滑沢山~鈴庫山~柳沢ノ頭
2007年6月30日(土) 晴れのち雨
思いの外、良い天気予報 (^-^)v んじゃぁ、ハンゼノ頭の西側の鈴庫山へ行こうと、急遽きまった、なんと前日の晩だ。
【コース】玉宮-滑沢山-鈴庫山-柳沢の頭-竹森林道-高芝大橋→玉宮
周回コースを組み立てて車は玉宮にとめる、まずは滑沢山を目指す。
とりつきと睨んだ尾根に向かう途中で目にしたのは、元気に育つビロードモーズイカ、黄色の花を咲かせている。逞しすぎるけど、葉っぱはホントに柔らかく、くるまれたくなっちゃう感じな、そんなヤツだ。
じき、左手に延びる道を見つけ山に入る、最初は檜、やがて赤松林になり、なおもせっせと辿ると、雑木林に変わった。してやったり、ウキウキしながら上り詰めれば前方に空が現れ、送電塔台地に立つ。富士山はだいぶ雪も消えまだら模様、今にも空に溶けてしまいそうだ。そこから巡視路の階段を登り、すぐ上の支尾根に乗ったら、緑の防火帯が出迎えてくれた。(^-^)
30分で稜線にでる、想像したよりずっと素晴らしい緑の尾根。わたしの好きな大きな木もあるし、ヤマボウシはさいているし、シラカバの白い幹は鮮やかだ。
三角点の滑沢山ですっかりくつろぎ、気分も上々に縦走を続ける。
二つ目の分岐では右に曲がらなきゃと ふたりして言いあっていたくせに、気づいたら直進のまま林道に下りてしまった。うっかりもののわたしはともかく 相棒のKさんはこんなことない人、きょうはヘン? マァたいしたロスでないし林道をそのまま伝い坂脇峠(さかのわきとうげ)に出た。
さてさて、ここからが大変。地図でも密な等高線の1336m峰、急登は覚悟の上だが足元の倒木煩わしく、かといって稜線はハズしたくない。 巻き気味の踏み跡を追い、適当なところからグイグイ尾根に上がり、ようやく岩っぽいピークについた。ヘロヘロでペコペコ。
やっぱ、ピークはいいモンだと、早いけどお昼にしよう(^-^)。
地図を見たら、鈴庫山までは、まだずいぶん長い、ふたりして、しばし呆然・・・。
ところが杞憂とはこのこと、この先は、すずやかな道がのびていく。ウキウキ弾んで歩いていける♪
シラカバの幹の美しさにうっとりしたり、標高が上がり姿を見せはじめたブナを誉めたりしながら、いくつかピークを越えた。ポイントではしっかり方向確認もしたし (^-^)v
ここにガイド君、登場。 黒い光ケーブルが尾根に沿って延びていたのだ。Kさん曰く、「これって上まで続いてるんじゃない?」。 よっしゃ、案内していただきやしょう。(^^)
そうして鈴庫山への最後の登りになった。あいかわらず涼やかな道をしばしゆくと、岩が現れる。 ハテ? 案内人ケーブル君は 右に巻いている。道もしっかとしている。ではわれわれもついていきます、と、山腹の右を巻くことにした。笹の煩い斜面のふみ跡を追っていく。 そうしたら、なんなく10分で稜線にでた。あらま、そこは鈴庫山直下、ハンゼの頭との吊り尾根だった。
5分も登れば鈴庫山の山頂にたてる。
霞がかかって富士山などの展望はよくなかったけれど、さっき歩いたばかりの尾根が目の下にクネクネ延びている。そんな景色を眺めながら いただくコーヒーのおいしいこと(^-^)
鈴庫山山頂→
鈴庫山からハンゼの頭(下の鞍部)に向かう。巾広の感じいい道、笹の間からダケカンバが空に伸びていた。
やがて ヤマツツジの赤い花が目立ち始める。「すご~い、まだ咲いているとはねっ!」と 興奮してさけんだら、「先週、花見に来たのよ」とKさん「すごかったわよ、この辺、ぜんぶ真っ赤だったのよ」 「そうか、でも、きょうのこれでも、かなりなもんよ、レンゲツツジも咲いてるし、ドウダンは、まだまだいける」と わたしは満足。ハンゼの頭下の東屋でしばしの撮影タイム。
咲き残りとはいえ、こんなツツジに埋もれてるのに、私たち以外誰もいない。ウグイスの声が辺りに響く、派手な景色と静けさ……
柳沢の頭からさらに南へ竹森林道をめざすのだ。登山道は階段の名残はあるものの、歩く人が少ないのか笹が被さったりしている。そんな一本道をたどり1613mピークを過ぎると笹が一面で道が不明瞭となった。 折しもポツポツ……雨粒だ。イヤな灰色の空。 気を取り直し 二人の眼力を総動員して道を拾っていくと、やがてしっかり形となり、尾根の左を戻るように下り、無事竹森林道に着地した。
ここで、な~んか 気が抜けてしまったんだぞ??
