これが丹沢なんだねっ
キュウハ沢出合から龍ヶ馬場にゆきました(東尾根)。
登りはじめの雑木はそろそろ染まり始め、中腹のブナは今を盛りの黄葉、そして主脈ではほとんど落葉していました。
ランチの笹原、ブナ林
2006年10月25日(水) 晴れ、稜線は霧
【コース】 塩水橋P 07:30-キュウハ沢出合 08:25(20)-四町四反沢出合 10:00(25)-笹原 12:30/13:20-龍ヶ馬場 13:30-日高 13:50-三角沢の頭 14:25(10)-キュウハ沢出合 15:45(10)-P 16:45 【地図】昭文社:丹沢 2万5千:大山
ここは↓ キュウハ沢と四町四反沢の出合 です。このとりつきに来るのに、塩水橋から林道を約1時間歩き、さらにキュウハ沢と本谷に挟まれた尾根を1040mあたりまで登ってから250mほど下るのて約1時間かかりました。
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キュウハ大滝を覗く
ここは標高約800m、軽やかなナラの黄色く染まった森に囲まれています。沢は細いけれど水量が豊かで勢いがあり、いろんな滝があり、ダイモンジソウの花が咲き、秋の陽ざしは森の奥底にまで射しこんでいます。
この出合から立ち上がる尾根は、立派な樅や栂などの針葉樹と、ブナやミズナラ?の広葉樹にがっしり守られています。そんな大木にお似合いの?急登を エイコラエイコラ上り詰めます。太い幹を透かして広がるは紅葉の世界、ステンドグラスのようです。
ハァハァ、息が切れるけど愉しくてなりません、目に入るどの木にも圧倒的な存在感があるのです。歩かせてもらってるありがたさが身にしみます。
アセビの緑が消えた標高1050mくらい?で一休み。 背の高いブナや桜や楢の木が大きな丸天井になってます。 アセビが少なくなってくると代わってツツジが多くなります。↑写真の横向きに伸びている幹はシロヤシオツツジです。これが咲いたらどんなだろう?
1300mから1400mあたりはブナ林です。、黄葉真っ盛りにカエデの赤が眩しく、足元の落ち葉の広がりが素晴らしい。冬にも来たことがあるけれど、葉っぱのある今の時季は、全然違う森に来たように思えました。かなりな急登なのですが、もっともっと奥に入りたくて、どんどん登ってしまえます。いいねぇ すごいねぇ。きれいねぇ。自分の声が震えているのが分かります。
そして笹原にでました。シカたちの遊び場です。あちこちにシカフンが、でもあまり臭くないのでランチにしました(トップの写真)。 笹原には大ぶなが点々とあり、そろそろ落葉を始めてました。それでもまだ見応え充分。ここにいられるんて、ほんとうに・・・・・・・・
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お昼を食べていると、 東南の山あいから霧がドンドン湧き、三の塔や大山を隠し始めました。→
ランチを済ませ 丹沢主脈(龍ヶ馬場)にでてみると、すでにあたりは霧の海。
まったく山のお天気は・・・(^^)
主脈の木道をひょいひょい歩きながら、笹の間に真っ青なリンドウの花を見つけて喜んだり、一瞬みえた霧の切れ目から錦秋の山肌が覗いて感嘆したり、シカがわたしたちを見ても悠然と草を?食べ続けているので、すれてるよね?と思ったりしました。
下りは日高(1481m)の東尾根。霧が濃いので慎重に下ります。
お庭仕様の鞍部の草原、両側が切れ落ちているのです。きょうはミルク色の霧に埋もれていました。
三角沢ノ頭ではイナバウワーの木にごあいさつ。(イナバウワーってもう言わない?)
