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雁ヶ腹摺山~金山鉱泉

2007年8月22日(水) 快晴 

残暑厳しきおり、山登りは大峠からの雁ヶ腹摺山と
いうお気楽モード。山頂直下の草原には太陽がギラギラで汗が噴き出します。それでも高い空には秋の雲が浮かんでました。

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シシウド見上げりゃ、青い空広がってるよ~

大月からタクシーだと30分で標高1550mほどの大峠に着いてしまう。
さっそく木陰の涼しい登山道をゆく。水場近くの桟道の両側はお花の見本市のごとし、しばし鑑賞にいそしんだ。 この谷あいにレンゲショウマの花を見た。雁ヶ腹摺にレンゲショウマがあるなんて今まで知らなかった、 イワシャジンとはこの秋はじめての出逢い、どちらも写真がうまくいかず残念だった。

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オダマキ

タマガワホトトギス

ソバナ

ウスユキソウ


樹林の中にあってもマルバダケブキの黄色い花は、みずから光を発しているかのように強く輝いている。まさに真夏の森の王様だ。

やがて堂々たる拗くれダケカンバが現れてきた。驚嘆しながらいくと四角い大岩が鎮座、もうすぐ山頂の目印だ。急勾配の山道わずかで、雁摺の草原に出る。
パッと目に飛び込んできた光景は、、真っ青な空と緑の草地、散りばめられたキオンの黄色い群れ、大きく広げたシシウドの白(トップの写真)傘のよう、点々と濃いオレンジのコウリンカ、おもわずみなの歓声が上がる。フジバカマも勢力を広げている。

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コオニユリ                             キオン

背の高い草の間にはノコギリソウやコオニユリ、トモエシオガマ、トモエソウなど、どれも強い陽ざしを照り返すほどの存在感がある。

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ツリガネニンジン                   トモエシオガマ

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コウリンカ                          トモエソウ

華やかな夏の草原に、秋風が遠慮がちに渡っていくこの季節、とても逢いたい花がある。それはウメバチソウだ。その花が草いきれの根元にキラリ咲いていた。白い小顔をしゃきっと太陽に向けて (^_-)。

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ウメバチソウ                      そして ハナイカリ

マツムシソウの姿をみなかったけれどもう終わり? もともと、ここにはいないのかな? ともあれたくさんの花たちにすっかり満足し、山頂の木陰にひっこんで涼む。大樺ノ頭に繋がる北尾根をちょっと覗いてみたら、秩父的な雰囲気がただよい、林下にはモミジガサやコウモリ草が白い小花をひっそりつけていた。

わたしたちは南下し金山鉱泉に向かう。
樹林の中にときおり草地が広がると、シシウドやキオン、フジバカマ、ヒヨドリ草が逞しくも大きな株になっていた。トリカブトのたわわな蕾も印象的で、咲けばさぞや見応えあるだろう。

白樺平はどこが白樺なのだい?な雰囲気の広場、左折し姥子山に向かう
林道をよこぎってから岩がちの細尾根になり、ママコナの群生とイワカガミの葉がびっしり、じつはここは生まれて初めてイワカガミの花を見たのがここ   (^^)

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ママコナ                   ヤマジノホトトギス

姥子山東峰でランチタイム
展望抜群、山並みはおぼろげ、空はあくまで深い青、大きな白い雲がゆっくり動き、風がわたり、頬をなでて行く。吹切尾根の緑の塊は長々とどこまで伸びてゆくのだろう…… こんなふうに展望を楽しむ季節が、これから始まるのだ。

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雲の行方は~         吹切尾根の横腹には林道がクッキリ刻まれている

百間干場、金山峠と下るにつれ、気温が高くなるし疲れてきたしで、お気楽モードはどこへやら、汗だく埃まみれの、いつもの山歩き風景になってしまった。

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カワミドリ (強い香り)         なんとも華やかなイタドリ

やっと沢と出合い、古めかしい木橋をいくつも渡る。タオルを水に浸し、首筋や頬をぬぐいながらふーふー歩いている。やっとこさ石ゴロゴロ林道にでれば、もうわずかで金山鉱泉…山口館だ。

タクシーを待つ間、名湯にて汗を流した生き返った ハハハハハ  (^^) v

【コース】 大月→(タクシー 6410円) 大峠09:40-雁ヶ腹摺山 10:55(20)-
   白
樺平12:05-姥子山(東峰)12.25/13:05-金山峠14:35-山口館(金
      山鉱泉、入浴500円)14:40 /15:20→(タクシー3050円)大月

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雁ヶ腹摺山から南の展望 

今日も富士山は雲の中

(ここから富士山が、キリッと
見えたためしなし!)

