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今倉山、道志の山は燃えてるぜ!

2007年10月24日(水) 快晴

今年の紅葉、遅れそう。そう思っていたよ。近所の里山はまだ緑だもん。
でもね道志の稜線に上がってみたら あやや・ビックリ、↓これを見よ! 

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黄金のトンネル抜けて赤岩の、岩稜に立てば目の前に…!

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【コース】 道坂峠P08:40-今倉山東峰 10:00(10)-西峰10:25-西ヶ原の台11:10(40)~散策12:40-西峰 13:25-赤岩14:00(30)-西ヶ原14:45-P16:00
【地図】 昭文社(高尾陣馬) 2.5万(都留)

道坂トンネル西口から登山道をひと登りして道坂峠に上がる。爽やかな空気。通る風。ノコンギク、オヤマボクチの花が咲き、熊笹が美しい。
歩きやすい雑木林、木々はほのかに色づいて秋到来を思わせる。

Ryunou
なんの実かしら???                   リュウノウギク

快調に高度を上げて行く、もうすぐ山頂だろう。 緑の木々の間にまっ黄なブナの大木が華やいでいる。足元にはトリカブトのぷりぷりの実の隣に最後の一輪青い花。リュウノウギクが咲き乱れヤマハッカの萼の紫も可愛らしい(^-^)

あっけなく今倉山山頂に到着した。ぶなの黄葉の盛りだった

Cimg5626 今倉山東峰

好もしい雑木の尾根を西に行く、紅いモミジがひときわ目立つ。
15分ほどで西峰についた。北側は見事に伐採されマコトに明るい山頂になった。

この春に北尾根で登ってきたけれど、きょうは逆に急斜面を下る。
めざすは造林小屋(廃屋)のある、西ヶ原の台(1246m)だ。

あれよあれよな スゴイ急降下の斜面(粗いカラマツ林)を下る。
どうにか道、やっとこ分かる道らしきトコをぐんぐん下る、
見晴らしは効くし、やがて現れる尾根の形を目指せばよいので不安なし。
傾斜が緩やかになってくると、緑の滴る光も滴る雑木林に変わる。
この変わり目の体感って快感だ!!

Cimg5669 西ヶ原の台

なつかしき造林小屋(廃屋)まえの撓みでランチの後。そこいらを散策。
パラジマの頭方向に少し行くも気が変わり、西に延びるのっぺりした尾根を「調査」した(笑)。

Cimg5699_2 造林小屋(廃屋)

記憶ではカラ松林の中。。。と思っていたのに、見上げる木々はモミジやカエデが多い。やっと黄色になり始めたところ。静かな森に耳を傾ければ 「ササササ・・」と高い音、
森の上の方で奏でている 葉づれのおと?かな・・・

Cimg5698 燃えるブナ

しっとりした気分になったところで 主稜線(今倉西峰)に戻る。
お昼過ぎのお日様の高い時刻だ。
あさがたは閉じていたリンドウの花が次々に開き、優雅な姿をみせてくれていた。
リンドウってこんなに大きかったっけ? こんなに淡い色だったっけ?

Cimg5731 リンドウ

西ヶ原の分岐からひと登りすると、トップの写真の黄金色の道になる。
お気に入りのブナもミズナラも 華やかに装っていた。

Cimg5748h お気に入りミズナラ

樹林を抜けると赤岩の岩稜だ。
わたしたちを待っていたのは こんな道志の山の色。

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赤岩から今倉山方向        (二十六夜山方向はトップ写真)

紅いのはウルシやハゼだと思う。それにしてもこんなに赤が多いなんて、
今まで何度もきているけれど、今回が いままでで一番、華やかな気がする。

ほんのティタイムのつもりだったけれど、誰も来ない赤岩の、斜めの岩に寝そべって、背筋を伸ばし腰伸ばし、空を見あげているうちに、知らずに時がすぎてゆく。

下山は西ヶ原の分岐まで戻り、沢道コースを下る。エアリアの赤線だけど、後半はルートのわかりにくいところ有り。
ここは何度も下りているのに、2箇所くらい立ち往生して道を探した。もし一人だったら、焦ったかもね。沢道だもの、大雨ですぐ道は壊れてしまうのだ。悩める道であった。

