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小雪舞う 今倉山北尾根

2007年3月17日(土) 小雪曇晴

道志主稜の今倉山の北尾根は、いくつもの小山を抱える長い尾根。
やっと登ることができました。朝から小雪が舞い、しんしんと冷えてゆく空気の中、ダンコウバイやマンサクの
黄色い花には雪帽子がのっかっています。なかでも尾根上部のカラマツ林とブナやミズナラの大樹に囲まれた静けさが印象的でした。下山は空も晴れ上がり陽ざしをうけてのんびり歩くことができたのもよかったです。

Cimg0019s

ダンコウバイ                これから歩く尾根たち

【コース】道志口沢出合P 06:40-とりつき 07:00-720m08:00-棚沢山08:15-
猿焼山東峰08:35(西峰往復)09:05-エビラ沢の頭10:05-パラジマの頭11:00-
西ヶ原の台11:55/12:50-今倉山西峰13:30-東峰 13:55-分岐(1410m)14:10-
1040m15:00(20)-林道15:
50-P16:40 
【地図】 昭文社:高尾陣馬 2.5万:都留

下山のことも考えて、道志口沢の出合に車をとめました。Cimg0020s 染みいるような寒さです。
大旅沢の上流にトリツキを探しましたがよいところがなく、結局やすら園の裏手の橋を渡りそのまま猿焼山の東尾根に入りました

尾根上はうすい藪、あまり歩かれていないようすで、灌木をポキポキ折りながら進んで行きます。そんなヤブにダンコウバイの黄色い花や、バラの新芽など見つけつつ、楽しく登ってゆきました。(霧の向こうに猿焼山の双耳峰)

Cimg0027s_1 750mピークに乗るとすっきりな道になり、赤松など現れはじめます、棚沢の頭(798m)手前では里からジグザグ道もやってきました。意外とあっけなく猿焼山東峰に到着。そこに「登山道→」というプレートが今倉山方向を指していたのには驚きました!猿焼山西峰をピストンしていよいよ今倉山に向かいます。Cimg0045s_1 右も左もダンコウバイの花、がーっと急降下したら露岩帯になり、サクサク登れば展望地が待ってました。アララ、きょうは見えないぞ、でもいいのよ、ふすま絵のようなすてきなスタイルの松の木愛でながら、エビラ沢の頭に到着。
南への尾根を下ります。急降下がおさまると雑木林の広がりがまっていました。やっほっほ(^-^)  朝からの雪はいっこうに止む気配なく、木々も道も白くなり始めました。「あ、マンサクの花っ」、雪空に溶けてしまいそうな淡い黄色のマンサクの花、みっけた みっけた バカみたいに喜んでしまいます。

Cimg0065s_2  あら、なに撮ってるの?
やがてパラジマノ頭の三角形が目の前に立ちはだかりました。「おお、急だなぁ」、岩肌を木の根、掴んでよぢ登り始めると、岩帯を避ける道が右に延びているじゃありませんか。苦労し登り切った先行者とも無事合流し、パラジマの頭でおやつ休憩。 やつはし(^-^)
まいうぅ 

Cimg0074s_2 ゆるやかな鞍部には作業道らしき道が上がってきており、「この道はどこから来たのだろうか?」などと話しながら、並木道のようなカラマツの間をぬけるうちピークを巻きはじめます。右からの尾根をのっこすところで尾根伝いに左折、そのピークを踏んでみたけれど、ホントニなにもないところでした。

でもでも・・・・、大ブナや大ミズナラがぽつぽつと出現、「おおお、」「すご~い」、すると・・・・・「あっ、あれを見て!!」 
目の前には朽ちかけた造林小屋がありました。

Cimg0084s_2

Lunch ここでのお昼は目の前に、オオミズナラやブナを眺めながらいただく、静かな素晴らしいひととき、やっと青空も顔を出し柔らかい陽ざしがそそいできました。でも足の先冷たかった。
今倉山までの最後の急登はカラ松林の中です。長い尾根ももう最後と思うと、惜しむ気持ちも湧いてきます。「オールカラマツとは予想外だったわぁ」 

Cimg0099
しかし稜線に出でもっと驚いたこと、それは西峰の北側がキレイに払われていたことでした。
いやいや、この稜線に展望ができたなんて!ちっとも知らんかったわぁ

あとは今倉山東峰~次の1410mピークまで足を伸ばし長スラ尾根で下ります。
4年前となにもかわりなく、尾根入口は伐採の枝に蔓藪がかかり、その先もうすいバラ藪をコギながらスイスイ・イテテテと下って行きます、なァんて、先導komadoさんのおかげ・・・ですけど・・

Cimg0126

と・こ・ろ・が・・1040mの台地に乗ったところで、大きな赤松などを残してすっかり伐採。
あたりには眩い光が溢れ、休憩もお昼寝?モードにのんびり。青空にがーんとそそりたつケヤマハンノキのお花見としゃれ込んだりしました(笑)・・・♪♪♪

長スラ尾根の伐採はこの下もずっと続いていました。藪から解放されしあわせなのですが、右手はるかの尾根に刻まれた林道の新しい擁壁がイヤでも目につきます。登りでも二十六夜山の鞍部からの林道が真下まで延びていたのを見ているので 「あれとあれは繋がっちゃうのかなぁ」「ジャ、今倉北尾根をぶった切るってこと?」・・・。
そして最後の岩のところで左に折れ、ガンガン急降下して、ハイ、林道に着地

あとは林道なりにノンビり歩きます。Cimg0133
4年前は時間がなくて急ぎに急いだこの道も、なかなか見ものがありました。ベストはこの木。
「ひゅうー」
「なんの木だろう?」
「ふふ、それよりなにかに見えない?」
「また おっぴろげてサ・・」
「カエルの解剖!」

だってさ・・・・(^-^)

Cimg0144 大旅川の対岸のオオヤブの中には、こんもりとダンコウバイの黄色の塊がいくつも浮かんでいます。
フサザクラとネコヤナギの開花も間近。春はもう始まっているんだなぁ・・・

めぶきももうすぐだ。

最後に河原で、瀬音やウグイスの声を耳にコーヒーをいただく・・・、これもまた、代えがたいすてきなひとときでした。

では、また (^^)/~~~

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コメント

ぐわあ!あの松、バケモノ!赤松かな?
あれは見てみたいね。
僕も北尾根は、21日に歩きました。
雪はぜ~んぶとけてましたよ。

マンサクあったのね~。知らなかった~。というより見つけられなかった~。ちょっと心残りです。

投稿: かず | 2007年3月23日 (金) 20時59分

かずさんは すごく歩いたんですね
でも 今倉山の北側があんなカラマツ林だなんて驚きました。

松の木の立派なのが多かったですね
なかでもお気に入りのを かずさんのBBSに
ぺったんしておきました

こんど、いい山、わたしにも教えてね、
でもソフト路線だよ (笑)

投稿: ba_sobu | 2007年3月24日 (土) 01時42分

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