右→がこの尾根のシンボルツリーの大ブナです。ほとんど落葉していてしました。間に合わなかったね。
あとは手入れの良いヒノキ林を下ります。どんどん下ります。下るに従って霧も晴れ、暑さが戻ってきました。キュウハ沢出合で最後のお茶を飲み あとは本谷林道を気楽に歩いて塩水橋までもどりました。
丹沢にも秋の
深まりが進んでいます。
きょうもまた素晴らしい山でした。
そして思うのです。
これが丹沢だよねって。
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ではまた (^_^)/~~~~
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コメント
こんばんは
この間ここを訪ねた時、KOMADOさんの案内を
見て行ったんですよ。
「1050メートルあたりから4町5反沢の出会いに降りた」
との記録でしたので、私方も降りて同じコースを辿ろうかと思案したんです。あの時の記録がとても魅力的でしたので・・・。
でも初めてこの山域に入ったのでともかく三角沢の頭まで
登っていったものでした。
ba-sobuさんの今日のページを覗いてまたワクワクしてきました
今度はキューハの滝をきっとみたいなあ。
日原も気になるし。
でも、中々家から脱出出来ない我らは
ba-sobu さんやkomadoさんのページを読んでは
よだれを垂らしているしだいです。
素敵なガイド有難うございます。
投稿: なるしま | 2006年10月27日 (金) 22時27分
なるしまさん こんばんわ
お早いコメント、嬉しい限りです。ありがとうございます。
日高径路(三角沢頭の尾根)を歩くたび隣尾根の龍ヶ馬場東尾根が気にかかっていました。ある時、日高径路を歩こうとしていたら、沢おじさんと出会い、これから四町四反沢を詰めるとおっしゃっていました。そしてわたしたちが龍ヶ馬場で休んでいると、そのおじさんが 龍ヶ馬場の草原から上がって来られたのです。おじさん、いいなぁ、沢から上がればどこだっていけるんですね。でしょう? Komadoさんの掲示板で、なるしまさんは、たしか沢登りなさるとおききしてうらやましく思ってました。だって沢をする人は山を自由自在に歩かれているのですから。キュハ沢出合からそのまま詰めてもいかれるでしょう?
わたしは 不器用登山者で、ただ体力頼みでひたすらエッチラ歩いています。そして みなさんの記事を拝見して 憧れて歩いています。
なるしまさんのお話も これから ぜひお訊きしたいです。よろしくお願いします。
もっともっと山に行きたいけど、東北とか新潟とかにね、、、やっぱり家から出にくいし(ホンマニ)、体力もアブナカシイ ba_sobuです。
投稿: ba_sobu | 2006年10月27日 (金) 22時57分
紅葉の時期の竜ヶ馬場東尾根、あんな雰囲気なんですね。
とにかく今回は写真がみんな素敵で、特にプロフにも使われているキュハ大滝を覗く、あの一コマが特にいいです。
ボクが歩いたことのある所でも、季節が違うと表情が一変しますね。丹沢に限らずそんな様子を見せてくれるのがここを覗く楽しみの一つでもあります。(^^)
あっ。そおいや今回ba_sobuさんはキュハ沢としていますが、キュウハ沢の呼称は間違えなのでしょうか?その辺りちょっと教えて貰えると嬉しいです。
投稿: komado | 2006年10月29日 (日) 17時47分
思いがけず、写真のお褒めの言葉、嬉しいです。今回は色が全然撮れなかったので ガッカリしていたのですが、素敵なんていわれると、また見直して そうかな? と(笑)、 でもやっぱり、ほんとはもっと綺麗だったのですよ。
あと、キュハ沢は キュウハ沢です。
どうしてキュハとしたかというと めんどくさかったから・・・・
ワープロ打ってて”ウ”の一文字が 面倒くさくなってしまい、まぁいいか、と そのまま キュハを押し通した、というまったく、自分勝手な理由なので、これを機会に直しておきます。
地名とかをけっこう気にしているクセに ときどきこういうアバウトなところが出てしまいます。もうしわけありません。
投稿: ba_sobu | 2006年10月30日 (月) 21時25分
丹沢の良い雰囲気が伝わってきました。ba_sobuさんの十八番のエリアですね。稜線で霧とは私の恋人の富士山は残念・・・という訳ですね。下りて来たルートは寿尾根と称される尾根かしら?シロヤシオが凄く咲きそうな所ですよね。私は今年の二月に寿尾根を登りましたが、雪が残っていて竜ヶ馬場では体が凍りそうな感じがしました。その代わり富士山が奇麗でしたけど。
登りの尾根もやって見たいと思っていた所ですのでとても参考になりましたよ。
投稿: フクシア | 2006年10月31日 (火) 00時49分
フクシアさん、富士山のお相手はなかなかわたしには。。。。
でもあしたまた挑戦!! してみます。
わたしたちが下ったのは 寿尾根っていうのですか?
確かに三角沢の頭は別名寿岳というそうですね。
家にある古いヤマケイのガイド本には 日高径路の破線がついていました。 途中、ガレなどあり一般向きではなくなったのかもしれません。
その尾根に去年 シロヤシオをを見に行きました。
なかなか見応えありました。桜の古木のようなシロヤシオの大木にたわわに花が咲き壮観でした。マァ、去年はシロヤシオの大当たりだったせいもあるけど、フクシアさんもぜひ行ってみて下さいね。
塩水橋はよいベースですね。
投稿: ba_sobu | 2006年10月31日 (火) 18時48分