では またァ (^^)/~~~

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御正体山。溢れる生命力

  2007年8月19日(日) 快晴 

あいかわらず暑い日が続いて
ますが、こころなしか空は高くカラッとしきたよう。そろそろ咲いているかな?と、久しぶりに御正体山に出かけてみました。

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ブナ林に点々と咲くレンゲショウマ、 空が明るい (^^)

【コース】 (国413)板橋P 06:25-送電塔-岩下ノ丸△-牧の沢山-白井平分岐*-御正体山△1681.6m 12:35(60)-*-御正橋-P 15:50
【地図】 昭文社(高尾陣馬)、2.5万(御正体山)

今回の登りのコースは 2年前、道坂峠に向かう道すがら、岩下ノ丸から道志側に道が下りていたような?記憶があり、その道に乗れるとの期待もあり…

Cimg4263_4 国道413沿い、板橋BS近くに車をとめさせていただく。
杉林に入り細い踏み跡を追ってゆるやかな尾根を詰めて行く。じき、林道が横切るが、なおも杉林をゆるゆるのぼって行く.。

明るい杉林にはハンゴンソウやタマアジサイの花が咲いている。

←タマアジサイ

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前方に空がひらけると送電塔だった。日当たりのよい台地は、背丈より高い草たちが
生い茂り、コオニユリやオオマツヨグサ、クサフジなどの花を咲かせている。その大ヤブの10mくらい奥にこんもり見える杉林、そこまでは草いきれをエイサエイサと潜って行く。
          コオニユリ →

杉林に入ると涼やかな風と柔らかな土に心はなごむ、やがて雑木林に変わり♪♪♪、1080mあたりで右からの尾根と合流する。

薄いササやぶを漕がねばならぬ場面もあったけれど、ササヤブは時々現れるだけの総じて歩きよい気持ちよい尾根。徐々に勾配がきつくなり息が上がってくればじき、寂しげな岩下ノ丸(△
1303.8mに到着だ。

Cimg4280 岩下ノ丸は、薄暗い冴えない山頂、でも東側にちょっと下るとブナの明るい尾根になる。
← そんな中に、きょう初めて、つまりことし初めてのレンゲショウマを見た。
どうです、水も滴る美女ぶりは (^^)

Cimg4281 「このあたりに、道志側へ下りる道があった記憶が、、」とさっきから探していたが見つからない、
三角点の西側だったかなと御正体山に向かってゆるゆる下っていたら、あった、あった、記憶の道。

御正体山への登山道は なだらかなアップダウンと伐採地など取り混ぜながら、ちっとも高度を上げず、だらだら延びていく、ラクといえばラクですが。(^^;)
谷を埋めるほどに咲いているタマアジサイの紫花、ソバナの青い花、シュロソウ、イタドリ…、そのたび足が止まってしまいちっとも進まない。でも「まっ、いいか」なんて気分。(^^;)

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ソバナ                            フシグロセンノウ

そのうち道沿いに、レンゲショウマが点々と現れてきた。完全に足は止まった。レンゲショウマって花は、思うようにはカメラに収まってくれない。逆光なことが多いし、揺れやすいし、ピントも合いにくい。でも、お花と長い時間すごせたから、満足感でいっぱいだ (^^)

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モミジガサ                  
レイジンソウ

正面に御正体山のどでかい図体が見えはじめてからも、白井平(しろいだいら)分岐につくまでずいぶん時間がかかってしまった。この白井平分岐から山頂まで、地図のコースタイムだと45分なので「30分で上がっちゃおう(^^)」なぁんて、Kさん元気?、ウソホント??

Cimg4301 意気軒昂に山頂めざし、登りはじめたとたん
ホラ、ホラ、こっちよ、こっちもよ、なんて、レンゲショウマの麗しいお花たち。
背景がブナ林で明るくていい感じ。 こっちの花は色が濃い
、あっちは花付きがいい。咲きかけてるのもなんともいえず可愛いし。あっちで立ち止まり、こっちでも立ち止まり、山頂に着くまでになんと1時間もかかってしまった。

御正体山山頂は、展望皆無。でも、いいのよ (*^_^*)

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北西側の森から山頂広場を覗く

てっぺんは、広場がぽかんとひらけてカンカン照りで、新しいテーブルベンチがしつらえてあった。広場の周りはブナなどの巨木の森で、林床には満開のマルバダケブキがキラキラ美しい。

Cimg4308ss_3   無数の蝶が盛んに飛び交い、それはそれは賑やかなのだ。マルバダケブキの密って美味しいのかな? バイケイソウの花にもたくさん集まっていた。Cimg4309_3
Kさんは、ついさっきまでレンゲショウマ・フーリクだったのに、山頂に着いたとたんチョウチョの追っかけに変身?、ザックをしょったまま跳ね回っている(笑)。
アサギマダラ、キアゲハ、カラスアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ。。。よく見れば、オニヤンマやアキアカネ、虻蜂類は数しれず。わんわん響く蝉の声.

