« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »

滝子山も緑の中

2007年5月23日(水) 快晴

たまには電車に乗りたいねと、中央線沿いの滝子山に行きました。
去年の10月に峰ノ山から南稜を登って以来の再訪です。快晴の気持ちの良い朝、きっと新緑が出迎えてくれるでしょう。  登りは鞍吾山経由で東尾根をえんえん辿り、下山は前回と同じ平ッ沢沿いの道です。

Cimg1953s_1
鞍吾山から北西への平坦な尾根には赤松が多い

【コース】  大月 → (\3050)恵能野神社 08:25- 鞍吾山09:30(15)- 送電塔 10:25(10)- 1250m峰 11:10(15)-滝子山 13:15/13:55- 防火帯終わり 14:25- 道証地蔵16:00-桜公園16:30→(\4090)大月
【地図】昭文社:大菩薩(06年版 94年版)  2.5万:大月、笹子

ええっ? 平日なのに大月駅にタクシーがいない。前の電車で団体がどさっと下り、タクシーは出払ってしまったということ。今の季節は登山もゴルフもハイシーズン、予約しておいてくださいということでした。みんなどこに行くんだろう?

ま、それでも8時半ころには恵能野神社に到着し、神社にお詣り、恵能野川沿いの道を歩き出しました。のっけから緑に溢れた明るい道で、山に登らずとも、このまま道なりに歩いてもイイナ?なんて つい・・  でも、計画通り、のぼりませう…… (^^)

Cimg1932

鞍吾山までは、こんな感じの明るい雑木林。でも写真で見るより急登です。とはいえ、尾根上に延びるフカフカな踏み跡は、苦ではなく、高度をどんどんあげて行くのが小気味よいのです。暑いのですがやはり5月、噴き出す汗も、そよ風に吹かれて心地いい (^^)。 緑の中に、まっ赤なヤマツツジの花見つけて (^O^) (^O^)にこにこ。

Cimg1949s

三角点(108.8m)の鞍吾山を素通りし、その西隣のピークで休憩。ここに初めて来たときは、マンサクに埋もれていたっけ、2度目に来たときは ネジキの白い花だった。きょうは、透ける緑・緑・緑。
鞍吾山からは北西の尾根に入ります。今までとうってかわった平坦な道。松の木も多く、トップ写真のような立派な赤松も現れました。木の間ごしに富士山がクリアに見え、嬉しかったヨ。

送電塔台地にて休憩。Photo_6

これから行く滝子山が見えます(左)。すっごい緑の量がうねっています。
右の写真は大久保山と岡松の峰、掘抜ドウミをまた歩いてみたくなった…。

送電台地の先も 歩きやすい緑の林に道が延びています。白い花咲くコバノトネリコ。 ヤマツツジ、この辺りはまだ蕾、トウゴクミツバツツジは少ないながら緑に映え清々しい。ブナもちらほらあらわれはじめました。

Cimg1991_1 右写真は御上人ノタル手前の1250m峰・尖りピークをエイコラ登り切ったところ(^^)  足元は白ザレで歩きにくいのよ~。 ヤッターって気分にもなるわけさ。 このあたりを覆ってるこのザレこそ御上人ノタルが難所タルゆえん? 
急に沢の音が大きく響くもんだから、まじで驚くよ! 見えない深い谷底にはゴーゴーと水が流れているのだろうね。Cimg1994
この雰囲気、一人だったらきっと恐いと思うよ。そしてね、もし大勢で通るなんてことしたら、キレット壊れちゃうんじゃない? 御上人ノタルのたたりに遭うかも~ナァンテ。右の写真はキレットを撮してみたが、よく分からないね (^^;)。

わたしたちは、無事タルを通過、誰かがロープつけてくれてた、たすかった_m(_ _)m エイコラ、尾根に乗っても、まだまだ続く緑の尾根。 やがて足元がちょいっと ガラガラしはじめました。

Cimg2004

そして 急登になり角度が変わると岩場です。このミニ岩場、下りはわたしたち・やまとなでしこには、恐いかもかも。でも登だからどうにかなっちゃう、一気に登り切ります。

Cimg2060_1  再びおだやかな雑木林となると、もう滝子山の山頂の一角という雰囲気。マイズルソウの葉っぱが出ているよ、チゴ百合の群生、いまごろ咲いている、清々しいカラマツの新緑いいねぇ、、などなど楽しんでいると、ポンと滝子山・三角点峰(1590.3m)に飛び出ます。