Cimg5773 下山中も紅葉が愉しめる

つぎは いつ山に行けるかなぁ・・・

ではまたァ (^-^)/ 

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瑞牆山で梵字?の岩探し

2007年10月20日(土) 快晴

瑞牆山のパノラマルートとは、西側の岩稜の基部を縫い大ヤスリ岩の脇を抜け山頂下で富士見平からの登山道と合流する道です。もともと修験の道だったらしいのですが、今は岩登りをする人たちの径路として使われているそうです。

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韮崎からタクシーでうっかりグリーンロッジ奥まで入ってしまった。遊歩道をみずがき林道の瑞牆大橋まで歩く。20分ほどかかってしまったけれど道中の雑木林や天鳥川の流れが美しい、寄り道だって悪くない。(上の写真)

天鳥川沿いの遊歩道を川沿いに進み10分ほどで山に入る。」とペンキであるのは 「こっちがカンマンボロンです」という意味じゃない?なんて 話しながら進む。

Cimg5405s_2 素敵な沢沿い道、紅葉の始まりそうな雑木林、蔦がいち早く赤く燃えている。
炭焼きの跡など見ながら山の奥へ奥へと入って行き、やがて沢から離れ岩っぽい登り道になる。

←の岩をまわりこんだところ、道案内の金属プレートがあり、すぐ先には、木に」、岩に」とあった。
は瑞牆山ってことだよと判断し、
」の方に進んだ。

ちらっと開けた小岩に乗れば、岩峰群が空につきだす景色現れ 「おおおおぉぉぉ、これが瑞牆だぁなぁ」とワクワクしてきた。

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目の前の巨大な岩の側面に沿って左に回り込んで行く。 敬虔な?浄化されるような気持ちにさせられる。なんとも不思議な空間だ。 緊張して歩いていたからかも。

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見上げれば、↑な感じ。この岩が切れ次の岩が現れる。「っさっさ、さ」と、みなよぢのぼって岩の上に行っちゃった。でも、わたしの短い足じゃ登るだけで精一杯、戻る自信がないので下で待つことにした。岩の上からは 「すげえぇ!」だの 「いいねぇ」 だのと興奮した??声・・・、見たいな。 でも。ま、しょうがないさ。今度来るときは『秘密兵器』を忘れず持ってこよう。 
「カンマンボロンの梵字?岩」はこっちじゃないって、分かったので、さっきの分岐まで戻る。でもね、寄り道するのも悪くないね。
はカンマンボロン全体、つまりはこの大岩のことじゃないか?後になって思った)

ここで ★の資料のおでまし。ピンポイントを見つけるのはしみじみ難しい。
」の方のすぐ先に、左に入る道がありそちらに進む、すると岩の基部に至り前方に大ブナを見る。こんな岩稜地帯に驚くほどの大ブナだ。(下部で幹が4ツに分かれしている) みんなでしばし、ブナの見事さを讃えた。幹のひとつは折れて枯れ、旨そうなきのこが生えている。「ヌメリツバタケモドキ食べられる」とBBSでタカさんから教えていただいた。

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ブナの先の大きな岩は頂上がオーバーハングしており、なかなかなもの。ああいう岩を登る人いるのだろうか? いるでしょ。 信じらんない。 とにかく「梵字?の岩」はこの辺らしいが。 どんな大きさか。模様のある岩はどういうふうな形か分からない。大岩に沿ってさらに回り込んでみた。けど、もう無理だよ、先は行かれない。
そのとき オーバーハングしている岩の下に、どうにか
すり抜けられる隙間を発見す、
入ってみれば、上のテラスは快適な展望台になっていた。

