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大山三峰のこんな道

2007年3月28日(水) 晴

谷太郎林道起点の大山三峰の周回をちょっとアレンジ。登りは鳥屋待沢左岸尾根、三峰の凸凹こえ、そのまま唐沢峠手前の840mまで足を伸ばし、不動尻に降り、谷太郎遊歩道で戻ります。見どころ満載コースでした。

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の尾根にあった常緑広葉樹の大木、シイ?カシ?? わかりましぇん。
木の又の中二階の広間は2畳ちかくあったと思います・・・ホンマか?

【コース】谷太郎林道終点08:30-とりつき08:55-415m 09:45-616m 10:50-稜線11:30(10)-ベンチ12:00(40)-大山三峰△13:15-分岐A13:55-865m 14:25-分岐B14:40(15)-不動尻15:35-谷太郎遊歩道へ15:45-(10)16:35 
【地図】エアリア:丹沢 2.5万:厚木、大山

車をとめる良いところないかなぁ・・と、谷太郎林道を走っているうち終点の駐車場についてしまいました。だからトリツキは鳥屋待沢を越えたところ。杉林のごくうすい踏み跡を辿れば北東からの(歩き良さそうな)尾根と合流し、あとは尾根なりにすいすい。植林はすぐ終わり雑木林は明るくて・・そう、初夏のような陽ざしに、うっすら汗ばむ頬にそよぐ風はまさに『5月の薫風』です。

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めぶき                  シキミの花

こんもり咲いてるスミレの花、フデリンドウも点々と、あら、エビネの芽じゃないの? 谷底に花かと思うは楓の芽吹き、黄色いうすい衣まとうはダンコウバイかヤシャブシか・・・のっそり黒いヤマザクラの大木、この樹に花が咲くころは山々は若葉で埋まっているのだろう・・(^^)

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ときどき植林が混ざりますがおおむね雑木林、点々と残る栂の大木にホレボレ~~
415mを越え、616mをこえると尾根は細く岩っぽくなってきます。両側に迫る谷の深さが美しい。やがて尾根を左に巻く道が現れ・・・尾根を行くかどうしようかと思ったのですが、この巻き道に惹かれるものを感じ、つきあうことにしました。

Cimg0291 こんないい感じなのですが、谷底深い一枚岩を経づる箇所もいくつか。とりあえずロープがあるけど、気候と地形の気まぐれしだいの不安定な径路であることには違いありません。
きょうはラッキー、たいへん魅力な(^^)わたし好みの道でした。
ところが行けども行けども水平に延びていくばかり。。いっこうに稜線に上がる気配がありません。

作業道ってピークを巻いてしまうこともあるよねぇ・・・前方に横たわる枝尾根を、もし巻くようだったら上がっちゃおと決めました。結果は”巻いてた~”、
稜線には、登れそうな勾配にスズタケが按配よく(笑)繁茂してるので、えっさえっさとハイ登り、15分ほどで稜線の登山道にでました。そこは西側が崩壊地になっているところで、谷にはダンコウバイが綺麗です。おお、鍋嵐の愛らしい山塊ダ・・・(^o^)  鍋嵐もいいよねぇ、またいってみたいねぇ

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そこから5分も歩かないうちに(@_@)、先ほどの巻き道の出口がぽっかり!!・・・、残念、くやしい・・・あのまま行けば良かったよぅ、わたしって、どうも辛抱がたりないんだよ (/_;)

目の前に三峰山北峰がそびえる鞍部にはちょうどベンチ、ちょうど12時。ランチをいただきついでにお昼寝もいただきました。おだやかな落ち葉広場でした。

Cimg0309 大山三峰は標高が低いながらもれっきとした岩山で、毎年滑落事故がおこるそうです、さもありなん。。そのおかげ?かチェーンや階段が新しく☆ピッカピッカ。「金属泥棒に持って行かれちゃかもね?」と時事問題を話しながら歩きます。

三峰の三角点峰で↓ツノハシバミのお花満開
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岩山らしい凸凹はしばし続き、細尾根に木々の根が浮き上がっている姿に、ごくろうさま、おつかれさま、ありがとう、と心で思い、唐沢側に派生している尾根それぞれに魅力を憶え行きたい気持ちをおさえつつ、40分ほどで不動尻への分岐Aに到着。

今回はそのまま大山方面へ稜線を辿ります。歩くのは初めての道で、ワクワクします。
藪ぜんぜんナシのがっしりした尾根で、アブラチャンの株立ちが点々とあり、栂の大木が枝を広げていました。

