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北ア☆天空の花園を歩くよ  (1)太郎平、カベッケ原

夏だ! ことしはどこにしよう?、  そうだ、「雲ノ平」を訪ねてみよう!  
「雲ノ平」は10年ほど前、「すご~く綺麗なとこ」と教わって以来、”北アルプスのどこかにあるらしい” 憧れの場所になっていました
……… (^-^)

Cimg3797s
太郎平のコバイケイソウ、奥にハクサンイチゲ(白)ミヤマキンポウゲ(黄)


2007年8月4日(土)  曇小雨霧   折立~太郎平~薬師沢小屋

夜行バスで富山まで行き、富山地鉄電車で有峰口に。そこからバスに乗りかえ、クネクネ山道を揺られること1時間あまり、折立登山口には7時半ころ到着した。
大勢の登山者がたむろし、体操をすますといそいそ山に入っていく。 

Cimg3761 曇空の樹林帯、太郎坂はけっこうな急登だ。
水芭蕉の花が終わり巨大化した葉っぱや、ゴゼンタチバナの赤い実、カニコウモリ、シラビソの大木などふだん目にすることのな草花があらわれてくる。それだけでスペシャルな山行き、気分が高揚してくる。

←樹林帯、

やがてを勾配が緩み三角点に飛び出す。Cimg3777
ここからは草原の中を歩くのだ (^^)、ずいぶん霧が濃くなってきた。遠望は利かないけれど、キンコウカやゼンテイカの黄色い花影が見えている。コバイケイはおおむね種に、チングルマはもう穂になっていた。ありゃぁ、お花は終わってしまったのか……?

Cimg3772 登山歩道は良く整備され、所々 ベンチが置かれている。大学や高校の山岳部のパーティが、大荷物を背にヨタヨタと歩いている。
 
登るほどに深まる霧、すぐそばも見えなくなってきた。霧というよりこりゃ完全に雨だ?、あわててカッパ上を着用す。
登り一辺倒は息が上がる、お腹は減ってきたし、目が回るよぉ。

ふいに霧の中に屋根の三角形が浮かびあがった。太郎平小屋だ。
軒下をお借りしランチ。暖かいコーヒーにひといきついた。
雨足はますます強くなっている。ズボンもカッパに替えなきゃ。。。ラッキーにも小屋の裏に新しいトイレができたばかり、着替えのスペースも確保されているしホントに助かった。

Cimg3792 ここから道は三方に分かれる。薬師沢小屋へは尾根を乗越し、たおやかな太郎平の草原をゆるゆる下っていくのだ。
尾根を乗越した東側は、なんとも満開のお花畑だった、こりゃ、ついている! ハッピー(^^)、写
真を何枚も撮りながら、ノンビリ歩く。

←イワイチョウ

Cimg3800
ゴゼンタチバナ                      アオノツガザクラ と
登りではすでに赤い実だったが、           ハクサンイチゲ
ここでは花の盛りです。

トップの写真も太郎平にて撮影、コバイケイソウは咲きだしたばかり、チングルマは白のまん中に黄色の(^^)をニコニコさせ、花一面のカーペットになっていた。

Cimg3807_3
ゼンテイカ                      メタカラコウ?
まだまだこれから蕾もたくさん

                   
薬師沢出合を過ぎ、ヨレヨレになってきたころ、上がって来る登山者たちと行きあう。
多少のアップダウン樹林帯と湿性のお花畑が交互に現れ、早く小屋が見えないなぁと思いながらも、目の前に展開する景色も楽しい道のりだ。

Cimg3829_2

急降下が一段落すると、気持ちの良い草原にベンチあり、ふうう、へたり込むように腰を下ろしひとやすみだ。 ここはカベッケ原という、カベッケってカッパのことらしい  (^^)

歩き出したらすぐ先に、今夜のお宿の Cimg3836_3 薬師沢小屋、
黒部川と薬師沢の出合うところにちんまりと立っている。凄まじい川の勢いに圧倒されそうだ。

「今夜は混雑しています」と布団1枚に二人だそうた。小さな小屋内はごった返し、ザックの置き場にも苦労するほど、荷物整理は明朝にして、夕飯食べてとっとと寝ることにした。

夕食は自炊だ。 混雑した小屋のなかにあって、自炊室って意外にも穴場な空間、ゆっくりできたのはありがたい(^^)  
献立…… スパゲティ。2分の1長さの細めのパスタにタラコソース、軽くて早くできあがり、美味美味なり。 きうりを囓りビ~ルを呑み、おつまみにも手が伸び、……、自炊仲間とひとときをかたらう
…。(^-^)
結局、荷物整理もここにザックを持ち込んで済ませてしまった (^^)v

Cimg3809よつばしおがま(太郎平にて)

夜中、なんども目が覚めた、
すごい雨音、止む気配がない。
がっかりしながら眠りに落ちる。目が覚めるとまだ土砂降り…
もしやと思い外に出ると、重い湿った空気であるが、雨降りじゃなく沢の音だった。こんな真夜中、黒部川は轟音を蹴立てて流れている。 

【きょうの行程】   
折立7:45-三角点09:30(10)-ベンチ 10:50(10)-太郎平小屋 12:10(40)-薬師沢出合 13:45-カベッケ原 15:25(10)-薬師沢小屋(泊)15:40  (歩行6時間30分)

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コメント

雲の平に行かれたのですね!
太郎平周辺も花、多そうですね。
あそこは自分も少し思い出のある場所^^;

とりあえず先を楽しみにしています(^_^)

投稿: Hg | 2007年8月12日 (日) 23時36分

さっそく コメントありがとうございます

暑くてぐったりな毎日で、早くまとめないと忘れそう、
頭はスポンジ状態です。 焦りますが動きませぬ。

さすがに噂通り!! 雲ノ平、その周辺 良いトコですね。
北アルプスのイメージが少し変わりました。

といっても わたしの北アって、燕~常念~蝶に尽きるのですが…^^;
今回の山行きで 北ァの地図が、頭に描けるようになりました

そして例のごとく、今回行かれなかった”お隣の山”に、
アゴガレ・ビームを 発射してます

>あそこは自分も少し思い出のある場所^^;
 
こりは ちょっくら、お聞きしたいですぞ(笑)


暑さになれたら、HgさんのBBSにピンぼけ写真お届けにあがりますので、そのせつは よろしく。

投稿: ba_sobu | 2007年8月13日 (月) 14時54分

この2012年8月4日にカベッケが原を通りました。 45年くらい前に2回訪れたことがあり、花が咲き、キアゲハが群れ飛んでいた記憶が残っていました。 その風景に会えると楽しみに行ったのですが、一面が1m以上もある笹に覆われ、花は道端にゴゼンタチバナがわずかにみられるだけの無残な光景を目にすることになりました。
 45年の歳月は自然をこんなにも変えてしまうことを実感した次第です。   田中

投稿: | 2012年8月17日 (金) 10時59分

田中さん  はじめまして
45年前には お花畑だったのですか?

確かにケベックヶ原は緑ばかり、ちらほらニッコウキスゲが咲くだけで寂しかった気がします

笹の侵攻は自然現象か別の要因があるかわかりませんが、
きっと何らかの影響をうけて変わっていると思いますし、このさきも変わり続けると思います。

北アのほかの場所はどうでしょうか?
笹が繁茂してお花畑が縮小していることなど感じられますか?

昔の様子をご存じの方に教えて頂けるのは、とても嬉しいです。これからもどうかよろしくお願いします。


投稿: ba_sobu | 2012年8月18日 (土) 20時56分

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