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南ア、八ヶ岳・・・Cimg5441s
それ以上にすこぶる爽快。
すごいねぇ。
岩登りしないわたしには、これだけでもかなりな興奮だ。
だって下を見ればこんな感じ、→
置いてきたザックがあんなに小さい。
「梵字?の岩」はどこにある?
わからんねぇ、まぁいいか、
半分アキラメた。 岩の上に寝転がって、カメラをあちこちに向けていたら、「?」 見たことある模様が すぐそこの岩だ。
「ねっ、あれ???」 
「うっ、そうだ!」 

Cimg5440s なぁんだ、そばにあったじゃない。
梵字?の岩のあまりな唐突な出現に、みんなで腹を抱えて大笑い、
遠くの景色を眺めたり写真を撮ったりしていたのに、今まで誰も気づかなかったなんてサ。
 
←の写真を撮る前に、この模様を意識せず写し込んでいる写真を、何枚も撮っていた (^^;) 
ひょっとしたら、気づかないまま下りていたかもしれないよ、アハハハハ

カンマンボロンの「梵字?の岩」と目出度くご対面できたので、いよいよ瑞牆山登頂をめざす。

大ブナまで戻り、岩の脇を回り込みシャクナゲ道の急登、足場のグズグズする斜面を登る。黒木に囲まれた台地状にケルンがあり休憩。もう11時前だ。ハラペコだ。

一息入れて出発。岩っぽい急登が続く。瑞牆の岩稜地帯の基部を歩いているのだろう。黒木に混じって、ところどころに、パッと明るい紅葉が見える。ステンドグラスのようだ。
見上げると大岩が聳え、青空が広がっている。

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↑写真ののっぺりした大岩の遙か彼方の頂上から目に鮮やかな紅葉が覗いていた。不思議なことに、岩の基部からは水が滴り落ちている。
やがて 大岩と大岩に挟まれた暗い沢床のような所の登りになる、濡れているので滑りやすいし、かなり急だ。こういうところではわたしはいつも引き離される。

はぁはぁいいながら、やっと上に出た、「ヒュー!!」 富士山が見える。 すごいな、両側には大岩が屹立。 松の緑と赤・黄の紅葉、このすごい景色にしばし見とれる。

また沢を渡り急登になる。汗がタラタラ落ちてくる。岩は白く崇高だ。じき、ガ~ンと聳える大岩下のテラスに立つ。この岩が大ヤスリ岩だと後で知る。
また岩を乗り越え、ホツツジの紅葉群をすり抜け、
エイエイエイと登っていると、

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ようやく富士見平からの道と合流。もう少しで山頂だ。
…… と、思ったけど、登る人で渋滞、はしご場では下りてくる人が数珠繋ぎ。こっちの息も上がっていたので休みながら順番待ちをしたり下山者をやり過ごしたりなので、山頂に着くまでにたいそうな時間がかかってしまった。

やっと辿り着いた瑞牆山頂。
展望はさすがにすばらしい。団体さんが下りた直後でラッキーだったかな。
富士山、南ア、八ヶ岳。 真下にはニョキニョキと岩が直立の奇観。 先日の金峰がよく見えるし、緑の稜線を辿れば、ああ、小川山がなつかしい、また行ってみたいなぁ・・・、あれれ、いつの間に山頂は、また人人人で溢れていた。
ということで、お昼はさっきの大ヤスリ岩下のテラスでいただくことに。

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お昼をいただいたこのテラスはまことに静か、いつものペースに戻れた。
空腹をガマンしてここまで来た甲斐があった。南アや八ヶ岳を真正面に・・・
見上げると・・・・・

