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初秋の芦沢山~サカリ山

ほんとは飛龍の予定だったけど、現地で思わぬ障害発生、そこで臨機応変、手持ちの地図の範囲内の山考えて、そうだ!前々から行きたかった芦沢山~サカリ山!
”ヒョウタンからコマ”とはこのこと? 余計な想像なしで向かった山道で、次々と目の前に現れる光景は「ワーオ」というようなものばかり・・・ (@_@)

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登りだしすぐの雑木林に残されていた大木・・あたりに睨みをきかしてた

2006年9月17日(日) 晴れのち曇り

【コース】 奥秋P-△(1271m)芦沢山-砥沢山(1458m)-△サカリ山(1541m)-
-追分-藤ダワ-P          【2.5万地形図】 丹波

とりついた小尾根は急でガラガラで、エイエイエイと四つ足がんばる力仕事。登りだしのかすかに踏みあと何処へ~消えた?、少しでも上がりやすそうなルート探しながらエイエイエイ。そんな斜面の細い雑木の中にトップ写真のような大木が現れたりする。
Cimg4065s_1 主尾根に乗ってからは雑木と檜の歩きやすい尾根道、晴れ上がった青い空を木の間越しに仰ぎ見ながら、快調な足取り。ここで今日唯一出合ったはキノコ採りおじさん「芦沢山までは良い道だけどね、下って上がればスズでもう行けないよ、行ったことないけどさぁ。う~んキノコはまだだね、でもきょう松茸採ったよ、ぢつはあんたがた上がってきた道にも、へへ、あるのさ」とおっしゃった。
Cimg4070sやがて周りじゅうが、雑木林になったんだ、すると勾配が緩やかになり、尾根も
広がって、わーお、あっちの緑こっちの緑、心も足取りもひらひら、きょうの軽やかな空気を存分に浴びたのさ♪・・・・・・この1148m平頂で20分もゆっくりしたよ。コーヒー飲んで巨峰をパクパク、平頂を乗越した。

Cimg4073_1 そしたら目が覚めるようなシラカンバが現れたんだ。小規模だけどシラカバ林。真っ白な幹に真緑の葉っぱ、澄んだ色合い綺麗だった、もしや、神様が隠しておいた宝モンじゃない? しばし白樺の間を巡り歩いた。
尾根上もずっと緑の雑木林、光りを含んでまばゆかった。あっという間に【芦沢山】に到着したけど地味な印象。これから行くサカリ山や大指尾根を確認して、さっさと乗り越え下り道。とんとんとんともう鞍部。

Cimg4099_1 そこには潰れそうな祠がありました、大きなミズナラ(コナラ?)がお守りしていました。なんか神聖な感のする場所でしたのです。Cimg4095s_2

峠でしっかりした道が横切って、なんと道標が捨てられて?ありました。【←戸沢・芦澤山↑・丹波山→ 】  丹波山→、っておそらく??貝沢沿いの道に下りるんじゃない???

Cimg4113s_1 登り返す尾根の道、だんだんワイルドになってきて、予報?どおりスズタケもちらほら。でも気がつくと消えたりもする、「なぁんだ、たいしたことないじゃん」 右から隣の尾根がだんだん近づいくるよ、合流するところが1458mか(あとで砥沢山の名を知る)、ねぇ→この幹の傷なんだと思う? ただの膨張痕かえ?

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いよいよ背より高いスズタケ帯に突入す。でも大丈夫、歩けます、疲れます。東京都の古いマークの石標点々と。やっと砥沢山のピークに乗ってから困った、四方がスズタケの壁。コンパス当てて強行突破も試みたけど敗退。(おちついて・・)ここまで来れたのだから、どっかに出口あるはずよ。ホラ見つけたよ。

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出れば天国のような水源巡視路の道。五感を解放して、さまざまな木の緑を愉しみながら歩きます。

Cimg4151_2 巡視路からサカリ山への道に入るときょう最大のスズタケ帯。倒木も多いので苦労したけどひと登りで1510mピーク。そこからサカリ山までの吊り尾根は、山が【素な顔】見せてくれた気がした、わくわくしながら歩いていったんだ。

