夏の道志、花の道志
2006年7月12日(水)
じつは道志は花の山、春・夏・秋と多彩な花たちが出迎えてくれます、・・・御坂のようなスケールの、お花畑や草原や岩場はないけれど(いいなぁ御坂・・)、
道志のアットホームさは、わたしたちのようなナデシコ?・ハイカーにはありがたい。充分楽しんで参りました。 (^^)v
きょうののおめあては、これ! オオバウマノスズクサという花です
(^^)、いろんな表情みせてくれてました、ふふ・・可愛いでしょ。(画像をclick)
果実が馬の首に付ける鈴に似てるんですって、馬の鈴ってどんなの??
【コース】 道坂トンネル西口P~今倉山~二十六夜山~林道~P
97年の9月、初めて今倉山を訪れてから、きょうで12回目。いろんな顔を見せてくれるこの山は、きょうはどんなふうに迎えてくれるかな (^^)。
うっとおしい梅雨の空。でも森に入ると、わっと緑に囲まれる。小鳥の囀りや葉っぱの香り、生き生きした自然の渦に素直に身をゆだねれば、体の中が入れ替わったような気分になれる。(^^)
ノイバラ
小さな白い花が咲いています。タマアジサイ、キヌタソウ、ウツギ、ノイバラ・・・そんな花たちひとつひとつに目をかけながら、ていねいに登ってゆきます。カラマツ林の、元展望地からは、御正体山の大きな尾根をゆったり伸ばした姿が覗けます。まことに堂々たる貫禄、みなうっとりと見とれます。
キヌタソウ(左) ヤマオダマキ(右)
山道ではヤマオダマキ、シモツケの花が咲き始めました。もう夏になるんだね。
ハクサンフウロやアカショウマ、アザミも少しずつ・・・、今年も順調そうで嬉しい。
↑林床にはテンニンソウの青々としたうねり…(^^)
ブナの木が現れてくるあたり、レンゲショウマやトリカブトがわんさかでてきました、
小さな蕾が見えます(^^)、(サラシナショウマやレイジンソウも混ざってると思うけど、花が咲かなきゃワカリマセヌ・・・)
今倉山東峰では大ぶな一本、雷で半分割れてる姿を惜しみつつ素通り、道沿いにはヤグルマソウ、ぱぁ~っと葉を広げ、花茎が伸び蕾もだいぶ白色づいてました。
おおっ、おおっ、ことし、レンゲショウマ多いんじゃない? 気のせいじゃないよね。蕾もたくさんあるわよねと、みんなで嬉しい予想たてたりしてるうちに・・・。
今倉西峰の肩のミニミニミニ岩場に到着。
コアジサイ(左) シモツケ(右)
コキンレイカの黄色がキラリ、白いキラリはヤマハハコ。岩がちの道に次々現れるのはコアジサイの花、ほのかなうす水色がなぁんか感傷的なんだよね、胸きゅんな色なのヨ。
西ヶ原のカラマツの鞍部をすぎ、ぶなの多い登り道に入るとね、またレンゲショウマがあちこち丸い蕾を付けている、ハンカイシオガマは葉っぱ美人の元気ゲンキな姿!