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山頂南のブナ森

御正体山って、すごい。すごい。すごい。すごい生命力に溢れている。ブナは一本たりとも ブナハバチの被害を受けてないし、林床のトリカブトはどれも青々と葉を茂らせ、小さな蕾がすずなりだ。ヤグルマソウの大きな葉、もっと大きなシダの茂り、マルバダケブキの葉っぱだって、やたらでかい。山頂にはもうすぐ咲きそうなアザミも背が高く、たくさんの蕾はほんのり色づき出番を待っている、、、

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山頂東北側のブナ森

ランチは酔狂にも、カンカン照りを浴びながら広場のベンチでいただいた。
暑いんだけど1時間もいるうち、不思議と汗がひいていた。
空の青さ、風の通り。そろそろ秋がやってくるのだろう

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久しぶりの御正体山の大いなるエネルギーにカンパイ!!
その山でいちにち遊ばせてもらって、
夏バテ気味のba_sobuも元気ふっかつ? 
 (^_^)v ありがとう

Ps 下山は白井平分岐から白井平におり
駐車場所まで国道ではなく、下の道を歩く。
畑や田んぼ、今朝の尾根などながめながら
15分で着いた。

麓の御正橋近くにいらした道祖神 
小さく、なんとも可愛らしい。
(撮影 Kさん)

では また (^^)/~~~

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高天原・たかまがはら

高天原、二日目の宿はその中に建つオンボロッチィ高天原山荘
なんせ天空の花園の中のおうちだから、天女や仙人にふさわしい(^^)

Sansou
朝の風景


床と壁との間には隙間があって、覗くと外が見えるんだ。
でもね、けっこう快適なのよ。 
古いけれど綺麗にお掃除されてるし、布団だってほっかほか。

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なんていったってピカいち☆は、ちょいっと歩くと温泉が湧いているってこと

歩いて15分くらい、水晶沢まで降りて行くと、川のほとりにお風呂があるのね、

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Cimg3993_3   ↑ 上の写真の、
左が女風呂、右が混浴風呂ってことになり、

どちらも 人の気配。

で、あたしは新しく作られた女子露天風呂に入ってみました (^^)

もちろん誰もいなくって、
パイプからお湯がどんどん注がれてます。

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浴槽も 3,4人は充分OKな広さ、乳緑色の濃い質感。
手足伸ばして空見れば……

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コレゾ、ゴクラク、ゴクラクでござりますよ ♪♪

すっかりのぼせていい気持ち、来た道戻って宿に帰ってしまいましたが
道標にもあった 夢ノ平・龍晶池にいっておけばよかったな、と思っています。
おとぎの国のような、綺麗なとこなんだって。

日暮れれば、  Cimg4003
小屋にはランプの灯りがともり
静かな小屋は、
だれもが
ぐっすり眠っておりました。

ガイド本によるとこの建物は、もともとは大東鉱山(モリブデン採掘)従業員の宿舎だったそうです。

↓ こんな風に ひねもす過ごす人もあり・・・・?Cimg3987  

それは無理でも、
もう少し早めに小屋に着いておけばよかったなぁ………… 
(^o^)v

では、また~ (^^)/~~~

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北ア☆天空の花園を歩くよ  (4)双六岳、弓折岳、下山

  最終日は双六小屋から新穂高にむけて下るだけなので、朝、双六岳を周回してみました。  (^o^)v 

Hakusanitige
双六小屋を後に下山の道……、最後まで花*花は続きます♪  前方は笠ヶ岳?

2007年8月7日(火) 晴れ、曇、晴れ    
 
双六小屋(
+双六岳周回)~弓折乗越~鏡平~わさび沢小屋~新穂高温泉

4時過ぎ目が覚めた。「晴れてるぞ!」と廊下の声がきこえる、あわてて跳ね起きた。やっぱ双六に登ってこよう。ご来光も拝みたいし (^^)。 急遽、空身で小屋を出た。

東の空に赤みがさしている。ハイマツをぬけ中道分岐をすぎ、急登の岩道の一歩一歩を踏みしめて登る。 早朝はエネルギー満タン、おまけに荷物もないので足も心も絶好調だ!P8070144
ふり向けば東の空がぐんぐん明けていき、北側に槍のシルエットが力強い。
あっけなく双六の肩?に乗る。

このころから猛然とガスがわき始め、クリアだった展望が消えてしまった。

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山頂の不思議な光景、草の生え方、どうしてこんな風なんだろう?

周囲は霧に囲まれ茫洋とした広がり、とりとめなさって快感? 大きなケルンの意味を理解する、西からの風が強くふきこみ、冷たい。

だれもいない双六山頂、うっかりしていると直進しそう、「黒部五郎小屋→」の道標に従い右折するようなかんじで、稜線際の登山道に。
するとぱたりと風が消え、華やかなお花たちのお出迎えを受けた。 

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キバナシャクナゲ             ミヤマクロユリ

Cimg0399_3  ← イワカガミ

分岐からきのう歩いた中道を行く。 雪渓が消えたばかりで、ピンクのイワカガミやショウジョウバカマが、可愛らしい。

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左側のカールの谷はガスで埋め尽くされている。
ふいにガスが切れたりすると、ゾクっとするような青空が覗く。
そこになかなか美形の山が姿を現した。
「ワシバ岳さん、ワシはもう、けぇらねくてはねらねぇだよぅ」

双六小屋が見えてきた頃、登山者がぞくぞく上がってきた。
入れ替わるように閑散とした小屋に戻り、うどんを注文(\600)。いやぁ、今までで一番おいしいうどんだったヨ。

