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庭の千草 6月

名もなき草こそ・・・去年の6月から丸一年続けたよ。近所の里山のとある広場を中心に”名もなき草”を見ていこうなんちゃて、気負って始めたけど尻すぼみ・・・わたしにゃ荷が重かった。修行しなおしってとこさ。。。雑草って帰化植物も多いし、花は地味。里山観察は難しすぎたよ。今年は範囲を狭め、わが庭(猫の額)の雑草に注目してみる、虫の目線でね。。できるかな

Cimg2120_1ちなみにこんな庭なのよ
     (^^)

◇ 巨大化したスミレの葉
◇なにやらシダ類
◇サンショの葉

◆ジャーマンアイリス
◆けなげに芽を出した
  ブルーサルビア
◆奥には息も絶え絶えな
  シャクヤク

よそ様には野草園だもん、といってるけど実は草ぼーぼーの手入れの悪い庭なのさ。花屋から苗を買っては植えてみるんだけどね、みるみるうちに雑草に席巻されしまうの。でもふと気づくとそこに可愛い草の花が咲いていたりする、図鑑で調べてはニンマリ、嬉しくなってるの。
今年は 風や虫や鳥や動物や、ときには人間の服にくっついてわが庭にやってきた植物、植えたり蒔いたりの記憶のないけど生えてきた植物たちに目をむけて、そのいきざまを、1年間追ってみようと思います。

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6月の女王さま ↑ほたるぶくろ

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左:いつ増えたかドクダミ     右:ひそかにファンですニワゼキショウ

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ン年ぶりに出てきたんだモジズリ
うれしいな(^^)
きみのこと大切にするよ


ではまた  
(^^)/~~~

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白谷ヶ丸~牛奥ノ雁摺手前

2006年6月21日(水)

白ヶ谷丸あたり~夏の本番を待つ草原~開演知らせるベルが鳴る♪♪♪

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いまごろの南大菩薩の草原は、盛夏の華やかなお花畑になる前のみどり一色、でもよく見ると小さな花が静かに咲き始めています。上の写真のウマノアシガタ、このアングルからだとよく分かりますが、歩くきながらでは目立たないかもしれません。

さらに草むらの根元には、シロバナヘビイチゴ(左)、ミヤマハンショウズル(中)、アマドコロ(右)などが、花を咲かせていました。こういう花を探しながら、のんびり歩くのが大好きです。

Kusanohana

Cimg1927_1 うれしかったのはスズランの花に間に合ったこと。前見たときは、「なんだぁ、スズランか、うちの庭にもあるわさ」なんて一瞥しただけで通り過ぎていました。そのあと園芸用のスズランはドイツスズランというもので、自生のニホンスズランとは株の大きさや葉の裏の色が違うとききました。 なるほど、このスズランは葉も花も小振りです。(あまり香らなかったけどね)

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それに見て見て、真夏の草がだいぶ伸びているでしょう? ノコギリソウ、シシウド、コウリンカ、ヤマハハコ・・・。シモツケのできたての蕾、まだ青々しい。どっかにヒメトラノオも出ているはず、なんちゃって、ほんというとよく分からないんだ、、へへへ~。
しかるに、これは! アザミの蕾ではありませぬか、 丸くふくらみうっすら紫がかっています。

・・・

今回は白谷ヶ丸から北へ向かい、黒岳を越え川胡桃沢ノ頭も越え、賽の河原の笹原を目指しました。黒岳の北側は黒木と苔のしっとりした森。雰囲気ががらっと変わって新鮮に感じます。足に優しいほかほかな地面もすてきです。

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この時期、木々のみどりはまだ若く林の中は明るい。そういうことも盛夏とは違う、いまならでの南大菩薩だ、と思いました。 (川胡桃沢の頭あたり
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やがて笹が現れ、森が明るい雰囲気に変わり、広大な笹原がひらけるのです。

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気分爽快!!!!といいたいけど、げんじつは暑さでヘロヘロ・・・結局牛奥ノ雁摺の手前でUターンしちゃいました。

  ◆

湯ノ沢峠からは沢沿い道を下りました。
左:クリンソウが咲いていました。中:これがサンリンソウっていうものか?
そして右:ヤグルマソウ、もうすく咲きます。 あゝ、もう夏だよ・・・・

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  ◆

おまけ   やまつつじ
左:去年は木全体が真っ赤になるほどお花が咲いていましたが、
今年の一番は右の写真の木でした。

Yamatutuji

  ◇

では・・・・・・・・また~ (^^)/~~~

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三窪高原から緑の回廊歩く

2006年6月17日(土) 

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ドウダンツツジに会いに三窪高原に行った。Hgさんとkomadoさんとわたしたちの4人。こんな可愛いヤツがわんさか出迎えてくれるはずだった。でも待っていたのは花の咲いていない木、次も、次も、次も・・・。アテはハズレたけど、充分楽しかった。ドウダンが見られなかったおかげで、別のものがいろいろ目に入ってきた。そんな気がするから。