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865mで左の尾根をゆくのが要注意ですが、テープなどもあり間違いはしないでしょう。今回は、この1時間ほどがいちばん良かったとこ。今まで「いつでも行かれるワィ」と、思っていながら行かれなかった、三角形の空白の一辺でした。行ってみるもんですね。  トップ写真の???の大木もこの尾根にあったもの。

大山からの登山道と合流し(分岐B)不動尻におりますが、ヒノキ林のジグザグは歩きづらくて飽きる道。ヒノキ林はきちんと手入れされ、幹には一本一本ネットが巻かれ鹿柵は撤去、鹿柵越えの階段だけが残されてました・・・この階段を使って大山に行ったのは山歩き始めてごく初期の頃。。と思い出にふけったり、ヒノキ林に点々と残されている素晴らしい栂を愛でたりしながら降ります。林道がなんども交差してます、いったいどこに抜けるのかなぁ。あ~あ、疲れたよう・・・。ふと右下をみるとポッと明るい、ミツマタだ。すごいぞ、すごいぞ。ザックを置いて駆け下ります。そこにはダートの林道があってミツマタ、ミツマタがずっと続いてます、いったい・・・。そしてこの林道はどこからどこに?

Mirumata

不動尻にもミツマタが数株 今を盛りに咲いていました。暗い植林の中なので、灯りのようにも見えるのです。

Cimg0356←不動尻で

不動尻からは、最後の楽しみ谷太郎遊歩道。フサザクラの道なのです。ざんねんなことにほとんど花は終わりで、芽吹きはじめていました。実はネコヤナギを期待していたのですが、ヤナギの姿はありません。

大山三峰山の東側には、北から辺室沢、水ノ尻沢、不動沢、鳥屋待沢、大小屋ノ沢、谷太郎川が流れ、川と川に挟まれた尾根があります。
4年ぶりにこの山域を歩いたので記録を見ていたら、今回で三峰東側の顕著な尾根はすべて歩いたことになりました ありゃりゃ・・
(^^)v うっほ~い

Img_0001 どの尾根もそれぞれの個性があり大好きです、、尾根の末端は植林ですが雑木林が多いし、そよそよな草地もあれば、栂や樅の大木が残され重厚な雰囲気もあります。

←2000年 777の尾根のソヨソヨ草地

でも三峰山は岩の山、アップダウンが激しいところ、ガレているところ、細尾根、複雑な地形が現れたりします。もちろん道標はないしテープもアテになりません。作業路も交錯してるし、広尾根で踏み跡が落ち葉で見えずらかったりもします。そういう場所ですから谷太郎の熊さんにとってもよい住処なんでしょうね(^^)。なにかの動物の臭いがけっこう残っていたりします。入らせてもらうときはそれなりの覚悟で、標高に騙されちゃダメダメよ~(^^) 

ではまた~ (^^)/~~~

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セーメーバン~大岱山~

遅れてのレポですが・・・。
大菩薩の地図を広げると、岩殿山の北に延びる尾根にセーメーバンという山名が見つかります、カタカナ山名が気になって訪れたのは6年前、それから今回でもう5回目です。送電塔巡視路ぞいに植林帯と自然林の混合した静かな山域で、とくにわたしのお気に入りは大岱山(おおぬたやま)。ここの茫洋とした地形と伸びやかな雑木林に、心が和みずっと居座りたくなってしまうのです。

Cimg9662大岱山でランチタイム(今回は北側の広がりで)

【コース】大月→(\1930)森屋荘9:05-桜沢峠09:40-△セーメイバン10:45-大岱山11:50/12:45-宮地山13:50(10)-山の神14:20-薬師堂15:35-(\2940)猿橋15:50  【地図】 昭文社:大菩薩  2.5万:大月

快晴で風が強い、そうやすやすとは逝かないぞ、と、冬が戻ってきた。それでも3月、川面にはフサザクラの影が映り、土手にはオオイヌノフグリが満開だ。セーメーバンは、来るたびに道標類が整備されている。ヒノキ林をジグザグに尾根に乗ると、3月の明るい陽ざしを浴びて雑木たちはスラリと背が高く、ダンコウバイはふんわり黄色い塊になっていた。裸木を透かして富士山もキリリと美しい。

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桜沢峠には赤い石の祠、以前セーメーバンの東尾根を登ったときの尾根にも、こんな赤い祠があったっけ。緩やかなアップダウン、雑木林に時折ヒノキ杉林が混ざる。植林たちが着実に大きく育っているのを 『母の心』で温かく見守りながら、いくつか送電塔台地を過ぎる。
そこは、お隣の大菩薩南~三つ峠あたりの展望地になっていて、この角度からの鶴ヶ鳥屋はなんとも立派な姿だ。

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三角点のセーメーバン山頂から覗く、東の尾根もやはり美しい。お勧め。
尾根伝いにさらに歩く。最後は送電巡視路の階段を上り詰めると大岱山(おおぬたやま)の東峰。右に左に道標が行き先を記してくれている、まぁここいら一帯が大岱山ってことだ。

Cimg9639_1 西峰に寄ってみると、かつての藪ピークは西側がキレイニ刈り払われ、展望抜群。大月市の道標も立つ。写真(左)のブナに「白ブナ 樹齢300年」の標識設置。ブナに寄り添ってみなで写真を撮っているうち、突き出しているブナの腕に座りたくなってきて、ちょっとシツレイ、座らせてもらった。

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みあげれば、そこにはブナの宇宙が広がっていた。

ランチ場むきの落ち葉の絨毯はそこここにあるけれど、「風の来ないところがいいな」と、トップの写真の場所にシートを広げる。座ったとたん 「いてて☆」栗の木の下だった、まぁいいか(笑)

ランチのあとは東に向かう。わたしは大岱山~宮地山のなだらかな稜線がお気にいり。とくに写真(右)の、なんとなく二重山稜になっているあたり。

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ツノハシバミがあちこちに咲き、なんと今年お初のマンサクにも出会え、嬉しくなってしまった。驚いたのは太い松が何本も、幹からぱきっと折れていたこと。「強風のせいじゃない?」と、みなで話したけど真相はいかに?

宮地山の手前で、右下に道が下っている、ここが『ショウジ峠』だろう。 尾根通しよりよっぽど踏まれた道だった。いつか歩いてみたいなぁ。
山の神(石)で右に折れ、急降下を始める。左植林右雑木の間を降りる。

Cimg9708_2 ダンコウバイは花の盛り、近くに遠くに大きな花房の黄色がよく目立つ。樅や松の大木も増え、勾配が緩んでくると下に車道や家々の屋根が見下ろせる。あともう少しだ。

Cimg9727_1 牛小屋や畑のある道に出るたところで、そのまま道に降りてもOK。 でも左の尾根伝いに進む。廃車の間を通り抜け、なおも下って行くと、道はやがて尾根を右に下り薬師堂の裏手に出る。

 

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小雪舞う 今倉山北尾根

2007年3月17日(土) 小雪曇晴

道志主稜の今倉山の北尾根は、いくつもの小山を抱える長い尾根。
やっと登ることができました。朝から小雪が舞い、しんしんと冷えてゆく空気の中、ダンコウバイやマンサクの
黄色い花には雪帽子がのっかっています。なかでも尾根上部のカラマツ林とブナやミズナラの大樹に囲まれた静けさが印象的でした。下山は空も晴れ上がり陽ざしをうけてのんびり歩くことができたのもよかったです。

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ダンコウバイ                これから歩く尾根たち

【コース】道志口沢出合P 06:40-とりつき 07:00-720m08:00-棚沢山08:15-
猿焼山東峰08:35(西峰往復)09:05-エビラ沢の頭10:05-パラジマの頭11:00-
西ヶ原の台11:55/12:50-今倉山西峰13:30-東峰 13:55-分岐(1410m)14:10-
1040m15:00(20)-林道15:
50-P16:40 
【地図】 昭文社:高尾陣馬 2.5万:都留

下山のことも考えて、道志口沢の出合に車をとめました。Cimg0020s 染みいるような寒さです。
大旅沢の上流にトリツキを探しましたがよいところがなく、結局やすら園の裏手の橋を渡りそのまま猿焼山の東尾根に入りました

尾根上はうすい藪、あまり歩かれていないようすで、灌木をポキポキ折りながら進んで行きます。そんなヤブにダンコウバイの黄色い花や、バラの新芽など見つけつつ、楽しく登ってゆきました。(霧の向こうに猿焼山の双耳峰)

Cimg0027s_1 750mピークに乗るとすっきりな道になり、赤松など現れはじめます、棚沢の頭(798m)手前では里からジグザグ道もやってきました。意外とあっけなく猿焼山東峰に到着。そこに「登山道→」というプレートが今倉山方向を指していたのには驚きました!猿焼山西峰をピストンしていよいよ今倉山に向かいます。Cimg0045s_1 右も左もダンコウバイの花、がーっと急降下したら露岩帯になり、サクサク登れば展望地が待ってました。アララ、きょうは見えないぞ、でもいいのよ、ふすま絵のようなすてきなスタイルの松の木愛でながら、エビラ沢の頭に到着。
南への尾根を下ります。急降下がおさまると雑木林の広がりがまっていました。やっほっほ(^-^)  朝からの雪はいっこうに止む気配なく、木々も道も白くなり始めました。「あ、マンサクの花っ」、雪空に溶けてしまいそうな淡い黄色のマンサクの花、みっけた みっけた バカみたいに喜んでしまいます。

Cimg0065s_2  あら、なに撮ってるの?
やがてパラジマノ頭の三角形が目の前に立ちはだかりました。「おお、急だなぁ」、岩肌を木の根、掴んでよぢ登り始めると、岩帯を避ける道が右に延びているじゃありませんか。苦労し登り切った先行者とも無事合流し、パラジマの頭でおやつ休憩。 やつはし(^-^)
まいうぅ 

Cimg0074s_2 ゆるやかな鞍部には作業道らしき道が上がってきており、「この道はどこから来たのだろうか?」などと話しながら、並木道のようなカラマツの間をぬけるうちピークを巻きはじめます。右からの尾根をのっこすところで尾根伝いに左折、そのピークを踏んでみたけれど、ホントニなにもないところでした。

でもでも・・・・、大ブナや大ミズナラがぽつぽつと出現、「おおお、」「すご~い」、すると・・・・・「あっ、あれを見て!!」 
目の前には朽ちかけた造林小屋がありました。

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Lunch ここでのお昼は目の前に、オオミズナラやブナを眺めながらいただく、静かな素晴らしいひととき、やっと青空も顔を出し柔らかい陽ざしがそそいできました。でも足の先冷たかった。
今倉山までの最後の急登はカラ松林の中です。長い尾根ももう最後と思うと、惜しむ気持ちも湧いてきます。「オールカラマツとは予想外だったわぁ」 

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しかし稜線に出でもっと驚いたこと、それは西峰の北側がキレイに払われていたことでした。
いやいや、この稜線に展望ができたなんて!ちっとも知らんかったわぁ

あとは今倉山東峰~次の1410mピークまで足を伸ばし長スラ尾根で下ります。
4年前となにもかわりなく、尾根入口は伐採の枝に蔓藪がかかり、その先もうすいバラ藪をコギながらスイスイ・イテテテと下って行きます、なァんて、先導komadoさんのおかげ・・・ですけど・・

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と・こ・ろ・が・・1040mの台地に乗ったところで、大きな赤松などを残してすっかり伐採。
あたりには眩い光が溢れ、休憩もお昼寝?モードにのんびり。青空にがーんとそそりたつケヤマハンノキのお花見としゃれ込んだりしました(笑)・・・♪♪♪

長スラ尾根の伐採はこの下もずっと続いていました。藪から解放されしあわせなのですが、右手はるかの尾根に刻まれた林道の新しい擁壁がイヤでも目につきます。登りでも二十六夜山の鞍部からの林道が真下まで延びていたのを見ているので 「あれとあれは繋がっちゃうのかなぁ」「ジャ、今倉北尾根をぶった切るってこと?」・・・。
そして最後の岩のところで左に折れ、ガンガン急降下して、ハイ、林道に着地

あとは林道なりにノンビり歩きます。Cimg0133
4年前は時間がなくて急ぎに急いだこの道も、なかなか見ものがありました。ベストはこの木。
「ひゅうー」
「なんの木だろう?」
「ふふ、それよりなにかに見えない?」
「また おっぴろげてサ・・」
「カエルの解剖!」

だってさ・・・・(^-^)

Cimg0144 大旅川の対岸のオオヤブの中には、こんもりとダンコウバイの黄色の塊がいくつも浮かんでいます。
フサザクラとネコヤナギの開花も間近。春はもう始まっているんだなぁ・・・

めぶきももうすぐだ。

最後に河原で、瀬音やウグイスの声を耳にコーヒーをいただく・・・、これもまた、代えがたいすてきなひとときでした。

では、また (^^)/~~~

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駒ヶ岳だぁ!(雁ヶ原)

2007年3月7日(水) 晴

青春18の出番です。中央線長坂からタクシーをぶっ飛ばし、南ア前衛の日向山、がんがハワ~イこと雁ヶ原、そして錦滝と歩いてきました。
3月というのに前日雨がふり、寒気に恵まれ素晴らしき大展望。風はなく人もなし。プライベートビーチ(^_-)を堪能できました。

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↑日野春駅から甲斐駒ヶ岳 

コース】長坂駅→(タクシー4570円)矢立石登山口10:20-日向山△11:45~ランチ~雁ヶ原道標13:10-錦滝13:55(20)-登山口15:00→長坂駅

Cimg9363 日向山登山口から山に入ると、すぐ大岩が現れた。これが矢立石らしい。
やがて尾根に乗ると木の間越しに甲斐駒が見えてくる。黒々と寝そべる黒戸尾根、かなりカッコイイ。Cimg9375 以前、早川尾根から眺めた黒戸尾根に惹かれて甲斐駒に登ったんだけど、黒戸尾根ってこっちから見る姿もカッコイイ!
やがてカラマツ林が続くようになり、見上げると、まっすぐな幹が青い空に伸びている。

Cimg9373 Cimg9371

・・

大ぶなや大ミズナラも姿を見せ始めた。
「おお、いいね、いいねぇ」 なんて言って、木の肌に触れながら歩くのだ。

勾配は弛み、カラ松林の林床が笹原になり、高山ぽくなってきた。きっとあのピークが日向山よ、と、ホイホイきてみたけれど、なにもない、あわてて地図を広げると丸団子二つ並べた双耳峰で、向こうのピークが三角点峰とわかる。

鞍部に電信柱風の構築物あり。そこをすぎるとなんとも無愛想な三角点のピークに達する。拍子抜け。
記念に大きなブナの写真を撮っておいた。(^^)

Cimg9420_1  じょじょに
ワイルドな感じ・・・・・?
これって天然カラマツなんだって。
それに砂地になってきたよ、
いよいよビーチですな。

\(^O^)/

Cimg9431_1 でたぁっ・・・!!
わーお。

八ヶ岳だ、
ニセヤツだ、
きんぷダ・・・

もちろん甲斐駒も。

日向山の道標
ここに立つ。

雁ヶ原ってどこか、日向山とどこがどうなのかよく分からない。でも、
白砂ビーチの雁ヶ原 
ガンガ・ハワ~イ♪ ガンガ・ハワ~イ♪ 
ヨーデルみたいに唄いながら、砂原けって、鞍部に出た。
これこれ、この奇岩変岩この景色。
写真にうつれば、いっぱしの、アルピニスト気分なり。(^-^)v

Iwaiwa_1

充分、雁ヶ原で遊んでからいよいよ下山。
急な砂地をぐんぐん下り樹林帯に入ってもぐんぐん下る。
Cimg9487 ぶなの大木を褒めそやし、掴まる木の根、ロープにも頼りながら、一気に下る。

下に林道が見えた辺りで滝の音? 急な鉄梯子を下りると東屋の屋根が見え、右手に錦滝が姿を現した。

氷瀑というより、落ちた水しぶきが Hyoubaku_2 凍った感じ。下半分が白い塊になり、岩から長いツララが垂れている。清流の脇には透明な氷ブドウがいくつもできていた。

ことしの冬はあっという間に駆け去ってしまったので、雪や氷には縁がなかった。
だからこの景色はとても嬉しい。

錦滝から今朝の登山口まで林道を歩く。崖の上からパラパラと石屑が落っこちてくる。
もう・・・春だなぁ。 ダンコウバイやヤナギの蕾は今にも弾けそう。ツノハシバミの垂れ下がる雄花たちは、よくみると繊細な色模様だ・・・・

Kaikoma だんだん夕陽も傾いてきた。

甲斐駒はメタリックに輝き、
陰翳が濃くなり、真昼の華やかさが消え、頑固な孤高の雰囲気。

でも充分美しい山、
だって 美男の団十郎だも~ん。 

Oomurasaki_2

             

ではまた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    

                 長坂駅前のオオムラサキ→

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一本松~風張峠~藤倉

  2007年2月28日(水) 晴

久しぶりの奥多摩、檜原村の白岩沢をぐるりと囲む尾根を歩きました。三頭山と御前山の中間にあり今まで両方の山からもう一歩届かなかった数馬峠~風張峠、そして笹久保から一本松のルートを歩いてみたかったのです。

Cimg9296_1 Cimg9286


倉掛尾根のシラカバ、青空に眩しかったよ・・☆ 
(サムネイル)

【コース】 笹久保P08:40-一本松10:50-数馬峠11:50(30)-奥多摩道路13:25-風張峠14:10-倉掛山15:00-藤倉16:45-P17:25 【地図】 昭文社:奥多摩 2.5万:猪丸

エアリア地図で赤破線になっている笹久
Cimg9211 保か
ら一本松へは初めてです。道はハッキリしていますが道標類はなく、ルート以外の作業道も交錯しているので地形を見極めながらゆかねばなりません。とりつきの橋は手作り、「おじゃまします」といった感じでわたります。もひとつ橋を渡ります。清流にはワサビ田、さらに奧にも延びています。やや這い登り的に尾根に乗ると、尾根上は杉の美林でした。

Cimg9217 右上に山の祠を見るあたりで雑木林に変わると、溢れる陽ざしに圧倒されます。やがて左杉林、右雑木林の急登が続きますが、歩きやすく苦になりません。
右には御前山がゆったり構え、中腹に何軒もの家や畑が見えました。、光を浴びて豊かな感じの、あれが山上集落の『尾根通』と思います。

Cimg9222

750m台地あたりは広々した雑木林、「いいところネ、そろそろ休もうか(^^)」 「ひゃ、北風がつべたいよぅ」 そうなんです。この冬に珍しく木枯らしが吹き抜けてくぅ・・・・。
800~900mは密な等高線通りな急勾配、足と手を使って 「んモウ!行くっきゃない!」と、よじ登り。北からきた尾根に横から上がるのですから当然ですワ。
Cimg9227_3  ←900m尾根合流点にはこんなテープ付き、下る場合は要注意。もし初めてきてここを下降するんだったら、勇気が要るよ 上から見るとただの谷に降りていく感じだもん。

前方に横たわるは浅間尾根。そのままランラン♪あっさり一本松に到着しひらけた北側を眺めると、なんとも御前山が堂々たる姿です!

Cimg9241_3 浅間尾根は→のようにひらけた雑木帯もありますが、杉林が意外に多い。谷底から枝打ち作業の音がきこえます。コツコツ、コツコツ、、そういえば、はじめてここに来たときは、伐採直後で異様な感じの、ただただ広々とした斜面でした。 今そこは濃い緑一色に真っ直ぐな杉たちが育っています。


数馬分岐、そして数馬峠(林道横切る)を過ぎ、立派な杉林の間をぬけ、白岩沢をぐるりと回り込みながら、コースは西から北に向かいます。

Cimg9248_1 ←石尾根もくっきり、鷹ノ巣山と冬の雲、

そろそろ御林山ではないの? あの松を載せたのが いかにも御林って感じと、登ってみたけど三角点はありませんでした。(御林山はすでに巻いてきてしまってたトホホ)

Cimg9273_2 奥多摩周遊道路が容赦なく尾根を切通し、対岸に取り付くトコが大変、立派なのは道標だけ? なあんだ、いつものヤブ山と同じではないの。 エイエイ急坂をよじ登り、尾根歩きを続けます。じき稜線の西側をへずってゆく登山道がなんとなく頼りなくなったので、尾根上に移動、1210m峰(右写真)などコブコブをこえ、やっと三頭山←・→風張峠の道とぶつかりました。 

風張峠で周遊道路を横断し、倉掛尾根に入ります。倉掛からピカピカな林道がここまで通じていました。Cimg9297 山道はつかず離れず、うす藪ときどき、トップに載せた写真のようなステキな白樺も見られて、楽しく歩きます。(^^)
倉掛の集落から落合橋までの山道もあるのですが、うっかりヘリポートを通り過ぎてしまったので、戻るのもめんどくさく、そのまま車道を大回り。
Cimg9311 おかげで道沿いに点々と石垣が組まれたその上の、家と畑と墓のようす人々の暮らしを感じることができました。

白岩沢沿いに出てからもなかなかよい雰囲気。この沢の上流の茗荷平にも想いを寄せながら、藤倉に到着。道路や施設のようすが変わった気がしました。そうか、いろいろ新しくなったんだ。

そうして、最後に笹久保までの車道歩き、これがきょういちばんつらかった

Dousosinn_1
浅間尾根でであった道祖神

ではまた (^^)/~~~

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