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そうして到着したサカリ山。三角点と空間だけがある。東はアセビの林、静けさに浸ていると、独特な球体の内側にいる気分。不思議な感覚なのでした。

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追分からは道標に従い、丹波方向に下りました。マリコ川沿いの道は素晴らしかった、大トチノキ、大カツラ、・・・・・・そう、トチノミが転がりカツラの香る道だった。せせらぎの音色がづっとついてきます。

Cimg4170s_1 藤ダワから遊歩道が整備され、公園のような道になりました。貝沢は水量多い激しい流れ、小滝連続、大岩も連なる渓谷美、なかなか見せてくれます。でも公園計画は予算不足か?どうしたわけだか、ルートの中間には整備の途切れた箇所もあり、そんなところには写真のようなアブナカシイ橋が架かってて恐かったよ、滑るし・・・・  (笑) このころ森の中、かなり暗くなっていました。重い雲に覆われていたんだと思う。

林道に出たとたん雨がふりだし、傘をさして20分ほど歩き、車の場所までもどりました。

というわけで、無事 きょうも一日を。・・・  感謝(^-^)

ではまた (^^)/~~~~~~~

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コメント

森の美しさ、雰囲気がそのまま写真の中に綴じ込めたかの様に写し出されていますね。写真の腕前も凄い。脱帽です。
追分に登って丹波に下りたいと熱く語っていましたが、周遊コースで大丈夫そうですね。
私も帰ってから地図を見たら、行きたくなったコースがあります。それは白糸の滝近くから取り付いてサカリ山に登って日向沢ノ頭~大菩薩峠を目指し(丹波大菩薩道路)、帰りは日向沢ノ頭から小菅大菩薩道路を下りてくる簡単コースですが。(^_-)-☆
そうそう、雲取山には11月14&15日でした。ゲートが問題ですね。

投稿: フクシア | 2006年9月21日 (木) 18時43分

フクシアさん こんばんわ 写真ほめていただいて嬉しいです(^-^) でも写真の腕前はぜんぜん・・ですよ。
わたしも家に帰ってから 白糸の滝から上がる道を見つけました。あのあたり、のんびり歩けそうだし、のんびり歩きたいです。(^-^) そして じつはサカリ山に、もう一度トライできたらなと思っています。

投稿: ba_sobu | 2006年9月21日 (木) 23時02分

ゲゲッ!!

まだマツタケ出てる!!

いや~ね、12~3年前でしょうか、あの辺りで
マツタケを1本採った人がいたという話しを聞いた
のは。

でも、もうマツタケ採れた?
少し時期が早いような気がしますけどーーー。

投稿: タカ | 2006年9月22日 (金) 07時18分

タカさん、こんばんわ。
マツタケの話ですが、「見せて下さい」と 言っても見せてもらえませんでした、

「まだ小さいヤツだったが、傘を鹿が蹴飛ばしてしまったので、茎?だけを持ってきた、」と言うことです。
そうしないと、そこに生えるのが分かってしまうからだそうです、

そうですか。 あの山は キノコ山なんですね。
マツタケなどは ほとんど自分で食べるとおっしゃっていました。
わたしは 一度しかマツタケを食べたことありません。それも国産じゃないから 香りもよく分かりませんでした。
永谷園の”マツタケのお吸い物”というので、その香りを想像しております(涙)

投稿: ba_sobu | 2006年9月22日 (金) 18時58分

カセンソウ、ありがとうございます。
サカリ山へ行かれたのですね。【素な顔】のブナはボクの記事で載せたブナとおそらく一緒だと思います。あの木々は吊り尾根で一番目を引くヤツらかも知れません。

芦沢山南鞍部の戸沢の道標、まさかあちらの方も整備されているとは思ってもいなかったので驚いたし、かなり気になりました。アレを歩けばおそらくR411の羽根戸橋に出るのでしょうね。戸沢=砥沢でムジナ沢の支流になるのでしょうか。

とにかく思いもかけず??緑の頃のあそこの様子を見る事が出来たのはちょっと嬉しかった。みどりの時期に行こう行こうと思いつつ結局紅葉落葉の時期を迎えてしまいそうです。