さぁ、いよいよ下山、当初の予定より大分遅いけど、まぁどうにかなるでしょう。

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テン場を過ぎ、双六池をすぎ、延びて行く道は花の道。トップの写真のようなハクサンイチゲ、チングルマ、など多いいが、コバイケイソウは、花の一番美しいとき。

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そうして尾根に乗った。やはり東側はガスかかり、槍も穂高も雲の中。でも、足元や谷底には花が群れ咲く。クルマユリ、トリカブト(ふだん丹沢などで見るヤマトリカブトとは違う種類)、ヤハズハハコ、おそらくハクサンシャクナゲ… 

Cimg0499_5 おや、なんだか楽しそう。中学生たちが雪渓の雪を掻きだし氷イチゴなんぞ食べている。
「うめぇ~」なんてはしゃいでた。


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雪渓の隣は花畑、ハクサンイチゲやシナノキンバイが乱れ咲く、道標には「花見平」

じき弓折乗越に到着。見下ろせばジオラマのように小さな池と鏡平山荘、くねくねと道が延び、登ってくる登山者が点々と見えている。

思い立って弓折岳にもよってみた。ひとけのない静かな山頂、雪渓がずいぶん遅くまで残っている。今度ここに来るとしたら笠ヶ岳のとき?、でも来られるだろうかな?

鏡平までは下り一辺倒。気まぐれに顔を覗かす槍ヶ岳を正面に眺めながら快調に下る。下るほどに暑くなる。登ってくる人たちは 誰も真っ赤な顔でつらそう。

鏡平山荘でランチをすませ、思ったより長居をしたので、計算したら新穂高発のバス時間に余裕がない。「急がなくちゃ」と気は焦る。でも石ゴロゴロして それほどスピードがでなかった。 シシウドヶ原、イタドリヶ原、どちらも地味~な名前だなぁ・・・

P8070201 急いでいるし、暑いしで、アゴがでかかったころチチブ小沢の流れに出た。
地図に水場とあるチチブ沢の一個手前だが、小ぶりなプライベートな空間が気に入り、休憩。
冷たい水で顔を洗ったり、体を拭いたりして。ようやく涼しくなってきた。傍らにミソガワソウやクルマユリ、シシウドなどが揺れていた。ささやかなユートピア 
(^O^)

左俣谷は恐ろしいほどの暴れ沢、崩れ流された大きな石が、野放図に積み重なり、ダケカンバの大木は次々となぎ倒されている。

そうした川というより岩の重なりはやがて広い河原をもつ流れになり、鉄の橋が渡り、林道がとおっている。ここからはその林道を歩く。

Cimg0623 ワサビ平小屋までもう少し、急げ急げ、写真なんか撮ってるヒマないぞ。でも一枚、もう一枚…。
林道はずいぶん立派なブナの森を抜けている。涼しげな水色のソバナも咲いている。
ワサビ平小屋で冷えたトマトでカツを入れ、この先から、とうとう小走りになってしまった。

新穂高ではどうしても温泉に入りたい。

急いだ甲斐あり新穂高まで35分で来られたのは、我ながらエライ。
まずはバス停の場所とバス時刻の確認、次に温泉を探さねば、
な、なんと真ん前に「アルプス浴場」という無料の温泉、覗いてみたら誰も入っていない、超ラッキー、ありがたくお湯を頂戴した。(この温泉は有名らしい、後で聞いたら 誰もが知っていた) 湯上がりにビールとラーメンで、無事にバスの人となる。

こうして あっという間のようで、なんとも充実した3泊4日の山の旅は無事終った。
長々と山行記録におつきあいくださいましたみなさま、 ありがとうございます。 これからも みなさまのお助けをいただきながら、長く細く、山歩きを続けたいと思います。

【エピソード】
平湯温泉からの高速バスが諏訪SAをすぎたころ ”!” ハタと気づいた。
わたしの下りる”八王子”って 八王子ICじゃなくて八王子BSじゃない?

いったいどこなのさ、八王子BSって? 下りてみればうら寂しいどこかの町。

Cimg4207s 幸いもうひと方下りられて、さらに幸いなことにタクシーが通りかかり、西八王子駅までご一緒させていただいた。 もしその方がいらっしゃらなかったら? 店もなく人通りもないあの夜のまち、さまよい歩くはめになり、帰宅はずいぶんと遅なってしまったろう。
あの日、ご一緒して下さいました方、どうもありがとうございました。

タテヤマリンドウ

【きょうの行程】
双六小屋 04:40-双六岳周回-(戻)06:45/07:35-花見平(10)-弓折乗越09:15(10)-(弓折岳ピストン)-(戻)09:45 -鏡平 10:30(30)-チチブ小沢12:15(15)-(15)-林道13:20-ワサビ平小屋 13:35(15)-新穂高温泉 14:25 (歩行8時間)

ではまた  (^^)/~~~

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北ア☆天空の花園を歩くよ  (3)岩苔小谷、鷲羽、三俣蓮華