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下山は2時過ぎ。 ところどころの紅葉を楽しみながら、トントン下る。
岩が多いので気が抜けない。天鳥川を渡ったところで ジューシーなミカン、うんまい。
沢からの登り返しはきつかったぁ、たいした勾配でもないのに、気持ちが下山モードになっちゃってるから足が言ワガママなんだよね、ブー。

でもね、このあたりの栂の森はいい、小川山っぽい雰囲気がなんともいえない。

しばらく歩くとダケカンバの黄色が目立ちだし、やがて木々を透かして富士見平山荘の青い屋根が見えた。

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ここまで来ればあとはしれたもの。バスの時間まで余裕があるので、ゆっくり休憩、
そんな間にも、金峰山から登山者たちがぞくぞく下りてきた。今晩は瑞牆山荘に泊まり、あす瑞牆山に登るとか。

最後の下りは、山梨の森100選のミズナラ林。色づき始めたミズナラは黄緑色が華やか。そんな黄緑を透かして西日が森に射し込んでくる。 森は黄金色の光に溢れてる、歩いているうち、とても満ち足りた気持ちになって、このままこの森が終わらなければいいなぁ・・ずっと歩き続けたいナァ・・・・なんて思ってしまうのだ。

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【コース】韮崎→(\8970)グリーンロッジ奥08:00-瑞牆大橋 08:20-注意書き 08:32-梵字の岩10:00-ケルン 10:45-コル11:30-大ヤスリ下 12:00-ハイキング合流12:15-山頂12:55(15)-大ヤスリ下 13:25/14:05-天鳥川14:50ー富士見山荘 15:20(15)-瑞牆山荘 16:05/16:35→韮崎17:35
【地図】昭文社(金峰山、甲武信) 2.5万(瑞牆山)
【資料★】 松浦隆康著 「バリエーションルートを楽しむ」

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青空雲海、錦秋の金峰山

2007年10月10日(水) 快晴

大弛峠から金峰山にいきました、甲府盆地は終日曇りでも、山稜は雲海の上です。真っ青な空、360度の展望、目の前には金襴緞子の尾根が広がっていました。やったーぁ、 v(^O^)v

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山頂から、錦秋の千代の吹上げ。南アルプスを遠望する。

【コース】 塩山→大弛峠08:50(15)-2528m峰10:10(15)-朝日岳10:45(15)-鉄山10:30(10)-金峰山12:15/13:25-(10)-朝日岳 14:40(10)-大弛峠15:45→塩山

タクシーのワリカン、5人は少々きつかったけれど、どん雲りの霧の海を抜けると、かいま見えるは華やかな彩りの山々、ダケカンバの黄色いトンネルをくぐり、1時間あまりで標高2300mの大弛峠に到着しました。
やったぁ、
ピーカンの青空と広がる雲海、ずらりと南アルプスが並んでいます。大弛峠に満ち満ちている黒木(シラビソ?)の香りに、はやくもほろ酔い気分、いやが上にも期待が高まります。

登山道は黒木の森です。濃い緑にナナカマドやタケカンバの明るい色が目立ちます。

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ナナカマドは上の写真のように真っ赤なもの、黄色いもの、緑の葉に赤い実のついたもの、とさまざまで面白いしどれも美しい。

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ダケカンバは大きく貫禄充分。下の写真は朝日峠のダケカンバです。

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黒木の森をゆるゆるゆきます。苔にも陽が当たってキラキラ、なんとも明るい森の景色です。

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縞枯れの林にさしかかるとわっと日光があふれ、黒木の幼木がどの木もどの木もめいっぱい枝を広げ、空に向かって伸びようとしています。

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南の空には、雲海にぽっかりと富士山が浮かんでいます。

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尾根上と巻き道に分かれたので、当然尾根に上がります。露岩の山頂、朝日岳と思いこんで小休止。「山名板がないなんて、さすが奥秩父はシブイねぇ」なんて感心していたけれど、ふと見るとお隣にもピーク、
「あれ、あっちが朝日岳だわ、でも、いいよ、この峰は展望いいし、五丈石も見えるしねぇ、富士山も、南アも見え見え、気持よか・・」 とすっかりくつろいで、記念写真も撮ったりとのんびりしてしまいました (^-^)

Cimg5239 朝日岳&金峰の五丈石

ひとくだりして朝日岳東の肩の露岩でまた展望を楽しみ、やっと到着の山頂標識を眺め、ベンチの展望台でまたまたうっとり。

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これじゃいつ金峰に着けるのでしょう? 
さていくとしますか!