くだけ散る、後編
地形図の林道はこの辺りで途切れているが、実際は奥に伸びている。林道の切通しまできたところで、、雨がかなり降り始めたので、早めにと雨具を着る。
きょうはこれで帰る?(柳沢峠からタクシー) 予定通り高芝山から下りる?か相談、
「雨は今だけかもネェ」 「2時間で下りられるよ」 ふたりとも下りたい本音だから、結局強行することに。
大粒の雨の中、あたふたと山に入る。これが大失敗。しっかり地図を見ず、切通しの尾根続きが高芝山の尾根と思いこんでしまったのだ。
立ちはだかるスズタケをグイグイ掻き分けながら、雨ニモ負ケズと強引におりていった。ところが 収まると思っていたヤブは終わらないし、方向がどうも東により過ぎてるし、鞍部は現れず下る一方だ。ヤブが若干うすくなったところで、ようよう、地図とコンパスをあてた。ここで間違いは確実に、現在位置も判明。でも この雨の中、ここまでのスズタケの猛藪を、登り返すのはまっぴらごめん。とにかく尾根なりに下りれば、左下には青梅街道があるのだし、工事の音のようなの聞こえるし、、、どうにかなるよ。地図を見れば道との間に重川がある。けど、どーにかすれば渡れる方法はあるよ。
藪を逃れようと明るい左の斜面に出たら、古いけれど伐採の跡だった。嬉しかったなぁ。しだいにヤブも収まってきたので、慎重に踏み跡だか獣道だかを拾う。うかうかしていると右の谷に引き込まれそうになる。尾根に沿って、尾根に沿って、だらだらな勾配をくだっていたら、突然、前方・下の方に真新しい道路が見えた! わっ、助かった。でもちゃんと下りれるかな? ・・・大丈夫、軟着陸できる道に導かれ無事下りられた。
下りたところは青梅街道の高芝大橋、私たちの地図ではどこだか分からない、けど? タクシーを呼んだら来てくれて、玉宮まで行ってもらう。雨は依然として降り続いているものの霧がうすれ、すぐそばに高芝山の尾根がぬっと現れた。 「へーい!おふたりさん、こっちだよ」なんてふうに。
その姿をみるにつけ、ああ、悔しい、クヤシイヨ。 それよか、大あわてのあまり、肝心の降りる尾根を確認しないなんて、自分にガッカリだ。
帰宅してから本屋さんで最新のエアリア大菩薩を見たら、高芝大橋は青梅街道が新しく付け替えられたところで、川の左岸にぐっとはりだした場所。だから川を渡らなくてすんだのだ。おまけに竹森林道も伸びて、高芝山直下をかすり、玉宮の方と繋がっているらしかった。
ま、リベンジするさ。
玉宮 07:10-とりつき 07:40-送電塔 08:00(10)-稜線(1250m)08:50-滑沢山09:00(25) -林道10:05-坂脇峠10:25-1336m峰11:00(35)-1480m峰12:00-鈴庫山 12:50(10)-ハンゼの頭下13:30(10)-柳沢ノ頭13:55-竹森林道14:20(10)-高芝大橋15:40(10)-トンネル前16:10 →玉宮16:35
| 固定リンク
コメント