日目は北アルプスの稜線を、展望と花を愛でながら歩きます。いちばん晴れて欲しかったこの朝、願いかなってピーカンの空でした。やっほー (^o^)v 

2007年8月6日(月) 快晴☆    
   
高天原山荘
~岩苔乗越~鷲羽岳~三俣蓮華岳~(中道)~双六小屋

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チシマギキョウ 岩稜に花咲く鷲羽岳付近 

8月6日(月) 快晴 

高天原山荘、5時出発。予定より遅くなってしまったけど、水晶岳へ寄るのを取止めたで気が楽だ・・・♪♪。

早朝の高天原にはまだ陽が入ってこない。 草原は青と緑のベールがかかり、色鮮やかな花たちは眠っているかのよう。 静かな静かな朝の空気を吸いながら、岩苔乗越への分岐道を行く。穏やかな登りは体を温めるにちょうど良い。右側の木の間越しには、薬師岳(東南尾根)がどんどん迫り上がってくる。

Cimg4015 水晶池に寄ってみた。
おとぎの国のような美しい池。
よし! ここで朝ご飯。
 
みそ汁に小屋でもらったおにぎり。

食事の間にも山はどんどん明るく
なり、
森が色づいてきた~ (^-^)。

縦走路に戻ってから、右に谷を見ながら樹林帯を歩く。対岸の雲ノ平の尾根は、朝日をいっぱい受け、緑が眩しい。
ダケカンバの大木が白い幹が何本も、谷あいに際だっている。ほんとうに立派なダケカンバが多いのだ。

キヌガサソウ、  マイズルソウ、イタドリ、色鮮やかなクルマユリに トリカブト……

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トリカブト(種類は??)               クルマユリ

お花の数が増えてきたなぁと思うまもなく、陽ざしがサンサンと溢れはじめ、岩苔小谷の沢音を耳にしながら歩くようになる。

遠くには雪渓を抱いた稜線、その先には真っ青な空。

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ここは一面のお花畑、なかでも黄色の、シナノキンバイとミヤマキンポウゲが華やかな敷物だ。 ハクサンイチゲにピンクのイワカガミ、水辺にはクロクモソウがひっそり咲き、イワツメクサの繊細な白花がふんわり群れているのが愛おしい。

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ヨツバシオガマ                ハクサンイチゲ(白) シナノキンバイ(黄)

草原というよりけっこうなの沢沿いの登り坂、P8060073 喘いでいるが心は弾む、目も耳もどん欲になっている。 大きな空、白く眩しい雪渓、足元に群れる色とりどの花たち。川音が勢いよくカールの谷間に響く、ここのあるものすべてが躍動している。

        バックは薬師岳→

前方の雪渓を登山者が歩く。
きっとあそこが 岩苔乗越だ。

そうして岩苔乗越に出た。なんと気持ちよいところだろう。

Cimg4087_2 北アルプスのイメージとはチョトちがう?  
雪渓を抱いたたおやかな山々、両側をえぐる大きなカールは、青々と緑を湛えている。

目の前のがれきの小山を5分も登れば 
ワリモ分岐だ。 
北アルプスの華々しい山たちが姿を現す。 槍ヶ岳をおそばで見たのはきょう初めてだ! トップスターは、さすがに美しい (^o^)…☆

行き交う登山者がぐっと増えた。水晶岳へピストン中の?ザックがいくつもデポ。
おとなりに聳える水晶岳が、「来ないのかい?」なんて風に、すごい魅力ビームを発射している。 う~、ざむねん。

さてここから南へと、岩稜の尾根歩き、鷲羽山岳を目指すのだ。

稜線もお花の宝庫で、今までとは違う岩場の花でいっぱい。 チシマギキョウ(トップの写真)、タカネスミレ、初めて目にするシコタンソウ、ミヤマクワガタ、タカネヤハズハハコ(タカネウスユキソウ)、タカネタンポポは平地のよりずんと大きい。

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タカネスミレ                   ミヤマヤハズハハコ

鷲羽岳からの眺望!!
大勢の人たちが山頂から動かないわけ、よく分かる。気温が上がりすぎて靄りはじめた空だけど、槍や穂高、乗鞍までも、北にも色んな山々が………、「大汝山も見えるよ」なんてお隣からきこえてきた。

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赤茶けた硫黄尾根が印象的。 右下は碧鮮やかな鷲羽池。往復30分なら下りて見よう?とも思っていたが、見え見えすぎ、その気は失せた m(_ _)m。

鷲羽山から、赤い屋根が見下ろせる三俣山荘までひとくだりだ。
砂礫の急勾配をザザザッ~、でも登ってくる人たちのはみな、顔を真っ赤にして、
はぁはぁ、つらそう。

三俣山荘にてランチ(日なたはカンカン照りつらかった)すませば、目の前の三俣蓮華を登り返す。

Mitumata_2
三俣蓮華岳                   振り返れば… ハクサンイチゲ

登りといってもカールの中の花の道。
テン場、黒部五郎へのトラバース道を分け、ハイマツの中を泳ぐように歩いてゆくとお花畑が始まる。 
ハクサンイチゲ、チングルマ、イワカガミ、コバイケイソウ、その他その他……。道は壊れやすいのか、補修の跡も多い、三俣泊まりの登山者と盛んに行き交うようになった。