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大丈夫、大丈夫、着々と五丈石が大きくなっていますもん。(^-^)v

Cimg5280 鉄山から

鉄山を下り、黒木の森の最後の登りをやってのけるとハイマツ帯になり、一気に眺望がひらけ、賽の河原、ここで小川山 裏瑞牆、瑞牆 八ヶ岳、・・・と ご対面。
ここでもうっとり、まったり。

Cimg5290 お行儀よき、八ツと瑞牆

石門を潜れば、

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は~い山頂に到着  (^-^)v

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ランチは五丈石を見上げる山頂の南側、
素晴らしい展望はまさに雲上のレストランです。

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トップの写真は山頂の西の裾模様(千代の吹き上げ)
下の写真は 東側のようすです。

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こんな景色に、だたうっとりするばかり。おまけに山頂に人がほとんどいません。
さっきまでいたパーティもいつのまにか下山していましたし・・・。
まだまだ明るい太陽の光、 もっといたいけれど、下りなくてはね・・・

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フフ、富士山はいつも一緒(^-^)

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10月とは思えないくらいずっとずっと陽ざしに守られ、なんとも幸せでした。水曜日の平日登山で こんなスペシャルな一日をすごせるなんて感謝いっぱい。

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きょうのお気に入りの一枚は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナナカマド

ではまた     (^^)/~~~

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御坂王岳(南稜)~鍵掛峠

2007年10月6日(土) 晴

わぉっ、秋晴れ、雲ひとつなし、こういう日は富士山の見える御坂だよ♪

Cimg5067 王岳は「御坂の寂峰」だとか。わたしはこの「寂峰」という言葉にめっぽう弱い、すぐ行きたくなってしまう。もちろん南稜、1428m峰などの岩岩を越えていく♪ 某koma氏の倉庫を見たら氏は末端から上がられているもよう、でもわたしは地形図(鳴沢)の破線を辿ってみることにした。だって、こっちの方が楽そうだもの(笑)
←王岳、ほんに愛想ないお顔 (^^)

【コース】 河口湖駅 07:30→(taxi\4360)野鳥の森公園07:50-とりつき08:00-
尾根1140m 08:35-1428m岩峰10:00(15)-1470mハイキング道合流11:00-
王岳11:20(25)-鍵掛峠12:55(15)-林道14:00(20)-いやしの里14:40→河口湖駅
【地図】 昭文社:富士山 2.5万(鳴沢、河口湖西部)

Cimg5021 タクシーで野鳥の森公園まで。公園は、なんとも豪華な芝生しきつめ、東屋さえ茅葺き屋根というリッチぶり。さて北方に目をやると、真っ青な空に緑の尾根が横たわり、朝日を浴びた岩峰たちが「待ってるぜ~」と朗らかに、そのいわいわぶりを見せびらかしていた。(が1428m峰)

Cimg5035 車道を10分ほど西にゆき、右への林道に入る。沢に沿いゆるゆる上がっていく。地図の家マークには生活の気配ないけれど、なかなかいい雰囲気だ。緑のさざ波にツリバナの赤やノギクの白がふっと浮かんだり…。
地図の破線が南から北に折れ曲がるあたりで道形がアヤフヤになった。ころあいとみて右上の尾根に上がってしまう。