寂しげな何の変哲もないピーク、今回も素通りし最高峰に向かいました。

いつも混雑している滝子山山頂も、さすがに平日で13時を過ぎていては、誰もいません。あーあ 富士山も霞んで見えません。
でも、いいの。こんな静かな山頂でランチできるんだもの (^^)

下山は北へ 鎮西ヶ池をすぎ 大谷ヶ丸分岐をすぎ 防火帯を西に向かいます。

Cimg2084s

この広々した草地を わーっと下るのはなんとも気持ちがよいのです。シロバナエンレイソウ、ルイヨウボタン、タチカメバソウ……、さりげなく花が咲いてます。 ヤグルマソウは幼い葉を出し始めました。 もう少しで華やかな系のお花が、ガンガン自己主張始めるのでしょう。ただ今準備中(^-^)

Cimg2104_1 平ッ沢沿いの樹林帯に入っても沢の音、清い流れ、軽やかな緑を愉しみながら下ります。でも、あんよが疲れてきましたよ ^^;
途中、滝を見るのをうっかり忘れ、上の道を歩いてしまい…うーん、残念。次回は必ず、滝見コースを行きますぞ……

Cimg2106_1

代わりに笹子小4年作 「モチヶ滝」 あと15分の 案内板の写真をば。

さんざ歩いて ようやく林道の道証地蔵に出たらもう16時になっていました。大月からタクシーを呼ぼうとしたけれど圏外、しかたなし林道を歩きながらやっと捉えた電波でコール、桜公園で無事タクシーと落ち合えました。

きょうは一日中、若々しい緑が圧倒的。でも お花もなかなかグッドでした。
ということで きょうのお花のアルバム
(名前違っていたらお教えくだされませ)

Cimg2000
トウゴクミツバツツジ                  コバノトネリコ

Cimg2027

イワカガミ・・今が盛り 濃い色や薄い色と いろいろ咲いていました。

Cimg1955

オトコヨウゾメ                     ガマズミ

Cimg2011

キジムシロ                         フモトスミレ

Cimg2080

チカメバソウ                       ルイヨウボタン

Cimg2077

クリンユキフデ                シロバナエンエイゾウ

Cimg2096

クリンソウ(咲いていたのはこれだけ)          イチゴの仲間。

  
では また (^^)/~~~

| | コメント (8) | トラックバック (0)

ブラボー☆丹沢のブナ森

2007年5月19日(土) 雨のち晴れ

土曜日はお天気が不安定だったので、欲張りコースからのほほんコースに変更、おかげでブナの森に心ゆくまでひたることができました。  (^-^)

Cimg1713_1

【コース】  新松田 07:20→ 大滝橋 08:25/08:40- 965m峰 10:40- 屏風岩山 11:20- 大滝峠 12:00-(途中休憩90分)- 畦ヶ丸 14:40- 善六ノタワ 15:35- 西沢出合(西丹沢) 16:40/17:02→新松田

新松田からのバスの中で、とうとう雨が降り出しました。大滝橋下車。 
しょうがない、カッパを着るか。(トンネルは身支度に格好の施設なのですね)

丹沢の森の表情、いろいろ

大滝橋~屏風岩山東尾根  小雨から曇りに・・Cimg1719

ミツマタの花の時期には、けっこう人が入るそうです。なるほど、いっせいに咲いたら真っ黄色な花の帯になりそうな、ミツマタの群生が続きます。緑の葉陰に名残の花殻がついていました。

Cimg1726_1

霧に包まれる植林帯。スギの樹皮が赤い工芸品のように光っていました。
そんな光景も珍しがって写真を撮ります。

Cimg1738_1

屏風岩山東峰にのると左の植林帯も終焉。
雑木林の明るい緑がわっと押し寄せてきます。

Cimg1740

霧が流れています。
霧の切れ間に三角点峰(西峰)が覗きました。

20分ほど歩くと、三角点と山名表示板のある屏風岩山に着きました。

  Cimg1804_2
屏風岩山の西尾根には
すてきなブナ林がありました。


熱写するカメラマンたち…(笑)

