南岸歩道から御前山
2007年4月21日(土) 晴れ
奥多摩の山々の標高の高いところは先日雪が降ったそうです。きょうはうららかな春びより、奥多摩湖から南岸歩道を辿り小河内峠~御前山~栃寄沢~青梅街道は「むかし道」にて奥多摩駅まで歩きました。麓の山肌は淡い芽吹き色と桜の花で埋もれていました。
なんときょうは、「奥多摩の山と自然」 のH氏とごいっしょでき、いろいろ教えていただきながらの山旅でした。「芽吹きのような 明るい黄緑色はイタヤカエデの花ですよ、中腹には”かすみ桜”もありますねぇ」などなど・・・・。
わーお、きょうはかなり頭が良くなれそ♪? (^^)
【コース】奥多摩駅 07:50→奥多摩湖BS 08:10-南岸歩道-山に 08:55-水窪山 10:15-ソーヤの丸デッコ 11:25-御前山12:30-車道15:05-境橋、むかしみち-奥多摩駅16:05 【地図】 エアリア:奥多摩 2.5万:奥多摩湖
奥多摩駅で集合するも約1名来ぬ人あり、次のバスまで待ってはみたけど現れぬ、ふられたらしい?・・・しょがないワ(笑)。
奥多摩湖BSでバスをおりる、暖かい陽ざしが溢れている。目の前の水たまりには小鳥が群れていた。 「おぉ!、岩燕だ」とH氏はさっそく写真撮影、わたしも真似して挑戦、が動くんだもん、難しい。しっぽは普通の燕ほど長くない、けれどなき声は同じ、小河内ダムの柱には去年の巣がたくさん残っていた。
ダム橋を渡る、迫る山肌はほんのりしためぶき色にくるまれ、桜のピンクが優しく色を添えている。山に咲くから全部ヤマザクラと思っていたら、「かすみ桜」というのもあるし、「おおやま桜」というこれまた美しいヤマ桜もあるそうだ。こんど意識して見てみよう。南岸歩道は来週開通式?ということで、最終準備に余念がない。そんな歩道を歩かせていただく。
右手に見えるのはカガミのように真っ平らな奥多摩湖。満開の桜の枝が近景に、対岸は鹿倉尾根、遙か奧には大菩薩だったか? 鮮やかな黄緑の芽吹きと見たのは「実はイタヤカエデの花」だそうで、写真を撮っておけば良かったう。きぶしの花はカサカサに薹がたち柔らかな新葉が添えられてる。アブラチャンの花まだ咲き残り、柳はもう葉が伸び始めた。
左手側の崖は半分だけ手が入ってるので、野の植物も遠慮がち。可愛いさかりのヒトリシズカ、ジュウニヒトエ、タチツボスミレなどなど。ヤマツツジがもう咲いてた。壁の花だって楽しい春です♪
(新設の)道標に従い南岸歩道から小河内峠への山道に。沢沿いにはウバユリやイワタバコの幼い葉が顔を出していた。やがてジグザグ植林を急登。エイザンスミレ タチツボスミレ、ヒナスミレ ナガハノスミレサイシン・・・ なるほどなるほど、頭に残るかな? 急登だもん、脳に酸素が行き届かない。
尾根上の防火帯に出た、一休み、 ふぅ~っ、傍ら見ると、何じゃぃ、この芽吹き前の茶色の皮に包まれてるヤツは? こたえ(犬)ブナ、そおか。ちらりと顔を覗かせてるシルキーな幼葉は紛れもなくブナ、覚えたぞ、写真をパチリ。
防火帯は急だし落ち葉が積もって滑るけれど、開放的な視界と、ミツバツツジも咲いたり小鳥たちも賑やかで楽しい。つーつーとか、チュチュチュとかの声、枝から枝に姿を見せてくれたりもする、そのたびに、おしえてくださるも脳内酸素かなりうすまり・・今となっては残念。
代わりに足の方はすこぶる快調、無事ピークに立つ、水窪山。気持ちの良いロケーションのゆっくりしたいところだ。ここでもスミレ各種見る。ほんとにいいところ(^-^)。
稜線に上がると月夜見駐車場からの登山者も多くなる。麓はめぶき色なのにこの標高1000m超あたりは、春も足踏みしてるのか裸木がめだつ。
ソーヤの丸デッコ付近からカタクリが現れるのだけど(保護柵がある)、葉っぱは僅か。花もほとんど見られない。「数が減ったようだ」そうなのか・・
惣岳山を通り過ぎ御前山に向かう。稜線には先日の雪が残る、白い斑雪とポツポツ咲くカタクリ、可愛いバイケイソウの芽・・・、早春の景色だ。けれど柵に仕切られた登山道は雪解けの泥濘状態で、んん~ん歩くの大変だぁ・・・
御前山もお昼時で混雑。石尾根の鷹ノ巣や日陰名栗の雪が、この陽ざしにどんどん溶けているようだ。熊棚をおしえてもらった。
体験の森の道で北尾根を下る。 雪のおかげで泥靴も洗われた(^o^)。
雪のなかから勢いのあるハシリドコロが花咲かす、あちらにもこちらにもひょこひょこ顔を出している。春にいちばん元気な草だ。 そんなジグザク道をくだっていると、裸木ばかりの雑木の中にポッと赤いベールのようなもの・・・あれが『カツラの花』。「別の道から見下ろすと正面からもっとハッキリしてんだけど」とH氏は残念そう。カツラの花は不思議、近寄ると消えてしまう。赤いローソクの炎のような姿って、ピンポイントな場所からしか見えないんだ。この写真→はわたしの限界です。
水に流れるところにはアズマイチゲやカタクリが咲き写真パチパチ、トチノキやカツラの形を面白がりながら、ずんずんくだり、東屋から栃寄沢沿いの道に入る。
ハナネコノメ(終わりかけ)やコガネネコノメ(可愛いんだよ)が咲き、エンゴサク、アズマイチゲ、ニリンソウ、フタバアオイの花も咲いていた。
上 ニリンソウ アズマイチゲ 下 フタバアオイ コガネネコノメ
「沢ぞいは楽しいよ」H氏。同感です。
ワサビ田が現れやがて里におりた。
カツラはこんなにしなやかな緑色、フサザクラも若葉に覆われている。見上げれば、どの尾根もけさ見たのと同じような春の色。 あちらの山も、こちらの山も。
家々は艶やかな桃の花やダイコンバナに埋もれ、ケキョケキョとウグイスが囀っている。
奥多摩むかし道にはファミリーやカップルや、ご年配のグループやさまざまな人たちが歩いていた。
そうしてまだ日の高い16時過ぎ、賑やかな奥多摩駅に戻った。いよいよ季節到来だなぁ・・・。
きょうはお世話になりました。これに懲りずにまたよろしくお願いいたします。
このレポをもしご覧になりまして、勘違いなところございましたら、お教えくださいね。
では、また (^^)/~~~
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