楽しみです(^^)。
そうして来ました。この大ミズナラの根元は休憩の定位置。とろーり長居したくなるお気に入りの空間なのです(^^)。
もし赤岩が日当たりぎらぎら暑い日はこちらへどうぞ、(でも蚊には用心めされませ)
翳っているきょうは、ちょいと赤岩まで足を伸ばしランチ。丹沢にかかる雲が、湧いてるのか?下りてきたのか?、仕掛け花火のナイヤガラのような、不思議な景色見せてくれました。
雲っているわりに雲取や飛龍のクッキリした姿も見え、おなじみの大菩薩が近々と大きい。冬はここからの展望が、なんとも素晴らしいんです!!(ン年前の冬の大パノラマをふっと思い出した、よみがえる感動、胸きゅん)
赤岩からの稜線歩きはほぼ下り勾配の、ミズナラやブナ、その他雑木の美しい道、咲き誇るノイバラ、野いちごも豊富です。
よい気分はやがて林道でぶった切られ、ジグザグ道を下らされ、また登らされる。ほんとはあの尾根が続いていたんだよね。と文句たれながら、再び緑の中へ。入ってしまえば、心弾みます。
二十六夜山到着、まだ1時前なので、ゆっくりお茶を・・・。
梅雨の晴れ間の青空ありがたし、木陰は涼しくありがたし。蝉の声うるさい、イヤ蝉だけじゃない、げーげー、あれは? カエルじゃない?、木の上にだっているそうよ。ホンマかいな?、げーげー、ウルサイぞ! おや、チョウチョがいろいろ飛んでますね。 カラスアゲハ、モンシロチョウ、あの木にいっぱい止まってる、樹液吸ってるのよ、黒い羽根に青い線の、ルリタテハらしいです。デモね、羽根閉じた裏側はなんとも錆びた鉄屑のぼろぼろ衣裳だよ、驚いた。ふつうのアゲハもいっぱい飛びます、変わった薄黄色のアゲハ?ふわりふわり(図鑑によればジャコウアゲハ)
下山は先ほどの林道を歩いて車に戻ります。ゲートがあるので工事車しか通らないピッカピッカな舗装路です。殺風景だけど林道には、意外にもいろんな花が現れました。
まずヤマホタルブクロが次々と出迎えてくれました。上品なピンク色はまさにお嬢さま、あまりにおっとりして、おつむ弱そうだけどお人柄のよいお嬢さまっていらっしゃるじゃない、そんな感じ。うっとりな~~。
・
そしたら、アスファルト打ち破って、ズボッとつきだしてるすっごい逞しい花が出てきたのよ。驚いたなぁ、何これ!! 点々と車道に沿って生えているのよ。 葉っぱがね、びろうどのような光沢あってすっごくやわらかなの、ビロウドモウズイカっていうんだとさ、あとでわかった。
土手には木イチゴみたいな赤い苺たくさん成っていた。つやつやで綺麗なので食べてみたら不味かった。
・
・・
右の写真はまめ科のおそらくイタチササゲ、
アカザの花は咲き始めの赤が鮮やかでした。
。
土手の斜面に群れ咲いていたのはオカトラノオ、それは見事なお揃いで、踊っているようです。
林道が終わるまで、ヤマホタルブクロはとぎれることなく咲いており、濃いのや薄いのやピンク~赤紫のグラデーション ずっと楽しませてくれました。
きょうも山たち花たちありがとぉぉぉ
ではまたぁ (^^)/~~~
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コメント
ba_sobuさんのレポートを読んだ相棒さんが今倉山って行ってみたくなる山だよ・・・と
名前は記憶のすみにありましたがどんな山だろうと楽しみにしていました。
ウマノスズとはめずらしい~! 見てみたいものです。
お花もいろいろ見られそうだし 雰囲気も私たち好みみたい。南大菩薩 道志 御坂と私たちの山域がじわじわ広がって行く予感♪
御坂では三ッ峠 釈迦が岳 御坂黒岳(的外れかな?)しか歩いていませんが雰囲気がとても良かった思い出があります。
暑いかな・・といつも秋だったので夏の花と結びついていなかったです。
レポート これからも楽しみにしています。
投稿: カルディナ | 2006年7月17日 (月) 22時00分
写真も記事の中でもお花の名前が一気に増えて、道志もそろそろ夏本番ですね。
先々週あたりから夏の花のつぼみが一気に増えてきたような気がしてますが、実は蕾というのが結構分かりづらい。蕾を見てその花の姿がなかなか浮かばないのです。そりゃレンゲショウマとかテンニンソウとかシモツケソウとかはすぐに分かるけど、ヤマオダマキだって実はかなり怪しい。ちょっと蕾にヒントがないとこれが・・・ねぇ(笑)。