そのとき太陽が顔を出しました。
林床にも光が届きます。

Cimg1814

ブナ林はいっせいに輝き始めます。

雨に濡れた葉や幹が
さぁっと色を変える、
その瞬間は 
ドラマチックです。

・・・

・・

屏風岩山~畦ヶ丸   晴れ上がるも、ヤヤ荒れ模様・・・

北に向かう登山道は両側がスズタケに覆われ、かつての丹沢の姿はこんなだったのかなぁ。。。と 思わせますが・・・。大滝峠、大滝上峠をすぎ、

Cimg1832_2 やがて西(左)側に現れるブナ林に入ります
きょうはここでランチにしました。

お時間たっぷり 気持ちはゆったり
シートを敷き 靴を脱いで、すっかりおくつろぎムード

Cimg1845_3

濡れた傘や、ザックカバーや、カッパの上着やら干して・・・

屏風岩山では小虫が飛び回っていたのですがこちらにはゼロ。
おかげで心からのんびり。
ごろんとすると天井にも優しい緑のベールがかかっているのです。  (^^)

P5190053_1

・・・おやおや? どこかから いびきさえ?

z.z.z.z.z.z.z.z.z

はっと気づけば はや2時過ぎ、 
お名残惜しいのですが出なければなりません。

畦ヶ丸~善六のタワ    晴れましたよ

Cimg1875
ここは、シロヤシオ街道と言ってもよいほど、ツツジの木が多い尾根です。

大きな木は花付きが良く、ほとんどのつぼみは開き、散った花はない、まさに満開の時に行き会いました。

ぶなも大木、両側の谷は白ザレで意外や深い。
善六のタワもそんな白ザレのキレットでした。

善六のタワ~西丹沢自然教室  すっかり晴れ上がり空気も爽やかに

植林帯の急降下をジグザグ下ります。  下りても下りても、ジグザグは続きます。
Cimg1908_4
やっと沢が現れ、顔と手を洗って ほっ~としました。

でも石ゴロゴロの沢沿い道は 思うようにスピードが上がりません。

Cimg1905_2
本棚、下棚の、滝見物はパス、
橋を渡り、巨大堰堤を越え、最後に吊り橋をわたって、やっと 西丹沢自然教室に到着。

立派な建物、駐車場完備、人も多い。初めてなのでいちいち驚きです。

Cimg1912_3 きょうは 天気予報が荒れ模様のおかげで、贅沢な一日を過ごせました。

なにが贅沢か?って?
こんなに森を愉しめたってことかなぁ

お天気、季節、いろんなことの組み合わせの妙? ひょんな出合いのくりかえし。

Cimg1911_1 
 (^^)

うまく表現できなく もどかしいのですが、
まぁ、こんなことです。

では また (^^)/~~~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

畦ヶ丸~屏風岩山

2007年5月16日(水) 晴れ

10日後にまた丹沢畦ヶ丸。
今回は避難小屋から南下し屏風岩山までピストンしました。

Cimg1618g_1

新緑のうす衣まとい社交ダンスのブナ・カップル 大界木山~モロクボ沢ノ頭

【コース】横浜活動センターP 08:20/08:30-(10)大界木山09:55ーモロクボ沢の頭10:20(10)-畦ヶ丸避難小屋11:15-ブナ林 11:45/12:15-大滝峠上 12:30-屏風岩山13:10(20)-大滝峠14:00-避難小屋 15:05(10)-モロクボ沢の頭 15:35-忘路峠15:45-P16:20 【地図】 昭文社:丹沢 2.5万:中川

Cimg1608 横浜活動センター奥の駐車場からキャンプ場を抜け、すぐさま尾根に乗り大界木山にあがりました。
←とりつき~大界木山

大界木山から、縦走路を東に、モロクボ沢の頭に向かいます。
(トップのぶなの写真)


ここのメリハリきいたアップダウンがきょう一番の難所かも。けれど、めぶきから新緑に進んでいく緑に、うっとりしながらの道のりは楽しいものです。トウゴクミツバツツジは蕾もたわわ、ちらほら咲きだしました。

これからの丹沢には、楽しみがたくさん用意されてます(^-^)

Cimg1708_1 畦ヶ丸への吊り尾根は右折すると、ブナの大木、トウゴクミツバ…、けっこうお馴染みになった木々が出迎えてくれます、きょうは新緑の衣裳も軽やかに、アセビの新芽は赤く美しい。えぐれた白ザレの谷底までも美しく、恐ろしいけど、ついうっとい見とれてしまうのです。

