雨の中、下山に失敗した高芝山を リベンジしました。苦労させられたのはヤブではなく、ピッカピッカの林道でした
高芝山の位置は地図によって違うので、ここでは1540m峰を高芝山としておきます
さぁ、とりつくぞ! 振りむくと 先日登ったばかりの扇山が朝日に照らされ、その向こうに南アルプスがみえました…もちろん富士山のお姿も (^^)
【コース】 玉宮P 7:15-944.2m峰 08:00(10)-1100m送電塔 09:00-1362m峰10:00-高芝山1540m11:10-1518m 11:40-1500m 11:50/12:40-竹森林道13:15(15)-鞍部から林道に13:40-沢道に-14:10大堰堤14:30-林道に14:47-P 16:20
【地図】 昭文社:大菩薩94年、06年 2.5万:柳沢峠
前回と同じ玉宮の林道上条平沢線入り口に駐車し、目の前にぽっこり盛り上がる944.2m峰を目指すことにしました。静まりかえった集落の佇まいは、なんともよい雰囲気です。
枯れ草の霜をザクザク踏みながら尾根の末端から上がろうとしたけれど、ヤブが酷いので少し回り込んだらちゃんと登り口がありました、ムリしないで良かったな(^^)。
石祠にきょうの無事をお願いし、植林の山に入ります。ヤブはなく道もついているので、なんなくピークに到達。三角点を確認し東への緩斜面を下ります。
前方に送電塔が見えます。 灌木の間に点々と切り株が…
この緩斜面がどんな風景か?、来る前はいろいろ想像していましたが、見晴らしの良い荒れ地でした。前方にはこれから歩く尾根に送電塔が点々と見えています。
灌木のヤブに埋もれて切り株(直径1mほど、松?)があり、伐採前はかなりの巨木の森だったのかなぁとおもいました(写真右)。
細い踏み跡に導かれ、ヒノキの植林の山に入ります。林道のような巾広道もやってきました。わたしたちは巾広道と別れ、尾根の上を北に向かってゆきます。淡々と登ること30分で1100m第一送電塔に到着。
目の前には6月に歩いた坂脇峠から鈴庫山のラインが現れます。なかでも鈴庫山の特徴あるトンガリ頭は、きょう一日の良い目印になってくれました。
赤点が鈴庫山 1362m峰に近づくと岩が現れた
東に向きを変えなだらかな尾根を歩きます。
ヒノキ林から雑木林に変わりました。木々はすっかり葉を落とし冬の佇まい、明るい陽ざしに照らされた尾根道を歩く心は弾みます(^^)(^o^)(^-^)。
そのとき 谷の対岸から人声が。「ビックリしたぁ、工事の人たちかしら?」
向きを東から南東に変え、1362m峰にグイッと乗り上げると目の前には新しい展望がひらけます ☆。 そこでコーヒータームをね (^^)。 「できたら帰りはここに戻ってきて、上条峠とか小倉山まで行きたいな」、なんて南の尾根を覗いてみました 「ん、問題なさそう♪」
いよいよ高芝山です。北東への下りは逆落とし、鞍部の細尾根には巨大鉄塔が立ちはだかっていました。その先になにやら鉄塔??のようなの アレは、何??
真下を見たら驚いた。 林道を作っていたのです。 ここがちょうど先端。これからどこに延びていくんだろう?? してどこから来たんだろうねぇ? この時はまったく分からなかったのです、ただただビックリしちゃってた。
さて、目の前が高芝山。 さきほど木の間ごしに見えた三個の頂、真ん中が一番高そうだったけど。 初のご対面にワクワクしながら、まず一個目の頂。 カラマツのピークをあっけなく越えてしまい、♪♪ およよ、イワイワ♪♪ 登ったり巻いたり、楽しく越えて行きます。岩から生えている木?の逞しさに感心しながら勾配を上り詰めると・・
ケルンのある頂に到着しました。 南がひらけて松越しに富士山がいい感じです。
「ここが山頂かしらね、山名板もないなんて、渋いわ~ん(^^)、うふっ」
富士山とツーショット写真をパチリ (^^)v
第二峰から富士山 ケルン
下って登ると三個目のピーク、黒木に覆われた展望のない頂になんと山名表示板(私製)が架かっていました。 「やだやだ~、さっきの頂の方がいいのに」 わたしはなんとも、承伏しかねるのです。あちらの方が風格あるでしょ?