Cimg4189_4 ← 左に双六小屋への巻き道を分けたところ、 双六方面はなんとも伸びやか、その山裾をうねうねのびていくのが、巻き道だ。

三俣蓮華岳のラストは、ぐぐぐっと岩を乗り越えのガラガラ一気、エイヤエイヤと、ようやく山頂に出たら、思いがけず大勢の人たち。今までひとけがなかったものだから  (@_@)

Cimg4195_3 道標のむこうには黒部五郎岳への道が、延びている。「こんど行きますね、 空手形になりませんように…」 (^^)/~~~ 

双六には南に、穏やに延びる尾根道を辿る♪
丸山を越え…途絶えることない花の道だ、リンドウ、ツマトリソウ、シナノキンバイ、ヨツバシオガマ……

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ところがところが、怪しい雲行き、黒いガスが稜線の西側から、高速で流れ込んできた。中道分岐に辿り着いた時、双六岳はすっかりガスに隠れ雷鳴さえ聞こえてくる。
その反面、見下ろすカールは明るく、長閑な中道が小屋を目指して延びていた。

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中道を選んだ人が多いのだろう。 登山者のザックが、点・点・点・・と、小屋に;向かっていく。 もちろん、ガスの中行くよりよりなごみのルートを選びます(^_-)

中道は素晴らしい花の道、のんびり時間をかけて歩いたのだ。
(レポは 次の (4)双六岳、弓折岳、下山 にて )

Cimg4250_4 双六小屋は混んでいたけれど、一枚/一人を確保。部屋には早立ちの人が多かったか?消灯時間前に明かりを消し、みな静かに寝入ってしまった。

夕食はまた自炊、自炊部屋あり
アルファ白米、そんなに食欲もなく、あさりのみそ汁に余りものおかず、ひじき豆、キュウリ、ソーセージなど、やがて例のごとく、おつまみと渾然一体となり…… (^〇^*) クイ~ッ

自炊するのはもう一組、テーブルを囲んで(^^)、植物?の先生のお話がなかなか楽しかった。 良い思い出 (^^)

さあ、あすは下山です。

【きょうの行程】
高天原山荘 05:10-水晶池06:10(30)-(15)-岩苔乗越08:55(25)-ワリモ分岐09:25-ワリモ岳10:00-鷲羽岳10:45(20) -三俣山荘 12:00(55)-三俣蓮華岳14:00(20)-中道分岐15:15-双六小屋 16::25 (歩行7時間45分)

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北ア☆天空の花園を歩くよ  (2)雲ノ平、高天原

二日目はいよいよ雲ノ平に入ります。写真はチングルマの群れ、奥の白い花はハクサンイチゲです。

Cimg3887s_2              雲ノ平、ギリシャ庭園あたり

2007年8月5日(日) 小雨→晴   薬師沢小屋~雲ノ平~高天原山荘


Cimg3845_3 天気予報は曇に雨、ほんに重い空模様じゃ意気も上がらず、ついノロクサと朝仕度。
登山者たちは上下のカッパをきっちり着込み、次々と小屋を発って行く。そんな風景を眺めてばかりじゃ仕様もない。
『んじゃ、行きまっか!』

まずは黒部川にかかる吊り橋を渡り、対岸の尾根の急登だ。
一歩一歩気合いを籠めて登って行く。

いつしか雨も止んだようだ・・・カッパを脱ごう。 立ち止まるとワッと押し寄せるブヨたちにはまいったネ。 でも 朝ご飯も食べなきゃならないんだ。 
ミントのスプレーをばらまいて、サンドイッチとおいなりさんとキウリをガリガリ。かたわらを地元の大パーティが通り過ぎる。「良い香りですね~、ミントだね(^^)」

Cimg3853_3            
岩に巨木、奥秩父を思い出した。


岩岩の重なりに、水も流れる急勾配、苔むす巨木が次々と現れる。傍らにはゴゼンタチバナやマイズルソウが咲いている。
2時間ほどたった、ぐいっと迫り上がる登りをクリヤすると、徐々に緩やかになり、木すかしに青空が見えている。「もうすぐだ、それに晴れている (^^)」

やっと木道が現れた。わ~い、出たぞ。 もう雲ノ平の一画だ。

ここで休みたいところだが、団体さんで溢れていたので、もう少し先までと頑張る。

ぐんぐんガスが上がり、陽ざしがあふれてきた。嬉しいな、晴れてきたんだね♪ 
空の青みが増し、ハイマツの向こうに美しい山々が姿を見せている。 

P8050018s_2

おお、ベンチがあった、ふう~っ!  小休止にしよう。
ここは「アラスカ庭園」という。針葉樹の荒々しさがアラスカ風なのかな、アラスカ? 行ったことないけどネ (^^)

池塘にはワタスゲやイワカガミの花、イワイチョウの葉っぱでびっしり埋め尽くされている。ふり返ると森の向こうには 北ノ俣岳薬師岳、右手には美しき山姿の黒部五郎岳が伸びやかに連なっていた。