Cimg1635
鎖を登ればいよいよ、シロヤシオがでてきました。10日前は葉芽か蕾かも分からなかったあの木々に柔らかな5枚の葉が開き、柔らかな白い花が咲いていました。シロヤシオの白は緑に溶けてしまう白、でも、優しく包んでくれそうな白なのです。
←シロヤシオツツジ

畦ヶ丸避難小屋前のベンチには人で溢れてました。こんな光景見るのは久しぶり。西丹沢のバス停から周回している人たちが多く、『善六のタワから畦ヶ丸までシロヤシオの花が良く咲いて真っ白だった』とおっしゃっていました。
……よかった、ことしのシロヤシオ 当たり年かも?

Cimg1643 わたしたちは南へ下ります、階段下りる頭上にも、シロヤシオやトウゴクミツバの花が咲き、見上げて首が痛くなてきます。足元には小さな白花、ワチガイソウやシロガネソウかさりげないアクセサリー。

トウゴクミツバツツジ蕾→

Cimg1655_1 大ぶなの倒木が道の脇にどさりと倒れているところの右側はすてきなブナ林が広がっています。、お時間もちょうど良しと、ランチをいただくことに。シカさんたちもここが大好き、そんな徴があちこちに・・・・・(笑)。

←ランチのぶな林

再び尾根道に戻り、ガンガン南にくだっていきます。植林と雑木林と交互に現れ、両側のスズタケは密度が濃い。やがて東海自然歩道は大滝峠上で左に分かれてしまいます。
Cimg1661 わたしたちはさらに南下、旧自然歩道、信玄平への入り口をチョイと覗き、なおも下ると朽ちたベンチ、立て札の残骸、ここが大滝峠、右に道あり、しっかりしてそうだけど×印。

  大滝峠→Cimg1673

ササが若干濃くなった道なおも行くと、すぐ道は涼やかになり、小さなピークをのっこすようになります。989m峰の左折の尾根は爽やかそう、でもやはり×されています。
やがて左(東)が大きくひらけ伐採地(だったけな?) 対岸に雑木の緑なモコモコな山がみえました、先日、登ったばかりの箒沢権現山です。うっふーん懐かしい、いい山だったわぁ…。

Cimg1677

そして明るい雑木林をひと登りすると、道標三角点の屏風岩山に到着です。
東西に長い山頂ですが、きょうは西峰近辺の雑木の新緑の眩しさを堪能し、ぶらぶら歩いただけで戻りました。

屏風岩山山頂→

Cimg1701

←戻るとき、けっこうしんどい登り

畦ヶ丸避難小屋をすぎ、モロクボ沢の頭を越え、帰りは忘路峠からのいつもの道を辿り駐車場所に戻りました。

緑の季節の丹沢は、たくさんのサプライズを見せてくれます。きょうも一日歩き回って歓声上げ、おかしをたべ、おしゃべりもして、シロヤシオもそこそこ咲いている、そんな手応えをおみやげに、ニコニコしながら家路についたのでした。

では、またぁ (^^)/~~~

| | コメント (2) | トラックバック (0)

丹沢麗し,畦ヶ丸東南尾根

  2007年5月5日(土) 晴れ

久しぶりに丹沢へ。ブナやカエデが萌えはじめサクラやミツバツツジが咲いていました。初めて歩く尾根なのに、こんなに優しく出迎えてくれるなんて。
もしかして待っていてくれたの?  
・・・(^_-)  なんちゃって。

Cimg1414s_3
畦ヶ丸東南尾根1020m、芽吹きがはじまったブナ林

行きたい森がたくさんある中、きょうはブナの芽吹きを期待して、標高のやや低い畦ヶ丸から東南の尾根を下ることにしました。帰りはいろんなのコースがとれるので・・・、権現山に着いてから考えることにしましょ・・・(^^)

【コース】 横浜活動センター06:15-モロクボ沢の頭07:25(10)-畦ヶ丸08:05-1079m 09:25-ハイキング道 10:00-権現山10:30/11:10-788m峰11:55/12:30-大滝沢 13:00-一軒屋避難小屋 13:50(20)-1064m峰15:00(10)-ハイキング道15:30-畦ヶ丸避難小屋16:00(10)-モロクボ沢の頭 16:25- 17:10
【地図】 昭文社:丹沢  2.5万 中川