投稿: komado | 2006年9月22日 (金) 22時04分

こんばんは
後山林道、片倉谷で引き返されたんですね。komadoさんのところに書いてありますけど通行止めは連休中だけじゃないかと思っています。今週は行けないですけど、行った時には情報入れます。

丹波川右岸のあの界隈、私、興味アリアリなんです。ba_sobuさんが今回歩いた尾根もそう、ムジナ沢から延びている道も気になるし、三条河原からサカリ山への巡視路も行かなきゃ!
でもいつになるやら・・・(-_-;)

投稿: yamyam | 2006年9月23日 (土) 01時11分

Komadoさん 
 ほーんと、同じブナですね。わたし、びっくりしました、ササ漕いでやっと出たら、あのブナたちが迎えたくれたでしょう。
わくわくして、嬉しくなってました。きっとなにか叫んでいた気がする。いいブナたちです。

yamyamさん 
 後山林道の情報 もし分かりましたらよろしくお願いします。ゲート開くか閉まってるか、大違いですから。


そしてKomadoさん、yamyamさん お二方の奇しくも同じ話題の

芦沢山南鞍部の戸沢の道標、・・・・アレを歩けばおそらくR411の羽根戸橋に出るのでしょうね。

ムジナ沢から延びている道も気になるし・・・

な~んか 道標の【←戸沢】が 気になってきました。
そうかそうか、 歩いてみたいなぁ。
あのあたり、素敵な自然林残ってそうだし、一歩間違えばスズタケ繁茂だし。そういうところ かなり魅力ですね(^^)

投稿: ba_sobu | 2006年9月23日 (土) 18時13分

こんばんわ~、こんな所に書いて見て頂けますか~!
丹波や小菅、他の木ももちろんいいんですけどシラカバも目立ちますね。三頭山にもあったし。
芦沢山東の緩斜面は、密度が濃い方なのですかね?このrepの写真ですが、葉のあるシラカバ林の色、何とも言えないいい色です。写真の撮り方がいいのかな(^_^)v葉のあるうちに再訪したくなりました。

ここのところシラカバによく出逢って気がついたのですが、シラカバって高原の樹木、って思ってたのに、自生するのは1000m前後だけなのですね。1200mを越えるとほとんど無いような気がします。

芦沢山は戦国の頃、狼煙台だった山らしいです。芦沢山→鳩ノ巣城山→辛垣山と繋いでいたそうです。今回、二箇所で鳩ノ巣城山見えました。(^_^)v

栗の木、解りますよ~!ここの所クリの多い山ばっかりだったので、さすがに覚えました。大きな木じゃないとわからないですが、木肌の色や割れ方が違いますね。そして、最後に下にイガがあるのを確認してます(-_-;)

もうすぐ花の時期、誰も知らない所にひっそりと咲いている花でも見つけられたら、いいですね。。サカリ山のイワウチワ、メモメモです(^_^)v


投稿: yamyam | 2007年2月20日 (火) 23時17分

yamyamさん まぁずいぶん 懐かしの記事にコメントありがとうございます。 わたしの方にはココログから、コメントありました、と 通知が来ますので しっかり拝見いたしております。

にしては 返事が遅れる てか? ごめんなさい。

> 芦沢山は戦国の頃、狼煙台だった山らしいです。芦沢山→鳩ノ巣城山→辛垣山と繋いでいたそうです。今回、二箇所で鳩ノ巣城山見えました。(^_^)v


ほおおお! いやいや  そういう関係だったのですか?
ぜんぜん知りませんでした。というか、考えたことなかったです。
鳩ノ巣城山が見えるなんて、、、言われてもにわかに信じられません
なんとなく 高い山が間にあるような感じがするものですから、
でも、そういわれれば、・・・ 
狼煙山はけっこうあつこちに見受けられますが、次々に煙が立ち上る様を想像すると、雄大な感じがしますね。

あとですね
>サカリ山のイワウチワ、メモメモです(^_^)v
もしかしたら イワカガミかも・・・・
自信なくなりました。m(_ _)m

ということで 確かめてきてくださいませ  (^-^)


投稿: ba_sobu | 2007年2月22日 (木) 22時55分

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