大沢山から清八山へ
2007年11月7日(水) 曇のち快晴
7年前に訪れた大沢山を再訪しました。大沢山は本社ヶ丸の西にある1450m峰です。
山頂から南の眺望 ガスが上がり富士山のお出迎え やっほ~ (^-^)
7年前に、大沢山から摺針峠~笹子峠にぬけ、続いて~本社ヶ丸~ヤグラ経由で下っけれど、どちらも私たちにとってはロングコース、序盤の大沢山はどうしても駆け抜けるように過ぎてしまいました。それがなんとも心残り・・・。そこで今回 「行けるところまで行けばよいわ~♪」と、気楽に登ってみることにしましたのです。
笹子から甲州街道歩く
なぁんて、気楽すぎました…笹子から甲州街道を西に行き、追分で左折、記憶では
『本社ヶ丸方面に歩いていけば稲荷神社がありその裏がとりつき』 なのですが、「へぇ~大月市の道標増えたね」「少し道が変わったね」なんていいながら、??と歩いていたら ぱっくり口を開けているトンネル! うそ、トンネルなんて知らんぞ~ 「地図地図」と、あわててザックから取り出します。変だぞ変だぞ、さっきの追分から神社はすぐのはずだよ、トンネルなんて地図にも出てないよ~。そのとき新しい大菩薩の地図を持ってる人がいた。「ひゃ~、う、うそ」 新しい道だ!! 本社にはトンネルを抜けて行くように赤線が引かれているじゃありませんか (わたしは古い地図だった)
で、私たちの大沢山のとりつきの神社は…、追分から別方向に進む道沿い。でも慌てるな(笑)、目の前の尾根だってさ、大沢山の支尾根だよ、戻るのはめんどくさいから、こっちの尾根で上がってしまおう へへ 新ルート開拓ということで(笑) ちょうど良いことに階段もある
階段を上りその先は這い登りで尾根に乗りました。尾根上は左側が檜の涼やかな道が延びている。899m峰で旧来の尾根と合流しますが、きょうの尾根の方が歩きやすい良い道よ、これはやせ我慢じゃなく、ほんとです。
予報では晴れるはずの空模様、どん雲 りで濃いガスに覆われたままです。
一基目のJR送電塔、2基目の巨大送電塔もこんな感じ ↑
でもいいの、もみじの色がとてもいい。濡れた落ち葉のカラフルさ♪
ところどころ香りが立ちます、そんなところにはタカノツメの三枚葉が落ちています、秋の香りです(^-^) 1000~1200mあたり、モミジにうっとりしながら歩いていました。
アラッ!木すかしの空が青いじゃない? ガスが上がり青空が見えてきたのです、林の中にもじょじょに陽ざしが射しこんできます。 やった、やったね、みんなの表情も真上の青空のように輝いています、左の山腹からカラ松林が近づいてきます。カラマツもちょうど見ごろ。
「あの高なりがおそらく山頂だわ」「いえいえ 大沢山ってニセピークにいっつも騙されちゃうじゃない」「あーあ、やっぱり騙された、もう一個向こうかしら」「いや あれだってどうだか?」 お腹は減るし、ここまで来て山頂は、まだ遠い?
やがて東への分岐*(道標できてた)を過ぎ、こんどこそ真実の山頂に到着! おお、南は開けて 富士山が!!(トップの写真)
山頂には大きなブナがおおきな黄葉を輝かせています。ドウダンツツジが真っ赤です、良かったね、こんなに晴れたし、最高の気分。誰もいないのをいいことにおちゃらけの写真を撮りあってはしゃぎました。
ランチのあとは*から東の尾根に入ります、きょうのいちばんの目的はこの尾根、ここのぶなやミズナラやその他その他をゆっくり楽しみ歩きたかったのです。そんな気持ちを察してか、木々は美しい秋の装い。青空に映えてるのでなおさら美しい。ああ、ここをゆっくり歩けて、ほんとに幸せだわ (^-^)
やがてビックリな立派な石垣が現れます。一昔前は馬でも通ったのでしょうか。道筋をちょっぴり辿ってみましたが…、 きょうは前進。 探索はあきらめて突っ切ります、最低鞍部に「女坂峠」の道標。
対岸の高みには木の根にすがって登ります。意外と楽しくグイグイゆくと 1445m巨大送台地。新設の道標に 『←笹子駅2時間 送電塔巡視路』とあり、確実なエスケープ道です。
わたしたちは南に向かいます。富士山がいい形で浮かんでいます。三つ峠は大きく立派、清八山の尾根はカラマツの黄色をしています。 小さな送電塔を見送り、南東に向きを変えると、じき御坂峠からの道と合流、御坂峠とこの道で繋いでみたいなぁ。
午後の陽ざしは暑いくらい。さらに行くと三ツ峠への道と合流。 3年前、大幡山まで行って宝鉱山に降りたことがあったっけ。 きょうは北に、清八山に向かいますが、すぐ傍と思っていたのになかなか着かない。へばってきた証拠かな? 葉を落とした木には赤い小さな実が鈴なり、何の実だろう???? 誰も判りません。