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やがて草原に岩が点在する気持ちよい広がりに出た。薬師岳がどっかり大きく見える。ベンチ脇に「奥日本庭園」の道標。そうか、岩と這い松のとりあわせ (^^)

足元にお花が賑やかになりはじめるCimg3885_3
ハクサンイチゲやチングルマは真っ白なカーペット、岩陰には上品なキバナシャクナゲやアオノツガザクラ、イワカガミのピンクに黄色に光るミヤマキンポウゲ……
「ギリシャ庭園」 どうしてギリシャなのか分からないけど、どうでもいいや (^^)

歩きよい木道はゆるやかにすりばちの底に降りて行くかんじだ。大きな草原には、緑の小山がもっこり。 「祖母岳はあれだ」と思うまもなく、そちらへの道はクロスされ、左に導かれていく。

 トップの写真はこのあたりの風景。お花満開の中、同じような写真を何枚もパチパチ、歩くより座っている方が長かったのじゃ?、そうして雲ノ平山荘の北側に出た。

雲ノ平山荘に荷物を置かせていただき、水汲みがてらテン場まで散策する。

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コバイケイソウが見事。前方の双耳峰は「水晶岳」

水汲み終わり、戻りの景色 (^^)
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雲ノ平山荘でランチ(ラーメンにサンチェ菜、魚肉ソーセージ)をすませ、
おつぎは高天原に向かうのだ。


小屋前の分岐を北に。 ハイマツの中、迫り上がる急勾配、息ぬき無しで上り詰めると、あっけなく稜線に出た。ちょっとした鳥瞰に 思わず 「ヤッホー!!!」と叫んでた。 

こんどは岩の道を急降下、お花が群れ咲いているけれど、おちおち眺めていられない。気を抜くな、急降下、あっというまにアンテナの「コロナ観測所」に到着した。

Cimg3938 やがて雪渓が現れた。道は雪渓の脇につけられている。池塘も多い、花も多い。小さな沼に青空と雲がくっきり映っている。小鳥のさえずりも賑やかだ ♪♪♪ 
「詩ノ原」(うたのはら)…小さいながら ひとけのない別天地に思えた。

ハイマツ帯に入ると、風が通らなくなる。 陽ざしは強いのでけっこうキビシイ。「奥スイス庭園」は道標だけが記憶のスミに。

じき、拗くれたダケカンバの大木が増え(またまた カメラ大活躍)、シラビソの森に入っていく。 
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深い森を、最初は楽しんでもいた。
けれど、地図には山荘から峠まで1時間半なのに、いっこうに峠が現れない。
樹林帯は暑くて蚊が多いし、疲れてきたし、飽きてきたし、……… 不満が不安に変わる頃、ようよう 「高天原峠」に到着できた。

さあ、これから下るだけと思いきや、木の根張り出すアブナカシイ道で、けっこう気を遣う。ハシゴもいくつか下りる。

Cimg3951             林下の花たち  キヌガサソウ         カニコウモリ

沢の出合で休むつもり、でも蚊が多く退散、先を急ぐ。しかしどうにも暑くてたまらず、水勢ある小沢で顔を洗い、さて、と対岸に乗り上がると、・・・

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もうそこは、高天原の草原だった。

Cimg3974              ワタスゲ  うふふ(^^)大好き               エゾシオガマ

ああ、あそこに山荘の屋根が見えている。なのになかなか先には進めない。
暗い樹林を抜けてきたからかな。 
眩しい陽ざしに風景はハレーション。
頭のなかも ハレーション(笑)

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天空の花園って、こういうふうに現れるんだ、なあんて思ったりしながら歩いてた……

Cimg3985_2  Cimg3981 ← 濃緑の草むらのあちこちに
 青く光る タテヤマリンドウ
 
神さまがばら撒いた
   宝石のようだ (^^)

      高天原のチングルマは
      もう穂になっていた →

15:45 高天原山荘に到着。

楽しみにしてい山中の温泉は、歩いて15分ほど水晶沢のほとりに湧いている。
さっそく浸かり、その夜は、ぐっすり眠った。


長くなってしまったので、山荘のことは いずれ後日………?

       
今夜も自炊 P8050023
アルファ米赤飯。あさりみそしる、
ワカサギ甘露煮。五目ひじき。
またまたキウリ。
その他 おつまみと渾然一体(笑) 

   ああ、いいきもち
   ……こんな贅沢ありませぬ
   奥日本庭園でおひるねぇ………

【きょうの行程】 

薬師沢小屋05:45-(20)-木道08:30-アラスカ庭園08:45(30)-奥日本庭園10:00(10)-雲ノ平小屋 10:15(15) -水場 11:25-(戻)雲ノ平小屋12:30-コロナ観測所13:20(10)-高天原峠 14:35-沢出合 15:00-高天原15:25(10)-高天原山荘15:45 (歩行約8時間) 

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北ア☆天空の花園を歩くよ  (1)太郎平、カベッケ原

夏だ! ことしはどこにしよう?、  そうだ、「雲ノ平」を訪ねてみよう!  
「雲ノ平」は10年ほど前、「すご~く綺麗なとこ」と教わって以来、”北アルプスのどこかにあるらしい” 憧れの場所になっていました
……… (^-^)