Cimg0002s_1 朝の山は霧にくるまれていた、とりつきのブナ林は明るいホカホカのクリームみたいな霧の林だった。小鳥が賑やかに囀っている。もうすぐ晴れるぞといっている。Hgさんが小鳥の名を教えてくださるけれど、ああ、じきに私のスカスカ頭から抜けていってしまうのだ。赤いヤマツツジが目立っている。たわわにトンネルになっている。
Cimg1670s ハンゼの
頭に出ると一気に晴れ上がり、太陽がザンザン熱線を降らせていた。ヤマツツジの赤色は濃いの淡いのさまざまな、色コード表なんかじゃ追いつかない、微妙な違いの赤色を見せる。レンゲツツジはまだ蕾が多いけれど、咲いている花の透明感あるオレンジ赤はあでやか! 引き込まれそうな魅惑の色だ。。 Cimg0009s_1 ズミの木は全身白い花で覆われ青い空にクッキリ際だつ。ミヤマザクラは終わりかけ、花びら散ったあとの花芯はうすピンクでの色っぽい?
電波塔をすぎたところが三窪高原? 東屋ベンチトイレあり。ただの”スミレ”や”長葉のアケボノスミレ”だよ
と言われカメラに収めた。そのままみどりの廊下をどんどん歩く。板橋峠では右から林道が上がってきた。左は私有地、ほったらかされた開発地ナゾだ。
Cimg1741s 真っ直ぐ延びる巡視路の草むらに点々と散らばるウマノアシガタ、花ビラは金色の照り、マルバダケブキはモリ・モリ・モリ・大きな葉っぱをもたげ始めてた。か細い白い花はハコベの一種か??シダが芽を出しにょきにょき、もうすぐ大きな葉っぱを広げるのだろう。 Cimg1795s 負けじとワラビもにょきにょきにょき、おおっと、こればba_sobuの大好物でござる。ありがたくちょうだいたしまする
。アザミはまだ小さい。小さいながら小さな蕾をふくらます。
倉掛山を過ぎ、お昼はドウダンの花の下。(トップ写真)、わずかに咲いていた貴重な花姿、シロバナドウダン?、シロバナサラサ? はてさて何という名だたっけ?

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草地に座るわたしの目の前には、スラリとしたダケカンバの一群があった。たおやかに枝を伸ばし青葉がそよそよ空に揺れていた。
ああ、ここに来られて良かったぁ、と思う。 もいちど言うよ、ああ良かったなぁ。。。と。


Cimg1748s さぁ、この巡視路をもっと歩こう、いっそのこと白沢峠まで行ってみようと歩き出す。 アズマシャクナゲが左側のササに混ざって、フィナーレの花咲かせてた。稜線の左側にはシャクナゲが結構あるんだね(^^) この先うすいササをかき分け進み、左側にガレバみれば、右へカーブし鞍部が白沢峠、Cimg1800s アレマ、静寂なつもりの峠にはバイク軍団がたむろってた。いったいどっから来たのやら?? ちょっと違和感?な感じでござりましてお水を飲んでさっさと斉木林道に入ったさ
Cimg1814s
林道ったって車が来るわけじゃない。緑したたる林が続く。沢の源頭らしき苔むした岩ゴロゴロの場所や、スラリと伸びたシオジの木や、デぇンと構えたカツラの親分やらが現れて、わたしを愉しませてくれたのよ、Cimg1842s_1  シラビソの幹に爪痕のようなひっかき傷は、鹿の角研ぎの痕だとか。。。どの木もどの木もやられてた。そのため?枯れてしまった木もあった。 水の流れる沢筋にはクリンソウが咲いていた。赤い小花の紅ウツギ?咲く。ニワトコ咲く。ふかふかの苔が眩しいくらいなみどりの岩もあった、もちろん触ってみたよ。。Cimg1844s

そうしてふたたび稜線に上がり、先ほどの巡視路に合流。 ズミの花やヤナギの花など見ながら板橋峠に出た。そこからは林道を歩いて車に戻る。、きょうの素敵なひとふでがきは無事クローズ。(^^)

きょういちにちを、ほんとに
ありがとう!!

ではまた~(^^)/~~~ Cimg1667hh_1

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笠取山のアズマシャクナゲ

2006年6月14日(水) 曇りときどき晴れ 5人

笠取山にアズマシャクナゲのお花見に。ちょうど5人、塩山から作場平橋まで往復タクシーという、わたしたちにしては贅沢な山旅だ・・・(^^)v

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作場平~一休坂~笠取小屋~水干~笠取山~雁峠~笠取小屋~作場平

一ノ瀬の作場平から 水源の森の道を歩き出す。しっとりした苔に覆われた岩、沢の瀬音、カラ松の下には無数の小さな花、シロバナヘビイチゴやなんとかオウレンや??。沢から離れると大ミズナラが現れだす。

