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御坂王岳(南稜)~鍵掛峠

2007年10月6日(土) 晴

わぉっ、秋晴れ、雲ひとつなし、こういう日は富士山の見える御坂だよ♪

Cimg5067 王岳は「御坂の寂峰」だとか。わたしはこの「寂峰」という言葉にめっぽう弱い、すぐ行きたくなってしまう。もちろん南稜、1428m峰などの岩岩を越えていく♪ 某koma氏の倉庫を見たら氏は末端から上がられているもよう、でもわたしは地形図(鳴沢)の破線を辿ってみることにした。だって、こっちの方が楽そうだもの(笑)
←王岳、ほんに愛想ないお顔 (^^)

【コース】 河口湖駅 07:30→(taxi\4360)野鳥の森公園07:50-とりつき08:00-
尾根1140m 08:35-1428m岩峰10:00(15)-1470mハイキング道合流11:00-
王岳11:20(25)-鍵掛峠12:55(15)-林道14:00(20)-いやしの里14:40→河口湖駅
【地図】 昭文社:富士山 2.5万(鳴沢、河口湖西部)

Cimg5021 タクシーで野鳥の森公園まで。公園は、なんとも豪華な芝生しきつめ、東屋さえ茅葺き屋根というリッチぶり。さて北方に目をやると、真っ青な空に緑の尾根が横たわり、朝日を浴びた岩峰たちが「待ってるぜ~」と朗らかに、そのいわいわぶりを見せびらかしていた。(が1428m峰)

Cimg5035 車道を10分ほど西にゆき、右への林道に入る。沢に沿いゆるゆる上がっていく。地図の家マークには生活の気配ないけれど、なかなかいい雰囲気だ。緑のさざ波にツリバナの赤やノギクの白がふっと浮かんだり…。
地図の破線が南から北に折れ曲がるあたりで道形がアヤフヤになった。ころあいとみて右上の尾根に上がってしまう。

Cimg5041 尾根上は標高1140mぐらいだろう。カラマツ林に膝丈くらいの小笹が広がっている。
弾むようにピョンピョン歩いていくと、徐々に笹の丈が伸び背を越えるようになってきた。でもウスヤブだ、気にしない。 笹を分けぐぃっと台地に乗ったら更地(1180m)が広がっていた。かつては人家があったのだろうか? 右から道も上がってきた。

この先も尾根は優しい勾配で、左・カラマツ、右・雑木、小笹に涼やかにおおわれている。

Cimg5043_2 ♪♪♪♪♪
アララ・・・また笹の丈が伸びてきた。
Cimg5047_2

エイヤエイヤ、足元の獣道を探りながら漕いでいくと、唐突に赤いリボン君。 「ここに入れ」ってこと?  地図を見る。 尾根がふにゃっと曲がっているトコロだ。 左折しササヤブの中をザザッと下る。「いいのかなぁ、これで」と思ったけど、案外すぐ鞍部に着いた

Cimg5050_5   前方には、涼やかな尾根が右と左に待っていた。 どうぞ、お好きな方を行きなはれ、というわけだ。 相方は左、わたしは右の尾根を行く。岩がらみの急勾配の足元に、ぽこぽこ顔を出すのはタマゴタケ、あまりに美味しそうと2,3コ袋に入れながら登っていった。
岩上で右がひらける、山に入ってはじめての展望にしばし~~~

この先ガチッとした細い明るい尾根、ルンルン行くと、眼前に大岩が立ちはだかった。「むむ、これが例の1428m峰かな!」

Cimg5055_2 踏み跡は右を巻いていく。急だし崩れやすいので、慎重に行く。左の岩壁にイワシャジンの花が咲いている。遠かったけど足を踏ん張って木の幹で体を支え、パチリ。 頭の上には真っ赤なガマズミの実、潜るついでにチョイトつまんでパクリ!すっぱいリンゴの味がした(^-^)

ヤッコラサと尾根に上がり★、、戻るような感じで南に向かうと岩峰に立つことができる

そこには、なんとも高度感のある展望が待っていた、ヤッホー (*^_^*)

C1 真正面に富士山がすっくと、初冠雪の富士山は、胸あたりに雲をまとっていた。。
眼下には箱庭のように西湖と河口湖が並び、湖面には青空と雲がくっきり映っている。 そしていま登ってきた南尾根の、緑の背骨が際立っている。その奥には 青木ヶ原の樹海が広がっている。

Cimg5072

1428mからさらに北、いえ西に向かわねば。 岩峰から先ほどの★にもどり、巻き道を行く。よおく見れば岩の右にへズル道が続いているのだ。
尾根の上にでて、やがて登りにさしかかるとマジに藪っぽくなった。今度は灌木のきつい、痛いヤツ。アザミ、バラ、サンショ……痛いのばかりが繁っている。日当たりが良すぎで汗タラタラ。
こんなヤブとの格闘も実際は15分くらい? じき勾配がなくなり、カラマツ林の涼やかな小笹の広がりになった。すたこらすたこら、調子よく歩く。右からハッキリした道が上がってきた。エアリア赤線の西入沢経由の道か?、道標らしきものはない。

Cimg5086 だんだん勾配がきつくなり御坂の主稜線が近づいてきた。大きなブナやミズナラが現れだす。そんな巨木を眺めながら歩くのは楽しい。 そうこうしていると、ひょんと御坂の主稜線に出る。
読みにくい手製の板きれ「←根場民宿」とある。

すぐ先が寂峰・王岳の山頂、肩書きどおりだれもいない。ぽっかりひらけた広場には陽ざしが溢れていた。 

Cimg5110

南は展望がよく、富士山が真正面、残念ながら雲がどんどん湧いている。三角点の周りにトリカブトやリンドウの花や白い小菊も咲いていた。
根場からハイカー1人犬2匹が上がってきた。しばし歓談。「ワンちゃんたち、根場から勝手についてきたんですよ、」 お洒落な首輪の愛嬌ある犬たちだった。

彼らに続いて、わたしたちも縦走路を東に向かった。

Cimg5123 縦走路は岩が多いし南側が切れ落ちている。その中の道は、細いスゲのような草に覆われ見えにくい。うかうかしていると落っこちそうで歩くのに気を遣った。厄介者の草だけど、なんて綺麗なんだろう。

樹林帯に入るとトリカブトやリンドウが道の両側にとぎれることなく咲いている。多いとは聞いていたけれどこれほどまでとは思っていなかった。 それにリンドウは、ことし初めての出合い。 「優雅な花」 としみじみ見とれてしまった、ほんとだよ。

Cimg5122
リンドウ                           タムラソウ

Cimg5165_2 オヤマボクチも咲きごろ見ごろ(→)、
ワイン色なんと深い色なんだろう!  
シラヤマギク(またはユウガギク? 違いよく分からず) リュウノウギク、ハナイカリ、ナントカアザミ、トモエシオガマ、タムラソウ……。

御坂は秋も、花多し。

左へ鶯宿への道を分けるとすぐ先に鍵掛峠の道標、道標のその先に根場へ下りる道がある。

根場へ下りる道↓
Cimg5186_2

下りたところは根場の「西湖いやしの里」というテーマパーク? だった。
レトロバスが来るまでのあいだ、園内をぶらぶらしてすごす。
つい、おみやげを買った・・・(^o^) 
もうチョット時間があれば、きっとおそばも食べたろう・・・(^^;)

ではまた   (^^)/~~~

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