Cimg1601 標高900mほどの横浜活動センターが出発点。キャンプ場を抜け忘路峠に向かいます。尾根をガッチリ支えるのは栂の巨木。ぶなも巨木。標高の割に大きな木が多いのです。尾根道から沢沿い道にはいると、細い木々は薄緑の新緑に萌え、苔むす岩には小さな白い花のシロガネソウが顔をだしていました。(←写真)

忘路峠から甲相境界稜線を東に辿ります。モロクボ沢ノ頭のジャンクションピークでであった単独の男性は、 昨日、篭坂峠から歩き出し菰釣避難小屋に一泊、このさき大室山~鐘撞山~神ノ川に出るそうです。こういう計画が立てられるのもGWならでは。

Cimg1379 わたしたちは境界稜線を右折し、畦ヶ丸に向かいました。シロヤシオの蕾のようすも見ておくつもり、でもあまり膨らんでいない?というか、蕾か新芽かよく分からないのが本音。
それにブナの芽ぶきはまだ、想像していたより春が遅いと思いました。
←モロクボ沢~畦ヶ丸の間で

畦ヶ丸には西丹から来たという若者たちがワイワイ、女の子を真ん中に朝食のメニューについて楽しそう。GWならでは、ですね♪♪いいな、いいな (^-^)

こちらはいよいよ、東南尾根を下ります。

Cimg1403_1 テープがばっちり付いています。気負っていたので拍子抜け?? そんなササヤブを一直線に下ります。藪は深いけれど、踏みあとがしっかり、、ヤブコギの必要はありません。
視界は良好、前方のピークを目指していかれるので気が楽です。降りている途中、目も鮮やかなミツバツツジに出会いました。マクロで撮るとうまくいかず、ちょっと離れてズームで撮すとこの通り。これって正解?

Cimg1423 最初のポイントの1230m台地では、ササヤブもおさまり、休憩にぴったり。
谷の奥深くからブナの大木がニョキニョキ、青空にめぶきの枝を広げています。
こういう景色が普通に現れるなんて。さすがに『緑の丹沢』なんだなぁ・、すごいよ・・・

・、

ここから右に尾根を拾うのですが・・・、テープもそう付いています。色んな色のテープがね。このルートは自分たちだけ知らなかった『有名どこ』なのかもしれません。

Cimg1437 尾根の形がしっかりしてくると、うす藪も消えて、『どうぞどうぞ、イラッシャイマセ』な道になってました。
前方には権現山の姿もあるし、周りの緑はほんとに美しいので、景色に酔いしれていけます。
(^-^)V
下るにつれ、木々の緑が濃くなり、まるごと緑の世界に入ってしまうよう・・・

Cimg1444 1079mピークあたりから、植林が混じりだします。手入れの良き真っ直ぐなヒノキ、その幹を透かして、噴き出す新緑は、なんか、ドキドキしてくる、緑さ?・・透明感ある蛍光色?
整備のされた作業道が走っています。通らせていただいてます。m(_ _)m

Cimg1464 尾根には、ときどき、 畦ヶ丸近辺には多い白い砂のざれたキレットが現れます。 短いけれど渡るときには注意が要ります。うっかりすれば急激に切れ落ちる谷底までまっしぐら・・・。その谷底は天国のように綺麗ですけど。

Cimg1461_1

道標のある権現山への道に出ると、ますます美しいブナの森。10時も過ぎ、お日さまもさかんな若葉の道、ちょっくら岩があり、それも楽しい。

そんなこんなであっという間に山頂に到着、『箒沢権現山』と書いてありました。近くにもう一つ『権現山』がありますが、あっちの権現山にはなんと書いてあるのかなぁ?
山頂の西端がすてきなので、そこで休憩することにしました。

Cimg1485s
山頂の西端

さてさて、これからどう歩こう?・・・早く来られたし、パワーもフルフルだし、なんたって、順調すぎたよね、(ものたりない??) ということで 南の尾根を辿ることにしました。
せっかちなわたしは 「ガッテンだ」と、ザックを背負って南に向かおうとしたら
「ちょっと待たれい!」 と K女 (^-^)・・・

