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御正体山。溢れる生命力

  2007年8月19日(日) 快晴 

あいかわらず暑い日が続いて
ますが、こころなしか空は高くカラッとしきたよう。そろそろ咲いているかな?と、久しぶりに御正体山に出かけてみました。

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ブナ林に点々と咲くレンゲショウマ、 空が明るい (^^)

【コース】 (国413)板橋P 06:25-送電塔-岩下ノ丸△-牧の沢山-白井平分岐*-御正体山△1681.6m 12:35(60)-*-御正橋-P 15:50
【地図】 昭文社(高尾陣馬)、2.5万(御正体山)

今回の登りのコースは 2年前、道坂峠に向かう道すがら、岩下ノ丸から道志側に道が下りていたような?記憶があり、その道に乗れるとの期待もあり…

Cimg4263_4 国道413沿い、板橋BS近くに車をとめさせていただく。
杉林に入り細い踏み跡を追ってゆるやかな尾根を詰めて行く。じき、林道が横切るが、なおも杉林をゆるゆるのぼって行く.。

明るい杉林にはハンゴンソウやタマアジサイの花が咲いている。

←タマアジサイ

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前方に空がひらけると送電塔だった。日当たりのよい台地は、背丈より高い草たちが
生い茂り、コオニユリやオオマツヨグサ、クサフジなどの花を咲かせている。その大ヤブの10mくらい奥にこんもり見える杉林、そこまでは草いきれをエイサエイサと潜って行く。
          コオニユリ →

杉林に入ると涼やかな風と柔らかな土に心はなごむ、やがて雑木林に変わり♪♪♪、1080mあたりで右からの尾根と合流する。

薄いササやぶを漕がねばならぬ場面もあったけれど、ササヤブは時々現れるだけの総じて歩きよい気持ちよい尾根。徐々に勾配がきつくなり息が上がってくればじき、寂しげな岩下ノ丸(△
1303.8mに到着だ。

Cimg4280 岩下ノ丸は、薄暗い冴えない山頂、でも東側にちょっと下るとブナの明るい尾根になる。
← そんな中に、きょう初めて、つまりことし初めてのレンゲショウマを見た。
どうです、水も滴る美女ぶりは (^^)

Cimg4281 「このあたりに、道志側へ下りる道があった記憶が、、」とさっきから探していたが見つからない、
三角点の西側だったかなと御正体山に向かってゆるゆる下っていたら、あった、あった、記憶の道。

御正体山への登山道は なだらかなアップダウンと伐採地など取り混ぜながら、ちっとも高度を上げず、だらだら延びていく、ラクといえばラクですが。(^^;)
谷を埋めるほどに咲いているタマアジサイの紫花、ソバナの青い花、シュロソウ、イタドリ…、そのたび足が止まってしまいちっとも進まない。でも「まっ、いいか」なんて気分。(^^;)

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ソバナ                            フシグロセンノウ

そのうち道沿いに、レンゲショウマが点々と現れてきた。完全に足は止まった。レンゲショウマって花は、思うようにはカメラに収まってくれない。逆光なことが多いし、揺れやすいし、ピントも合いにくい。でも、お花と長い時間すごせたから、満足感でいっぱいだ (^^)

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モミジガサ                  
レイジンソウ

正面に御正体山のどでかい図体が見えはじめてからも、白井平(しろいだいら)分岐につくまでずいぶん時間がかかってしまった。この白井平分岐から山頂まで、地図のコースタイムだと45分なので「30分で上がっちゃおう(^^)」なぁんて、Kさん元気?、ウソホント??