Cimg5041 尾根上は標高1140mぐらいだろう。カラマツ林に膝丈くらいの小笹が広がっている。
弾むようにピョンピョン歩いていくと、徐々に笹の丈が伸び背を越えるようになってきた。でもウスヤブだ、気にしない。 笹を分けぐぃっと台地に乗ったら更地(1180m)が広がっていた。かつては人家があったのだろうか? 右から道も上がってきた。

この先も尾根は優しい勾配で、左・カラマツ、右・雑木、小笹に涼やかにおおわれている。

Cimg5043_2 ♪♪♪♪♪
アララ・・・また笹の丈が伸びてきた。
Cimg5047_2

エイヤエイヤ、足元の獣道を探りながら漕いでいくと、唐突に赤いリボン君。 「ここに入れ」ってこと?  地図を見る。 尾根がふにゃっと曲がっているトコロだ。 左折しササヤブの中をザザッと下る。「いいのかなぁ、これで」と思ったけど、案外すぐ鞍部に着いた

Cimg5050_5   前方には、涼やかな尾根が右と左に待っていた。 どうぞ、お好きな方を行きなはれ、というわけだ。 相方は左、わたしは右の尾根を行く。岩がらみの急勾配の足元に、ぽこぽこ顔を出すのはタマゴタケ、あまりに美味しそうと2,3コ袋に入れながら登っていった。
岩上で右がひらける、山に入ってはじめての展望にしばし~~~

この先ガチッとした細い明るい尾根、ルンルン行くと、眼前に大岩が立ちはだかった。「むむ、これが例の1428m峰かな!」

Cimg5055_2 踏み跡は右を巻いていく。急だし崩れやすいので、慎重に行く。左の岩壁にイワシャジンの花が咲いている。遠かったけど足を踏ん張って木の幹で体を支え、パチリ。 頭の上には真っ赤なガマズミの実、潜るついでにチョイトつまんでパクリ!すっぱいリンゴの味がした(^-^)

ヤッコラサと尾根に上がり★、、戻るような感じで南に向かうと岩峰に立つことができる

そこには、なんとも高度感のある展望が待っていた、ヤッホー (*^_^*)

C1 真正面に富士山がすっくと、初冠雪の富士山は、胸あたりに雲をまとっていた。。
眼下には箱庭のように西湖と河口湖が並び、湖面には青空と雲がくっきり映っている。 そしていま登ってきた南尾根の、緑の背骨が際立っている。その奥には 青木ヶ原の樹海が広がっている。

Cimg5072

1428mからさらに北、いえ西に向かわねば。 岩峰から先ほどの★にもどり、巻き道を行く。よおく見れば岩の右にへズル道が続いているのだ。
尾根の上にでて、やがて登りにさしかかるとマジに藪っぽくなった。今度は灌木のきつい、痛いヤツ。アザミ、バラ、サンショ……痛いのばかりが繁っている。日当たりが良すぎで汗タラタラ。
こんなヤブとの格闘も実際は15分くらい? じき勾配がなくなり、カラマツ林の涼やかな小笹の広がりになった。すたこらすたこら、調子よく歩く。右からハッキリした道が上がってきた。エアリア赤線の西入沢経由の道か?、道標らしきものはない。

Cimg5086 だんだん勾配がきつくなり御坂の主稜線が近づいてきた。大きなブナやミズナラが現れだす。そんな巨木を眺めながら歩くのは楽しい。 そうこうしていると、ひょんと御坂の主稜線に出る。
読みにくい手製の板きれ「←根場民宿」とある。

すぐ先が寂峰・王岳の山頂、肩書きどおりだれもいない。ぽっかりひらけた広場には陽ざしが溢れていた。 

Cimg5110

南は展望がよく、富士山が真正面、残念ながら雲がどんどん湧いている。三角点の周りにトリカブトやリンドウの花や白い小菊も咲いていた。
根場からハイカー1人犬2匹が上がってきた。しばし歓談。「ワンちゃんたち、根場から勝手についてきたんですよ、」 お洒落な首輪の愛嬌ある犬たちだった。