「こういうときは ちゃんと山頂ピークまで戻らないといけないのでござるよ」 「そうでありやした」 自分で思っていたより西に寄っていたわたしは うっかりハチベイでした(^_^;)、
Cimg1490
道標の立つピークまで戻れば、さっきの南への尾根が間違いであることは一目瞭然。 こちらには、れっきとした美尾根がまっていました。「あぶなかったよ、」ありがと。
山頂からの写真、上方に分かれるのが南への尾根、綺麗でしょ →

尾根はすぐ広がりだすので、緊張を解くことできません。テープはありますが 箒沢に向かう可能性もあるので、自分たちの行き先がブレないように、尾根分岐には気を遣います、Cimg1515 なかでも1020m辺りでの分岐は足元グズグズの白ザレの急降下でした。
その先は尾根も安定し、緑の美しさに圧倒されます。
すごい~い。見て見て・・、
二人で、歓声を上げながら降りていきます。小鳥の声が賑やかな、人間はわたしたちだけなんですもん。
♪♪♪



そうして無事788mピークに乗り、ランチタイム。
降りる尾根へはきちんとコンパスを当てました。すぐ左に「おいでおいで」しているような(^-^) 行きたくなってしまう尾根、うーん、これでも降りれたか?

でもチャンと尾根を辿って、Cimg1551_2   最後はきゅっと西に振って大滝沢沿いの登山道に着地、白無垢のヒメウツギの出迎えをうけました。

爽やかな沢沿い道を歩きます、初夏の陽ざしには渓流がぴったり。釣り人がちらほら、降りてくるハイカーもちらほら。

Cimg1560_1 

沢から離れ山腹を巻きつつのっこし、降りたところに一軒屋避難小屋がありました。
かわいい、いかにも避難小屋って感じです。

川べりに腰を下ろしグレープフルーツをいただきながら、Kさんがきりだしました、
「ねぇ、このさいだから目の前の、この尾根行ってみない?」 
そう、それは東海自然歩道をショートカットする尾根、「あい、よござんす!」ということで、一軒屋小屋西北尾根?を登ることになりました

Cimg1570 
尾根の突端から、踏みあと拾って上がってみたら、ぬぁんと山の神、小屋の裏から階段が・・・(^^;)。
植林地用に整備された尾根でした。さっき降りた権現山と南尾根をながめつつ、エッサエッサと上り詰めていきます。足元に菫やキランソウが咲いてます。雑木も混じる、明るい尾根です。
←権現山をながめる


稜線漫歩?し、小広い1064mピークで休憩、ここまで藪もなくスイスイ来たのに、ダニがズボンについているの気づき、びっくり大あわて。やっぱり「春なんですかねぇ・・・」(笑) 下↓1064mピーク
Cimg1580

この先 西に左折の1070mすぎきたあたりで、踏みあとは尾根をまきはじめました。仕方なく尾根上を通すことに。しっかし、いよいよ本気の藪が行く手を塞ぎます。最後にしてヤブコギの開始。かったるいけど、あと少し。ダニがひっつく前に、ここから抜けたいよ~と、、粛々と?ヤブを漕ぎます。

Cimg1584_2

・   でましたぁ。東海自然歩道、写真の白いポール裏あたりから這い出ましたが、スキのない藪の様子がおわかりですか(笑)

畦ヶ丸避難小屋までの登り、そこから吊り尾根を緩く下って登り返します。モロクボ沢の頭を左折し、忘路峠から山を下り、朝の道を駐車場に戻りました。

きょうは、なんといっても丹沢の緑の豊かさを再認識しました。

Awakaba_1

大滝沢沿いの東海自然歩道もなかなか良い感じ (^-^)(^-^)(^-^)
畦ヶ丸方東南の斜面は、山も谷も雑木の緑に包まれていたので
手を変え品を変え、季節も変えて歩いてみたいと思いました。


では またぁ   (^^)/

| | コメント (2) | トラックバック (0)

川苔山・春のショータイム

2007年5月2日 (水) 晴

快晴の水曜日は3週間ぶり。嬉しい陽ざしは谷底までたっぷりと注がれ、草木はどんどん伸びています。自然の中にいると、にんげんだって弾けます♪

Hasi
川乗谷の橋を渡るよ♪♪

とあるBBSで川苔山のアカヤシオの情報をいただき、さっそく出かけました。
足毛岩のアカヤシオはちょうど咲きごろ!! お花見しながらランチという贅沢なひとときを過ごすことができました。ありがと(^-^)

