« 秋の坪山は静かです(^^) | トップページ | これが丹沢なんだねっ »

小管の森から大菩薩

(坪山より前に行ったのですが、レポは遅れてしまいました)

背丈を超えるけど優しい?ヤブを漕いでいきます。 ふと空を見上げると、こんな景色が広がっていました。  だから山はやめられない (^_-)

Cimg4623s_1

10月15日(日) 快晴

一ヶ月ほど前、丹波から芦沢山~サカリ山と歩きました。http://1203.air-nifty.com/_aozora/2006/09/post_33b6.html
こんどは 小管からフルコンバ~ノーメダワ~(サカリ山経由)追分 を歩きましょうとK女と出かけました。駐車場所はトリツキに近い雄滝入り口。

【コース】 雄滝入り口P08:00-雄滝見物してPに08:30-林道終点とりつき09:00-登山道11:00-フルコンバ11:20(30)-大菩薩峠12:40-妙見の頭13:05(30)-大菩薩峠13:45-フルコンバ14:10-ノーメダワ15:00(40)-登山口16:40-P16:55
【地図】 昭文社「大菩薩嶺」 2.5万「七保」「大菩薩峠」「柳沢峠」「丹波」

シオジの森と雄滝
Cimg4583 駐車場の「雄滝入り口」の看板をみて、小管川に降りてみました。すると今までとは別世界の静けさにつつまれます。
スラリとしたシオジはほのかに色づき、朝の張りつめた空気があたりを満たしています。絶え間ないせせらぎの響き、迫りくる巨岩を抜ければ、また広がるやわらかな緑。その奥に雄滝があります。

Cimg4589s_1  愉しきヤブコギ
きょうは日向沢の右岸、尾根を回り込んだ林道終点から山に入ります。ウスヤブはすぐ終わり、急だけどがっしりした尾根になりました。
大きな栂の連なる谷を楽しみながら「この先もこんな具合に苦労なく上がれそう♪」とニカニカなわたし。 すると立派な道に突き当たり、道は左右に分かれます。
Cimg4616s 『気を付けよう甘い言葉と甘い道』。つい辿ってゆきたい素敵な巡視路、その探索は後日の楽しみにおあずけです
・(あ~ん)
きょうは稜線に上がるのだと、道なき尾根のササヤブに突っ込みました(獣道あり)。(←写真中央のKさんの姿が分かりますか?) このまま西へ真っ直ぐな登り。地表は背丈を超えるササに覆われているけれど、爽やかな空気と光りに溢れ、見上げれば染まり始めた森の色、オレンジやら黄色やら・・・(トップの写真)・・・いい道ね、いい道ね。二人で喜々としてヤブを漕いでいきました。

登山道~フルコンバ
Cimg4659s

そんなヤブコギも2時間弱で終了。登山道と合流する標高1500mあたりは、圧倒的な黄色いもみぢ道。いやぁ、こんな景色が待ち受けていようとは。・・ せっせと上り詰めていくと、ぱぁ~っと空がひらけ、フルコンバの台地にとびでました。Cimg4642s_1 マユミの大木が、青い空に映えています。、あんまり気持ちが良いので、ついつい長居、ついついお弁当までいただいてしまいました。
「富士山を見たいわぁ・・」とKさん。 「うっ、富士山好きなKさんの本音がでたっ!」 ということは大菩薩に行くの? そう、往復一時間強?だし、 わたしも1週間前にHg氏が撮った妙見ノ頭の画像が記憶にあり、いってみたくなっていました。そこでフルコンバから大菩薩峠に向かいます。

フルコンバ~ニワタシバ~大菩薩峠
小菅から大菩薩の行くのは初めてです。急いでいたはずなのに、紅葉の塊を見つけては「わ~」「すご~い」と立ち止まって魅入ってしまいます。石ゴロの登山道は歩きづらく、登りに汗をかきながら、もうすぐ、もうすぐと自分を励ましていました。
大菩薩峠(介山荘前)に出たとたん、老若幼男女ワンちゃん人人人。


大菩薩峠~妙見ノ頭
Cimg4697s 「富士山、富士山・・・」Kさんは疲れを知らず。えっさえっさ、北へ向かっていきます。わたしはバテ気味で荷物をおろして後を追いました。なんてまぁ、石だらけなの?。北に行くにつれ、熊沢山に隠れていた富士山がじょじょに姿を現します。さすがすばらしい。来てよかったナ、さぁ、目指すは妙見ノ頭だ。遠くからでも山頂の真っ赤なドウダンが眼を惹きます。そういえばこの山頂は、今までパスしてばかりいたんだ。(山頂からの富士山、山裾は霞みがかっていました、南アはかろうじてみえました)