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太郎平のコバイケイソウ、奥にハクサンイチゲ(白)ミヤマキンポウゲ(黄)


2007年8月4日(土)  曇小雨霧   折立~太郎平~薬師沢小屋

夜行バスで富山まで行き、富山地鉄電車で有峰口に。そこからバスに乗りかえ、クネクネ山道を揺られること1時間あまり、折立登山口には7時半ころ到着した。
大勢の登山者がたむろし、体操をすますといそいそ山に入っていく。 

Cimg3761 曇空の樹林帯、太郎坂はけっこうな急登だ。
水芭蕉の花が終わり巨大化した葉っぱや、ゴゼンタチバナの赤い実、カニコウモリ、シラビソの大木などふだん目にすることのな草花があらわれてくる。それだけでスペシャルな山行き、気分が高揚してくる。

←樹林帯、

やがてを勾配が緩み三角点に飛び出す。Cimg3777
ここからは草原の中を歩くのだ (^^)、ずいぶん霧が濃くなってきた。遠望は利かないけれど、キンコウカやゼンテイカの黄色い花影が見えている。コバイケイはおおむね種に、チングルマはもう穂になっていた。ありゃぁ、お花は終わってしまったのか……?

Cimg3772 登山歩道は良く整備され、所々 ベンチが置かれている。大学や高校の山岳部のパーティが、大荷物を背にヨタヨタと歩いている。
 
登るほどに深まる霧、すぐそばも見えなくなってきた。霧というよりこりゃ完全に雨だ?、あわててカッパ上を着用す。
登り一辺倒は息が上がる、お腹は減ってきたし、目が回るよぉ。

ふいに霧の中に屋根の三角形が浮かびあがった。太郎平小屋だ。
軒下をお借りしランチ。暖かいコーヒーにひといきついた。
雨足はますます強くなっている。ズボンもカッパに替えなきゃ。。。ラッキーにも小屋の裏に新しいトイレができたばかり、着替えのスペースも確保されているしホントに助かった。

Cimg3792 ここから道は三方に分かれる。薬師沢小屋へは尾根を乗越し、たおやかな太郎平の草原をゆるゆる下っていくのだ。
尾根を乗越した東側は、なんとも満開のお花畑だった、こりゃ、ついている! ハッピー(^^)、写
真を何枚も撮りながら、ノンビリ歩く。

←イワイチョウ

Cimg3800
ゴゼンタチバナ                      アオノツガザクラ と
登りではすでに赤い実だったが、           ハクサンイチゲ
ここでは花の盛りです。

トップの写真も太郎平にて撮影、コバイケイソウは咲きだしたばかり、チングルマは白のまん中に黄色の(^^)をニコニコさせ、花一面のカーペットになっていた。

Cimg3807_3
ゼンテイカ                      メタカラコウ?
まだまだこれから蕾もたくさん

                   
薬師沢出合を過ぎ、ヨレヨレになってきたころ、上がって来る登山者たちと行きあう。
多少のアップダウン樹林帯と湿性のお花畑が交互に現れ、早く小屋が見えないなぁと思いながらも、目の前に展開する景色も楽しい道のりだ。

Cimg3829_2

急降下が一段落すると、気持ちの良い草原にベンチあり、ふうう、へたり込むように腰を下ろしひとやすみだ。 ここはカベッケ原という、カベッケってカッパのことらしい  (^^)

歩き出したらすぐ先に、今夜のお宿の Cimg3836_3 薬師沢小屋、
黒部川と薬師沢の出合うところにちんまりと立っている。凄まじい川の勢いに圧倒されそうだ。

「今夜は混雑しています」と布団1枚に二人だそうた。小さな小屋内はごった返し、ザックの置き場にも苦労するほど、荷物整理は明朝にして、夕飯食べてとっとと寝ることにした。

夕食は自炊だ。 混雑した小屋のなかにあって、自炊室って意外にも穴場な空間、ゆっくりできたのはありがたい(^^)  
献立…… スパゲティ。2分の1長さの細めのパスタにタラコソース、軽くて早くできあがり、美味美味なり。 きうりを囓りビ~ルを呑み、おつまみにも手が伸び、……、自炊仲間とひとときをかたらう
…。(^-^)
結局、荷物整理もここにザックを持ち込んで済ませてしまった (^^)v

Cimg3809よつばしおがま(太郎平にて)

夜中、なんども目が覚めた、
すごい雨音、止む気配がない。
がっかりしながら眠りに落ちる。目が覚めるとまだ土砂降り…
もしやと思い外に出ると、重い湿った空気であるが、雨降りじゃなく沢の音だった。こんな真夜中、黒部川は轟音を蹴立てて流れている。 

【きょうの行程】   
折立7:45-三角点09:30(10)-ベンチ 10:50(10)-太郎平小屋 12:10(40)-薬師沢出合 13:45-カベッケ原 15:25(10)-薬師沢小屋(泊)15:40  (歩行6時間30分)

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