前方に見えるは、次のおまんじゅう型の1518mジャンクション峰。
ここで足が止まる!! 尾根がないヨと一瞬のビビリ(*_*) 足元にグズグズの急降下がぱっくり口を開けているじゃありませんか。 いやはや、さすが有名ヤブ山ですねぇ、木の根にすがって鞍部におりました。
1518m峰 最初はなごやかだった。
そこからは緑の小笹のカラマツ林、細い道を辿りながらウキウキ、登るというより歩いて行きました。しかしだんだん笹丈が伸び濃くなって、本格的なヤブコギになりました。獣道のような跡を追って行くのですが、ヤブをかきわけるのに必死で、広い尾根は真っ直ぐ歩いているのかカーブしているのか分からなくなってしまいます。 小鞍部には【→沢道】のテープもあったし…現在地の認識が攪乱したかもね。、
そんなことで1200m台地で二つの方向にテープがあるのには困りました。意識しているより前に進んでいなかったのです。悩めるときにはお食事を♪ という あいぼうKさんの提案でランチ、ゆっくり地図を広げ、今の地点を特定しました。
ヤブコギ、むせます
まだ北方向に進み続けねばと結論しヤブに突っ込んで行くと、下方に異なもの。
なに、あれ、?! オドロイタね、 ピッカピッカの林道の出現です。
「竹森林道が延びてきたんだわ」 左上に尾根が撓んでいます。あれが最後の鞍部だわ。
再びヤブに入り、徐々に尾根の形になる登りの急勾配をかきわけること20分で『ゴ~~ル』 竹森林道に降りたちました。 前回間違えた切通しは、すぐ先に見えています。
富士山を眺め 熱いコーヒーを飲み下山コースの相談。 もう午後一時半、夕暮れの早い季節なので、朝考えていた高芝山に戻り上条峠なんて無理な話。一番早く降りられそうな、鞍部からの沢道(2.5万図に破線エアリアには黒破線)で帰ることにしました。
←ゴールの林道から富士山を
ヤブコギも下るのは早い。10分で先ほど見下ろした鞍部下のピカピカ林道におりました。 Kさんは、すばやく沢道の入り口を発見。道を伝い尾根を一つ巻き、次の沢辺りにくると道は不明瞭に、左岸の尾根を下っていくと、またもやピッカピッカの林道が行く手を横切っていますです。見下ろすと大堰堤がでーんと横たわってますです。
「この林道ってさぁ、高芝山の下の、さっきの工事に繋がるんだよね。」「ってことは、林道を辿っても帰れないってことね」 少し歩いてみましたが、工事現場はまだ先らしい。工事の人に道を訊こうと思ったのにな(笑)
一段下に平沢集落から上がってきた旧い林道が見え隠れしているのが恨めしい。
「あそこに降りられたら…」
「大堰堤は沢の本流だから、 この沢沿いに絶対道があるはずよ」とKさんは確信。 堰堤に向かって堤を降りました。案の定、道がありなにやら標識だったらしい?板きれも。
→沢から林道を見上げると…
しかしせっかく巡り会った沢道も、新しい巨大堰堤が近づいたら壊れ足場さえ危ない状況。
しょうがなし、高巻きます。そのままヒノキ林をへずっていると、下にガードレールと林道(旧い方の)が見えるじゃありませんか。 おりたいけれど今は擁壁の上らしい。やがて尾根道と合流し、無事平沢から来ている林道に軟着陸できました。
「ふ~ これを辿れば帰れるわ~」、林道といっても壊れていてとても車は走れない。(歩くのだって難儀しちゃう) 9月の台風の崖崩れは放置されたまま。
アメやミカンを頬ばりながらの午後3時、「夕暮れめいた太陽は暖かいなぁ、」なんて、わたしはすでに安全第一モード、のんきにスタコラ下ってました。 が、Kさんは『もしかして地図の沢道あるんじゃない?』と あきらめきれないようす (^^) さすがでがんす。
ゲートをぬけ坂脇峠からの道と合流すると(ここもゲート有り)、じき平沢の集落へでました。
6月も歩いた家並みは懐かしい。茅葺き屋根(鋼板で覆われてますが)、河岸段丘、なだらかな山々、お寺、柿の木、お地蔵さま、丸い石が祀られ、庭の紅葉が真っ赤です。
けさがた後にした朝日に照らされていた風景は、戻ってきた今は、夕焼け色に染まっています。 そんな中を、ゆったり歩けるのも山に行けばこそだと思うのです。
では では またね (^^)/~~~
最近のコメント