そおいやノイバラ・・・これ先週の御坂や今週の南大菩薩でも満開だったので今日ネットで調べてみたのですが、個人的にはフジイバラかな~と見立ててみました。どうかなぁ??でも愚かなことにイバラの類は同定が難しいことを今日始めて知りました。ここはやはり木の図鑑が欲しい。
遠出するのはもちろんスペシャルだけど、これからの近場の山も暑いけど実はスペシャル。赤岩の写真は滝雲とか言いましたっけ。でもあの冬の雲海は・・・すごかったネ。(^_-)
投稿: komado | 2006年7月17日 (月) 22時59分
カルさん、こんにちわ
道志は道志の雰囲気あります。はっきり言ってかなり地味。
でも人混みさけたいならオススメです
といっても 今回のわたしたちのルートは、二十六夜山のふもとに (月待ちの湯)ができてから、地元で宣伝してるらしく 秋~冬はけっこう人がいます。
夏はヤブ多し、と 昭文社の地図に書かれているせいか?お陰様で 静かな山を楽しめます。
カルさんなら どーんと道志の縦走してください。朝日山あたりはブナもいいし、・・そして 新しい顔みつけて、わたしに教えてください。
道志の話をしておいて なんだけどやっぱり”御坂”はいい。
投稿: ba_sobu | 2006年7月18日 (火) 19時32分
Komadoさん
ノイバラって いろんな種類があるなんて考えたこともなかったです。どう違うのですか? そのフジイバラ。。
”これからの近場の山も暑いけど実はスペシャル”
ほんとに ほんとに このことば わかります。 スペシャルな神様はいつ降りてこられるのか予期できない。でもいらっしゃったときは 両手でそっと捕まえたいです・・・(^_-)
今年の遠出は どうなるやら?
気がもめるお天気ですねぇ・・・・・
投稿: ba_sobu | 2006年7月18日 (火) 21時01分
野バラの類はこれだけあるらしい。
http://www.o-pagy.or.jp/rose/japanies-roses.htm
フジイバラ
http://shizuka.sakura.ne.jp/hana/fujiibara.htm
最初はノイバラだと思って調べてみたら、明らかに違うのでググって見るとミヤコイバラ→アズマイバラ→モリイバラ→フジイバラらしいということになりました(笑)。すぐに済むつもりが2時間もかかったのです。今倉山で見かけたのはわからないけど、ボクの見たのは葉っぱが常緑的な光沢がありましたし。おそらく丹沢のカヤトで見かけるのも富士ではないかと。。。
> 両手でそっと捕まえたいです・・・(^_-)
飯豊は残念でしたけど、うまく捕まえられると良いですね。こっちもこの大雨で県道が崩落らしい。登山口が孤立して妙高から回れって・・・なんじゃそりゃぁ~!
投稿: komado | 2006年7月19日 (水) 00時14分
ちょっと、お邪魔さま。
タカです。
木の上で鳴いているのは、蝉だと思うけど。
ハルゼミとエゾゼミ。
確か、エゾゼミの方が、ゲーゲー蛙そっくりに
鳴くのじゃなかったかな。
今年は、ハルゼミの鳴き初めがずいぶんと遅かった
ですね。
投稿: タカ | 2006年7月20日 (木) 06時57分
タカさん ありがとうございます
エゾというけど、ここは関東。家にある唯一の昆虫図鑑は(小学館の学習百科なのですが)、蝉の鳴き声も書いてあり ほとんど、じーじーか ぎーぎー です。エゾゼミは ぎーぎー派でした。
でも実際は げーげーでした。大きな蝉なのですね、ほんとうに悪声を大音量で聞かされるものですから、まいりました。
セミといえば ふつうの蝉の声 まだ聞こえませんね
☆
それから本文中のオオバウマノスズクサはタンザワウマノスズクサかもしれません、ノイバラもそうですが花の種類は、、広がってゆきますね。一個知れば 十コの分からないことがまっています。
(邑田研ウマノスズクサ)
http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/research/murata-lab/Aristolochia/Aristolochia.html
投稿: ba_sobu | 2006年7月20日 (木) 22時34分