Cimg4689s
富士山、古木然とした真っ赤のドウダン。伸びやかな笹原、裏側に回れば秩父の山々をながめることができました、でも、なんといっても見上げる青空と秋の雲が素晴らしかったのです・・・。30分も長居していまいた(^^)

峠からフルコンバ~ノーメダワ
Cimg4731s
サァ、急がねば。とっととっとと下る峠道。でも
陽ざしを抱えた紅葉を、捨てておけないこのわたし。フルコンバから尾根の北西側に道が回ると、西日がいっぱい溢れていて、通り過ぎてしまえないのです、栂の大木にも惹きつけられてしまいます。巡視路が谷に降りているのを見つけては謎が湧き、どこに繋がっているんだろうと、気を巡らせてしまいます。

Cimg4708s              フルコンバ(左) と ノーメダワ(右)

午後3時、ノーメダワでシートを広げました。「もう追分に行くのはやめにして、ゆっくりしない? ここから降りればいいじゃない(^^)」 「小管→の道標もあることだしネ、」と、安心しきって、きょうの素晴らしさを反芻しながらティタイムをすごしました。暑いくらいだった秋の陽ざしは、さすがに涼しくなっています。40分ものんびりしてから、「そろそろ行きましょか」 「あのね、道標のある方の道は(東に下って行くでしょ)、駐車場所からかなり小管寄りになるんじゃない? 林道歩きも大変だわよ」Kさんが言いました。「それもそうね。じゃ、行き先は書いていないけど、反対側の西向きの巡視路を降りてみようか?」 「そうよ、これだけしっかりした道だもの、絶対どこかに降りれるわよ」 ということに。

巡視路を下る
期待通りの方向に緩やかに下る道、ルンルン歩いていた足が止まります。がーん、分岐だヨ。どっちの道も捨てがたいねぇ。そうだった。巡視路は素直に下るだけじゃないんだよね。「うーん、よっし、こっちだ」 ホラ、正解だったじゃない? 良いように下って行くものネ。「あらら、また分岐よ。」「あっちに行ってしまうと思えても、折り返して戻る可能性もあるのよね。」「ジャ、こっちにしようかな」という具合、分岐に出るたびあみだくじを引いてる感じで、二人で相談。 まぁ、上に戻ったり道が消えたりしなければよしっな感じの、ちょっとドキドキな巡視路下り。

Cimg4745s_1
桟道も、掛け小屋も、肝心な道筋も、補修がきっちりされているので、ホントはそれほど不安でなく下って行くうち、ワサビ田を見るようになり、確実に降りて行く実感を得られてきます。沢の美しさを愛でながら、良い道良い道(^^)とおりてゆきました。最後の分岐では大菩薩峠→の古い案内板の道を分け、頑丈な橋を渡り林道に降りました。そこは赤沢出合い、「大菩薩登山口」の大きな標柱があるところで、駐車場所には林道15分で戻れました。

Cimg4737s なんとも濃い?一日を過ごせ、小管の魅力をびんびん感じることが出来ました。小管には牛ノ寝もある、きょうのように大菩薩峠まで上がればスペシャル感も味わえる、なにより小管川はきれいです。どこをどう歩けばよいかアテはないけれど、また小管には行ってみたいと思いました。

←よっ、おふたりさん! お熱いね(笑)

(^^) (^^)ゞ

では またァ   (^_^)/~~~

|

« 秋の坪山は静かです(^^) | トップページ | これが丹沢なんだねっ »

コメント

相変わらず写真の腕前が凄ーいですね。シオジ林は本当に美しいですね。スタイリストな木ですよね。
昨日両神山近くをうろつきましたが、川の傍にスタイリストな木が立っていました。渓畔木の説明を相棒にしておきました。彼女も初めて知ったようです。カメラの腕前もさることながら、ba-sobuさんの知識にも驚きです(^_-)
次は何処のコースかしら?

投稿: フクシア | 2006年10月23日 (月) 23時35分

フクシアさん おはよう ございます!
小管はよかったですね。前回サカリ山に行くまでは 小管と丹波が混沌としていて、奥多摩の向こうにある村くらいな意識しかなかったのに、すっかり位置もイメージも脳に刻まれました。また行ってみたいです。
写真の腕はありませんので、運しだい数多く撮れば少しはましなのが残ります、フクシアさんも素敵なのを撮られているじゃないですか。それに木の知識はわたしはあまり確かではない。川の木はトチノキ、カツラ、シオジ、サワグルミしか知らず、この4ッツの中から1つを当てはめているだけですので、わたしの言うこと鵜呑みになさらないで下さいね。すみません。
もしかいsて 両神山は、ついに完結なさったのですか!! おはなしきかせてくださいませ。  <(_ _)>

投稿: ba_sobu | 2006年10月24日 (火) 08時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 小管の森から大菩薩:

« 秋の坪山は静かです(^^) | トップページ | これが丹沢なんだねっ »