Cimg4301 意気軒昂に山頂めざし、登りはじめたとたん
ホラ、ホラ、こっちよ、こっちもよ、なんて、レンゲショウマの麗しいお花たち。
背景がブナ林で明るくていい感じ。 こっちの花は色が濃い
、あっちは花付きがいい。咲きかけてるのもなんともいえず可愛いし。あっちで立ち止まり、こっちでも立ち止まり、山頂に着くまでになんと1時間もかかってしまった。

御正体山山頂は、展望皆無。でも、いいのよ (*^_^*)

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北西側の森から山頂広場を覗く

てっぺんは、広場がぽかんとひらけてカンカン照りで、新しいテーブルベンチがしつらえてあった。広場の周りはブナなどの巨木の森で、林床には満開のマルバダケブキがキラキラ美しい。

Cimg4308ss_3   無数の蝶が盛んに飛び交い、それはそれは賑やかなのだ。マルバダケブキの密って美味しいのかな? バイケイソウの花にもたくさん集まっていた。Cimg4309_3
Kさんは、ついさっきまでレンゲショウマ・フーリクだったのに、山頂に着いたとたんチョウチョの追っかけに変身?、ザックをしょったまま跳ね回っている(笑)。
アサギマダラ、キアゲハ、カラスアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ。。。よく見れば、オニヤンマやアキアカネ、虻蜂類は数しれず。わんわん響く蝉の声.

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山頂南のブナ森

御正体山って、すごい。すごい。すごい。すごい生命力に溢れている。ブナは一本たりとも ブナハバチの被害を受けてないし、林床のトリカブトはどれも青々と葉を茂らせ、小さな蕾がすずなりだ。ヤグルマソウの大きな葉、もっと大きなシダの茂り、マルバダケブキの葉っぱだって、やたらでかい。山頂にはもうすぐ咲きそうなアザミも背が高く、たくさんの蕾はほんのり色づき出番を待っている、、、

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山頂東北側のブナ森

ランチは酔狂にも、カンカン照りを浴びながら広場のベンチでいただいた。
暑いんだけど1時間もいるうち、不思議と汗がひいていた。
空の青さ、風の通り。そろそろ秋がやってくるのだろう

Cimg4311s

久しぶりの御正体山の大いなるエネルギーにカンパイ!!
その山でいちにち遊ばせてもらって、
夏バテ気味のba_sobuも元気ふっかつ? 
 (^_^)v ありがとう

Ps 下山は白井平分岐から白井平におり
駐車場所まで国道ではなく、下の道を歩く。
畑や田んぼ、今朝の尾根などながめながら
15分で着いた。

麓の御正橋近くにいらした道祖神 
小さく、なんとも可愛らしい。
(撮影 Kさん)

では また (^^)/~~~

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コメント

こんばんわ。
レンゲショウマにブナ林もいいんですけど・・・
蝶々たち、たくさんいますねぇ(^_^)v
ここ最近、よく見るんですが、なかなか留ってくれないんですよね、あまりモノ(写真)にはできません(-_-;)
カラスアゲハなら林道でたくさん見ますけど。

御正体もいいですね。メモしときます(^_^)v

投稿: yamyam | 2007年8月21日 (火) 21時52分

yamyamさん
チョウチョには びっくりでした

種類がわからないのですが いろいろいました
なんか、集会でもあったのじゃ?
「南関東昆虫総会」とか (笑)。
当然ながら ブヨや蚊は、大軍団でしたよ 


投稿: ba_sobu | 2007年8月21日 (火) 22時32分

北アルプスのアップに続いて御正体山のアップとは随分早いですね。さすが元気印のba_sobu さんですね。
蝶といい、レンゲショウマといい上手に撮れていますね。さすがです。
御正体山は花が多いし、冬でも登れるし、冬なら富士山が見られるし何時でも魅力の山ですね(^_^)/~

投稿: フクシア | 2007年8月24日 (金) 23時36分

フクシアさん この日はなんとなく優雅な山歩きでしたね。
コースとか時間とかにとらわれず、ゆっくり過ごせたという印象

お花もチョウチョもそして木々も、わたしたちを歓待してくれた
ような気がします。

御正体山は、いつ行っても山頂の小虫に閉口するのですが、この日は
そんな小虫どもさえ、大きな御正体山の一部だなんて気がしてきました。
展望のない山頂のまま 夏のジャングル状態残ってほしいです
特に南のあの森は逸品ですよね (^^)

このころ やたら山頂が伐採され、見晴らしが良くなってしまってる気がするのです。(たとえば今倉山西峰、西側が伐採され、すごぶる展望地になっているのです、ご存じでした?)


投稿: ba_sobu | 2007年8月25日 (土) 23時28分

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