【コース】 平石橋08:45-川乗橋09:00-細倉橋09:50(10)-百尋ノ滝11:00-足毛分岐12:05-足毛岩12:35(45)-川苔山13:55-足毛分岐14:45-百尋ノ滝15:25-細倉橋16:15(10)-川乗橋17:00-17:10 【地図】 昭文社:奥多摩  2.5万 武蔵日原、奥多摩湖

川乗林道はたのしい。Cimg1342
谷あいは芽吹いた緑に埋まれ、対岸の山腹にはヤマザクラのピンクが浮かび上がる。「ヤマツツジがもう咲いているわ!」 「白いのは姫ウツギよね」 アオダモ、ヤマブキ、・・・ウグイスの囀りは賑やかで川の音にも消されない。


細倉橋から山道に入った。

川を何度か渡る。釣り人が糸を垂れている。スミレやヒトリシズカの花が咲いている、木々は緑の枝を頭上に広げ、緑の苔さえ何かの工芸品のように見えてしまう(笑)

Cimg1260  百尋ノ滝は豪快だ。水量も瀑音も、人の話が聞こえない。マイナスイオンの霧を浴びお肌はしっとり??かぁ?? 日当たりの良いところの一群れのエイザンスミレ、なかなかいい感じ。                                                                                  

Cimg1266_2



百尋ノ滝を過ぎると、沢から離れた登り道になる。右側がえぐれた深い谷、そんなところに目も鮮やかなミツバツツジが咲いている、濃い色のヤマザクラの花もある。ヒノキ林も現れた。檜の幹の向こうに、尖った岩峰が見える、「あれが足毛岩じゃない?」 「ねぇ、ピンクなのは、アカヤシオかしら?」  楽しみになってきた。

「足毛分岐」の道標。。Cimg1285_1
足毛岩への道は、源頭近くになった横ヶ谷のいくつかの小沢をわたり、隣の尾根にトラバースするらしい。川床におりるとハシリドコロがたくさん、赤茶の花は愛嬌ある。白花エンレイソウ、テンナンショウも花咲かせ、トリカブトは芽を出しすくすく育っている。

Cimg1294_1 上に行くとカラマツ林がいっせいに芽吹いていた。なんて清々しい緑なんだろう。アブラチャンやきぶしがまだ咲いている(^^) 大きなカツラの枝先には芽吹いたばかりな細かな葉っぱたち。。
そんなさまざまな緑を眺めているうち、いとも簡単に足毛岩の肩に着いていた。ここは右折し足毛岩に寄ってみる。

Akayasio

出迎えたくれたのはごらんの通り↑、これほどたくさん咲いているとは思ってのいなかったので、もう感激、初めて見た人がいて、もっと感激。 何歳になっても まいとしこんな風に感激できるなんて、すごいことだよ ♪ 
アカヤシオは背が高い、もっと濃い色の花が、崖の下の方に咲いているけど、ほんわりピンクを眺めながらのランチなんて、・・・うふふふ、最高っ!

Cimg1319_1 川苔山へは防火帯を急登する。このあたりのの林はまだ芽吹いていない。 チョットの標高差でがらりと景色が違う。
山頂をのっこす、東尾根の広がりにはエンゴサクが群れていた。川苔小屋の分岐で北の道に入り、ぐんぐん下る。沢沿いにはハナネコノメが咲き残っていた。  ことし出会っていなかったので(^^)(^^)

そんなこんなで、ふたたび細入橋におり林道に合流。ふー ベンチで一休み、
お天気がいいから16時過ぎでも真昼のように明るいし暑い。お菓子を食べたりコーヒーを飲んだりして、あと1時間弱の舗装路歩きに備える。

ということで、今回はアカヤシオと芽吹きをたのしめました。今回の山行きのおかげで、奥多摩ファンがぐっと増えたようです(^^)

デハまた  (^^)/~~~

| | コメント (2) | トラックバック (0)

奧甚助尾根から石尾根へ

2007年4月29日(日) 晴れ

石尾根には優しい風がふいてます。
富士山と歩けばそよ風は、頬や首すじをさらっとなでていきました~♪

Isione

GW前半の日曜日は奥多摩です。 塩沢橋から塩沢沿いの道を辿り、奧甚助クボから奧甚助尾根に乗って石尾根に出ます。そこは奥多摩(甚助)小屋手前の五十人平でした。富士山も南アルプスもクリアな好天。お昼寝付きのランチをノンビリ過ごし、ヨモギ尾根を下り塩沢橋に戻りました。