彼らに続いて、わたしたちも縦走路を東に向かった。

Cimg5123 縦走路は岩が多いし南側が切れ落ちている。その中の道は、細いスゲのような草に覆われ見えにくい。うかうかしていると落っこちそうで歩くのに気を遣った。厄介者の草だけど、なんて綺麗なんだろう。

樹林帯に入るとトリカブトやリンドウが道の両側にとぎれることなく咲いている。多いとは聞いていたけれどこれほどまでとは思っていなかった。 それにリンドウは、ことし初めての出合い。 「優雅な花」 としみじみ見とれてしまった、ほんとだよ。

Cimg5122
リンドウ                           タムラソウ

Cimg5165_2 オヤマボクチも咲きごろ見ごろ(→)、
ワイン色なんと深い色なんだろう!  
シラヤマギク(またはユウガギク? 違いよく分からず) リュウノウギク、ハナイカリ、ナントカアザミ、トモエシオガマ、タムラソウ……。

御坂は秋も、花多し。

左へ鶯宿への道を分けるとすぐ先に鍵掛峠の道標、道標のその先に根場へ下りる道がある。

根場へ下りる道↓
Cimg5186_2

下りたところは根場の「西湖いやしの里」というテーマパーク? だった。
レトロバスが来るまでのあいだ、園内をぶらぶらしてすごす。
つい、おみやげを買った・・・(^o^) 
もうチョット時間があれば、きっとおそばも食べたろう・・・(^^;)

ではまた   (^^)/~~~

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奥多摩湖南岸歩道

2007年10月3日(水) 曇

週末はやっとスッキリとした秋晴れになりました。でも先週の水曜は、いまだ長雨あけやらぬ曇空。のんびりしたくなり奥多摩湖南岸歩道を歩いてきました。
紅葉前、おまけにどん曇、おかげでこのすてきな歩道は静かそのもの。ときおりリスが走るだけです。

【コース】 小河内神社BS 09:15→小河内神社09:30-山のふるさと村10:40(20)-
ふれあい広場12:45/13:35-奥多摩湖 BS 16:05

今回はこんなレポート↓  ここをクリックで拡大 
奥多摩湖BSからバスで小河内神社BS(右下)まで行き、歩き始めました
Img

Cimg4940_4 小河内神社でバスを降り、ついでなので小河内神社に寄ってみました。 急峻な小山の上の立派な神社でした。

いよいよ麦山浮橋(ドラム缶橋)を渡ります。いつも眺めるだけだったので、初めてのわたしはワクワク。湖面すれすれでけっこう面白い・・恐そうに見えるけど、ぜ~んぜん。 揺れが楽しかったです (^-^)

対岸に上がると山のふるさと村まで湖岸の道を行きます。花の多さに嬉しくなります。ツリフネソウ、ミゾソバ、シロヨメナ、タイアザミ、ウドの仲間?、そしてクサギの赤い実。

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ミゾソバ、ツリフネソウ                 ツユクサ、シロヨメナ

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クサギ                      シシウド??

Cimg4961 でも一番のお気に入りは、このおもしろい実。
白いトゲはあまり痛くない。なんといっても可愛らしい形。 カボチャの葉そっくりな大きな葉にも毛があります。アレチウリというそうです、アメリカからの外来種、繁殖力が強いそうなので嫌われものかも?

山のふるさと村から 南岸歩道(いこいの路)に入ります。(道標不親切)

花は少ないけれど、木々の美しさは格別。紅葉の時期には青い湖面を透かして、うっとりするような景色があらわれるのでしょうね。

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桜の木も多かったし、沢沿いにはイワタバコの葉が緑色に光っていました。

他の季節にも楽しみを残した、きょうの一日でした。

Cimg5005  では また(^^)/~~~

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