Cimg1529s_1綺麗なササにミズナラ、ときどきオオカメノキの花、道にこぼれてる。歩きやすいほかほかな道、奥秩父というスペシャル感もあってか気がはっている?
一休坂をすぎ沢沿いに延びる水源巡視路はしっとりした佇まいだ。玉の水流れる沢沿いに赤い華麗なクリンソウが咲いてた、あちこちに。歓声わく。

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といってる間に笠取小屋に到着。小屋から5分ほどで防火帯の草地に出る。行きは山頂を巻き、水干方向の横道にはいる。カラ松林そして新緑になったばかりの若々しい雑木。ヤマツツジ、ミツバツツジが点々と彩りを添えている。途中で、崖の中腹にある水神様に詣で、マァ、よくもこんな、危ないところに祀られているんだろう!と驚く。

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こんな新緑を愉しみつつ登っていたら、アズマシャクナゲ、咲いていた。ああ、間に合った。見応え十分な大きなピンクの花があちらこちら。。目移りしちゃうよ。

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笠取山をノッコシ、禿山となった甲州側の斜面をがーっっっっと下る、ズミ花の蕾がほんのりふくらんでいた。笹原かけおりる 爽快爽快~。
おきまりの小さな分水嶺『荒玉富士』を見学してから、笹原を雁峠に向かう。

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雁峠は大きな巣の中にすっぽり納まってるような安堵感、あったかいコーヒーを飲みながらのんびり。今下ったばかりの笠取山がなんとも急にせり上がっているよ。

Cimg1635s 下山は笠取小屋からヤブ沢峠経由で作場平に戻る。張り巡らされてる水源巡視路、どこまで行っても溢れるみどり 透明な流れ 苔むす岩 と そして花の数々の、すてきな道のりだった。

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アズマシャクナゲほんとにほんとに良かったよ(^^) 
クリンソウは、予期してなかったので驚きと感激。
花の時期ぴったり蕾も多いので、いましばらく沢筋を飾ってくれるのだろうな~
♪♪♪

では、また (^^)/~~~

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ゆるやかな緑のうねり日原

  2006年6月3日(土) 
日原の森にそっと入らせてもらった。森のあちこちで新緑が溢れていた。この静けさはま
るで湖の底、湖底に湧く泉のように緑がとめどもなく噴きだしていた。
森はエネルギーに充ちていた
。(画像↓をクリックすると少し大きくなります)

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小川谷林道の終点から三又に降り下段歩道を戻るように進み四間小屋尾根に取り付き少し登って上段歩道に入り、タワ尾根から派生する何本もの枝尾根のうねりを越え滝谷に降り、対岸のザレザレ急斜面に這い上がり、その尾根をくだり裏側の谷のトラバース道をとらえ、道なりに上がった枝尾根を詰め喜右衛門尾根(上滝尾根)へ向かう。

Cimg1266_1 〈スタート〉小川谷林道から三又への道に入ったとたん、緑が押し寄せてきた。ガクウツギやヤマツツジがさりげなく咲いていた。

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三又はいいところ。沢が集まり岩の間をぬけて行く。苔むした橋が架かり奥へ奥へと誘ってくれる。優しく枝をさしのべる梢の葉が細かに震えている。絶えまなくきこえるせせらぎの音、空気の流れ、やわらかな光りが射している。

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下段歩道を歩く。ガクウツギがよく咲いている。6月の森の香りだ。陽ざしがだいぶ強くなってきた。青空さえ覗いている。登り勾配になり汗が噴き出してきた。

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四間小屋尾根を少し登り、右に分かれる上段歩道に入ると雑木の緑がわっと押し寄せてくる。ブナや楓?の大木が目にとまる。きょうはゆっくり、そんな大木にいちいち近づき枝ぶりを確かめ幹の太さを実感しウロを覗いてみる。みどりみどりの間をぬけていくうち、雰囲気が変わったことに気づく。「もしやこの辺がシオジ平ってとこ?」 komadoさんは親しみを込めてそんな愛称でよんでいた、ああ、ここがそうなんだ。ザックを置いて写真をパチパチ・・・「この先ずっとこんな感じですヨ」 そうか、シオジ平はまだずっと続くのか、(^^)

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すらりとした木はシオジ? ここのはカツラだってスラリとしているね。 サワグルミとどう違うの? 大きな葉っぱのカエデもあるし(ハウチワカエデ?)、イロハモミジもあちこちに見える。

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苔むした石がごろごろしている場所もあった。老木が横たわり大地に還ってゆく景色、まっすぐに伸びた堂々たるブナ。かすかに延びる上段歩道は、昔からこの森と暮らしてきた人々の綿々とした営みの痕、かれらはこの森を愛し大切にしてきたのだと思う。

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やがて水音が聞こえてきた。小さな滝が勢いよくほとばしっている。滝谷? 対岸に渡りまた尾根を越えてゆく。新しい林が現れ新しい緑があらわれる。そんな森のなか、五感のすべてを愉しませながら三又に戻った。

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道しるべなき初めての森をこんなふうに歩けるのも、先を歩いてくださるkomadoさんのおかげ、ほんとうに感謝です。

では、また (^^)/~~~

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