コース】 塩沢橋P 08:00
-小屋09:30-奧甚助窪 10:20(25)-石尾根-奥多摩小屋 12:25/14:00-奧後山 15:00-道標 15:35-塩沢 16:30
地図】  昭文社:奥多摩 2.5万:丹波、雲取山

Cimg0930_2  後山林道は芽吹き始めた早緑とヤマザクラのうす桃色に包まれた春の装い。
塩沢橋に駐車し、塩沢林道を歩き始めます。ヒンヤリとした空気、めぶきの谷には水音が高らかに響いています。

Cimg0936

道は沢を高巻きスギ林を縫って登って行きますが、やがて雑木林に変わるとどっと陽ざしがさし込み、めぶきの始まったばかりの谷がひらけました。

薄い緑をまとった木は楓?だろうか、カツラの丸い葉っぱもあります。 濃い緑の栂がどっしりと尾根を守っていたり、ミツバツツジの新葉三枚がつんと上を向いていたり、柔らかなぶなの芽吹き、何の木なのかよく分からず、あーだ、こーだとみなで言い合ったりして、沢を越え、山腹を経づってゆく道をたどりながら、山襞の奧へ奧へと進んでいく・・・、この感触は・・なんともいえません。

Cimg0969 やがて潰れかけたワサビ田小屋をすぎると、道は大きく、右にカーブを始めます。

この道のりでいちばんのすてきなところです(^^)。

11

ミツバツツジが咲いていました、やまざくらも咲いていました。
何より大らかな木々のうっすら青い芽吹き、足元には積もる落ち葉。

22

やがて谷を下り流れに出ます。奧甚助クボです。ここで大休止。今回は、最初から「ノンビリ行こうぜ」という前提・・・・・おかげで、こんなの山奧の谷にいて、溢れんばかりの陽ざしや、清らかな流れや、小鳥の声を心ゆくまで愉しむことができました。

さぁて、奧甚助尾根を登るぞ!! いままでとは違う急登、汗を噴き出させながら、えいえいえい、アセビの木陰は気持ちいいけど、やっぱり暑い。

33

赤いキノコなんだろう? 標高が上がるにつれて、すてきなミズナラやダケカンバが現れ、スズタケが両側に繁茂しはじめ、石尾根っぽい感じに(^^)。 「あとどれくらいかなぁ、」なんていってるまに、ひょいっと石尾根稜線下の巻き道に出ました。あとは目の前の斜面を登るだけ。ときどき人の声も聞こえてきます。

Cimg1114_1 そして石尾根、となりに迫り上がるは七ツ石山。広々と気持ちよい稜線、通り抜ける風の心地よさ。富士山も南アルプスもクッキリと白い。 ♪♪♪♪(トップ写真) さっさか、さっさか歩きます。
こういう日に、石尾根を歩けるのは幸せなんだなぁ。。。。

奥多摩小屋の近くでランチです。靴を脱いで~ごろ~ん。
いつにまに スヤスヤおひるねしてました・・・。

ヨモギ尾根を下ります。 Cimg1131_2
ブナやカエデが現れます。快調に下って行くと小さなピークにのりあげます。三角点の奧後山、ここからもゆるゆる下ると、尾根が広がりだします。径路はちょっとわかりにくく左側にうねるようにカーブし、尾根をはずれて右に回り込むと、古い道標を見ます。Cimg1144

行き先は「←林道後山線」と「塩沢→」  塩沢への道を行きたかったけれど、時間がたりないのでと、林道への道を選択(ああ、残念) カラ松の芽吹きはじまりました、薄いグリ~ンのベールがかかっています。山腹をへずるような道は延々と延びて行きます。Cimg1170

そういう歩きにも飽きた頃、ふたたびヨモギ尾根が現れ、こんどは尾根に沿ってがんがん下ってゆきます。やがて川音が高らかに響くと、じき朝登った道に出て塩沢の傍らに下りたちました。

川沿いの木々は鮮やかな緑が噴き出しています。この木は先日教わった「ちどりのき?」。去年の秋、川沿いを鮮やかな黄色で埋め尽くしたのも「ちどりのき」、昔からあったのに、今さら気づいた”新しい発見”に嬉しくて、にこにこしながら朝の道を戻りました。

では また~ (^-^) 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »