黍殻山★渋山にも秋・煌めく
先週に続いて丹沢。
上青根から北西尾根を伝い黍殻山(1272.8m)~姫次~袖平山と歩きました。
登りの黍殻山北西尾根・・・・・・、秋色に染まる・・・・・・・
黍殻山ってどこ? 姫次~焼山の間です。丹沢主脈にありながら、縦走者は巻いてしまう。それもそのはず、展望なし、公式な山名表示なし、ベンチ無し、代わりに雨量計が陣取っているのです。かつては草ボウボウで足の踏み場も無かったけど、今はすっきりした広場です。
2006年11月1日(水) 快晴
【コース】 上青根P 08:00 -850m-黍殻山11:00-避難小屋11:30/12:10-八丁坂ノ頭-姫次-袖平山13:40/14:00-944m-林道15:40-P16:00
【地図】 昭文社:丹沢 2万5千:青野原
とりつき。上青根は姫次へ向かう林道の再奥の?民家の先の鹿柵前に駐車、手前に白い階段がありそこから山に入らせていただきました。すてきなな杉林です。そしてすてきなヒノキ林になります。伐り残された樫?の根元の山の神さまにちょんと手をあわせます。だいじにされているこの森を、歩かせてくださってありがとうと伝えます。
ヤブツバキの群れるそばを過ぎ、急登、急登、ちょっと下ってまた急登、地形図どおりに尾根は向きを変え、しだいに赤松が増えてきます。
太い幹と健康な濃緑の葉、がっしりした容姿は意志の強さを発します。そのパワーをうけとり、元気に歩いてゆきます。岩陰にはセンブリやリンドウが咲いています。赤松を透かして見える、カラマツの黄緑のグラデーション。登るにつれて黄葉は真っ盛りになり、朝日をあびて光っています。おあつらえむきに広がる草地で、カラマツの紅葉狩りとしゃれこんで、まんぢう、だんご、だいふく・・(^^)
『神奈川水源の森』の赤頭の白標柱が点々とついてきます。
標高1000mくらいから、雑木林が広がりだします。調査のための鹿柵がところどころに出てきます。トウカエデのオレンジ色★、ダンコウバイの鮮やかな黄色★、(写真上)。わたしたちは夢ごごちで歩いていきます(トップ写真)。谷底もずっと錦織・・・。
相変わらず急登ですが、足がドンドンうごいていく感じ。
実は昨年の3月の、丹沢にドカ雪が降った直後、ここに来たことがありました。その時は吸いこまれそうな青い空と真っ白な雪の尾根が印象的でした。水源の標柱もご覧の通り、雪に完全に埋まっていたのもありました。
ところがきょうはなんとも親しげな装い。陽ざしは優しく、木々も落ち葉も歌い出しそう 谷底もお向かいの尾根も~♪
黍殻山山頂は素通りし、少し西の避難小屋でランチタイム。
青草の広場は芝生の庭のよう。白い建物が北欧風の針葉樹の森に囲まれて、メルヘンチックです。「ヒノキも、自然に任せるとああいう樹形になるのか」と妙に感心。
この広い空間にはわたしたちだけ。見上げる秋空には刷毛ではいたような雲が浮かんでいました。
姫次に続く道、カラマツは枯れたような茶色が多かったのは意外だし残念。もう散り始め落ち葉が積もっています。カラマツは音を吸いんでしまうんだ。
八丁坂ノ頭を通ってゆきます。午後の太陽に光る笹、なんとなく寂しげに見えるのは、秋だから?、そうだよね、秋の午後は寂しいな、ただ笹原を歩いていると、そうだよね。
姫次から袖平山に。 5月はシロヤシオの花咲く道です。左側の谷を隔てて、蛭ヶ岳が小屋を乗せて聳えています。裳裾はあでやかな錦秋。『きょうとあす、蛭の山頂から、夕陽が富士山に落ちるのを見られるのです』 姫次でおあいした二人連れがおっしゃていました。うーん、富士山、夕方までに雲から顔を覗かせてくれるかなぁ。
袖平山頂で最後のノンビリタイム、
あたたかいコーヒーを入れ、あんぱんをパクつき、ごろりと伸びる。やまあわに囲まれた草の香りのいごこちよさ。
いい気持ちでいると冷たい風が忍び寄ってくるのです。
山頂から駐車場所まで一気に北尾根を。(なんと私製道標あり)
ぶなは散り終え、繊細な梢を空にさらしています。コンパスをほぼ北に当て、尾根なりに下っていけばよいのですが、1300mあたり広尾根になったとき、左側にそっていると分岐に気づかず、左の尾根に引き込まれてしまいますぞ(苦い経験ありますのじゃ)(右写真:1300m分岐にある赤松)
その先も尾根なりに下り、笹をいっとき漕いだ910m分岐で右折。あとはもうガンガン下るのみ。ガンガンガンガン・・・最後は緩斜面になり尾根の形はうすれますが、マァ、テキトーに道を拾って下っていけば、林道終点に到着。林道といっても石ゴロなので気を抜かぬよう歩いていくと、20分ほどで今朝の駐車場所に戻ることが出来るのです。めでたしめでたし(^^)
☆☆☆ 姫次に繋がる道は
散ったばかりの落ち葉カラフル、
歩く気分は、おお、ゴージャス ☆☆☆
ではまた (^_^)/~~~
最後の下りのおかげで腿の筋肉張ってます。
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コメント
1日は丹沢だったのですか。見事なコースどりですね。地図で登るコースを検討しているときが一番幸せだったりします。
1日、あっしはカミサンとまたまた鎌倉でした。二階堂地区。瑞泉寺、浄妙寺、報国寺。秋の鎌倉もなかなかいいもんです。でもあたしゃ山がいい。
投稿: おっさん | 2006年11月 5日 (日) 09時28分
おっさんさんは、鎌倉にはよく行かれるのですか?
なじみのお店などあったりするのですか?・・・・
地図を見ているのは楽しいですね。
・・・・こうも行ける、ぁ、こっちから入れば、回れるんだ!
と考えるのは。でも 実際行く段になると、等高線の妙な密さに怯えたりして、どんどん平易な道になびいてしまいます。
歩いている最中、おおっ というような 尾根に出合い、家に帰ってから、どうやってあそこを歩こうか、と 考えるのも大好きです。
次の水曜日は 山に行けそうですか?
投稿: ba_sobu | 2006年11月 6日 (月) 01時14分
尾根バリをした場合、登りの尾根はまだいいのですが、下りの尾根の場合、末端壁の処理に困窮する場合があります。だいぶ前、沢登りに時間を食った後の下降で近道をしようと尾根バリをしました。最後に林道に下りるところが25~30mくらいの末端壁になっており、懸垂下降をしましたがザイルの長さが数m不足しました。幸い岩壁の下部は緩傾斜だったので慎重にクライムダウンしましたが、最後の2^3mこらいは垂直でクライムダウンもできず飛び降りるしかなく、闇もせまっていたため意を決して飛び降りました。幸い無事着地しましたが、あぶなくセミになってしまうところでした。それ以来それがトラウマになってしまい、尾根の下降だけはやりたくなくなりました。もっとも着地点周辺をを事前に探索しておけばリスクは少ないんでしょうが。
鎌倉は好きです。年を取ったせいか古都の持つ凛とした厳粛なたたずまいに惹かれます。また、カミサンが山登りが苦手なこともあり、鎌倉なら一緒に楽しめるのでよく行くわけです。
投稿: おっさん | 2006年11月 6日 (月) 09時01分
下降のバリエーションはこわくてあまりできません
最後まで神経を使うので疲れてしまいます。
袖平北尾根は一度登っています
それでも前のことはずいぶん忘れているもんだと思いました。
今日はよいお天気の水曜日でしたが おっさんさはどちらに行かれましたか?
投稿: ba_sobu | 2006年11月 8日 (水) 23時36分
おはようございます
きのう(8日)はご近所の方々をご案内して三頭山でした。都民の森に車を置いて、ムシカリ峠~三頭山~鞘口峠~都民の森と歩いてきました。快晴無風の登山日和で、平日というのにすごい人出でした。
投稿: おっさん | 2006年11月 9日 (木) 09時13分