やっと到着の清八山は展望すぐれた岩の山、三ツ峠がなんとも格好良く聳えています、麓からガスが湧き、打ち寄せる波の雰囲気、 このように都留側が白いガスで埋まっているのに、反対側の笹子方面はスッカラカン。なぜ?なぜ? 分からない不思議です
清八峠はすぐ下。 東に向かいご挨拶 「本社さあん、きょうは行かれませぬが、また来ますので、そのときはよろしくね。 バイバイ」
もう三時、日陰は薄ら寒くなってきましたた。道標に従い北に下ります、
初めは石ゴロで歩きづらく荒れてる感じだったけれど、降りるにつれて雑木林の黄葉が眩しいくらい、きっと、一年のうちでいちばん華やかに輝く季節に行き会ったのでしょう (^-^) シラカバの幹の白さが際立ちます。ころ合いの場所にベンチがあり、休憩。 過ぎゆく秋を惜しむ私たちでありました。
ヒノキ林になるとじき林道に飛び出しました。巨大変電所までは木よし道よし川よしの林道…。そしてかの巨大変電所をすぎると車道も驚くほど立派になりました。
秋は日暮れがほんとに早い。 甲州街道に出たころ、まだ5時過ぎなのに暗くなってしまいました。 電車は笹子駅5:13までしか調べていなかったので 次の電車の時間が判らない。 でも とにかく急ぎましょう。 甲州街道って暗いのよねぇ、 あ、ホームが見えます、でも改札はガードの先なのよ。 あ~あ、、、あのホーム、無駄に長すぎるよねぇ。 しまった。上りの電車来たみたい、ふー、特急だった、各駅は塩山で待ち合わせてるとしたら、そろそろ来るかもとますます急ぎ足。
ガードを潜って改札到着、5:37電車まであと5分、ヒー 間に合いました、めでたしめでたし。
4人掛けの座席に無事収まり、
「あ~。楽しかったね、きょうはよく、遊びました。」
大沢山っていい山ですよぉ 、
これからもいろんなコースで登ってみたいな、
↑ムラサキシキブ
ではまたね (^^)/~~~
笹子08:00-追分08:30-とりつき08:50-899m09:40-巨大鉄塔10:00(10)-1059m 10:30-大沢山11:45/12:30-女坂峠12:50-巨大鉄塔.13:10(10)-小鉄塔13:40(10)-清八山14:50-清八峠15:00-ベンチ15:25(10)-林道16:10-追分17:15-笹子17:30
2.5万 笹子 河口湖東部 昭文社 大菩薩or高尾陣馬
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コメント
お早うございます。
トンネルなんて全然知りませんでした。
昔の道を神社(奥野稲村神社)まで行って、その裏を
上がれます。昔のコース歩けますよ。
神社から先の車道は、通行止めになってると思います。
神社から先は、ダム建設の計画があったのですが、
地権者の1人が反対して、ダム建設が中止になったそう
です(地元の人に聞いた話し)。
ダム建設のために作られたトンネルではないでしょうか。
もう一つ、
女坂峠の所にある石垣は、逓信省が通信(電話?)ケー
ブルを埋設してあった残骸。笹子から藤の木までケーブ
ルが引かれていたそうです。これは、山村正光氏の著作
で読みました。
逓信省の名前が入った石があります。
そうそう、komado氏が、既にこの道を探って歩いておられ
ますので、詳しいと思います。
投稿: タカ | 2007年11月15日 (木) 09時15分
そうだ!
タカノツメっていい香りがするんでしたよね!!
すっかり忘れてました(-_-;)
投稿: yamyam | 2007年11月15日 (木) 19時23分
タカさん こんばんわ
大沢山には7年ぶり。でもまさか 車道があんな風に変わっているとは!
追分で左折して 「本社ヶ丸→」の道標がやけにマメに立っているなあと思いながらついて行ってしまいました、
女坂の石垣はそう古くはないのですね。
笹子側の道はぶった切られていた感じです。藤ノ木方向にはほそぼそと続いていたみたい。
komado氏のレポを読みました、藤ノ木の道はちょっと歩いてみたくなりました
すりばり峠 笹子峠、御坂のたくさんの峠は みな甲府に繋がっていますね。道志の峠も 甲府に向いています。 昔の人々が峠を越えて歩いたと思うと、ロマンを感じてしまいます。
投稿: ba_sobu | 2007年11月16日 (金) 18時01分
yamyamさん こんばんわ
タカノツメ… たしか yamyamさんに教えていただいたのでは?
あの香りはすべてカツラだと思っていたので、タカノツメの存在はインパクトがありました。もう覚えました(笑)
秋はその他にも色んな香りがします
桜の葉やただの草の香りも。 楽しみが増えます。
投稿: ba_sobu | 2007年11月16日 (金) 18時05分