滝子山アモウ沢左岸尾根
2007年11月11日(日) 曇ときどき晴
滝子山へ行きました。 登りは憧れの恵能野川沿いの破線を伝いアモウ沢左岸の尾根から上がるコースです。5月に東尾根を伝い滝子山に登ったときは、恵能野川沿いから鞍吾山にとりついたのですが、川沿いの道もいい感じでそのまま歩いてゆきたかった、その想いがかなうとは…!
沢沿いの道、黄金色にうずもれる
週末の天気が悪い。土曜を日曜日に延ばしたものの予報は雨→晴、午後からの太陽に願いを託し強行とあいなりました。結果は吉!
お天気の回復が早く、歩き出した頃には陽がさし込んできました。嬉しいな ♪
今回は恵能野神社からでなく、間明野から金山神社にお詣りし、切目峠を経て恵能野川に下ります。komadoさんのおっしゃるとおり、あっけなく鞍吾山のとりつき場所に出てしまいます、魔法にかかったよう。
恵能野川を渉る堰堤のところ↓、ことしの5月23日(左)と 今回のようす
川をいく度か渉り返してゆくうちに(木橋や桟道は壊れかかっていたりする)、
杉林メインの景色が雑木林になってきました。
周りは黄色、足元も黄色。けさがたまでの雨のため濡れた落ち葉がこれまた鮮やか。 耳元の沢音も心地よく、落ち葉を踏む音は軽快♪、サクサクサクサク……。
いちだんと響く沢音に 見れば一枚岩にナメ滝がほとばしっています。
こんな景色が不意に現れるのだから、自然はすごいです。
石ゴロの道やトップ写真の黄金色の道。大きな楢の木の下を潜り、ふたたびヒノキの暗い森をぬけると、ぱっと河原かひらけました↓
静謐な雰囲気はなかなか………。
左奥に山の神
対岸に渉ると、もみじの真っ赤な一画の現れ、潰れた祠の「山の神」。
ここから、やや荒れた感じの道を伝うとアモウ沢が分かれ、きょうの尾根に入ります。
迫り上がる尾根にすぐとりついても良いけれど、どーせじき林道が横切るとのこと、歩きよい作業道?の方を進みました。
アモウ沢の堰堤工事ゲンバに出ました、
ひゃっ、こんな山の中に信じられない大工事。丹沢の堂平沢の堰堤工事とおんなじだ。治水工事って川を荒らす工事?、堂平沢もアモウ沢も、人間が力ずくで押さえられるとは思えないけど・・・??
林道を数分で、アモウ沢の左岸尾根の末端へ到着。
さ、いよいよ! (^-^)
急勾配は折り込み済み。歩きづらくないし、標高がぐんぐん上がって行くので小気味よい、それより眼下にひらける尾根尾根の紅葉の盛りに目を奪われました。
間近のカラマツ。その奥には大久保山から大谷ヶ丸に繋がる尾根、山腹の赤や黄色が鮮やかです。白いガスが塊となって急速に動いていきます。
尾根には岩が現れるので巻きながら登って行きます。谷底に燃える真っ赤なモミジ、ムラサキシキブの実、なんだか分からない赤い実、「いい時期に来られたね、うふっ ラッキー」 写真を撮りながら エイエイエイエイと行くうち 右側の谷は紅葉でうまっているのに、左側の谷はすっかり葉が落ちて初冬の風情なのに気づきました。「自然って繊細なんだぁ…」
右の谷に光が射した
やがて紅葉ショーは終わり、ガスが流れてきて、あたりは一気に初冬の雰囲気に。イワカガミの葉が出てきました。 「そろそろ稜線にちかづいてきたよ」
良いランチ場を探しながら行きましょう、小広い落ち葉の絨毯、「候補地1号」 次の落ち葉の絨毯「候補地2号」 そして小さなピークが本命の「テラス」 狭い? でも脇にころ合いのスペース有り、ランチ場決定! 、ガスに包まれているけれど、風がなく落ち着けます。 「あ、見て!!」 目の覚めるような青空の一画、滝子の山頂が現れた。 見る間にかき消えてしまったけれど、しばらくすると大谷ヶ丸の丸ドームが現れる。 白い空の向こうは紛れもなく晴れ渡っているのです。シーンと静かなひとときに沢の音が響く、アモウ沢の沢の音……ほんとに深い沢なんだね。
ランチ場、イワカガミ多い
ランチ場をあとに5分もゆくと、あっけなく登山道でした。
アモウ沢乗越らしきところをすぎると、滝子山への登り、ぬかるんだ道は歩きづらく、きょういちばんつらかった、山頂はパスして待ってようとおもったほど、なぜかバテバテ。
でもやっぱ、山頂には行くべきだね。”どーせ展望はない” なんて浅はかな人間の考え。
喘ぎ喘いで山頂に立つと、丹沢方面の雲がみるみる切れていったのです。
青空と雲のショータイムが始まったのです。
下山は ”山頂北の防火帯から平ッ沢沿いの道証地蔵への道を”と言っていたのですが変更し、早く下りられそうな南稜を下りることにしました。 南稜は今まで登るばかりだったから、初めての下りにはワクワク&ちょっくら緊張。
南稜への下りくち
いやはや、濡れてる落ち葉の下が
岩なので気を遣うこと限りなし。
登りではなんなく行かれる岩稜も、下りはルート判断が難しいことが分かりました。前回確か見たはずのテープは消え、確かあったはずのロープもハズされてありません。でも、思っていたより苦労なく(先導者のおかげです…感謝)イワイワ帯を脱出。
尾根筋の紅葉は下るにつれて華やかに、それなのにガスが濃くなってきました。
オオミズナラが現れ♪ うほほほいいい雰囲気だよ♪♪
じき南稜の主(と思っています)
大ブナに到着。
恒例の集合写真、パチリ☆
もいちまい記念写真 パチリ☆
あとはさっさか、落ち葉道を下り、林道を横切り、大鹿林道に。
寂ショウ苑をすぎ、桜公園を過ぎ、吉久保の神社を過ぎ、甲州街道にでて 笹一に向かいます。
笹一では新酒祭り、天気予報が悪かったし来た時間も遅いしで、毎年ごった返している会場はガラ空き。でも 手作りお祭り風なアットホームな雰囲気にすっと入ってゆけます。お酒に弱いわたしはもっぱらフルーティな生搾りわいん、あったかいふろふき大根、生いもこんにゃく味噌おでん、塩焼き鳥などなど…… 笹一を出た頃はもう真っ暗になっていました。両手におみやの酒瓶をぶる下げて、笹子の駅までブラブラ歩く。 あらら、この駅、最近来たばかりのような気がするよ・・・・(笑)
【コースタイム】 間明野・金山神社 08:25-恵能野川08:50-山の神09:45(15)-林道10:25-ランチ場12:00/13:00-滝子山13:30(20)-南稜へ14:10-大ブナ15:15-大鹿林道16:05-笹一16:40/17:20-笹子駅17:30
【地図】 2.5万 大月、笹子 昭文社 大菩薩
大ブナと記念写真 パチリ☆
では。。。またネ (^^)/~~~
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