大山三峰のこんな道
2007年3月28日(水) 晴
谷太郎林道起点の大山三峰の周回をちょっとアレンジ。登りは鳥屋待沢左岸尾根、三峰の凸凹こえ、そのまま唐沢峠手前の840mまで足を伸ばし*、不動尻に降り、谷太郎遊歩道で戻ります。見どころ満載コースでした。
*の尾根にあった常緑広葉樹の大木、シイ?カシ?? わかりましぇん。
木の又の中二階の広間は2畳ちかくあったと思います・・・ホンマか?
【コース】谷太郎林道終点P 08:30-とりつき08:55-415m 09:45-616m 10:50-稜線11:30(10)-ベンチ12:00(40)-大山三峰△13:15-分岐A13:55-865m 14:25-分岐B14:40(15)-不動尻15:35-谷太郎遊歩道へ15:45-(10)P 16:35
【地図】エアリア:丹沢 2.5万:厚木、大山
車をとめる良いところないかなぁ・・と、谷太郎林道を走っているうち終点の駐車場についてしまいました。だからトリツキは鳥屋待沢を越えたところ。杉林のごくうすい踏み跡を辿れば北東からの(歩き良さそうな)尾根と合流し、あとは尾根なりにすいすい。植林はすぐ終わり雑木林は明るくて・・そう、初夏のような陽ざしに、うっすら汗ばむ頬にそよぐ風はまさに『5月の薫風』です。
めぶき シキミの花
こんもり咲いてるスミレの花、フデリンドウも点々と、あら、エビネの芽じゃないの? 谷底に花かと思うは楓の芽吹き、黄色いうすい衣まとうはダンコウバイかヤシャブシか・・・のっそり黒いヤマザクラの大木、この樹に花が咲くころは山々は若葉で埋まっているのだろう・・(^^)
ときどき植林が混ざりますがおおむね雑木林、点々と残る栂の大木にホレボレ~~
415mを越え、616mをこえると尾根は細く岩っぽくなってきます。両側に迫る谷の深さが美しい。やがて尾根を左に巻く道が現れ・・・尾根を行くかどうしようかと思ったのですが、この巻き道に惹かれるものを感じ、つきあうことにしました。
こんないい感じなのですが、谷底深い一枚岩を経づる箇所もいくつか。とりあえずロープがあるけど、気候と地形の気まぐれしだいの不安定な径路であることには違いありません。
きょうはラッキー、たいへん魅力な(^^)わたし好みの道でした。
ところが行けども行けども水平に延びていくばかり。。いっこうに稜線に上がる気配がありません。
作業道ってピークを巻いてしまうこともあるよねぇ・・・前方に横たわる枝尾根を、もし巻くようだったら上がっちゃおと決めました。結果は”巻いてた~”、
稜線には、登れそうな勾配にスズタケが按配よく(笑)繁茂してるので、えっさえっさとハイ登り、15分ほどで稜線の登山道にでました。そこは西側が崩壊地になっているところで、谷にはダンコウバイが綺麗です。おお、鍋嵐の愛らしい山塊ダ・・・(^o^) 鍋嵐もいいよねぇ、またいってみたいねぇ
。そこから5分も歩かないうちに(@_@)、先ほどの巻き道の出口がぽっかり!!・・・、残念、くやしい・・・あのまま行けば良かったよぅ、わたしって、どうも辛抱がたりないんだよ (/_;)
目の前に三峰山北峰がそびえる鞍部にはちょうどベンチ、ちょうど12時。ランチをいただきついでにお昼寝もいただきました。おだやかな落ち葉広場でした。
大山三峰は標高が低いながらもれっきとした岩山で、毎年滑落事故がおこるそうです、さもありなん。。そのおかげ?かチェーンや階段が新しく☆ピッカピッカ。「金属泥棒に持って行かれちゃかもね?」と時事問題を話しながら歩きます。
三峰の三角点峰で↓ツノハシバミのお花満開
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岩山らしい凸凹はしばし続き、細尾根に木々の根が浮き上がっている姿に、ごくろうさま、おつかれさま、ありがとう、と心で思い、唐沢側に派生している尾根それぞれに魅力を憶え行きたい気持ちをおさえつつ、40分ほどで不動尻への分岐Aに到着。
今回はそのまま大山方面へ稜線を辿ります。歩くのは初めての道で、ワクワクします。
藪ぜんぜんナシのがっしりした尾根で、アブラチャンの株立ちが点々とあり、栂の大木が枝を広げていました。
865mで左の尾根をゆくのが要注意ですが、テープなどもあり間違いはしないでしょう。今回は、この1時間ほどがいちばん良かったとこ。今まで「いつでも行かれるワィ」と、思っていながら行かれなかった、三角形の空白の一辺でした。行ってみるもんですね。 トップ写真の???の大木もこの尾根にあったもの。
大山からの登山道と合流し(分岐B)不動尻におりますが、ヒノキ林のジグザグは歩きづらくて飽きる道。ヒノキ林はきちんと手入れされ、幹には一本一本ネットが巻かれ鹿柵は撤去、鹿柵越えの階段だけが残されてました・・・この階段を使って大山に行ったのは山歩き始めてごく初期の頃。。と思い出にふけったり、ヒノキ林に点々と残されている素晴らしい栂を愛でたりしながら降ります。林道がなんども交差してます、いったいどこに抜けるのかなぁ。あ~あ、疲れたよう・・・。ふと右下をみるとポッと明るい、ミツマタだ。すごいぞ、すごいぞ。ザックを置いて駆け下ります。そこにはダートの林道があってミツマタ、ミツマタがずっと続いてます、いったい・・・。そしてこの林道はどこからどこに?
不動尻にもミツマタが数株 今を盛りに咲いていました。暗い植林の中なので、灯りのようにも見えるのです。
←不動尻で
不動尻からは、最後の楽しみ谷太郎遊歩道。フサザクラの道なのです。ざんねんなことにほとんど花は終わりで、芽吹きはじめていました。実はネコヤナギを期待していたのですが、ヤナギの姿はありません。
☆大山三峰山の東側には、北から辺室沢、水ノ尻沢、不動沢、鳥屋待沢、大小屋ノ沢、谷太郎川が流れ、川と川に挟まれた尾根があります。
4年ぶりにこの山域を歩いたので記録を見ていたら、今回で三峰東側の顕著な尾根はすべて歩いたことになりました ありゃりゃ・・(^^)v うっほ~い
どの尾根もそれぞれの個性があり大好きです、、尾根の末端は植林ですが雑木林が多いし、そよそよな草地もあれば、栂や樅の大木が残され重厚な雰囲気もあります。
←2000年 777の尾根のソヨソヨ草地
でも三峰山は岩の山、アップダウンが激しいところ、ガレているところ、細尾根、複雑な地形が現れたりします。もちろん道標はないしテープもアテになりません。作業路も交錯してるし、広尾根で踏み跡が落ち葉で見えずらかったりもします。そういう場所ですから谷太郎の熊さんにとってもよい住処なんでしょうね(^^)。なにかの動物の臭いがけっこう残っていたりします。入らせてもらうときはそれなりの覚悟で、標高に騙されちゃダメダメよ~(^^)
ではまた~ (^^)/~~~
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